2022/03/27

「マンダロリアン シーズン2」を観る

ディズニープラスで「マンダロリアン シーズン2」(全8話)を字幕版で観終わった。マンダロリアンとベビー(ザ・チャイルド)との冒険劇第二章。様々な出会いを経てベビーをジェダイに託す事を選ぶマンドー。だが執拗に追う帝国軍モフ・ギデオンの姿があった。

シーズン2も変わらずの面白さ。本作を観てしまうと「フォースの覚醒」以降のスターウォーズとは何だったのかと首を傾げる。新たなアイデアを織り込みつつ、ジョン・ファブローを始めとするスタッフのオリジナルへの敬意が素晴らしい。単なる逃亡劇に留まらない活劇、これは見事な続編だ。

「マンダロリアン」は「ジェダイの復讐」直後の世界。そしてシーズン2でこれを接点とするご存知あのキャラクターが登場。しかもコスチュームは汚れを落として大活躍。マンドーと両雄並び立つ。記憶が正しければ、彼の宇宙船ってこんなに活躍したの初めてでは....

最終話は大クライマックス。アンドロ軍団よろしくダークトルーパーがマンドーたちを追い詰めていく。窮地を立たされる中、現れるのは.... その後は見てのお楽しみ。もう俺の中では「フォースの覚醒」以降は無かったものにしたよ。

マンドー演じるペドロ・パスカルの朴訥ながらベビーに愛情を注ぐ姿が感動的。第9話(シーズン2第1話)はピアーズ・ブロズナン?と思いきや「シェフ」繋がりでジョン・レグイザモだったんだな。ジョン・レグザイモは声の出演でした(22/05/08修正)。そして女性保安官役ジーナ・カラーノは相変わらずカッコいい。

登場人物の多さと豊かさ、最終話に向かって大団円に向かうのもシーズン1譲り。まだこのシーズン1、シーズン2を観ていないのら、黙って観初めて欲しい。

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「生きるとか死ぬとか父親とか」を観る

テレ東深夜ドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」をAmazonプライムビデオで観終えた。ラジオパーソナリティでもあるジェーン・スーの原作をドラマ化。舞台の一つがラジオ番組だったり、プロデューサーに元テレ東の佐久間さんが名を連ねる等、やや毛色の違うドラマとなっている。

トキコとその父との関係を中心に、ラジオ番組でリスナーから受ける相談、トキコの周囲のエピソードが絡み合っていく。一方、番組でバッサリと決めるコメントと父哲也とののほほーんとした会話の緩急が面白い。そして街、家族、亡き母との思い出に浸る。

だがシリーズ中盤、物語は急転する。学生時代のトキコ、父、生前の母の背景が明らかになるのだ。吉田羊のトキコからタイムスリップしたような若きトキコがそこにいる。演じる松岡茉優、今の姿を写したような台詞回しと雰囲気で圧倒。描かれる過去はエッセイを書くトキコの心の扉のカギとなっていく。

エッセイを書き終えた時同じくして新たなステージに導かれるトキコ。最終話、その背中を押すのは父。しかも相談を受ける立場がトキコが父に問う。その答えの直後のやり取りが味わい深い。とにかく全編、吉田羊と國村隼の存在感とコントラストが良かった。

佐久間さんプロデュースらしく、チョイ役でお笑い、あちこちオードリー繋がりのキャスティングもあり。大半の舞台はジェーン・スーの主戦場、TBSラジオならぬTBXラジオ。アシスタントを演じる田中みな実との掛け合いはドラマでもあり、リアルさもあり。

実は本放送の際、第6話までは録画して毎週観ていた。だがレコーダのトラブルで8話以降を未録画見逃し。Amazonプライムでやっと完走するに至った。この質なら間違いなくライブラリにしてたなぁ。こんな玉があるから、テレ東の深夜ドラマは見逃せないのだ。

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2022/03/26

MARVEL「616」【第1話 日本版スパイダーマン】を観る

ディズニープラスでMARVEL「616」の第1話を観た。全てのスパイディファンに捧ぐ、日本で40年以上前に生まれたもう一つのスパイダーマン。まさか本家マーベルのドキュメンタリーで扱われるとは思わなかった。その取材と本気度に感動。

