2008/01/09

無知は格差社会の証

 「クイズ!雑学王」がゴールデンタイムへ進出。そのレギュラー放送を前に、スペシャルが放送された。この「雑学王」の魅力は、「結構、その事知ってる」と思わせるネタが散りばめられている点だろう。実際、何問かに一回は知っているクイズが登場する、そんなこれは知っているけど、知らない事が多いなぁという好奇心を煽るのが狙い。それぞれの問題に対して一般正解率を示し、世間の認知度との比較もできる。

 「トリビアの泉」以降、雑学を扱う番組が増えたが、今がそのピーク。教育バラエティーまで含めると相当数にのぼる。「平成教育委員会」( 「平成教育学院」) に始まった教育バラエティーは人気を博し、雨後の筍のように放送されるようになった。その一方で単に知識を与える番組だけでなく、回答者の知識の有無を売りにする番組も増えた。一般常識をテストし、採点し、順位をつけていく。思い浮かぶのが「クイズ!ヘキサゴンII」だ。

 単純に順位をつけていくなら普通の番組。だがこの「クイズ!ヘキサゴンII」は違う。むしろ馬鹿ぶりを売りにする番組作りが目立つ。良く言えば"天然"、悪く言えば"おバカ"なタレントたちの知識の無さを逆利用。一般常識の無さを、司会の島田紳助が徹底的に叩く。最初は笑ってみていたが、段々と不快に思うようになっていた。しかも笑いの質は違う。学校で学力の無さをバカにする同じ構図がそこにあったからだ。

 点数は学力社会の証、学校でも会社でもついて回るもの。ただ番組中、バカにする笑いは単純だが、その背景は複雑だという認識を、ほとんどの視聴者は持たないだろう。番組の意図も、良く言えば視聴者に対し、おバカタレントを反面教師として充てたものかもしれない。しかし家庭環境、地域格差が学力格差を生む事実。特に賃金格差は見逃させない要素である。おバカタレントの登用は世間の需要だろうが、彼らの出番が多い程、格差社会が進む証なのである。

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2008/01/06

祝!サザエさん40周年、波平とケータイ電話

 何とサザエさんが放送開始40周年を迎えたという。放送後、妻の報告によれば、羽織袴の磯野一家の挨拶からスタート。そんな事とは全く知らず、出先からDSテレビで三本目の話を観たところ、ついに事態を起きた。

カツオの代役で火の用心の見回りに出た波平さん。
帯同していた花沢さんのお父さんと「体が冷えたから一杯どうでしょう?」と誘った後のこと。
磯野家の黒電話が鳴り、フネさんがとると、その先から波平さんの声が。
そして屋台で一杯する波平さんの手には、ケータイ電話があったのだ。
(ちなみに携帯電話は花沢さんのお父さんのもの)
瞬間、我が身に大きな衝撃が走った。
すぐに妻へこの事をメールで連絡。
だが、ずっと観てたはずなのに見逃したらしい...ケータイは東芝製だろうか?とは妻の弁。

サザエさん40周年の証、それは冒頭の羽織袴でなく、実はこのケータイ電話で無かろうか?
これぞ「るねっさーんす」(髭男爵風!)
今年はカツオくんがDSをする日も近いかもしれない。

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2007/02/25

ソニーBRAVIA KDL-32V2500を買う(1)

 先週の日曜、近所の家電量販店でソニーのブラビアを買ってきた。当初フルハイビジョンを目論み、40インチ以上を狙っていたが、期せずしてカミさんの使っていたパナソニックの21インチが故障(98年製、画質調整機能の無いというレア物)。しかし生活基盤を整える最中に無分不相応の出費は痛い。そこで部屋とのバランスを考え、32インチに落ち着いた。もちろん21インチ(4:3)に比べるまでも無く大きく、設置にわずか20分で大きなテレビジョンへ置き換わっていた。それまで暗かった画面から、ブラビアの鮮烈な色と光が眩しい。

 ソニーのブラビア、液晶モデル(投射型を除く)は普及モデルのS、中堅のV、上級のXがあるが、32インチ以下はSとVのみ。その所以はXが1080iフルハイビジョン対応ゆえの事。シャープが40インチ未満でフルハイビジョン対応を出してきたが、まだまだ高額なのも事実。そして全体的に液晶モデルの画質向上は動画の応答性へと向かっている。ただ液晶普及の過渡期にあって、今後様々な試行がなされていくのだろう。正月の量販店、全てのモニターで天皇杯サッカー中継が放送される中、画質比較で至った結論がVシリーズだった。

 現在、ソニーの液晶パネルはソニー出資、サムスン電子との合弁会社による製品。トリニトロンで育ったソニーファンには気を落とした人も少なくないだろう。だがソニーの画作りは継承されており、それが今回もソニーを選んだ理由の一つである。挙げるなら赤の眩しさ、それが長年慣れ親しんだ色の好みであり、それが実現できるのはやっぱソニーという結論。画質の追い込みは今後の調整次第ではあるが、外観の渋くシンプルなデザインと相まってとても気に入っている。映像の応答性、もっさり感は許容範囲だった。

