2026/09/21

「Tシャツが乾くまで」を観る(完走)

今年の夏ドラマで満足度の高かった作品が金曜ドラマ「Tシャツが乾くまで」(全10話)だったと思います。「silent」や「いちばん好きな花」の脚本を手掛けた生方美久さんらしい切り口で、最初はシリアス、ミステリー要素、やがて夫婦という形に問題提起していく物語でした。

発端はバス事故に遭った夫、そしてそこに帯同していた女性、しかもその女性が亡くなる事態。夫は生死不明のまま、その妻は帯同していた女性の夫と二人の関係性を探っていきます。二人の秘密、第3金曜日、探っていく中で生まれていく新たな関係性。色々驚くエピソードが続くのですが、最終回前の第9話、皆さんが最も驚く事実が明らかになるのです。

観た方ならおおよそ何を言いたいかは判ると思います。考えようによっては一種のホラー、コントすれすれのエピソードに苦笑いしてしまいましたが、このドラマは意外とシリアスにならない作りだったのが凄いです。演者の魅力による部分でしょう。主人公の咲子を演じた蒼井優、夫の充は松山ケンイチ、謎の関係を持つあずさは夏帆、そしてその夫が中島歩。

蒼井優は「ガス人間」からの「Tかわ」。ある意味破天荒なキャラを受け止めるのに相応しいかもしれません。得体の知れなさの充=マツケンも良かったです。このドラマで大ブレイクを迎えた中島歩は番宣にラジオと縦横無尽の活躍、高田文夫センセーと丁々発止、 「オールナイトニッポン0」まで駆け抜けました。実は中島も「ガス人間」からの「Tかわ」だったりします。

夏帆が演じたあずさが一番損な役回りに思えますが、リリーさん演じる古本屋店主と共に二組の夫婦を結ぶ役割を担います。実はこのドラマといい、この前観た「私はあなたを知らない、」と相通じる関係性が非常に心へ刺さりました。特に充の心境はけっして他人事に思えなかったです。未見の方は配信等で是非観て下さい。

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2026/08/02

「マッサン」を観る(完走)

NHK2014年後期の朝ドラ「マッサン」(全150回)を観終わりました。昼の再放送に合わせてNHKONEでも配信されていたものを視聴。ちょうど朝ドラは「ばけばけ」の頃で同じく日本人と外国人の夫婦の姿を描いています。またシャーロット・ケイト・フォックスはこの「マッサン」以来、「ばけばけ」にも出演しました。

本作で彼女は亀山政春の妻エリーを演じています。この作品自体はニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝、リタ夫妻のエピソードがモチーフとされています。全てが初めて尽くしの出来事。外国人との結婚、第二次大戦を経て生きる難しさ、当時の日本で洋酒作りを始めていく姿、それを支える健気なエリーに感情移入していきます。

最終回でエリーは「人生はアドベンチャー」と言いますが、異国の地、文化、特に序盤は政春の母早苗との衝突で彼女を悩ませることになります。ただ彼女の冒険心、バイタリティーによって政春の家族、街の人々との交流を深めていきました。その意味でも大阪編はピッタリの舞台でした。

物語の軸は政春のウイスキー作りですが、終わってみればドラマの魅力はエリーによる部分が大きかったと思います。前半は鴨居商店で商売、ウイスキー開発を担いますが、鴨居社長の手腕に遠く及びません。ちなみに鴨居社長のモチーフは、鳥居家=サントリーでしたね。

「マッサン」は12年前の作品ですが、助演陣の層の厚さも目立ちました。鴨居社長を演じる堤真一も物語の牽引役として前半を盛り上げましたし、ブレイク前の江口のりこも目立っていました。小池栄子も今や主演格、この作品では八嶋智人と名コンビでした。

マッサン=政春を演じたのは玉山鉄二。最終週のエリーは病に伏してしまいます。その際のかかりつけ医を演じたのが天海祐希だったんですよね。これドラマ「BOSS」の繋がりじゃないでしょうか。コミカルな「BOSS」に対し、最終回でみせたマッサンの涙が印象的でした。(おしまい)

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2026/05/24

NHK夜ドラ「ラジオスター」を観る(完走)

