2014/09/21

iPhone狂想曲とソニーの凋落

140921

 iOS8が無料配布され、早速iPod touch(5G)にインストール。空き容量が足らなそう時はWi-Fiを使わずiTunes経由でのインストールがいい。先週木曜の朝、出勤前に仕掛け、帰ってきたら無事インストールが終わっていた。使ってみてややもっさり感を感じなくもないが、所詮iPod touchでそれほど恩恵は多くない。ただカメラに露出調整機能が付く等見逃せない点もあった。

 OS8登場と共にiPhone6が登場した。相変わらず熱狂的なAppleファンに支えられ、発売には徹夜組が現れる程の行列となった。とはいえ、それは作られたニュース。世間では冷静に論じられている。むしろ今回のモデルチェンジはその大きさに対する評価が賛否を分けている。より画面が大型化された6Plusもさることながら(店頭で触っても”かなり"大きく片手使いは困難だった)、ノーマルの6でさえ否定的な意見が出ている。タブレットと違い、常用を強いられるゆえに熱心なAppleユーザー程コメントは厳しい。

 その根底はiPhoneに限らず、スマホを必要とする人々の心理に行き着く。ネット端末、突き詰めればネット接続への要求。常時接続できないWi-FiのiPod touchでなくあくまでiPhone。セルラー版以外のiPadを「大きなiPod touch」と揶揄する知識人まで現れている。技術の進化、ネット環境からそう思う事は否定しない。ただ個人的にそこまでの境地に達してはいない。春先、2週間入院した時も、朝晩数分のネット接続とそのキャッシュで十分こなせている(活字とテレビの垂れ流しに助けられた事もあったが...)。

 先ほど報告されたソニーの業績見通しは暗い。長いトンネルを抜け他電器メーカーが黒字に転ずる中、対照的だ。ソニーはテレビ事業の分社化、VAIOの売却を行った際に何より優先されたのが、スマホ事業を中核に据えた戦略だった。一方でリーマンショック以降、他電器メーカーは選択と集中から白物家電等に軸足を移した。その違いは"生活に必要であるか否か"ただその一点。そもそもソニーは白物を扱っていない。生活必需品となる家電製品も存在しない。好調を訴えるプレステ4、ゲーム事業でさえ、生活必需品とは言い難い。ゲームが無くても大多数の人々は生きていける。

 ソニーはスマホを市場の成長に生活必需品と見誤った。そもそも今現在のスマホの立ち位置は生活必需品に達していると思っていない。情報強者の見る幻影だと思う。”売れるモノを作る”が一流企業の常だが、それまでソニーを支えてきた体とは異なる。今のソニーは金融や保険事業というある意味、生活必需品が屋台骨を支えているという捨て難い事実。そもそも人間は生きるために何かを切り捨てている。残念ながらエレキのソニーは存在そのものが世間から、いや個人的にも切り捨てられてしまった。個人的な選択と集中。そしていまだ高い定額パケット料金より、気兼ねない常時接続をとる。

以上、情報弱者の遠吠えでした。


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2006/09/19

間が無い事はいい事nanoです(New iPod&iTunes登場)

 先週発表された新iPod。あのminiを彷彿させ劇的な変化をみせたiPod nano、超スモールになったiPod Shuffle、照度アップとバッテリーライフが大きく延びたレギュラーサイズ(?)のiPodとファミリーは充実した。あわせてiTunesも7.0にヴァージョンアップされ、インターフェイスがよりビジュアルにシフト。棚からジャケット写真で探すような遊びも増えた。ただボクのPCのスペック不足か、クイックとはいかないのだが、それでも楽しい事は確かだ。

 中でも出色はギャップレス再生に対応した事だろう。これはかねてから望まれた機能。曲間の区切られたアルバム取り込みなら良いが、ライブ盤や絶え間なく続くメドレーの場合、妙な間が空いて違和感を感じたものだ。確かにAppleが提唱する大容量によるシャッフル再生、アルバムや曲の垣根を取り払うポリシーは楽しい。しかし本来のアルバムの形、アーティストたちの込めたコンセプトは反映できないジレンマはあった。そしてギャップレスは今回のiPodだけの事と半ば諦めていた。

