「Tシャツが乾くまで」を観る(完走)
今年の夏ドラマで満足度の高かった作品が金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」(全10話)だったと思います。「silent」や「いちばん好きな花」の脚本を手掛けた生方美久さんらしい切り口で、最初はシリアス、ミステリー要素、やがて夫婦という形に問題提起していく物語でした。
発端はバス事故に遭った夫、そしてそこに帯同していた女性、しかもその女性が亡くなる事態。夫は生死不明のまま、その妻は帯同していた女性の夫と二人の関係性を探っていきます。二人の秘密、第3金曜日、探っていく中で生まれていく新たな関係性。色々驚くエピソードが続くのですが、最終回前の第9話、皆さんが最も驚く事実が明らかになるのです。
観た方ならおおよそ何を言いたいかは判ると思います。考えようによっては一種のホラー、コントすれすれのエピソードに苦笑いしてしまいましたが、このドラマは意外とシリアスにならない作りだったのが凄いです。演者の魅力による部分でしょう。主人公の咲子を演じた蒼井優、夫の充は松山ケンイチ、謎の関係を持つあずさは夏帆、そしてその夫が中島歩。
蒼井優は「ガス人間」からの「Tかわ」。ある意味破天荒なキャラを受け止めるのに相応しいかもしれません。得体の知れなさの充=マツケンも良かったです。このドラマで大ブレイクを迎えた中島歩は番宣にラジオと縦横無尽の活躍、高田文夫センセーと丁々発止、 「オールナイトニッポン0」まで駆け抜けました。実は中島も「ガス人間」からの「Tかわ」だったりします。
夏帆が演じたあずさが一番損な役回りに思えますが、リリーさん演じる古本屋店主と共に二組の夫婦を結ぶ役割を担います。実はこのドラマといい、この前観た「私はあなたを知らない、」と相通じる関係性が非常に心へ刺さりました。特に充の心境はけっして他人事に思えなかったです。未見の方は配信等で是非観て下さい。












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