2016/09/11

「メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人」を読む

 大河原邦男著「メカニックデザイナーの仕事論 ヤッターマン、ガンダムを描いた職人」(光文社新書)を読んだ。きっかけは5月に放送されたBS朝日「ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~」での一編。ただ録っておいて観たのは先日。元々ガンダム熱というより別の熱さを持つインタビュアー松岡修造に違和感を持ったが、自らのデザイン哲学を冷静に"職人"と言い表す大河原さんと対照的、ミスマッチさは面白かった。そして番組の題材とされたのが本著だ。

 自分はアーティストでないと言い切り、熱い技術論を戦わすような本ではない。タイトルの通り、大河原さんのスタンスはこの仕事に携わった時から変わっていない事が判る。特にアニメ黎明期、スポンサーとの関係、求められるものへの回答が当時のデザインであった。基本的なアニメ業界の成り立ち。おもちゃを遊ぶ子供たちを念頭に置いたデザイン(主役メカ)、取り組む姿はやはり職人と言える。

 タツノコプロからキャリアをスタートさせた事、デザインの分業制等、自身への影響が語られている。中村光毅氏(タツノコ時代の上司、ガンダム美術設定)との関係、タツノコ作品でのキャリア経験、そして機動戦士ガンダム第1話試写の衝撃。読んでいく自分にほぼリアルタイムである出来事だからこそ、読み応えを感じるエピソード。撒かれた種、そして現在へ。気が付けばあっという間に読み終えてしまった。

 アニメ業界の仕事本として読んだ場合、その現実に落胆する面があるかもしれない。しかしどの業界であれネガティブな側面はある。しかも仕事="生活のため"という部分は逃れられない。だからこそ職人に徹する、心構え等、社会人にとって感じるものは多い。もちろん実力無くしてはここまで語れないし、大河原さんの仕事は我々世代の血や肉になっている。それを一緒に回顧する意味でも本著は興味深い一冊だ。

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2015/04/26

「StationTV Link Mac版」を使う

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 手元のディーガDW850のDLNA活用、録画コンテンツ閲覧のため、出たばかりの「StationTV Link Mac版」を購入した。元々Macbook Air購入時にDLNA活用を目論んでいたところ、WindowsでSoftDMA(サイバーリンク製)が動かなかった(正しくはファイルが開かなかった)ために断念。新たなDLNAソフト登場を待っていた。そして今回ピクセラから、しかもMac版(Windows版は販売済)で発売された。

 まず自分の環境で再生可能か、体験版で確認するといい。注意が必要なのは家庭内LANで不要なPC類は止めておく事。「StationTV Link」は起動時にLAN配下の接続先を探しにいくので、LAN環境(バッファロー製6年前の無線ルータWHR-AMPG)に負荷が掛かると録画番組リストは表示されない。体験版を入れた直後に遭遇したが、翌朝気を取り直して再接続を試みるとリストが表示、見事に番組が再生され狂喜した。

 使い勝手はSoftDMAとの比較になるが、リストが出てからの再生レスポンスはStationTV Linkが上。10秒戻り、15秒送りに時間バーで直接狙った飛ばしも可能でSoftDMAには無かった機能。番組リストもページ式でなく全番組表示にかつ検索もでき、呼び出しし易い。ただそれ以上の使い勝手はテレビとレコーダそのものに敵わないだろう。それでも視聴機会を増やす意義は大きい。

 子供にテレビをジャックされる事が多くなる一方、その間レコーダには録画番組が溜まっていく。競馬のため、週末はBootcampでWindowsスタイルだが、大半はMacOSでMacBook Airを使用する。そうした中、StationTV Linkは強力なツールとなろう。価格も3,000円弱とリーズナブル。Macユーザーなら導入して損はないと思う。

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2015/03/14

テレビ東京・2017年問題を考える

 今やテレビ東京は振り向く先の存在でなく、優れたコンテンツを送り出す在京キー局である。他の在京キー局でさえ、露骨にその内容をパクる程、企画力は高い。同局の番組はリアルタイム視聴、HDDレコーダの録画リストを見れば、我が生活に欠かせない事を裏付けている。