 だが問題は映像ソースだろう。設置後、意外にNHKを良く観ている自分がいる。それは地上デジタル、あらゆる番組でHD映像を積極的に持ち込んでいるからだ(思わずハイビジョン映像に「スゲーっ」と漏らしたボクに、「地震(の映像)じゃなかったんだ」とカミさんにつっこまれた[苦笑])。民放の多くはSD映像との共用、コンバートされた映像ばかりで、鑑賞に堪え難いものも少なくない。さらにこちらも過渡期、CATV(ケーブルテレビ)による受信に、首都圏からの番組が地上アナログだけという政策(区域外再送信による制限)は、まるで「これまで朝食に出ていたメニューが、御飯一品に制限された」ようだ。2011年を前に、静岡地方六局では昼間のドラマの再放送好き、カミさんの生活は心許ない。もちろん日経メインのテレビ東京、TVK等、キラーコンテンツがアナログ受信のままというのも大きなマイナス。

 とりあえず今日、CS・BSデジタルアンテナを付けようと思っている。そのためにカミさんとアンテナを買ってきた。映像ソースが増える、選択肢が増えるのはいい事。ただ最も大きいのは実家を離れて観られなくなった、フジテレビ739の武豊TV!とグリーンチャンネルの中継が意中なんだけれども。(次回へつづく)

070225

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2006/01/25

個人的にこれまでの『ライブドア騒動』を振り返る

 ご存知ホリエモンことライブドア堀江貴文社長が捕まった。いや今では堀江前社長、堀江容疑者となった彼だが、あれだけチヤホヤしたマスコミは手のひらを返したように、一気に悪役まで押し上げた。まぁそんな事は先週の時点で「想定の範囲内」ではあったが、堀江氏最後の記者会見で「想定の範囲内ですか?」と質問する記者に失笑、いやそれは笑えないし、場違いな質問。たぶんあの記者はそんな質問をぶつければ、きっと全マスコミ、ニュースで採り上げられると踏んでいたのだろう。もはやマスコミはハイエナ同然、堀江氏は骨の髄までしゃぶられている。そんな堀江氏について書いたネタをここで振り返ってみたい。

 このコラム、ライブドア(という言葉の)初登場2004年9月10日と遅く、もちろんプロ野球新規参入問題がテーマだった。球団オーナーを馬主になぞらえ、「別に若造でも、他のオーナーのフルネームを知らなくても馬主にはなれる。ライブドアならとっくに有力馬主となっているだろう」と称した。実際、彼も当時からホリエモンという馬を持つ馬主でもあった。ちなみに馬名は公募、二位に選ばれていたのは『ブンカツテイオー』という名だったとは何やら因縁である。

 続いて同年9月23日、「楽天「本拠地仙台」は完全な後出しジャンケン」とコメントを出した。この時、追い風であった「ライブドア」の大きな挫折でもある。球団争奪の相手が「楽天」、しかも目のつけどころまでもが同じ仙台と、「弱肉強食、確かにビジネスとしてはこうした戦略もアリ」と楽天のやり方を称しても、敗者を擁護したくなるのは日本人だからか。そして11月2日には新規参入球団が決定。
「選ばれなかったライブドアは痛し痒しの結果。痛いのは十二球団目に選ばれなかった事。痒しの意味は参入が見送られ、株価が上昇した事である。そもそも春先、球団買収を表明した時点でライブドアの認知度は大きく上がり、企業としての彼らの欲求は満たされている」
結局、この時が堀江氏のターニングポイントだったという事、今回の事件の伏線ともなった。

 そして翌2005年2月20日、「ビター・スイート・サンバ」でニッポン放送株問題に触れた。
「現時点ではその鍔迫り合いの最中という事。堀江社長の野望はその巨大なフジサンケイグループを手に入れる事にある」
「堀江社長に言うメディアの融合はよく解る。ネットによる配信による即報性、双方向性にテレビ、ラジオ、新聞の強みを融合させれば、さらに大きな力を発揮するだろう。ただそれは同時にライブドア側のコンテンツの枯渇を露呈し、結果として堀江社長を人生の一大勝負に押し出した」

問題は後述の『ライブドア側のコンテンツの枯渇を露呈』であり、3月17日の『ニュースは買うもの』へとつながっていく。

「特にインターネットのほとんどのポータルサイトは、ニュースを買ってきている。だからホリエモンの発言は別段、不思議なものではない。だが何でも欲しがるホリエモンと同様にメディアも貪欲だ。小さなスキャンダルが命取りになる事もある。もし自らそんな自体を引き起こしても、ホリエモンはそんなニュースを買うのだろうか」
そして3月24日「テレビのチカラ」というコラムで、堀江氏に対する見解を方向転換した。

「もしライブドアが、単なるコンテンツの取り込みにフジを狙っているのであれば、大きな勘違いだと思う。だからこそ今の放送業界は映画制作に活路を見い出し、マルチな展開から放送からの相乗、あるいは回帰効果を狙っている。その活動はむしろライブドアよりも貪欲。(中略)ライブドアはネットドラマが関の山、そこまで見据えたビジョンがあるとは思えない。ネットとメディアの融合というお題目だけでは、フジが懐疑的になるのは当然だ」