アメコミも知らない小学生当時、コスチュームや奇抜なアクションに惹かれ毎話観ていた。加えて戦艦マーベラーが巨大ロボットレオパルドンに変形、ソードビッカーで敵を瞬殺する様式美ときたら。ポピー(現:バンダイ)の村上克司氏の思惑にハマった次第。子供の頃はおもちゃを買えなかったけどね。

一時期、マーベルの黒歴史とか、スタン・リーがロボ登場を不快に思っている等の噂があったが、日本版スパイダーマンDVD化の折、スタンおじさんが本作を絶賛していた特典映像で氷解。今回のドキュメンタリーでも同じ映像が使われ、かつ本放送当時のマーベル側のエピソードも描かれている。

このドキュメンタリーの見どころはスタッフの苦労、奮闘したエピソードの数々。天井に張り付くダーマ(東映版の別称)のトリック。オープニングで東京タワーを登るダーマ、驚愕の実態....エスカレートする撮影は仮面ライダーに代表される東映ヒーローの系譜。やっぱライブアクションはいい。

加えて主役、山城拓也を演じた香山浩介さん、ヒロインひとみ役の三浦リカさんが振り返るインタビュー。当時の反響、作品と子供たちへの想い。特に香山さんが最終話を印象的に語る姿に当時の映像が重なる。このシーン、覚えているよ。そして実家にある日本版スパイダーマンDVDは家宝です。

日本のファンにとって「616」第1話を見るだけでも価値がある。まさに本家が認めた証。いつか「スパイダーバース」にダーマとレオパルドンが現れる日が本当に来たら「ノーウェイホーム」並みに泣いてしまうだろうなぁ。

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2021/08/21

Amazonプライム「庵野秀明+松本人志 対談」を観る

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「庵野秀明+松本人志 対談」を観た。Amazonプライムでお盆休みから配信された「シンエヴァ」庵野監督、同じく「ドキュメンタル」松本人志の対談がAmazon独占コンテンツとして製作、配信された。

同じ映像を土俵の一つとしながら、映像オタの庵野監督とお笑いの松ちゃんの異種格闘技対決。お互いに人見知りと間合いを取りつつ、ウルトラマンを突破口に喋り出す庵野。あまりのオタ度に圧倒される松ちゃんだが、そんな庵野監督の言葉を引き出したのも凄い。

松ちゃん曰く「(M-1)漫才を見て笑っているイメージがない」反面、「笑ってはいけない」は好きという庵野監督。この対談に「日本の財産」である二人の作品作り、笑い作りの拘りが見えてくる。

実際、この対談の8割以上は庵野色が強い。NHK「プロフェッショナル」でのアングル探しの件、数度で印象が変わる事の発見、その重要性を共有。舞台中継のスイッチング、映像の切り取りに関しては松ちゃんもその可能性を話していた。

そして新劇場版シリーズ、「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」の秘密が対談に隠されている。ディレクター、プロデューサーの違いを述べるところで示していた。「ディレクターは好きにできる」が、「プロデューサーは大人の判断を必要とする」。特に「作品として元を取らなければいけない」のがプロデューサーの使命と言う庵野監督。「シンエヴァ」で見せたバランス感覚はそれらの集大成でなかろうか。

庵野監督の「ウルトラ」シリーズ」「仮面ライダー」への想い。本当に怖かった「仮面ライダー」第1話の記憶。こちらは再放送であるが、まさに同じ想いで受け止めていた事も嬉しかった。次監督作となる「シン・仮面ライダー」への期待も大きくなる。

一種の敗北感を味わったと言う松ちゃんのコメントも秀逸。対談後、コンテンツ監督品川ヒロシのカメラ位置にさりげなく注意を入れる庵野監督。やっぱり庵野監督は最後まで得体の知れない怪物だな。

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2020/09/29

ウチの受信契約コンテンツ事情

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今月いっぱいでNetflix(スタンダードプラン1,200円)を解約する事にした。「全裸監督」「ハウス・オブ・カード」等ひと通り観たい作品を一巡した事が大きい。解約手順は秒殺、Web上で3アクションと呆気なかった。HD画質で1端末契約があったら良いのになぁと思う。