 首都圏、関東の方には全く意味不明なタイトルだろうが、静岡県東部のケーブルテレビが2017年3月31日をもってテレビ東京の配信を止める。正確にいうとテレ東の区域外再放送が停止される。他の在京キー局の区域外再放送は地上アナログ放送停波に遅れ、2014年7月24日をもって地デジ配信も停止された。ただし静岡県はテレ東の系列局を持たないため、延期措置が取られた。それが2017年3月31日までという事だ。

 今テレ東が無くなったらどうなるか。まず放送されている番組のリアルタイム視聴ができなくなる。実はテレ東の番組(一部ではあるが)は静岡県ローカル局に買われ、昼間や深夜帯を中心に放送される。それ故にテレ東の番組の裏番組がテレ東の番組だったという珍事もよくある。2局、3局重なるのはよくある事。ただ残念なのはこれらが完璧な形で放送される事は少ない。

 「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」のような番組であれば、ほぼ放送形態を変えることなく、1時間まるまる放送される。ただし放送は数週遅れる次第。子供の好きな「妖怪ウオッチ」も然り。静岡では35週遅れ、午前5時半に放送されている。しかし毎週お気に入りの「土曜スペシャル」の場合はさらに深刻だ。オリジナルは放送時間約2時間半。これに対し最短90分になるよう編集される。

 例えば「所持金5万円で4泊5日!北関東横断800キロ!温泉めぐりの旅」の場合、本放送では前日ハズレカードを引き、無食となったメンバーが草津温泉バスターミナルで無料で配られていたうどんに空腹を助けられるエピソードがあった。しかし90分版では突然、草津温泉バスターミナルから直接、ゴールの万座温泉に向かっている。本放送を知っている身とすれば、雪の中で行列に並び、やっと食にありつく姿が良いのだ。唯一の拠り所、テレ東系のBSジャパンでも土スペは放送されるが、多くがこの90分版となる。

 そんなに拘るなら「テレビ東京オンデマンド」をすればいいと言われるだろうが、コンテンツを保存したいという気持に応えてもらえない。所詮はテレビ。基本リアルタイムで観られる環境であるべきと思う。区画外再放送停止まであと2年、それにしても悩ましい...

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2015/01/18

「山田孝之の東京都北区赤羽」が面白い

 新年1st4半期となり、多くが新番組に入れ替わる。かつて「振り向けば...」と称されたテレビ東京も今や企画力で他局の追随を許さない個性的なテレビ局、現在最も生活に欠かさないと言っていい。深夜は特に挑戦的でご存知の「孤独のグルメ」「ドラマ24」シリーズ等を生んでいる。そんな金曜深夜に「山田孝之の東京都北区赤羽」が始まった。妻が年末年始のテレビガイドにチェック、ただ「何これ?」と言っていた番組だ。

 第一話。山下敦弘監督作品(代表作「リンダリンダリンダ」他)、映画「己斬り」ラストカット、冒頭に首に自らの刃を晒し、命を絶とうとする浪人。演じるは山田孝之。昨年「信長協奏曲」で曲者、木下藤吉郎を演じた実力派俳優。だがそんなクライマックス、彼が自らの演技に迷い、撮影を中止させてしまう。数日後、山下監督に謎の宅急便、そして監督を呼び出し、山田は「赤羽に住みたい」と切り出す。その理由こそマンガ「東京都北区赤羽」の舞台、赤羽に移り住み自己回帰を見出したいという。

 山下監督はそんな山田孝之の姿を映像で追う。第一話終盤、マンガの作者清野とおると合流。第二話では原作に登場する実在の人物たちとの交流が描かれていく。これはマンガの実写化なのか、ドキュメンタリー、いやドラマなのか。その境目が判らないゆえの面白さ(第一話のエンドロールにヒントはありそうだが、今は深く考えない)。また原作未読なため、何処まで原作のエッセンスは分からないが、第二話での個々のエピソードがとにかく面白い。そしてラストでジョージさんの説教、山田の表情の対比が堪らない。