 しかし今回のレギュラーサイズのiPodは第五世代と称しており、ボクの手元にあるiPodと同じだったのである。しかもiTunes7.0にヴァージョンアップ後、同期時にあわせてiPodもソフトウェアアップデートされ、機能面は今回新発売されたiPodと同等になったのである。気がつけば念願のギャップレス再生が実現、すぐにエリック・クラプトンの「アンプラグド」を最初から最後まで聴いていた。当たり前が実現し、iPodは初めて本当のポータブルオーディオとなった瞬間だった。

 マイクロソフトがポータブルデジタルプレーヤー『Zune』を発表。ソニーを始めとする日本国内メーカーは攻勢に転じ、携帯電話と共にiPod包囲網を展開してきている。しかし今のAppleはファンを捉える魅力に溢れている。しかも一年前に実現できたギャップレス再生を、小出しして今年に持ってきた事実。でもファンは誰一人も文句は言わない。そのタイミングの巧さ、今後も続く期待値の高さが大きな強み。まだまだiPodのシェアは衰えそうにない。

追伸.
 英会話ソフトのリスニングにiPodを使用しているが、今回ソフトウェアが1.2になったところ、オーディオブック登録のファイルは全てシャッフル再生できなくなった。短文をシャッフルリスニングするメリットがあったのだが、今更スピードを落として聴く事も無くなったので、MP3でリッピングし直そうかと思っている。再リッピング以外でいい方法はないだろうか。

060919

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2006/01/08

iTunesヘビーローテーションズ[その5]「特捜班CI5」のテーマ

 手持ちのiPodが五世代目となった今、動画を持ち歩く事ができる。ならどんな動画を持ち歩けばいいか。確かにアップルからiTMSからのダウンロード、QuickTimeで変換した動画などの提案はなされている。しかし本当に持ち歩きたい動画となると限られるだろう。ちなみに最近はアルバムを買うと、初回特典としてビデオクリップDVDが付いてくる事が多い。これを持ち歩ければ、と思うが取り込むのに思案、一般ユーザーには敷居が高い問題である。

 ただMac、Windows両OSそれぞれで動画変換ソフト(サポート外のフリーソフト)があり、しかもiPodの動画再生に対応している。ボクはMac miniを持っているので、動画に関してはMac任せ。HandBrakeという動画変換ソフトを用いれば、DVDもiTunesを介してiPodに動画を取り込む事ができ、実際に楽しんでいる。前述のビデオクリップの取り込みも行なって、かなりの量の動画がiPodに収まった。ただビデオクリップよりもボクの楽しみは別。懐かしのテレビドラマのオープニングテーマを映像付で楽しむ事だ。

 その意中のテーマの一つが「特捜班CI5」。とにかくその映像がカッコいい。ショーウインドウから飛び出す車、そして主役のコーレイ(ゴードン・ジャクソン)、ドイル(マーティン・ショウ)、ルイス・コリンズ(ボディ)の三人が紹介されていく。沈着冷静なコーレイ、合気道など日本武道を身につけたドイル、そして男らしいフィジカルが身上のボディ。その映像の流れ無くして、このドラマのオープニングテーマは完結しない。そしてドラマのテイストを十二分に伝えてくれる。

 もちろんその映像にラウリー・ジョンソンのテーマ音楽が重なる。キャッチーな曲調に加え、アクセントのドラム、ブラスのカッコいい使い方。そして日本語吹替版独特、コーレイ役の森山周一郎のナレーションがこれを彩る。テーマ曲とガップリ四つ、映像、そしてナレーション。オープニングの最後、「命知らずのタフガイ達が今日見るものは?」なんて言われちゃったら、くすぶっていたアドレナリンは全開。まさにCI5のテーマはカンフル剤。これがボクのiPodの使い方である。
(iTunes、iPodのヘビーローテーションズ中第6位で再生数40回)

060108

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2005/11/01

とりあえずiPod(5th Generation)を使ってみた

 第五世代、一般的にはビデオiPodと呼ばれる今回の製品を入手した。発売から3日程たった頃、購入先であるネットのApple Storeから送られてきている。筆者の場合、パーソナライズで文字を入れているためにやや遅れたと思うが、ネット上で発売開始がされたすぐに購入の決断に至ったため、比較的早い入手だと思う。なお容量の大きい60GBの上位機種を選び、とりあえずセットアップ。ただそこで早々につまづいた。筆者の母艦パソコンはIEEE1394(ファイヤーワイヤー)には対応しているものの、USBは1.1と旧世代。今回の第五世代では同期を取るため、USB2.0のみに仕様は替わっていた。先週末にボードを入手。そこまでで一週間はロスしてしまった。後はゆっくりこれまでに作ってきたファイルを同期。数時間経って筆者好みのiPodに生まれ変わった。