NHK夜ドラ「ラジオスター」(全32回)を観終わりました。奥能登を舞台にある街の地域FM局を中心に繰り広げられる人間ドラマです。福地桃子が演じる主人公のカナデがパーソナリティーとして成長していく姿を中心に描かれていきます。

ドラマの紹介動画でも言及されていましたが、災害を扱う=避けられてしまう可能性あるテーマです。実際、ドラマ中盤では生死を扱った描写が出てきます。ただそれを乗り越えての現在、しかしながらご存知の通り、地震のあとで豪雨と被災は続いています。

そこに生きる人々の姿を描きながら、大阪から能登を訪れたカナデ、彼女のラジオ番組を通してリスナーの心を開いていく様が印象的です。そしてドラマタイトルはカナデ、そして繋がれるバトンを表しています。決して可能性を潰さなかった松本の決断は感情に訴えてきましたね。

私は今の境遇をラジオに救われていると感じていますから、このドラマのテーマに共感しました。だからといってラジオが全てを解決するとは思いません。その点もドラマの中で描かれていました。現実、星の数ほどあるラジオ番組、ラジオ局それぞれが重荷を背負っているわけではありませんが、心に寄り添う番組で出会えたら幸せかもしれません。

このドラマはテーマを支えるキャストの魅力が大きいです。カナデ以上に悩む松本を演じた甲本雅裕(昨日観た「PERFECT DAYS」のノリの良い飲み屋のアンちゃんが良かった)に目下人気バイプレイヤーの消防士西川を演じた渋川清彦、”お母さん”役が板についた常盤貴子と分厚いです。

もちろんカナデを演じた福地桃子の魅力に尽きます。元気の湧き出る声はこのドラマの根幹。本当にラジオ番組やって欲しいですね。ニッポン放送あたりはオールナイトニッポン(クロスとかゼロ)のお試し枠で起用するかもしれません。いずれこのドラマ、スペシャルやスピンオフあるかも。

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2026/05/18

Netflixドラマ「九条の大罪」を観る

Netflixドラマ「九条の大罪」(全10話)を観終わりました。柳楽優弥、松村北斗共演のリーガルサスペンス。内容は「愚か者の身分」を彷彿とさせるヤングレ、ヤクザたちの暗躍に彼らの依頼を受けるのが、柳楽演じる弁護士の九条。冒頭からヒリヒリするエピソードが続きます。

しかも「九条の大罪」はマンガが原作とあって多様なキャラクターが物語を彩ります。第1話から売人の金本のイカれ具合に圧倒されました。ラップと暴力、そして巨体を揺らす姿、そして顛末。演じたのがビスケットブラザーズの原田と知ったのはエンドクレジットでした。

正直、このドラマで金本は小物です。出てくる悪は回を追ってエスカレートしていきます。これは見てのお楽しみという感じ。むしろ半グレをまとめる壬生の凄みのほうが怖い。背中のタトゥーの文字は優しさの表れ、その反面でやる事はえげつない、しかも知略家です。

壬生を演じたのが町田啓太でフィジカル面も含め、役作りが凄い。このドラマは彼の代表作になったと思います。壬生は単にヤクザ、その弁護士という構図に限らない物語を形作っていく腹に一物あるキャラクター。そんな壬生が頼るのが”九条先生”です。

善悪の区別する事なく依頼を受けるのが九条の信条。依頼者にはカンモクを徹しさせ、テキパキと仕事をこなし、警察や仲間内からも悪徳弁護士のレッテルを貼られています。柳楽優弥の落ち着いた演技がいいですね。そして言葉も重い。九条の境遇には若干シンパシーも感じてしまいます。

烏丸弁護士を演じる松村北斗もいいです。九条とのちょっとしたバディ感、池田エライザ演じる薬師前との掛け合いも面白い。烏丸と九条、過去の対峙とこの後の展開を控えつつ、シーズン1は終わっていきます…えっここで終わり?!クリフハンガーの極致。早くシーズン2を見せてくれ!