 この番組、毎回何が起こるかわからないドキドキ感に溢れている。今季の番組の中でも秘めた面白さは出色だ。何につけ山田の役者としての器用さ、原作のポテンシャルが今後の見どころとなろう。テレビ録画のため、ディスクに焼けないのが心残り。でも最後まで見逃せない番組となった。

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2014/03/09

ソニ神様は突然に・・・(3) 3D映像で観る

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 引き続きソニーのテレビ、ブラビアKDL-42W802Aのフォローを。このテレビは3D対応であり、3D対応のソース(放送、または市販メディア)と別売の3Dメガネを用意さえすれば、立体映像を楽しむ事ができる。

 3D対応のソースとして真っ先に思い浮かぶのはBS放送だ。BS11は小品ながらウイークデイの早朝に3Dの帯番組を持っているし、BS-TBSは世界遺産の3D版を、そしてWOWOWは3Dエンタと銘打って月に1作を放送している。ハードディスクレコーダに録画しておけば(またはリアルタイムで放送を観れば)、ブラビア側で3Dソース選択する事で立体となる。これまで観た3D放送は全て左右分割、真ん中を境にした2画面であった。

 メガネはソニーの純正を選ぼうとしたが、デザインと価格でパナソニック製となった。またKDL-42W802Aの3Dは偏光方式のため、メーカーを選ばない(テレビ本体=メガネ間)のは良かった。しかも安い。一方のアクティブシャッター方式の3分の1以下、実売1,600円で2組入り。電源も不要だ。

 まずBS11では3D紀行XII(早朝AM4:24から)という番組を選んだ。放送時間僅か5分だが、一週間同じテーマを扱い、手頃に3Dを楽しめる構成。2月第4週に放送された「世界最強 新幹線 はやぶさが走る!」をパナソニックDMR-BW850にてHEモードで録画したものを試してみた。3Dらしい"はやぶさ"ボディの立体感、走行中の奥行き感に唸る。基本的にここでの3Dは後方への奥行き感を重視し、手前に出る映像は少ない。また一週間通してみると演出が単調(大半が先頭車窓=>側面車窓=>後方車窓の繰り返し)なのが物足りなかった。とはいえ無料なら文句無し、十分だろう。

 そして本命はWOWOWで放送された「アベンジャーズ 3D 吹替版」(BW850のHXモードで録画)だ。観始めると横に居た5才の息子も興味を持ったので、彼も3Dメガネを着用。そこで長時間は負担となるため、戦闘シーンをかい摘んで観た。ちなみに「アベンジャーズ」は劇場でも3Dでも観ているため、何となく3D演出も覚えている。基本的に劇場版と変わらないと感じた。

 中でも一番目立つのはアイアンマンのマスク内モニタの演出だ。スタークの顔を中心に各モニタが左右に飛び出している。飛行シーンでの躍動感、車の転倒、キャラが退治する前後感の等々、挙げたらキリが無い。ハリウッドメイド、天井知らずのビッグバジェットによる3Dはハンパない。息子も未体験の3D映像に満足そうだった。

 かつて学研や小学館の雑誌についた立体写真に赤青メガネで親しんだ立体映像。万博等の特殊な設備で無ければ観れなかった3D映画も、今や映画館では当たり前。「アバター」で大きく進化して以降、年々3D演出は派手になる一方、自然なものも少なくない。その現時点の傑作が「ゼロ・グラビティ」だろう。はやく劇場同様、極上の3D演出、感動を我が家で観てみたい。


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2013/01/16

「おぎやはぎの愛車遍歴」に三本和彦さん登場

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 目下ボクのフェイバリットプログラムの一つ「おぎやはぎの愛車遍歴」にあの三本和彦さんが出演された(1月16日放送)。御意見番健在。年のせいか少し痩せられたようだが、お元気な様子。伝説の「新車情報」番組終了から約8年。笑顔と金言に溢れた1時間だった。

 三本さんの経歴は番組や著書で知っていた点もあるが、さすが愛車遍歴、ここまで掘り下げられたのは今回初めてだ。カーグラフィック創刊、初代編集長小林彰太郎さんとの関わり。得意のカメラを気に入られ、6年間タダ働きさせられたエピソードが可笑しい。また「新車情報」放送開始当時、縦目のセドリックに乗られていたのも興味深い。