これで配信系はAmazonプライムビデオ(年会員で月割408円)のみとなった。

自分の契約しているコンテンツの主軸はWOWOW。最新作が観られる一方、ミニシアター系に強い。放送メディアなのでディスクへライブラリー化できる。ただ月額2,300円と決して安くない。

そしてスカパー。元々はグリーンチャンネルを見るため。基本料金を加えて1,749円。加えてセレクト5で1,980円(1チャンネルあたり約400円)。

今選んでいるのはアニマックス、日本映画専門チャンネル、東映チャンネル、ムービープラス。フジテレビONE (来月TBSチャンネル2はムービープラスへ)。それぞれ配信系に無いソフトを多く持ち、WOWOW同様にライブラリー性が高い。

中でもフジテレビONEは趣味チャンネルとして強力。武豊TV!2にゲームセンターCX、漫道コバヤシがお気に入り。セレクト5はこれまでも何度かチャンネルを入れ替えているが、フジテレビONEだけはフィックスである。

Netflixを入れると月額7,637円、止める事で6,437円。スカパーはセレクト5を止め、1チャンネル契約という手もあるが、3チャンネル以上となると、セレクト5のトータルコストパフォーマンスに敵わない。なおNetflixは時間が取れる年末年始までおあずけです。

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2016/09/11

「メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人」を読む

 大河原邦男著「メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人」(光文社新書)を読んだ。きっかけは5月に放送されたBS朝日「ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~」での一編。ただ録っておいて観たのは先日。元々ガンダム熱というより別の熱さを持つインタビュアー松岡修造に違和感を持ったが、自らのデザイン哲学を冷静に"職人"と言い表す大河原さんと対照的、ミスマッチさは面白かった。そして番組の題材とされたのが本著だ。

 自分はアーティストでないと言い切り、熱い技術論を戦わすような本ではない。タイトルの通り、大河原さんのスタンスはこの仕事に携わった時から変わっていない事が判る。特にアニメ黎明期、スポンサーとの関係、求められるものへの回答が当時のデザインであった。基本的なアニメ業界の成り立ち。おもちゃを遊ぶ子供たちを念頭に置いたデザイン(主役メカ)、取り組む姿はやはり職人と言える。

 タツノコプロからキャリアをスタートさせた事、デザインの分業制等、自身への影響が語られている。中村光毅氏(タツノコ時代の上司、ガンダム美術設定)との関係、タツノコ作品でのキャリア経験、そして機動戦士ガンダム第1話試写の衝撃。読んでいく自分にほぼリアルタイムである出来事だからこそ、読み応えを感じるエピソード。撒かれた種、そして現在へ。気が付けばあっという間に読み終えてしまった。

 アニメ業界の仕事本として読んだ場合、その現実に落胆する面があるかもしれない。しかしどの業界であれネガティブな側面はある。しかも仕事="生活のため"という部分は逃れられない。だからこそ職人に徹する、心構え等、社会人にとって感じるものは多い。もちろん実力無くしてはここまで語れないし、大河原さんの仕事は我々世代の血や肉になっている。それを一緒に回顧する意味でも本著は興味深い一冊だ。

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2015/04/26

「StationTV Link Mac版」を使う

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 手元のディーガDW850のDLNA活用、録画コンテンツ閲覧のため、出たばかりの「StationTV Link Mac版」を購入した。元々Macbook Air購入時にDLNA活用を目論んでいたところ、WindowsでSoftDMA(サイバーリンク製)が動かなかった(正しくはファイルが開かなかった)ために断念。新たなDLNAソフト登場を待っていた。そして今回ピクセラから、しかもMac版(Windows版は販売済)で発売された。

 まず自分の環境で再生可能か、体験版で確認するといい。注意が必要なのは家庭内LANで不要なPC類は止めておく事。「StationTV Link」は起動時にLAN配下の接続先を探しにいくので、LAN環境(バッファロー製6年前の無線ルータWHR-AMPG)に負荷が掛かると録画番組リストは表示されない。体験版を入れた直後に遭遇したが、翌朝気を取り直して再接続を試みるとリストが表示、見事に番組が再生され狂喜した。