このドラマはTBSが総力を賭けたといっても過言ではありません。実はこのNetflixドラマ、TBSスパークル製作(TBSの子会社、ドラマのエンドクレジットでおなじみ)です。地上波向けではなく、ネトフリ専用で作られたようです。

少なくともそのまま地上波で流せるドラマではありません。介護経験者にはキツイ描写もありました。でも観てしまう、そんな吸引力が本作にあります。

OPにEDもカッコいい。羊文学による主題歌「Dogs」も含めてCoolでドラマも世界観に合っています。本当はもっと他のキャラの深堀りをしたいけどネタバレになるので割愛。遅ればせながら、今Netflixで最も観るべきドラマだと思います。

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2026/05/15

お悔やみ:大葉健二さんと日本のヒーローのこと

宇宙刑事ギャバンを演じた大葉健二さんが亡くなりました。現在新作が放送されているギャバンですが、東映メタルヒーローシリーズの祖、やはり初代に尽きます。蒸着前の一条寺烈を演じた大葉さんですが、普段シーンと殺陣の時のメリハリがいいんです。

これは大葉さんが出演したバトルフィーバーJに遡ります。この作品ではバトルケニアを演じていました。まるで仮面ライダーアマゾンの山本大介のように普段はワイルドは風貌。しかもどちらかといえばお笑い担当でユーモアのあるキャラでした。

日本の子供番組、ヒーローものの系譜としてシリアス一辺倒はあり得ません。ただユーモアシーンと殺陣のギャップこそ日本のヒーローの真骨頂です。とにかく殺陣はカッコ良く、だからこそ観ている子供はヒーローを真似したいし、そのヒーローのおもちゃが欲しくなる。ズバリ大人の事情。

ただそれに限らず、日本の特撮ヒーローの原点は歌舞伎、時代劇です。マーベルのような海外ヒーローは必殺技名を叫ばないし、変身のあとで見得を切らない。見得は歌舞伎からの系譜。殺陣のシーンは大江戸捜査網や桃太郎侍の斬られ役がそのまま戦闘員に置き換わります。

そしてギャバンなんですよね。必殺技ギャバンダイナミックは眠狂四郎の円月殺法からの系譜です。思わず「よっ!待ってました」と言いたくなるような、そして子供たちが真似したくなるシーンです。ギャバンでコミカル度は程々でしたが、魅せるべきところは魅せる。

そこが日本のヒーローであり、大葉さんの真骨頂だったのだと思います。最後に大葉健二さんの御冥福をお祈り致します。

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2026/05/10

NHK土曜ドラマ「まぐだら屋のマリア」を観る

昨夜、NHKONEで土曜ドラマ「まぐだら屋のマリア」(全4話)を観終わりました。ある事件ののち、命を絶とうとした青年紫文が辿り着いた最果ての街、そこにある食堂と雇われ店主の有馬りあとの出来事を描いたドラマです。店の名前がまぐだら屋、店主の愛称がマリア、モチーフは推して知るべしです。

紫紋の下に起きた事件と愛憎。ただ憎しみというより悲しみが強い出来事。まぐだら屋で働く事になった紫紋ですが、ある日の店の外で若者が倒れている事に気づきます。その若者はかつて裏切ってしまった後輩と瓜二つ。やがて運命の出来事と真実が明らかになっていきます。

物語は並行してマリアの過去が明かされていきます。それこそ紫紋のエピソードよりも過酷かもしれません。先日観た映画「未来」を彷彿とさせるような面もありました(両作とも坂東龍汰も出てきましたし)。店のオーナー桐江がマリアに冷淡な理由とそんな彼女の下に謎の男世羽がやってきます。

物語はそのモチーフが示す通り、心が傷ついた登場人物たちの救済、再生が描かれていきます。尽果(ついはて)という名の街の雪景色、吹雪が作中に登場する過去のエピソードを想起させます。しかもこの街、ケータイの電波が届かないという設定なのです。

個人的にはこのドラマ、この世とあの世の狭間を描いた作品だと勝手に解釈しました。紫紋の顛末も救済を経て現世に戻っていくような…一方、マリアも一つの区切りを経て店(自分の役割)に戻っていくような。このドラマのテーマ曲、中島みゆきの「一樹」の力強い歌声と歌詞も印象に残りました。