 三本さんというと「いつもの山坂道」ばかりクローズアップされるが、スカイライン2000GTを「羊の皮を被った狼」と最初に称したのは三本さんなのだ。今や分野を問わず「○○の皮を被った××」と使われる事は少なくないが、それ以外にも多くの影響力を知る事になる。MCの竹岡圭嬢が三本さんに畏れ多いのも良くわかる。

 見どころは82才の御大がかつての愛車NSXの運転。スムーズな加速に酔い、「あと半日乗ったら、中古を探し回るかもしれないなぁ」とひと言。また82才とは思えないアクセルワーク、ハンドル捌きも見事です。

 もちろん久しぶりに「いつもの山坂道」も復活(ただしロケ場所の自動車教習所内だけど)。現在の愛車フォルクスワーゲンポロにて再現された。それを間近で体験したおぎやはぎらMC陣も思わずニヤける。三本さんから発せられた「一度はドイツ車に乗ってみなさい」は経験者にとってさらに嬉しいひと言。そして最後には...

「いい車を選んでください。いい車を褒めてやってください。自分に合ういい車を見つけ出して、お友達になれそうな車を褒めてやってください」

視聴者を含め「新車情報」で育てられた者にとって至福のひとときでした。

追伸.
この番組、比較的リクエストに応えてアンコール放送をしてくれますが、もし三本さんの回が観たい方はじゃんじゃんリクエストしちゃいましょう。個人的には徳大寺有恒さんにも出て欲しいですねぇ。


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2011/12/31

今年の終わりに、一年をモノで振り返る2011

 多くの人にとって2011年は特別だったと思う。東日本大震災に原発事故、続く電力不足に放射能汚染問題。政治によるイニシャチブも混沌とし、未だ先の見えない中でも平穏を取り戻そうとしている。いや、そう今もコントロールされているだけかもしれないが。家庭を持ち、子供が居るとそれだけで日が経つのは早い。仕事での忙しさ、嫌な事も忘れさせてくれる。

 震災の後、景気共々自粛ムードが流れる中、購入したのがペンタックスk-5(18-135mmレンズキット)だった。k-mからのステップアップ。得られた画の質は確実に変わった。ただ残念ながら写真が上手くなったと思える瞬間に出会えていない。秘められた高機能、パラメーターを使いこなせていない。しかし高感度性能による恩恵は大きく、カメラに助けられる事は確実に多くなった。しばらくはカメラの使いこなしとレンズの拡充がテーマとなろう。

 PC関係はあまり変わらず、唯一妻のノートPCがWindows7のものに替わった事くらい。羨ましいのはその高性能より、実はDLNA機能でレコーダーの録画番組が観られる事。居間のテレビが息子に独占されている以上、何か手段が欲しい。6年落ちのVAIO Tも起動、シャットダウンが超々々遅く、機動力を除けば物足りなさが目立ち、先のDLNA夜明け前の製品とあって、既に買い替え時と思えなく思える事も無い。

 今や機動力ならiPod touchで十分だ。多くの人がスマートフォン、携帯端末での利用にシフトする中、利便性でPCの出番は少なくなった。しかしiPadの画面サイズも捨て難い。スティーブ・ジョブズの目論見通り、iPhone以上ノートパソコン未満の機動力で得られる快適さ。実家向けに買ったとはいえ、操作すると購買欲をそそられる。果たして次に買うのはノートPCか、iPad3なのか?ただ今のところパケット恐怖症の中、スマートフォンの選択肢はない。

 今年観た映画の中では「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」が面白かった。製作とはいえブライアン・シンガー印に戻り、ひと味違うヒーロー作になった。おなじみのキャラクター群の若き日を描きつつ、現代的なテンポで飽きさせない。本作で手腕を披露した監督のマシュー・ボーンは前作「キック・アス」共々、筆者的に注目の人となっている。これ以外に今年観た中ではベン・アフレックの主演・監督作「ザ・タウン」、爆笑ホラー「ゾンビランド」が良かった。しかしながら機会は全チャンネルハイビジョン化されたWOWOWシフト気味だけど。