「やはりテレビ至上主義は歴然だという事。先に述べた貪欲さはテレビ、放送業界にメディアの雄たる誇りすら感じる。そもそもドラマやバラエティはダメでも、ニュースを中心とした情報コンテンツはリアルタイムで知りたいし、視聴者に対し今も最も強い力を持つ。電波は日本全国を網羅、しかも在京キー局はわずかに6局、情報発信の重みは大きい。だからこそライブドア堀江社長はテレビを窓口に、自らの主張を続けてきている」

結局、堀江氏をホリエモンとして育てたのは実はネットでもなく、テレビだったと皮肉った。

4月20日「大衆の面前で、ホラをさけぶ」より、
「「業務提携できることになり、ワクワクしている」とはいうものの、テレビを見てしらけてしまった人は多い。実はワクワクしている理由が、多額のニッポン放送株の売却益だという事実。そりゃあれだけのギャンブルを勝てば、誰でもワクワクするだろう。そして最もクビをかしげたのが、あれだけフジ支配のお題目にしていたメディア論。記者会見中ではひと言も触れず、何処かに消え去ってしまった事である。その事からも、ホリエモンにとってニッポン放送株売却の主旨が、単なるマネーゲームだったと言わざる得ない」

「「やっぱりマネーゲームなんだ」と最初から見ていたならよし。かくいう筆者はそうだった。だが見ていた大衆、国民の大多数は、お台場劇場の中で何か新しい風を求めていたという事。そもそも世論を味方につけるため、繰り出したメディア論も絵に書いた餅でしかなかったし、結果として何の提案もできなかった。ホリエモンは大衆の面前、にこやかに記者会見に答えていたが、その一方で大衆の求める答えは一つも無かった。いや最初からそんなものは無かったのだ。無いものを在るものとして扇動しただけの事」

そして今思えば、この時点のボクの見解は間違っていなかったと思う。

8月21日「衆院選の戦い方を見る」
「衆院選は民主党よりホリエモン出馬のほうがニュースになっている事実」とひと言。当時それ以上、コメントすべき事は既に無かった。

12月1日「今年の新語・流行語大賞発表」で再登場。
「ただしホリエモンのマスコミ利用は前年の流行語『新規参入』で心得たものだが、『想定内(外)』=ホリエモン=ライブドアの構図が成立、ホリエモンにとっても思わぬ広告媒体に成長している」
そしてあの記者会見での質問は何とも皮肉。そしてライブドア・ショック以後のネタへと引き継がれていく。

 ここまで振り返ると、堀江氏はかなりニュースな人だったという事。しかしフジテレビ問題の決着で筆者を醒めさせた。彼がネットを活かしたと言えるのは、堀江氏の求めた多数の株売買を成立させた事。反面、ネットの人だった堀江氏が、テレビを媒介に強さを見せつけ、その後も世間とマスコミは彼に飛びついた。衆院選、そしてライブドア株の株価高騰、犯罪者でなければ由、しかし結果は...いずれ明かさせるだろう。一応名目上、まだ堀江氏は容疑者である。

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2006/01/21

耳をすませば

 昨夜のテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」を観ていたら、小泉改革、民営化の急先鋒、猪瀬直樹氏が出演。森林や不動産、金融資産等の国有財産の問題点について触れていた。これらのうち森林、不動産を足すと、日本列島の四分の一が国有財産の占める面積に当たり、地方自治体まで広げると列島の二分の一までに広がるという。「これは社会主義国家並み!」と猪瀬氏の見解、その内容は非常にごもっとも、誰もが納得のいくご意見。しかし見ていてどうにも気になった事が、それは猪瀬氏の鼻に掛かった声だった。

 彼の辛らつな意見に耳を傾けても、その声はとにかく聞き取りにくい。今まで彼の出演番組を目にするたび、常にそう思っていた。まるで聞いているこちらまで耳が、いや鼻が詰まってくるような気がする。聞いているほうがつらくなってくるのだ。ボクは医者じゃないから判らないが、慢性鼻炎なのだろうか、あるいは無呼吸症候群なのかと勘ぐってしまう。猪瀬氏、その仕事ぶりに休む暇は無いと思うが、一度医者へ行ったほうが...いやいや余計なおせっかいだった。

 ニュース番組のキャスター、コメンテーターに問われるもの。時間内で適切かつ気の利いたコメントを求められている。そして聴きやすい言葉。その声質は重要だ。NHKアナウンサーは判で押したように同じ言葉遣い、発音を求められているが、その原点は『NHK日本語発音アクセント辞典』にある。ボクは高校時代に放送部に在籍していたが、アナウンス係に人たちは競ってそのアクセントを模倣していた。NHK高校放送コンクールという目標があってこそだが、これはNHKに限らず、民放各局でもバイブルとして扱われているようだ。これだけテレビが普及した今、言葉が画一的になってしまうのはやむを得ないだろう。

 人の声には感情、そしてその変化が表れる。その顕著な例が証人喚問の席に立ったヒューザー小島社長にある。最初に国会に召集された時、他の発言に対し、語意を荒げていたのが印象的だった。しかし先日の質疑の中では憔悴しきった姿、そして別人のような言葉遣いに変わり果てていた。彼の言葉にはあの「村西とおる」ばりの胡散臭さは消え失せていたのだ。それが演技なら相当な名優だろうが、そんなベールを感じなかった。ただボクの耳が節穴で無ければの話なのだが。

