日本ダービーと武豊と「トップガン」と(ダービーテレビ観戦記)
だから今年もダービーはテレビ観戦となった。午前にクーラーの清掃で汗をかきつつも、レースの時間は試運転も兼ねて涼しく過ごした。そして現場はさぞ暑かった、いや熱かったろう。あんなレースが待っていたのだから。
レースは逃げ宣言、岩田康誠のデシエルトがハナを切って始まった。1コーナーに入る時点、武豊ドウデュースとルメールのイクイノックスは後方待機。競馬でペース判断は大事な要素だが、たぶん二人は岩田の逃げ宣言=溜めの無いハイペースと割り切ったのだろう。実際レースは縦長、1000メートル通過58秒9が結果を物語る。実況でそれが告げられた瞬間、「速(はや)!」と思わず口にした。
レースは3、4コーナー、ケヤキを過ぎて直線に入った勝負どころ。一気に後続馬が先行勢を飲み込んでいく。そして直線坂下、武豊のドウデュースが一気の末脚をみせる。その後ろに控えたルメールのイクイノックスは同様に動くも、さりげなく武豊はルメールの内を締め、外に導いたように見えた。そんなコンマ数秒のロスが着差となっていく。ドウデュースは先頭でゴール、レースはダービーレコード。久々に直線で「ユタカっー!」と絶叫。2着はイクイノックスでそりゃそうだ。馬連13-18を買ってるんだから。
やっぱり武豊は凄い。ダービー6勝目は前人未踏。競馬に絶対は無いが、これは破れそうにない記録。そんな歴史を観られたのは嬉しい。ユタカは同世代にとってヒーロー。実は先週末「トップガン マーヴェリック」の公開、主演のトム・クルーズの健在ぶりに圧倒されていた。ユタカとトムを”ベテラン”と呼ぶには本人たちからクレームが付きそうだが、二人の存在、映画からの流れが個人的に残っていて予想、レース観戦とダブって見えた。数日経った今も興奮が重なって止まらない。
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