 テレビドラマは「家政婦のミタ」でなく、何より「製パン王キム・タック」である。韓流、嫌韓流に関わらず、物語の面白さが目立った。オーソドックスな物語構成に内容の濃さ、個性的なキャラクターの配置と時にみせる劇的な演出が興味深い。「家政婦のミタ」も劇的さ、奇をてらった設定が目立ったが、やはり脚本の面白さが何より。好評だった「JIN」完結篇他、気に入ったドラマ群にも同じ事が言える。

 今年の中央競馬はオルフェーヴルに始まり、オルフェーヴルで終わった感が強い。春はヴィクトワールピサの快挙、秋はブエナビスタの復活と一年を通して話題を欠かす事はなかったが、大震災の影響に加えて売り上げは下降。そんな中、スターホースオルフェーヴルの誕生は明るい材料。しかし来年の最大目標に向け、鞍上の池添騎手には私生活共々、手綱をしっかりとひき締めてもらいたい。

 さて駆け足で一年で関わってきたモノ、好きなモノを振り返ってきた。最後に車。VAIO Tと同じ頃に買ったオペルアストラだったが、もう手元には無い。今頃、西のほうで走っているのだろうか。現在は電車通勤に変わり、不便さと楽しみが同居。不便さは圧倒的に利用駅の本数の少なさ。残業が長くなった時は常に時計とにらめっこ。楽しみは通勤中にPodcastでFMラジオの番組「アバンティー」のアーカイブを聴く事。毎度、知識欲を刺激してくれる。とはいえ、電車通勤も春先が見えた頃までの限定的な事。春が来れば次にアイツが待っている。



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2008/01/09

無知は格差社会の証

 「クイズ!雑学王」がゴールデンタイムへ進出。そのレギュラー放送を前に、スペシャルが放送された。この「雑学王」の魅力は、「結構、その事知ってる」と思わせるネタが散りばめられている点だろう。実際、何問かに一回は知っているクイズが登場する、そんなこれは知っているけど、知らない事が多いなぁという好奇心を煽るのが狙い。それぞれの問題に対して一般正解率を示し、世間の認知度との比較もできる。

 「トリビアの泉」以降、雑学を扱う番組が増えたが、今がそのピーク。教育バラエティーまで含めると相当数にのぼる。「平成教育委員会」( 「平成教育学院」) に始まった教育バラエティーは人気を博し、雨後の筍のように放送されるようになった。その一方で単に知識を与える番組だけでなく、回答者の知識の有無を売りにする番組も増えた。一般常識をテストし、採点し、順位をつけていく。思い浮かぶのが「クイズ!ヘキサゴンII」だ。

 単純に順位をつけていくなら普通の番組。だがこの「クイズ!ヘキサゴンII」は違う。むしろ馬鹿ぶりを売りにする番組作りが目立つ。良く言えば"天然"、悪く言えば"おバカ"なタレントたちの知識の無さを逆利用。一般常識の無さを、司会の島田紳助が徹底的に叩く。最初は笑ってみていたが、段々と不快に思うようになっていた。しかも笑いの質は違う。学校で学力の無さをバカにする同じ構図がそこにあったからだ。

 点数は学力社会の証、学校でも会社でもついて回るもの。ただ番組中、バカにする笑いは単純だが、その背景は複雑だという認識を、ほとんどの視聴者は持たないだろう。番組の意図も、良く言えば視聴者に対し、おバカタレントを反面教師として充てたものかもしれない。しかし家庭環境、地域格差が学力格差を生む事実。特に賃金格差は見逃させない要素である。おバカタレントの登用は世間の需要だろうが、彼らの出番が多い程、格差社会が進む証なのである。

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2008/01/06

祝!サザエさん40周年、波平とケータイ電話

 何とサザエさんが放送開始40周年を迎えたという。放送後、妻の報告によれば、羽織袴の磯野一家の挨拶からスタート。そんな事とは全く知らず、出先からDSテレビで三本目の話を観たところ、ついに事態を起きた。