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2005/12/21

「ガイアの夜明け」[結婚しない男たち]を観る

 昨夜の「ガイアの夜明け」は身につまされる内容だった。まず会社の同い年の同僚が集まると必ず交わす言葉が「昭和4×年生まれはアブない」である。ウチの会社でこの年代の独身者は、既婚者数をはるかに上回る。しかし今回の番組を観ると、それは縮図であって日本全国が全く同じ状況下にある事がわかる。農村区から全国に拡大。社会の変化、女性の進出、パラサイトシングルの増加、結婚におけるプラス材料は感じられない。今回の「ガイアの夜明け」はそんな事情にスポットを当てていた。

 出会いがないとその理由が挙がるものだが、番組では様々な職種を取材。実際蓋を開けてみると、職種、立場に関係が無い事がわかる。「出会いがない」は理由にならない。感じるのはその意思があるか否かという事。年収2千万円の開業歯科医師から警備会社の会社員まで、スタンスはどうあれ何か伝わってくるものが無い。冒頭、「服装に倍のお金をかけなさい」と発破を掛けられた男性はまだしも、高収入・高学歴の男性でさえ、まだその気が無いと言い放つ。

 もちろん日経新聞提供の「ガイアの夜明け」らしく、ビジネスライクな視点で分析。好転したとはいえ、経済の不透明感とフリーターの増加。日本に対する憂いを込め、「愛をささやけ」とそんな日本男児を鼓舞するエンディングの役所広司。ただ秘められた問題、少子化に加担、非国民と言われてもいた仕方あるまい。猪口大臣の新設ポストに代表されるように、全ての問題は国家の行く末に影響する事。ただし入り口は非常にパーソナルなだけである。いやパーソナルなだけに大問題なのだが。

 さて番組に映し出された風景。お見合い写真を集め、愛息のため一生懸命に薦める母親。一方、何処か覚めた態度の息子との会話。おいおいそれはウチと同じ風景じゃないか。今回の番組を観終えた今、さぁお前は問われれば、ボクの秘めたる意思はもちろんYesである。またこれまでに少なからず紆余曲折があったのも事実。それだけに安直な判断もしたくないと思うのが今の気持。ただ慎重にも程ほどだと思うよ...と自分へ真剣にツッコミを入れたい心境である。

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2005/08/23

「Saku Saku」あれから一ヶ月、サヨナラご意見番

 月曜の昨日、会社が夏休み、休日出勤とはいえ、遅めに出勤可能という事で、久しぶりにリアルタイムで「Saku Saku」を観た。投票の末、先週からヴィンセントの声はボイスチェンジャー経由、エフェクトの掛かった声に戻った。違和感のあったパペットも気にならなくなった。そんな時、ヴィンセントを介した黒幕氏の声が震えていた。カエラちゃんの目にも涙が浮かんでいた。するとゴイゴイことご意見番さんが、急逝された事が告げられた。明るく送りたいと言ってはいるが、心中の揺らぎは伝わってきた。

 ボクのようなまだまだ浅い『にわかサクサカー』にも衝撃が走った。突然の別れは慣れているが、それでも大きな笑いの裏にある出来事ほど、堪えるものはない。もちろん身近な人たちほど、心に重いモノを残しているのだろう。七年に渡る盟友を失った黒幕氏の言葉も重い。ハガキを持ってきた米子の声も羽音も何処か悲しげである。せっかく軌道を戻し始めた「Saku Saku」は、一番大事な時に大切なキーマンを一番ツライ形で失ってしまった。

 サクサカー、視聴者の方はご存知の通り、春先の『ジゴロウ=>ヴィンセント騒動』は大きな物議を醸した。大人の理由とはいえ、そのドタバタにテレビの前で様々な思いが錯綜していった。番組ではまさにペパーの如く、スパイスたる存在が光ったゴイゴイさん。ゴイゴイさんの死は、何かそんなドタバタ、バカバカしさを一蹴する出来事となった。そもそも番組の根本は変わらず、あらためて外面に影響されていた事に気付かされた。ゴイゴイさんにしろ、黒幕氏にしろ、中身は変わらなかったのだから。

 月曜のエンディング、『ゴイゴイに捧ぐ』と題して名曲「海老名のうた」を唄うヴィンセント。歌詞中にも登場するゴイゴイさん。初見、英語の歌詞に笑い、もちろん彼の地元を唄ううただからこそ、大好きだったという。だがヴィンセントの歌声も何処かしら微妙に震え、心中が伝わってくる。そして今回、唄は次の一節で締められた。
He is always in our mind(彼はいつまでもみんなの心に居るんだ)[合掌]

050823

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2005/08/07

バーチャ・アニキ

 ヤクルトの古田敦也捕手が昨日40才の誕生日を迎えた(誕生日おめでとうございます)。ヤクルトファンとしては何とも感慨深く、まだまだマスクをかぶって欲しいと望んでいるが、後進の育成を考えれば難しい時期。しかしプレーイングマネージャーの噂もあるように、野村前監督の後を追うような活躍があるかもしれない。ただ昨夜の巨人戦のように、ヤクルトは岩村、ラミレスの主軸に青木、宮本、宮出、リグスといった強打陣の前で、古田の七番打者という立場も難しくさせている。ただ彼ほど投手陣に絶大なる信頼を受ける捕手は少ないだろう。