 使い勝手はSoftDMAとの比較になるが、リストが出てからの再生レスポンスはStationTV Linkが上。10秒戻り、15秒送りに時間バーで直接狙った飛ばしも可能でSoftDMAには無かった機能。番組リストもページ式でなく全番組表示にかつ検索もでき、呼び出しし易い。ただそれ以上の使い勝手はテレビとレコーダそのものに敵わないだろう。それでも視聴機会を増やす意義は大きい。

 子供にテレビをジャックされる事が多くなる一方、その間レコーダには録画番組が溜まっていく。競馬のため、週末はBootcampでWindowsスタイルだが、大半はMacOSでMacBook Airを使用する。そうした中、StationTV Linkは強力なツールとなろう。価格も3,000円弱とリーズナブル。Macユーザーなら導入して損はないと思う。

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2015/03/14

テレビ東京・2017年問題を考える

 今やテレビ東京は振り向く先の存在でなく、優れたコンテンツを送り出す在京キー局である。他の在京キー局でさえ、露骨にその内容をパクる程、企画力は高い。同局の番組はリアルタイム視聴、HDDレコーダの録画リストを見れば、我が生活に欠かせない事を裏付けている。

 首都圏、関東の方には全く意味不明なタイトルだろうが、静岡県東部のケーブルテレビが2017年3月31日をもってテレビ東京の配信を止める。正確にいうとテレ東の区域外再放送が停止される。他の在京キー局の区域外再放送は地上アナログ放送停波に遅れ、2014年7月24日をもって地デジ配信も停止された。ただし静岡県はテレ東の系列局を持たないため、延期措置が取られた。それが2017年3月31日までという事だ。

 今テレ東が無くなったらどうなるか。まず放送されている番組のリアルタイム視聴ができなくなる。実はテレ東の番組(一部ではあるが)は静岡県ローカル局に買われ、昼間や深夜帯を中心に放送される。それ故にテレ東の番組の裏番組がテレ東の番組だったという珍事もよくある。2局、3局重なるのはよくある事。ただ残念なのはこれらが完璧な形で放送される事は少ない。

 「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」のような番組であれば、ほぼ放送形態を変えることなく、1時間まるまる放送される。ただし放送は数週遅れる次第。子供の好きな「妖怪ウオッチ」も然り。静岡では35週遅れ、午前5時半に放送されている。しかし毎週お気に入りの「土曜スペシャル」の場合はさらに深刻だ。オリジナルは放送時間約2時間半。これに対し最短90分になるよう編集される。

 例えば「所持金5万円で4泊5日!北関東横断800キロ!温泉めぐりの旅」の場合、本放送では前日ハズレカードを引き、無食となったメンバーが草津温泉バスターミナルで無料で配られていたうどんに空腹を助けられるエピソードがあった。しかし90分版では突然、草津温泉バスターミナルから直接、ゴールの万座温泉に向かっている。本放送を知っている身とすれば、雪の中で行列に並び、やっと食にありつく姿が良いのだ。唯一の拠り所、テレ東系のBSジャパンでも土スペは放送されるが、多くがこの90分版となる。

 そんなに拘るなら「テレビ東京オンデマンド」をすればいいと言われるだろうが、コンテンツを保存したいという気持に応えてもらえない。所詮はテレビ。基本リアルタイムで観られる環境であるべきと思う。区画外再放送停止まであと2年、それにしても悩ましい...

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2015/01/18

「山田孝之の東京都北区赤羽」が面白い

 新年1st4半期となり、多くが新番組に入れ替わる。かつて「振り向けば...」と称されたテレビ東京も今や企画力で他局の追随を許さない個性的なテレビ局、現在最も生活に欠かさないと言っていい。深夜は特に挑戦的でご存知の「孤独のグルメ」「ドラマ24」シリーズ等を生んでいる。そんな金曜深夜に「山田孝之の東京都北区赤羽」が始まった。妻が年末年始のテレビガイドにチェック、ただ「何これ?」と言っていた番組だ。

 第一話。山下敦弘監督作品(代表作「リンダリンダリンダ」他)、映画「己斬り」ラストカット、冒頭に首に自らの刃を晒し、命を絶とうとする浪人。演じるは山田孝之。昨年「信長協奏曲」で曲者、木下藤吉郎を演じた実力派俳優。だがそんなクライマックス、彼が自らの演技に迷い、撮影を中止させてしまう。数日後、山下監督に謎の宅急便、そして監督を呼び出し、山田は「赤羽に住みたい」と切り出す。その理由こそマンガ「東京都北区赤羽」の舞台、赤羽に移り住み自己回帰を見出したいという。