 まずこの第五世代(以下5G)、音質は一聴して手持ちの第三世代(以下3G)に比べて良化したと感じる。MP3[128kbpsで可変ビットレート]という条件、ソニーMDR-EX71SLと第三世代との組み合わせでイコライザーは欲しいなぁと思わせていたが、今回の5Gでは無くてもいいなぁと言えるようになっていた。そこそこのクリアさとコクは有しており、このままでも聴き疲れない位に程良い。もちろん派手なアクセントが欲しいとなればイコライザーは必須だが、それは完全にユーザーの好みの域。また常用するエンコード方法でも差は出るだろう。なおiPodを常時携帯するユーザーにはリモコンの不採用が気になる点。まだこの5Gを外に持ち歩く機会が無いので、どこまで必要性を感じるかは今後の関心事である。

 筆者の場合、通勤の行き帰りに車の中でiPodを聴くケースが最も多い。3Gの時からTransPodデジタルを使っており、今回の5Gでも使えている。5Gの60GB版と3Gの20GBのサイズ差が小さいため使えると思うが、最も大きいのが下部コネクタの互換性。幅はギリギリで取り付けに注意が必要、また厚み方向のサイズ差はスペーサーか何かで調整できるだろう。3Gで気になったバッファリングの際に発生するFM波に乗るノイズは、今回の5Gではほとんど感じさせない。その点を評価しただけでも今回買った価値はあった。

 そして多くの人にとって最も大きな関心、動画の再生である。筆者はMac miniを持っている上、Quicktime Player 7 Proも持っている。手持ちの動画をQuicktime=>iTunes経由で取り込み、再生してみたが、かなり高いクオリティで再生できた。ただどんな動画ファイルでもQuicktime Player 7 Proなら確実に5Gで再生できるわけではない。Appleの推奨するスペック、さらにエンコードの状態等など、複雑で単純ではない。また非公式、フリーソフトでDVDを取り込む事もできる。ただしその方法はネットで探せば判る事なので割愛。ただ正直その画を観ると、モバイルもここまで来たかと感じずにいられない。なお非公式である分、時々一瞬音が途切れるし、たまに再生がおかしくなる事も少なくない。またエンコードの手間もバカにできない。ただ他人に対して動画を再生できる優越感に浸るのが、5Gの使い方なのかなぁとも感じた。相変わらずジョブスは商売が巧いね(苦笑)。

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    皆さ~ん、iPodの中でモリタカが歌ってますよ!

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2005/10/13

Appleのビックリ箱、新iPodが出た

 iPod nano以降、先週来もう一つのサプライズを匂わせていたAppleだったが、それが現実となった。新iPodの登場。あえてiPodナントカなど尾ひれをつけずに、これが新しいiPodと言い切る潔さがいい。機能も本格的な音楽・ビデオプレーヤーというより、音楽プラスアルファという割り切りも感じる。動画ファイルはMPEG-4 AVC(H.264)は留め、基本的には旧モデルをベースにした絶妙なダウンサイジング。あわせてiTunesもメジャーバージョンアップし、6となっている。

 実はビデオiPodについて4月1日にこんな妄想をしていた。そして妄想、いや予想は覆された。その予想と比較してみると、最も大きな違いは画面の取り扱いである。ボクは少しでも画面は大きくと横型があるのでは、と予想していた。しかし今回の新iPodはあくまで、旧モデルのサイズ内をベースにしており、そのまま画面をワイド化させた事になる。単純に、オーソドックスでまっとうな選択である。

 この選択は『音楽プラスアルファ』という姿勢を明確にするものだ。このサイズでの長時間再生、すなわちテレビや映画を観るのに見合っているとはいえない。むしろ個人レベルでのビデオ製作、iTMSからのビデオクリップ購入、再生を中心においている。もちろんどんな映像ソースもMPEG-4 AVC(H.264)でエンコードしてしまえば視聴可能。だが一般的には他のポータブルプレーヤー(ゲーム機を含む)と同様、映像の取り込みやエンコード方法がカギになる。もしかするとノンサポートながら、他フォーマットも対応が図られているかもしれない。