 かつて40才になった古田を知った時と、同じような感慨を受けた事があった。それはとんねるずの二人が40代に入った時だ。何せ彼らが「貴明&憲武」で「お笑いスター誕生」に出ていた頃から知っている。何てったって「時代を先取るニューパワー」なんだから。そして西城秀樹の朝番組「モーニングサラダ」のレギュラー、さらに「オールナイトフジ」「夕やけニャンニャン」と二人はその地位を固めていった。歌のヒットや「みなさんのおかげです」(現在の「みなさんのおかげでした」)等は皆さんのご存知の通り。今や高額納税者の芸能人部門で名前が出てくる二人でもある。

 やはり年齢の近い人の活躍は刺激になる。特にアニキ分的な距離にある人からは大きい。その理由を考えると、自分に兄弟がいない事に起因すると思う。まず同い年の友達は遊び相手にはなっても兄弟代わりにはならない。ボクはカギっ子、学習塾ブームのはしりの時期。そんな時、身近にあるのがテレビだった。「バカ言ってんじゃねぇよ」とツッコミを入れるとんねるずを、アニキ代わりにしていたような気がする。たぶんバカやったり、笑わせてくれたり、画面から伝わるアニキ的な雰囲気を潜在的に欲していたのだろう。

 そう考えると、同じようにテレビを潜在的に親代わり、家族代わりに思う人も多いかもしれない。世間では便利屋さんが一人暮らしの人から、家族代わりに会話に付き合う仕事依頼も少なく無いという。昔、明石家さんまが、家族をネタにして「電子ポットに話しかける祖母」で笑いを取っていたが、あながち見当ハズレな時代ではなくなった。孤独さは耐えがたいもの。だが何でも代わりになるものでもあるまい。個人的にはバーチャ・カノジョだけは願い下げだ。

050807


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2005/07/16

ドラマ版「電車男」第二回を観る

 今朝、録ってあったドラマ版「電車男」第二話を観た。正直、朝から観ていて思わずウケた。このドラマのノリ、何度も言うが、午後10時プライムタイムに似つかわない。しかもウケ狙いな演出も多く、そこがどうもこのドラマの取捨を決めるみたいだが、ラブコメディと割り切ればなんて事は無い。ただ主人公がオタなだけだ。通常のドラマならオフビートに用いられるオタの描写を、真逆に取り扱ったところがこのドラマのキモにもなっている。元々パロディ色の強い作品だから、実は映画のパロディも多い。

 第二話で使われた映画、冒頭から挙げていくと「ゴースト」「スターウォーズ」「ザ・ロック」「プリティ・ウーマン」等など。またセリフの中には「ラストサムライ」まで登場する。例えば「プリティ・ウーマン」はイイ男へ変身する流れというように、その使い方もそれぞれの映画の印象的な扱いをモチーフにしている。ただ「ザ・ロック」については音楽のイメージを利用しているだけだけど、ただ最近流行の『ありえねぇー展開』にはマッチしていた。また「ベイダーのテーマ」はそのタイミングが絶妙。朝からその瞬間、爆笑してしまった。まぁそれに限らず、ディテールのこだわり、解れば解るほど深いのは、エンドロールのタイアップ数で知れよう。

 そしてあまり関係ないが、冒頭はショッカーが登場し、80年代を代表するドラマ「毎度おさわがせします」のCCB「ロマンティックが止まらない」で締めていた。確かにプライムタイムに似つかわないが、まるでかつてのTBS火曜夜9時や同水曜劇場を彷彿とさせ、フジのアイドル起用が目立った時期のドラマとその作りはラップしている。そう思わせるほど、このドラマの作りは青春モノやラブコメの王道を行っていると思う。作りが古いと言われては仕方ないが、そのテンポがこれを補っている。

 ちなみにこのドラマ、二話まで見て気がついたが、ネット社会に対する説明は一切無い。それが当たり前に感じるボクらにとっては想定の範囲内だが、2ちゃんねるやネットのやり取りの知識が皆無な人には何が何だか解らないかもしれない。従来の視聴者層が何処までついて来れるかがカギ。セリフの端々の言葉、用語に反応できるかだ。だが第一回の視聴率が18%を超える事実からも、そんな心配は無用なのだろう。社会の変化に視聴者も変化する。その現象の最たるがこの「電車男」なのだから。

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キレイに例えると男版プリティ・ウーマンって事?