カツオの代役で火の用心の見回りに出た波平さん。
帯同していた花沢さんのお父さんと「体が冷えたから一杯どうでしょう?」と誘った後のこと。
磯野家の黒電話が鳴り、フネさんがとると、その先から波平さんの声が。
そして屋台で一杯する波平さんの手には、ケータイ電話があったのだ。
(ちなみに携帯電話は花沢さんのお父さんのもの)
瞬間、我が身に大きな衝撃が走った。
すぐに妻へこの事をメールで連絡。
だが、ずっと観てたはずなのに見逃したらしい...ケータイは東芝製だろうか?とは妻の弁。

サザエさん40周年の証、それは冒頭の羽織袴でなく、実はこのケータイ電話で無かろうか?
これぞ「るねっさーんす」(髭男爵風!)
今年はカツオくんがDSをする日も近いかもしれない。

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2007/02/25

ソニーBRAVIA KDL-32V2500を買う(1)

 先週の日曜、近所の家電量販店でソニーのブラビアを買ってきた。当初フルハイビジョンを目論み、40インチ以上を狙っていたが、期せずしてカミさんの使っていたパナソニックの21インチが故障(98年製、画質調整機能の無いというレア物)。しかし生活基盤を整える最中に無分不相応の出費は痛い。そこで部屋とのバランスを考え、32インチに落ち着いた。もちろん21インチ(4:3)に比べるまでも無く大きく、設置にわずか20分で大きなテレビジョンへ置き換わっていた。それまで暗かった画面から、ブラビアの鮮烈な色と光が眩しい。

 ソニーのブラビア、液晶モデル(投射型を除く)は普及モデルのS、中堅のV、上級のXがあるが、32インチ以下はSとVのみ。その所以はXが1080iフルハイビジョン対応ゆえの事。シャープが40インチ未満でフルハイビジョン対応を出してきたが、まだまだ高額なのも事実。そして全体的に液晶モデルの画質向上は動画の応答性へと向かっている。ただ液晶普及の過渡期にあって、今後様々な試行がなされていくのだろう。正月の量販店、全てのモニターで天皇杯サッカー中継が放送される中、画質比較で至った結論がVシリーズだった。

 現在、ソニーの液晶パネルはソニー出資、サムスン電子との合弁会社による製品。トリニトロンで育ったソニーファンには気を落とした人も少なくないだろう。だがソニーの画作りは継承されており、それが今回もソニーを選んだ理由の一つである。挙げるなら赤の眩しさ、それが長年慣れ親しんだ色の好みであり、それが実現できるのはやっぱソニーという結論。画質の追い込みは今後の調整次第ではあるが、外観の渋くシンプルなデザインと相まってとても気に入っている。映像の応答性、もっさり感は許容範囲だった。

 だが問題は映像ソースだろう。設置後、意外にNHKを良く観ている自分がいる。それは地上デジタル、あらゆる番組でHD映像を積極的に持ち込んでいるからだ(思わずハイビジョン映像に「スゲーっ」と漏らしたボクに、「地震(の映像)じゃなかったんだ」とカミさんにつっこまれた[苦笑])。民放の多くはSD映像との共用、コンバートされた映像ばかりで、鑑賞に堪え難いものも少なくない。さらにこちらも過渡期、CATV(ケーブルテレビ)による受信に、首都圏からの番組が地上アナログだけという政策(区域外再送信による制限)は、まるで「これまで朝食に出ていたメニューが、御飯一品に制限された」ようだ。2011年を前に、静岡地方六局では昼間のドラマの再放送好き、カミさんの生活は心許ない。もちろん日経メインのテレビ東京、TVK等、キラーコンテンツがアナログ受信のままというのも大きなマイナス。

 とりあえず今日、CS・BSデジタルアンテナを付けようと思っている。そのためにカミさんとアンテナを買ってきた。映像ソースが増える、選択肢が増えるのはいい事。ただ最も大きいのは実家を離れて観られなくなった、フジテレビ739の武豊TV!とグリーンチャンネルの中継が意中なんだけれども。(次回へつづく)

070225

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