「スモーク デジタルリマスター版」を観る
今日は盟友N氏と伊東市の金星シネマで「スモーク デジタルリマスター版」を観てきました。「スモーク」は1995年公開のアメリカ、日本、ドイツの合作映画。ハーヴェイ・カイテルとウイリアム・ハートを主演に迎えたウェイン・ワン監督作品です。個人的にタバコは嫌いだけど、この映画では重要な役割を果たします。
物語はニューヨークの下町ブルックリンにあるタバコ屋を舞台に、店主のオーギーと常連客である作家のポール、そしてラシードと名乗る黒人の少年の関わりを中心に描かれた人間ドラマ。ネット上ではコメディにカテゴライズされているけど、ちょっと違うかな。でも人間味に溢れた作品だと思います。
映画は4章に分けられ、それぞれに登場人物の名が冠せられています。個人的に2章くらいまでエンジンが掛からない感じでしたが、3章、特にオーギーがポールに話すある物語がグッと来ました。語り部になるとハーヴェイ・カイテルは立て板に水の様。タランティーノ作品を彷彿とさせます。
ちなみにこの作品は当時のタランティーノ作品同様、ミラマックス配給であの悪徳プロデューサーの名がクレジットされています。ただ合作だけにエンドクレジットでは日本人の名も多く見られます。ちなみにカラーで始まり、モノクロで締めるエンドクレジットこそこの映画の真骨頂です。始まると思わずニヤけてしまいました。
先の通り、ハーヴェイ・カイテルのセリフ回しがピッチャーだとしたら、ウイリアム・ハートはキャッチャーのようでしたね。剛と柔、そこも魅力です。また彼らに加え、フォレスト・ウィテカーも居て、オスカー俳優が3人揃うという豪華なキャスティングも見どころです。
物語は味わい深いクリスマス・ストーリーが控える一方、謎が全て語られる訳ではありません。ただ劇中でオーギーのセリフで言及されているように、それが嘘か真実かは重要でないと思います。それとトム・ウェイツを始めとした音楽も良かったですね。
この映画では35mmフィルムカメラが重要な役割を果たします。オーギーが使っているのはキャノンAE-1。店先の写真を毎日、同じ時間に同じアングルで撮っているのです。ある写真に癒されるポール。そして友情が育まれる二人がとても良かったです。
追伸.
今年は金星シネマさんで延べ10回、14本の作品を観せていただきました。興味深い作品選びに加え、本当にこのシアターの画と音が好きです。今回の作品では90年代の味わいに加え銀塩感も引き出されていました。一方で過去フランス映画を観た時のカラフルさも良かったんですよね。使われているエプソンのプロジェクターが欲しくなりました。
音はJBLメインでどの映画でも聴き惚れてしまいます。シアター内は手作りとは思えない雰囲気を醸し、特筆すべきは客席に使用している椅子です。これは日本中のシネコン、ミニシアターにも負けない座り心地の良さがあります。もし再びホームシアターを構築する機会があれば参考にしたいです。











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