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2026/05/05

Netflixドラマ「地獄に堕ちるわよ」を観る

Netflixドラマ「地獄に堕ちるわよ」(全9話)を観終わりました。六星占術と自身のテレビ番組で一世を風靡した細木数子の半生を描いたドラマです。歯に衣着せぬ言動で人気となった彼女ですが、今回は戸田恵梨香を主演に迎え、激動の生き様を描いています。

戸田恵梨香=細木数子とはイメージに違い、戸田本人のインタビューも含め、誰もが思ったかもしれません。でも最終話まで観ると、その太々(ふてぶて)しさを含め、貫禄は細木数子になっていましたね。この主人公を演じるには戸田恵梨香の個性が最適解だったと作品が証明しています。

物語は細木と自伝ライターとして参加する魚澄(伊藤沙莉)の女の戰いです。冒頭は過酷な戦後を生き抜き、騙されつつのし上がっていく細木に魅了される魚澄ですが、やがて騙す事で強欲さを増していく様に真実と虚飾の間で悩んでいきます。この戰いの部分はドラマの脚色ですが、最終話の見応えとなりました。

観ている我々も魚澄と同じ心情、過程を辿ります。現実、何となく2006年当時の事は覚えていますが、その後も降板時以上に収入を得ていたのはある意味、凄いです。バブルが弾けて人々の心が何かを頼ろうとした時、絶妙な語り口で世に現れた人なのです。

その占いは”統計的”とする通り、予防線も張っていますが、細木がマスコミ操作も含めて掌の上で弄んでいたところも見えてきます。何せその成り上がりぶりは裏の世界も含め、政界にまで及んでいくのです。婚姻届の件には唖然とさせられました。

やはり印象的だったのは島倉千代子とのエピソードです。先に挙げた現実と虚飾の違い、細木と別離の後に島倉がリリースする大ヒット曲「人生いろいろ」の歌の重みが今となっては違って聞こえてきます。島倉を演じた三浦透子の歌声も含めて大きな見どころでした。

キャストの中で最も印象的だったのは須藤を演じた中島歩ですね。「いとみち」のいいアンちゃん”店長”が今週の大河で斬首され、この作品ではこれまでと違う役柄を演じていました。彼に限らず、どのキャスティングも良かったです。

そしてこのドラマの凄みは何よりNetflixクオリティに尽きます。戦後から90年代までの街並みの再現に圧倒されました。VFXだけでなく、街の空気までも再現してドラマ性を高めていました。これで皆ほとんど実名(HGを含めて)なんで、そりゃ地上波は太刀打ちできませんよ。

冷静になれば、”占いなんて…”と思ってしまいますが、心が弱い時にはそうはいきません。何事も裏がある、このドラマを見て反面教師にするのもアリかもしれませんね。

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2026/05/04

初心者だけどアコギで弾きたい:アルペジオからの「北の国から〜遥かなる大地より〜」

指アルペジオが楽しいです。最初は手元がおぼつかなかったのですが、段々と指の動きが最適化されてきました。ストロークで弾くのは専ら「Layla」だけですが、この曲さえもたまにアルペジオで弾いてしまいます。そのおかげで8ビート、16ビートストロークの弾き方を忘れてしまいました。

「Wonderful Tonight」「Nobody knows you when you're down and out」「Old love」の3曲はアルペジオで弾いてこその曲だと思います。日々、「Wonderful Tonight」を軸に「Layla」を含めた3曲が入れ替わり朝練課題曲になって早朝から悦に浸っています。

指アルペジオといえばあのテーマ曲を忘れてはなりません。そう国民的ドラマの「北の国から〜遥かなる大地より〜」です。さだまさしさんが突然、脚本の倉本聡さんに呼び出されて作った逸話がありますが、実際シンプルなコード進行で弾きやすい曲です。

序盤からG、Am7、D7、G、G7、C、G、D7…と続いていきますが、見ての通りにいずれも簡単なコードです。ギターを始めて10ヶ月の身に難易度は低め。全編一部変調を含めて同じようなコードが続きます。ただ途中でD7sus4やBm7が入ってくる箇所(Uフレットより)がある意味が数少ない壁です。

クラプトンの曲は英詞だけに弾き語りのハードル(っていうか一度もしてない)がメチャ高いけど、この曲は歌詞がないところがいいです。昔から沁みついたさださんのコーラスを真似て、始めて弾き語ってみましたけどいいですね。もっと弾き慣れていってレパートリーにしたい一曲です。