 山下監督はそんな山田孝之の姿を映像で追う。第一話終盤、マンガの作者清野とおると合流。第二話では原作に登場する実在の人物たちとの交流が描かれていく。これはマンガの実写化なのか、ドキュメンタリー、いやドラマなのか。その境目が判らないゆえの面白さ(第一話のエンドロールにヒントはありそうだが、今は深く考えない)。また原作未読なため、何処まで原作のエッセンスは分からないが、第二話での個々のエピソードがとにかく面白い。そしてラストでジョージさんの説教、山田の表情の対比が堪らない。

 この番組、毎回何が起こるかわからないドキドキ感に溢れている。今季の番組の中でも秘めた面白さは出色だ。何につけ山田の役者としての器用さ、原作のポテンシャルが今後の見どころとなろう。テレビ録画のため、ディスクに焼けないのが心残り。でも最後まで見逃せない番組となった。

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2014/03/09

ソニ神様は突然に・・・(3) 3D映像で観る

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 引き続きソニーのテレビ、ブラビアKDL-42W802Aのフォローを。このテレビは3D対応であり、3D対応のソース(放送、または市販メディア)と別売の3Dメガネを用意さえすれば、立体映像を楽しむ事ができる。

 3D対応のソースとして真っ先に思い浮かぶのはBS放送だ。BS11は小品ながらウイークデイの早朝に3Dの帯番組を持っているし、BS-TBSは世界遺産の3D版を、そしてWOWOWは3Dエンタと銘打って月に1作を放送している。ハードディスクレコーダに録画しておけば(またはリアルタイムで放送を観れば)、ブラビア側で3Dソース選択する事で立体となる。これまで観た3D放送は全て左右分割、真ん中を境にした2画面であった。

 メガネはソニーの純正を選ぼうとしたが、デザインと価格でパナソニック製となった。またKDL-42W802Aの3Dは偏光方式のため、メーカーを選ばない(テレビ本体=メガネ間)のは良かった。しかも安い。一方のアクティブシャッター方式の3分の1以下、実売1,600円で2組入り。電源も不要だ。

 まずBS11では3D紀行XII(早朝AM4:24から)という番組を選んだ。放送時間僅か5分だが、一週間同じテーマを扱い、手頃に3Dを楽しめる構成。2月第4週に放送された「世界最強 新幹線 はやぶさが走る!」をパナソニックDMR-BW850にてHEモードで録画したものを試してみた。3Dらしい"はやぶさ"ボディの立体感、走行中の奥行き感に唸る。基本的にここでの3Dは後方への奥行き感を重視し、手前に出る映像は少ない。また一週間通してみると演出が単調(大半が先頭車窓=>側面車窓=>後方車窓の繰り返し)なのが物足りなかった。とはいえ無料なら文句無し、十分だろう。

 そして本命はWOWOWで放送された「アベンジャーズ 3D 吹替版」(BW850のHXモードで録画)だ。観始めると横に居た5才の息子も興味を持ったので、彼も3Dメガネを着用。そこで長時間は負担となるため、戦闘シーンをかい摘んで観た。ちなみに「アベンジャーズ」は劇場でも3Dでも観ているため、何となく3D演出も覚えている。基本的に劇場版と変わらないと感じた。

 中でも一番目立つのはアイアンマンのマスク内モニタの演出だ。スタークの顔を中心に各モニタが左右に飛び出している。飛行シーンでの躍動感、車の転倒、キャラが退治する前後感の等々、挙げたらキリが無い。ハリウッドメイド、天井知らずのビッグバジェットによる3Dはハンパない。息子も未体験の3D映像に満足そうだった。

 かつて学研や小学館の雑誌についた立体写真に赤青メガネで親しんだ立体映像。万博等の特殊な設備で無ければ観れなかった3D映画も、今や映画館では当たり前。「アバター」で大きく進化して以降、年々3D演出は派手になる一方、自然なものも少なくない。その現時点の傑作が「ゼロ・グラビティ」だろう。はやく劇場同様、極上の3D演出、感動を我が家で観てみたい。


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