 さて現時点で日本のAppleサイトに情報は挙がっていないが、既にIT系サイトでは30GBが34,800円、60GBが46,800円とアナウンスがある。容量はどちらを選ぶか迷うところ。ボクは20GB第三世代のiPodを持っているが、今回のモデルチェンジ、そろそろカラー化の恩恵は受けたい...となると、時期的には買ってしまうだろう。まぁ今回のビックリ箱は予想の範囲でもあったが、物欲を刺激する存在である事には変わりない。

051013

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2005/10/10

iTunesヘビーローテーションズ[その4]「大激闘」のテーマ

 最近の刑事ドラマに昔のような骨っぽさは無くなった。連ドラも「はぐれ刑事純情派」のような人情路線、「相棒」のような知的な匂いのするドラマばかりになった。まして二時間ドラマは謎解き、複雑な人間関係に終始し、刑事ものを楽しむといった趣向と言い切れない。「踊る大捜査線」から始まった警察組織への切り口も、いつの間にか刑事ドラマをつまらなくしてしまった要因となった。近々「あぶない刑事」が映画で復活するが、そんなコミカル路線も今となっては性に合わない。

 昔の刑事ドラマはある意味、「ダーティハリー」的であった。すなわち法は俺、そして悪は絶つ、そんな意気込みが感じられたものだ。法を犯してまでとなると初期の「ザ・ハングマン」(注:彼らは警察官ではない)になってしまうが、警察官でありながら法ギリギリに立ち向かう猛者もいた。知っているだけで杉良太郎の「大捜査線」、黒沢年男の「ドーベルマン刑事」、菅原文太の「警視庁殺人課」等など、昭和の刑事ドラマはそんな魅力に満ち溢れていた。

 そんな中異色だったのが日本テレビのドラマ「大激闘」だった。火曜サスペンス劇場以前のドラマ枠、午後九時代。レギュラーにおいて主役級は渡瀬恒彦と梅宮辰夫のみ。彼ら二人を除くと片桐竜次、志賀勝、中西良太と強面、どちらかといえば悪役、助演級の男性陣をあえてキャスティング。『マッドポリス'80』のサブタイトル通り、華が無いと言ってしまえばそれまでだが、そんなところが当時小学生だったボクの琴線に触れたのだった。

 もちろん紅一点、元クラリオンガールの堀川まゆみのお色気も見逃せない。ただシリーズ途中、視聴率不振のためかテコ入れに「特命刑事」と改題、「刑事くん」こと桜木健一らが加入したが、その奇策は不発に終わってしまう。しかし組織犯罪(敵対する組織の名は『ジャパンマフィア』!)にガンアクション、確か番宣で銃弾数を売りにしていたと記憶している。とにかく放送コード内ながら、今考えても少なくとも登場キャラはある意味「キルビル」や「シン・シティ」並みに濃いドラマだったように思う。

 実はこのドラマの音楽は大野雄二。彼というと第二シリーズ以降の「ルパン三世」や角川映画を思い出すが、実はこの「大激闘」の音楽も、彼のフィルモグラフィーの中で光る存在である事に気づかされる。とにかくリズムラインはスピーディー、さらにブラス系が際立ち、血湧き肉踊るという表現が当てはまる。元々彼の音楽は初期の「24時間テレビ」など、日テレ御用達だったところもあるが、一連の大野サウンドが息づくそんな快作がこの「大激闘」のテーマなのである。(iTunes、iPodのヘビーローテーションズ中第21位で再生数24回)

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刑事ヒッツ ― Gメン'75・キイハンター(「大激闘」のテーマを収録)

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2005/09/08

他社はポータブル、ミクロ、それならナノ

 携帯機器は更なるダウンサイジングが要求されている。プレイステーションならPSPことプレイステーション・ポータブル。PSPの美麗な液晶はもうポータブルの域を超えている。ゲームボーイなら新機種のミクロ、これなんかはかつてのファミコンコントローラと大差がない大きさに驚かされる。そして昨日米Appleが発表したのは自らのミニを超えたナノ、iPod nanoを発表。現行のiPod miniの完全な後継機として登場してきた。後続のライバル機を引き離す、現行iPodのまさにナノ版といった仕様だ。

 iPod miniも充分に小さいと思ったが、このiPod nanoは薄さに磨きを掛けた。この薄さは既存ユーザーには脅威だ(ハードディスクからシリコンメモリに変更)。しかも現行iPodと同じカラー液晶が標準となった。一旦、iPod shuffleで液晶無、シンプル、appleらしさを強調していたが、しっかりとユーザー拡大戦略を進めていたことになる。多くのiPod shuffleユーザーはこのiPod nanoに飛びつくだろう。ルックスだけでなく、価格も絶妙。それ程に劇的変化である。