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2026/04/25

NHKドラマ10「魯山人のかまど」を観る

NHKドラマ10「魯山人のかまど」(全4回)を観終わりました。藤竜也主演、食と芸術を愛した北大路魯山人の姿を描いたドラマ。魯山人といえば、漫画「美味しんぼ」海原雄山のモデルとしても知られていますが、確かに偏屈な追求者である点は確かに共通していると思います。

魯山人の孤高ぶりもドラマの中で垣間見えます。既に大物政治家、セレブリティの間ではその名を知られ、彼の食と美を求めるのです。ただ彼の個性、偏屈ぶりが衝突を生み、色々な面で苦しい活動を強いられた事も語られていきます。

特に第3回「秋編」では彼を尊敬していたスタッフが離れていく物語です。そのきっかけ、そこまで彼に従属していた者たちに振り下ろされる”魯山人のかま(鎌)”といったところでしょうか。年齢の成せる事なのか。そんな彼の言動を見ていて、正直引いてしまいました。

そんな彼に寄り添うのが、古川琴音演じる取材記者ヨネ子です。彼のスタッフと違い、節度を持ちつつも正直な気持をぶつけます。魯山人にとって、離縁した娘の姿を見たのかもしれません。そんな二人の交流(藤、古川の演技も)もこのドラマの見どころだと思います。

もちろん大きな見どころは食と美のこだわり、器と料理のコントラストが作る日本の美です。映画、ドラマ問わず、視聴者の胃袋を掴むのは大事。しかも魯山人の原点は奉公時代の彼にある事も語られていきます。そこにただの偏屈ではない、魯山人の人物像と背景が見えてきます。

最終回では「MI」シリーズのベンジーことサイモン・ペッグが出演、ロックフェラー3世を演じています。魯山人の空間(茶室や家屋、初雪など)に重なる彼の姿、出演映画と違った静かな演技も見どころ。映画ファンにとって特別なドラマですね。

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2026/04/13

NHK Eテレ「未来へのプレイリスト」を見始める

NHK Eテレ「未来へのプレイリスト」が面白いです。毎週金曜夜10:30の放送ですが、私が観るのは配信NHK ONEで民放のTVer同様、専ら地上波はほぼ見ていません。端末上なら何処でも見れるのがNHK ONEの強みですが、BSの番組はほぼ排除されてるんですよね。

ちょっと横道に逸れてしまいましたが、「未来へのプレイリスト」はピーター・バラカンさんがホストを務める音楽ドキュメンタリーです。ゲストを迎え、ワンテーマで音楽ジャンル、アーティスト等にスポットを当ててその歴史、道程を紐解いていく番組となっています。

第一回はモータウン、第二回はボブ・ディランを特集していました。ピーターさんの番組なので一般的にみれば渋めのセレクションかもしれませんが、週末ラジオでバラカン詣をする身には興味深い内容です。ちなみにディランの特集であっても他者によるカヴァーが掛かるバラカン方式は健在です(ちょっと意味違うか!?)。

番組で採り上げる曲の歌詞はバラカンさんによる和訳が付いて理解が深まります。モータウンの回で一番心に響いた曲はマーヴィン・ゲイの「What’s Going On」ですね。ムーディーな曲調ながら歌詞の内容はプロテストソング。今まで何もわかっていませんでした。またリリースまでの紆余曲折等の解説もあって当時の事情も窺い知れます。

ボブ・ディランの回では映画「名もなき者」でフィーチャーされた「Like A Rolling Stone」を解説。あのニューポート・フォーク・フェスティバルでの出来事と当時のディランの心情、音楽シーンを分析していました。驚きはバーズの「Mr. Tambourine Man」ですね。ディランの曲と知らず、かつ美しいハーモニーから別物だと思ってました。

ピーター・バラカンさんのテレビ番組、特に音楽番組だけで貴重なんです。NHK ONEだけでなく一週間以降ならNHKオンデマンドでも見られますが、音楽番組の場合は権利関係で永遠に見られるわけではありません。私情で録画ができなかった事が悔やまれますが、週末の楽しみが一つ増えました。

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