2026/08/23

「原田眞人映画祭」@沼津市民文化センターへ行く

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今日は盟友N氏と沼津市民文化センターで行われた「原田眞人映画祭」へ行ってきました。2025年に亡くなった映画監督原田眞人さんを作品を通して偲ぶイベントです。原田監督は沼津市出身であり、地元を愛すだけでなく、その作品の中でも息づいていました。今回、沼津のフィルムコミッション、ハリプロさん主宰でこのイベントが開催されました。

作品は第1部「BAD LANDS」、第2部「日本のいちばん長い日」を上映。また出演俳優である大場泰正さん、戸塚祥太さん(A.B.C-Z)、そして御子息であり編集に携わる原田遊人さんによるトークショーと盛り沢山でした。遊人さん曰く原田家新年会に呼ばれる監督に認められた二人ということです。

原田監督が舞台出身の大場さんとの出会いに翻訳劇への酷評が興味深かったです。何せキューブリックに日本語訳を認められた原田監督ですから、(あくまで想像ですが)その翻訳に言葉や文化の根幹に感じた違和感を正直に言ったのでしょう。トーク中の話題にもあった「日本のいちばん長い日」森陸軍中将を説得する大場さん演じる井田の鬼気迫る表情は作中で印象に残りました。

戸塚さんも同じ「日本のいちばん長い日」での登場シーン、さらに撮影初日のエピソードトーク。セリフに集中したあまり、固まってしまったこと。大場さんと同じ舞台の多い戸塚さんも初めての映像作品、しかも原田作品の撮影スタイルに圧倒されたそうです。また遊人さん曰く50メートル先に話すように間近で話す(怒る)監督も原田組の特徴らしいです。

原田監督は「日本のいちばん長い日」以降、原田監督の作品の常連となり、「BAD LANDS」でも”教授”役で出演。異なる作品とキャスティングを遊人さんは小津安二郎監督の作品出演者になぞらえてお話されていました。例え異なる作品であっても何処かに過去作との関連性を与えているのだと。

一方で戸塚さんはスケジュールの関係で原田作品一作のみとなりましたが、実現に至らなかったマネージャーに恨み節も(苦笑)。遊人さん曰く原田作品22作への関わり(出演を含めて)の中で「おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!」で関根勤さんとの対峙、幼少期ながらしっかりとしたセリフを挙げていましたね。ちょっと観たいな。日本映画専門チャンネルでの録画が残っているのかも。

さて映画のほうの話へ。2作とも未見です。ただし「日本のいちばん長い日」は岡本喜八版を遠い昔、テレビで観た記憶がありますが、内容はほぼ覚えていません。第1部「BAD LANDS」ですが、2023年公開の原田監督の最終作。大阪を舞台に特殊詐欺組織と過去の因縁と対決していく主人公の姿を追う犯罪映画です。

主人公のネリを演じたのは安藤サクラ。犯罪に手を染めた彼女の過去が痛々しいです。父親、元カレ(?)と何やってるんだと思わせる人たち。組織の頂点と社会の底辺の人々の対比、とことん描写した裏社会。ある意味「KAMIKAZE TAXI」系の犯罪作と言えるかもしれません。

143分の作品ですが、原田作品の特徴でもある緩急あって最後まで見応えがありました。そして本作の見どころは安藤サクラの演技だと思います。主人公の運命、陵辱に耐えうる表現力、それを具体化する演技。男の映画と称される原田作品ですが、「わが母の記」以降、それだけではないことがわかります。

この作品で出色は盟友N氏と同意見で曼荼羅役の宇崎竜童ですね。主人公の後見人として関わった男の生きざま。序盤は弱々しく、しかし後半以降はかつての男の強さを見せつけます。特に俳優の持つ背景までこの作品の力にしている気がします。安藤サクラ、宇崎竜童、そして大場さんもしかり。

さて「日本のいちばん長い日」ですが、半藤一利原作のノンフィクションの2度目の映画化で2015年公開となります。終戦日の1945年8月15日までの政府、軍部、天皇、そして日本を描いた作品です。今回原田版を観て、賛否の否の部分は何となく分かりました。歴史劇らしいケレン味、重厚さを削ぎ落とし、原田監督得意の緩急で迫った作品だからです。

必要最低限の状況描写、それを埋める俳優陣の演技。群像劇なので歴史的事実を時間を追って描いています(そういえば「BAD LANDS」も経過を追った描写がありましたね)。軍部だけが突出していた時代との違い、外堀が埋められたゆえの苦しみのあとが伺えます。そこに様々な覚悟があるし、終戦となる日に至ってもそれは変わりません。