 しかしiPod miniのようなカラフルさを失ったのは惜しい気がする。iPodに対する女性ユーザーの拡大に大きく貢献していたからだ。一方、今回のiPod nanoではホワイトとブラックの二色のみ。ただこれは既存ユーザーに対する配慮なのかもしれない。いずれ他色ラインナップなんていうのも出てくるのだろう。ボクはiPod miniのグリーンを買って、青リンゴなんて洒落っぽく使っていたから、余計に期待してしまう。とにかくAppleのセンスは秀でているからだ。

 あとiPod nanoの発表と同時に、iTunesが5.0と区切りのバージョンアップを終えた。今度はPIM(カレンダー、アドレス帳)を取り込む、Outlook関連との連携が組み込まれている。ただ期待されたビデオiPodは昨日発表されなかった。確かに何も、一度に二度驚かせる事はあるまい...とはいえ過度の期待をしてしまうのは、今やビックリ箱は国内企業でなく、Appleにありと感じるからである。他社はポータブル、ミクロ、それならナノ。とにかく今回はネーミングに感嘆したのだった。

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              iPod nano

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2005/09/04

iTunesヘビーローテーションズ[その3]「金田」

 ボクは大の映画好きなので、iTunesにはサントラ盤がたくさん入っている。しかも洋画のサントラは輸入盤で比較的安く手に入るため、圧倒的に所有数も多い。だが邦画となると数は少なくなってしまう。邦画を本格的に観る様になったのは最近だし、過去の作品についても、余程気に入った作品でないとサントラは欲しいと思わない。そんな中、邦画の中でも比較的キャッチーな曲が多いのはアニメだと思う。手持ちは少ないが、気に入りやすい曲は意外に多い。

 だがアニメでも異色中の異色なのが、大友克洋の「AKIRA」である。アニメというとシンフォニックな音楽ばかりと思いがちだが、この「AKIRA」の音楽はまず一聴して度肝を抜かされる。周囲を回るコーラス、インドネシアの楽器ガムラン、腹に堪える大太鼓のオンパレード。読経まで登場するこれら音楽は、大友自身が抜擢した芸能山城組が手掛けている。しかもこの音楽が「AKIRA」の持つ世界観と実にマッチしており、「AKIRA」という作品が理解するのではなく、感じる映画と思わせる大きな理由だと思う。

 「金田」は「AKIRA」サントラ盤の冒頭を飾り、しかも映画の中でもスピード感溢れるバイクチェイスで使われている。当時、観た本作のレーザーディスクでも何度も観たシーンだ。映画の登場人物たちの名前がコーラスで連呼され、サビは「ラッセラー、ラッセラー...」とお祭り心をかき立てる。この心地良さ、アドレナリンの増大...これだけの説明では何が何だか解らないだろうが、とにかく感じる事が全て。17年を経ても、とにかくカッコいい音楽だと思う。

 わがiTunes、iPodのヘビーローテーションズの中でも第三位、42回の再生数の「金田」。どんな時に聴くかといえば、やはり高速ドライブに最適。この曲を聴いている三分間はニトロでも吹き込まれたように、感覚的に車のスピードは増していく。いやアクセルも深い。もし周りの車に煽られようものなら、タダで済むまい。劇中の主人公、金田(かねた)のセリフ「やっとモーターのコイルが温まってきたところだぜ」。まさに今のハイブリッド車なら、そんなセリフもアリかもしれないなぁ[高速運転はエンジンだけどね]。

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   「(金田...)..さんをつけろよ、デコスケ野郎!」

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2005/09/02

ポッドキャスティングは普及するか

 マスコミ注目iTMS-J(日本向けiTMS)が立ち上がって一ヶ月が経ったiTunes、iPod環境だが、その一方で先行登場した新しい要素がポッドキャストだ。ポッドキャスト(Podcast)とはiTunes(4.9以上)を介し、インターネットで配信されているラジオ番組である。一部有料もあるようだが、そのほとんどが無料で配布され、コンテンツ発信先も一万箇所近くにのぼるといわれる。今熱い発信メディアの一つだろう。最初は僅かだった日本語ポッドキャストコンテンツも、iTMS-Jの立ち上げにあわせ、かなり増えてきている。