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2005/07/15

笑点占いをやってみた

 ボクは笑点フリークである。番組が45分時代、故三波伸介氏が司会をやっていた頃からの視聴者。さすがに初代司会者立川談志の頃は知らないが、長い間笑点を観続けてきたのには変わりない。今では30分になってしまったが、それでも人生の中で欠かせない番組である。木久ちゃんのお決まりな笑いから、歌丸さんのピリッとした笑いまで、とてもいいんです。しかもあのテーマ曲を聴いてしまうと、つい週明けの仕事をイメージさせる笑点症候群(シンドローム)なんて言葉もあるくらい、サラリーマンの一週間の締めにはある意味欠かせないともいえます。ちなみにボクのオフクロは、歌詞のついた笑点のテーマを知っていました。

 閑話休題、そんな笑点が占いになった!...なんていうと大袈裟だが、前回のガンダム占いに続き、笑点占いのサイトを発見(Tajさん情報ありがとうございます)、さっそく試してみた。入力は血液型と星座で決まるガンダム占いのようないい加減さはない。三択質問を次々答えていくだけだ。結果によって笑点メンバーの誰かに当てはまるというもの。ただ真面目に考えると意味不明な質問があるので、そこはサラッと自分的には流してしまった。そして最後の質問の答えを入力した後、答えが出てきた。その答えとは...そこには好楽師匠の名が表示されていた。

 客観的にみて、好楽師匠のポジションは笑点の中でも中庸。たまに毒も吐くが、基本的には含み笑い的な流れ。そうした点を受けたこの笑点占いでは「平凡」かつ「存在感がうすい」と称されていた。それにしてもこの笑点占い、好楽師匠にちょっと辛い気がするが、さらに追い打ちをかけるように「たぶん笑点メンバーをずっと言っていくと最後に残って思い出せないことが最も多いと思われます」と括られている。ただ平凡なりの良さを言いたいようで「平凡。それもまた良し」とまとめられていた。

 確かにボクの会社での姿は平凡、その点は当たっていると思う。しかし仕事が終われば別の顔ってワケではないが、少なからずちょっとは別の部分を持っている。このサイトで書いている通りに視点は人と変わっているから。むしろボクが考える限り、木久ちゃんのほうが似ている気もするしね。それにザクレロくんだったガンダム占いのほうが結果は良かった気がするので、今はそちらを信じようと思います。だって所詮、占いなんてそんな程度のものですから。

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好楽師匠、ちょっと書かれ過ぎです(苦笑)

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2005/07/11

さらば破壊王...

 ボクは生粋のプロレスファンではない。毎週中継を観るほどのファンでもない。しかし猪木・馬場時代を共に歩み、藤波や長州らが新日の中で争うニューリーダー、鶴田から三沢へ引き継がれる王道を歩む全日を見続けてきた。ジャイアント馬場亡き後、本格的に再編、流動化、活性化した団体交流は第三、第四の新団体を生んでいった。そんな最中、新日で迷走していたのが第三世代となる蝶野正洋、佐々木健介、武藤敬司、そして橋本真也らだった。

 若手から脱皮し、新たな力を感じさせる彼らだったが、猪木というカリスマ越えは容易いものではなかった。だがその後の大きな世代交代を経て、蝶野は新日のトップに立ち、武藤は三沢らが抜けた全日を受けて団体の長へ、健介は夫唱婦随で団体を横断、新たなステージに立っている。しかし今日、日本のプロレス界に橋本真也の名はない。夜のニュースで40才の若さで亡くなった事実を知らされた。まだ若く、あまりに突然の訃報だった。全盛期を知っているだけにとにかくショックである。

 橋本は引退を賭けた試合で負け、その後ファンの嘆願で復活した経緯を持つ。ただそこに至る新日本プロレスは混迷を深めていた。頼みのプロレス中継は古舘伊知郎が番組を降板、視聴率低下にバラエティー番組化、やがて中継はゴールデンタイムを追われてしまう。ちょうどその頃に掛かっていたのが、橋本引退だった。真意は解らないが、客観的には勢いに任せた引退劇。だからこそファンの心は橋本復活に動いた。「破壊王」というニックネームにもあるように、パワー溢れるレスリングスタイルはまだまだ現役と思わせたからだ。

 のちに橋本は小川直也という好敵手を得て「破壊王」再始動、やがて対立から連携へと同じ歩を進め始める。深夜帯に移ったプロレス中継ではあったが、この頃からたびたびゴールデンタイムでの単発中継が増え始めた。当時、橋本VS小川も大きな目玉だった。ちょうど総合格闘技から再びプロレス熱が再燃した頃でもある。だが団体を飛び出し、長州と競合して立ち上げたZERO-ONEも昨年末に残念な結果。志半ばの感は否めない。しかし40才代といえばレスラーとして円熟期。これから次世代を迎え討つ壁となる立場。それが実現しなかったのは悔しい。橋本なら次はどんな手を打つだろうか。実は今もなお、日本のプロレス界は迷走から抜け出ていない。[ただ今はご冥福をお祈りします]

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2005/07/10

放送コードギリギリのゲイ人

050710 前日、久しぶりに「バク天!」を見た。「バク天!」というと爆笑問題の司会、今をときめくアンガールズらが台頭したお笑いバラエティ番組。本当にここのところ見ていなかったのだが、今日はいろんな面で驚かされた。レイザーラモン住谷なる芸人、いやゲイ人が登場したのだ。ルックスは皮ジャケットに皮パン、しかもサングラス。まぁそれだけなら単なるキワモノの芸人なのだが、それ以上に言動は過激だ。特に腰の動きは放送していいものかとそれ程に激しい。この番組はゴールデンタイムなので、子供への影響が心配...と心にも無い事を書いてしまったが、とにかく見ていてノックアウトさせられた。

 今回のターゲットはあの郷ひろみ。彼にとって郷ひろみの存在は他人事ではないとの事。郷ひろみのイニシャルがH.G、すなわちハードゲイだからだそうだ。やや強引だが、レイザーラモン住谷(以下ハードゲイと略)は芸能界引退を賭け、大いに張り切っていた。そして彼の目的は郷ひろみとコラボPVを撮る事。「フゥー!」と高らかに声を上げつつ、郷に近づくハードゲイ。様々な難問をクリアしながらPVは完成した。ただその出来よりも、ハードゲイのハミ出し芸人ぶりが目立っていた。ちなみに別にアノ部分がハミ出したわけではない。

 確かにルックスは過激だが、芸風はシンプル。そもそも絶叫パフォーマンスは彼に始まったわけではない。マイケル・ジャクソンだっていたし、他の芸人だってやっていた。やはりハードゲイというルックスが成せる業、そこに狂喜する奇声と面白発言。ただそれだけでゴリ押しするのなら短命に終わるだろう。テレビ局は笑える芸人は好きだが、ウケ無くなれば「ハイそれまでよ」の世界。奇をてらった存在から一歩飛び出すのは、けっして容易な事ではない。

 同じ「バク天!」の冒頭、中森明菜のモノマネをする友近がいた。そこに至る彼女の芸域の広さ、そしてあの明菜特有の語り口を真似る友近の上手さが光っていた。面と向かって明菜本人とトークする姿に感嘆と爆笑。こういう芸を一歩飛び出したと言えるのだろう。また友近の場合、番手につけ、敢えて突き抜ける力を抑えた余裕すら感じる。芸能界で生き残っていくには、彼女のようなしたたかさは不可欠である。これに対してハードゲイ、毎回全力投球がいつまで続けられるかが注目である。

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2005/07/05

さらば増田ジゴロウ、白井ヴィンセント登場

 このコラムでも登場した事のあるTVKの「saku saku」。視聴可能な関東エリアと一部地域の方を除けばどうでもいい話なのだが、「saku saku」で先週から今週にかけて大きな変化が訪れた。何とMCパペットが、増田ジゴロウから白井ヴィンセントに交代したのだ。サイコロを模したジゴロウ、一方ウシかヤギを模したヴィンセント。そして大きな違いはエフェクトを掛けた声のジゴロウ、地声のヴィンセント。ただ賢明な視聴者なら判るはず。 ジゴロウもヴィンセントも同一人物、DVDにも登場した黒幕氏なのである。

 いろいろ情報を集めたが、ジゴロウ引退の原因は某CXの「ごきげんよう」のキャラ、コロゾーの登場時期と重なる。どうもネット上でひと騒動あったようで、(いろいろ調べたら単純にキャラの使用料の問題らしい...[後日加筆])大人の事情に政治的解決の結果、TVK側がジゴロウ引退を決めた気がする(あくまで想像の域を出ないが...)。そもそも長年続けたキャラ、そしてDVDリリース(今考えればリリース延期もその影響か)で全国規模で知られる事になった「saku saku」のジゴロウを辞めさせるのは相当な覚悟が必要だったはず。後出しキャラに足をすくわれた状況は、プロ野球新規参入の時、楽天にやられたライブドアの姿を彷彿とさせる。今週月曜の「saku saku」ではそんな大人の事情を「スターウォーズ」の冒頭をパロってみせていた。

 何はともあれ、別れた人は帰ってこない...いやいや消えたパペットは戻ってこない。ご意見番ことペパーのパペット共々勇気ある撤退。そして今回登場した白井ヴィンセント。黒幕氏いわくモビルスーツを乗り替える発想と同じらしい。ジゴロウからヴィンセントへ、まるでシャア・アズナブルばりの乗り替わりだ。ルパン三世でみられたような、山田康雄と栗田貫一の違いみたいな事は一切ない。要は視聴者、見る側の心持ち次第という事である。

 月曜の初登場ではやや違和感を感じたが、一週前から黒幕氏が自らの声で予告していたため、二日目今日のトークではだいぶ印象が変わってきた。だってエヴァ的にいうと封じ込められた魂は、ジゴロウもヴィンセントも一緒だという事、カエラちゃんとの激辛、すっ呆けトークとそのパーソナリティは変わらない。ただエフェクトを掛けたジゴロウボイス、その声による[うた]が何とも良かった。相模原、川崎、海老名、数々のうたが耳に残る。唯一、それだけは残念だなぁ。

[加筆分]
いろいろ調べてみたら、当事者(スタッフ、出演者、デザインしたDice-k-express側)と別のところで権利が一人歩きしたらしい。黒幕氏が経緯を話した中で、スターウォーズになぞらえて[元老院]と称していたが、どうも本当に上の偉いお年寄り達の利権に巻き込まれたようである。これ以上は当事者のみが知るところとしたい。

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            さらば増田ジゴロウ

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2004/11/04

ここまでの24(TWENTY FOUR) 1st season[Part2:エンジンが掛かって来ました]

 連続ドラマの難しいところは、如何に最初の一話で視聴者の心をつかめるかという事である。その点、24(TWENTY FOUR) 1st seasonは一見、大統領候補暗殺と主人公の娘誘拐に目が行ってしまうが、実はその後に度肝を抜く展開を入れている事だろう。突然、降ってわいた災難が、どのようにドラマの本線に絡むかがカギとなる。しかし前回にも書いた通り、主人公ジャック・バウアーを始め、感情移入できないキャラが多く、六話位までは少々ダレて観てしまっていた。