 主要マスコミ、メディアの製作したコンテンツは、その窓口にiTMS-Jが機能するが、iTMS-Jを介さずとも発信されてコンテンツのほうが圧倒的に多い。それが個人発信によるポッドキャスティングだ。ブログの普及と共に、音声ブログがダウンロードできるサイトも多くなっている。著作権の問題があるため、楽曲の取り扱いには注意が必要だが、個人発信によるポッドキャスティングの数の多さは、ブロガーにとって興味深い存在である事の表れでもある。

 しかし音声コンテンツほど、その作り方が難しいものはない。ラジオ番組の製作を思い浮かべてみれば、タイムシート、構成、もちろんその内容がしっかりしたものでなければならない。その上、進行するMCの声質、しゃべりの上手さまで要求される。数分、いや数秒で聴取者の満足を得るのは容易くない。そもそも飛ぶ鳥を落とす勢いのブログでさえ、その大多数がひと言、ふた言、日記にも満たないコンテンツばかり。個人発信のポッドキャスティングに一定レベルを求める事自体に無理はあるのだが(某フジを買収し掛けたIT企業でさえ、そのネットラジオが実にお粗末だったのには閉口)。やはり音声コンテンツはまだまだプロの土俵だと思う。

 またテキストコンテンツと違い、ナナメ読みができないのも痛い。作者の意図を知るには、最後まで聴かないと解らない事も少なくない。ただポッドキャスティングに大いなる可能性があるとすれば、自主制作音楽発信だ。たくさんの人に音楽を聴いてもらいたい、そんなアーティストの卵たちには絶好の舞台である。それには彼らのような人のためのポータルサイトを作るべきだし、iTMS-Jが中心となって機能するのが早道。昨今、配信事業化を境に音楽そのものの重みを失っているが、逆に得た身軽さを活かし、相乗効果を狙うべきだろう。

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2005/08/27

iTunesヘビーローテーションズ[その2]「無間道」

 ボクのiPodにはアジアの楽曲が少なくない。香港映画「少林サッカー」のオープニング曲『ダブル・ドラゴン』があるかと思えば、あの「冬のソナタ」の『最初から最後まで』が入っていたりする。まずボクは映画を観るのにその嗜好に対し、明確なボーダーラインを設けていない。歴史大作、SF、ラブストーリーも、そしてコメディでさえ、同じスタートラインから評価が始まる。その上で、その映画が好きになるかが決めるようにしている。実は音楽に対しても同じ考えで、結果それが良かったりする場合もあるからだ。

 『無間道』、この曲は映画「インファナル・アフェア」の主題歌である(『無間道』は本作の原題)。実はヘビーローテーション度ではボクのiPod、ダントツのNo.1(4月21日追加で今日現在83回の再生数)。映画初見時、あんまり気にも留めなかったが、まさにタイトルの『無間道』の如く、この映画を知るほどに気になってきた。そしていつものようにサントラを購入。ただ最後まで聴いても主題歌は出てこない。だって収録されていないのだもの。理由は日本のレコード会社の事情で、収録が見送られたとの事。正直、ショックだった。

 しかし手に入らないと判った時こそ、より一層と欲求は高まってくる。そしてネットで検索。唄っているのは主演の二人アンディ・ラウとトニー・レオン。そんなキーワードから見事主題歌の入ったCDに辿り着いた。アンディ・ラウとトニー・レオンは俳優であり、歌手でもある。香港スターの場合、唄って演じてというケースは多い。至極単純、彼ら二人それぞれにベストアルバムが発売されていたのだ。ただ収録曲の面白みで、トニー・レオンの「風沙」を選ぶ事にした。アジア圏内のCDを扱うサイトで購入、幸い買ったCDは海賊盤で無かったようだ。

 一聴してこの曲、何を唄っているのか判らない(ただし歌詞の意味は映画のエンディングテロップを見て理解できる)。またデュエットとはいえ、唄っているアンディ・ラウとトニー・レオンの声質差は微妙。だがよく聴いてみると違いは判ってくる。その上、広東語独特の節回し、さらにサビでの二人の掛け合いが何とも言えずよいのです。ただ洋楽のように、曲を聴きながら、いい加減な英語で唄えないのが残念。広東語は発音共々、本当に難しいですから。でも卓球の福原愛ちゃんはこの唄を理解しているのですねぇ。実に羨ましい...なお「風沙」には二人による北京語バージョンも収録。同じ国、言葉の違いも感じて欲しい。

050827

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