 だが七話の後半から大きく話が動いた。ジャックだけでなく、CTUのメンバーが巻き込まれ始める事でジャック自身、劣勢から逆転の目が出てきた。もちろん(たぶん)最終的には事件が解決される物語であるから、途中何処かで同様の展開は想定できた。しかし六話までがどうも胡散臭い人物紹介に限っていたので、観ていて少々イライラしてしまった。ただそれが一般で言われる24(TWENTY FOUR)症候群、すなわち次が観たいという動機を作っているのだと思う。巧みな手法だが、テレビのようにリラックスして観る環境だからこそ使える手ではある。

 そして前半のクライマックスらしき八話。CTU、パーマー候補、そして暗殺者の注目が一ヵ所に集まる。登場人物たちのクロスオーバー。リアルタイムで進む物語の真骨頂、これまでで最も息を呑む程の展開。刻々と進む暗殺計画と一矢報いようとするCTU、さらに母子の運命。この八話の展開には惹き込まれた。やはりこの作品はキャラの個性よりも、キャラ(駒)を動かすところに楽しさがあるかも。残り十六時間、果たして物語はどう収束していくのか。やっと筆者もエンジンが掛かって来ました。

 閑話休題。このドラマを始め、アメリカのドラマでは、あからさまなビデオ収録の作品は少ない。むしろ挙げろと言われても出てこない。例えビデオであってもフィルムテイストが採用されている。エフェクトによるフィルムテイストは一見クールだが、それがドラマを締める要素。先日の西部警察の時にも触れたが、ハイビジョン化が進む中、インターレス映像でドラマを作る必要は無い。インターレス映像は視聴者との垣根は取るが、これはバラエティやニュース等の報道番組が適当。今後は日本でも、コンテンツに合わせた映像処理が迫られるだろう。
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シーズン1のキーマン?トニー

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2004/11/01

復活?西部警察

 昨日久しぶりに西部警察を観た。ただ久しぶりといっても完全新作のスペシャルドラマである。昨年撮影中の事故で放映未定となった作品だったが、その事故から一年後、無事陽の目を見る事ができたようだ。

 そもそも西部警察はパート3まで作られた石原プロ製作の人気刑事ドラマ。石原プロ製作というと「太陽にほえろ」「大都会」「はぐれ雲」等があるが、西部警察は「大都会」寄りの作りで、しかも更なるスケールと巨費を投じた作品であった。今でも忘れない第一話。街中に装甲車というシチュエーション、妙に興奮した記憶がある。オープニングは主題曲が流れる中、クラッシュするパトカー、数珠繋ぎで列を作り走るパトカー。宇都宮安重作曲で豪快、ホーネッツのホーンセクションが冴える。驚きは刑事がショートストックのショットガンやマグナムを携帯し、しかも弾切れはない。悪を撃つ手に抜かりなし。また彼らの乗るパトカーはマシーンX(スカイライン)、Z(フェアレディ)、RS(スカイライン)と日産自動車のバックアップの下、これでもかの特装車。ボンネットから打ち出されるマシンガンにボンドカーも真っ青。それにしても西部署、あくまでドラマとはいえ、ここまで優遇される警察署は国内他に例は無い。

 今回のスペシャル、敵は国際テロリスト。演じるは神田正輝...えっ神田正輝って考えてみれば西部警察には初登場。彼が出ていたのは「太陽にほえろ」でドック刑事を演じていた。メイキングを見ていたら、「演技に徹するため、ロケ中は西部署の連中とは飯を一緒に食わなかった」という。何というイレコミよう。また団長は渡哲也の大門から舘ひろしの鳩村に代わっている。そもそもパート3最終回で大門は殉職しているが、あくまで西部警察のパラレルワールド、無事転生の運びとなった。しかも小暮課長こと石原裕次郎まで登場。ただ遺影のみでゆうたろうの登場という事では無かった。

テレビ朝日開局45周年記念の冠を受け、そんな昨夜の放送を観た。だがしかし...

「んんっーっ」

 西部警察というよりもテレビ東京の「女と男のミステリー」と勘違いしてしまった。中身は西部警察らしく派手なカーチェイスに爆破。だが全くといって物足らない。まず[派手なカーチェイス]と書いたものの、時折早回しでいかにも不自然さが目に映る。もちろん鳩山以外は新人ばかりで、役者に感情移入できなかったマイナス面はある。西部署初の女性刑事を演じる戸田菜穂も浮いていた。その上、日本の警察なのにアルファロメオ、TVRなど外車のパトカーも不自然。だが最も冷めてしまったのはAVIDで編集されている通り、ビデオ撮影(ハイビジョンかもしれない)の本編映像。フィルムでクールだった今までのシリーズとの差に唖然。これぞ「女と男のミステリー」と勘違いした所以。ただ相変わらず無責任、勝手に盛り上がる西部署のメンバーは継承されていた。やっぱ西部警察はフィルムで撮るべきでしょう。またロケには必須、峰竜太の存在も欲しい。なおこのスペシャル、DVDで発売されるというが、あまりに直球であんまりな内容にその価値を疑う。
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「団長、血が止まんねぇーよ」が懐かしい

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