原田監督が撮りたかったという3つのテーマの一つが終戦。日本を変えた出来事として残りの2つ、「関ヶ原」(戦国時代)と「燃えよ剣」(幕末)でこちらも撮られています。この作品の観易さは両刃ですが、戦後生まれ、特に若い人たちの門戸として、観たあとにこの作品の行間(歴史的事実)に触れて欲しい意図も汲み取れます。または今の平和の意味、投げ掛けとも。

それだからこそ演者と歴史に実在する登場人物たちの一体感が重要です。山崎努演じる鈴木貫太郎総理、役所広司演じる阿南陸軍大臣、さらに軍部の将校たちも皆、物語の中に対等で運命の日に向けて収束していきます。本木雅弘演じる昭和天皇のひと言が実際の天皇陛下ご本人を彷彿とさせるシーンもあり、より玉音放送の重みを感じました。

最後に今回の2作共に最後まで目が離せない作りでさすが原田作品と再認識できました。原田眞人監督の作品で未見のものはまだありますが、できれば大画面、スクリーンで観る機会が望ましい気がしました。是非、第2回「原田眞人映画祭」には遊人さんが挙げた日本未公開の海外撮影作「栄光と狂気」が観られれば良いなぁと思います。

追伸.
会場入口には先日の追悼回顧展の縮小展示が作られていて、会場の皆さんが集まっていました。そして原田監督といえば「北口亭」からのお花が送られていましたね。「しずおか映画祭」(今回も磯村勇斗さんのビデオメッセージあり)で何度もネタになりましたが、「北口亭」の餃子は出演俳優の皆さんにも大人気だったそうですよ。(おしまい)

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2026/08/11

「原田眞人監督 追悼回顧展」へ行く@沼津市民文化センター

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今日は午前十時の映画祭16「怪談」を観た後、昼食を挟んで沼津市民文化センターで催されている「原田眞人監督 追悼回顧展」へ行ってきました。23日(日)の「原田眞人映画祭」を前に先行して13日(木)まで行われているイベントです。

盟友N氏は原田監督の「KAMIKAZE TAXI」の大ファン。私もシネマサンシャイン沼津開館時(20年前)のイベント以来、監督の作品に触れてきました。もちろんしずおか映画祭の沼津でのプレ開催、先日のシネマサンシャイン沼津ファイナルイベントと、ことあれば原田監督と沼津は結びつきます。近年、沼津から映画館が減っていく中、監督に「まだまだ」と盛り上げてもらっている感はありますね。

まず追悼回顧展に伺わせて戴いて原田作品のジャンルの広さに驚かされます。展示は大作、アクション作、受賞作、近作が中心です。実は最初期の監督作「ガンヘッド」や「おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!」はありませんが、そこまでいけばどれだけノンジャンル、貪欲に取り組んでこられたか。しかも現在の日本映画界で30本近い作品を監督する自体、稀な存在だと思います。

回顧展で採り上げられた作品は「さらば映画の友よ インディアンサマー」「KAMIKAZE TAXI」「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」「日本のいちばん長い日」以降の近作「関ヶ原」「検察側の罪人」「燃えよ剣」「ヘルドッグス」「BAD LANDS バッド・ランズ」。それぞれに携わった時のカレンダーが展示されており、作品の製作過程やプライベートの行動が目で見て解るようになっています。

2024年のカレンダーを見ると、11月に「沼津イヴェント」書かれており、これって「しずおか映画祭」だなぁと分かりました。

監督自らが書き込んだコンテ、メモ等など門外不出のものばかり。映画製作者にとっては活きた教材でしょうし、映画ファンにとってお宝ネタで思わず見入ってしまいました。中央奥には監督の部屋を再現した展示も用意されており、机や本棚にはMacBookやキューブリックやスコセッシらの関連書籍、DVDが置かれていました。当時の監督の興味が伺えます。気がつけば展示全体で一時間くらい居たかもしれません。

最後にご家族、関係者の皆さまにこのような機会と貴重な展示を見せて戴き、誠にありがとうございました。

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2026/06/14

静岡市清水区由比漁港のかき揚げそば

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まるで「孤独のグルメ」のようなタイトルですが、昨日の映画の帰りに由比漁港にある浜のかきあげやでかき揚げそばを食べてきました。先日映画「FUJIKO」を観て以来、劇中に登場したかき揚げそばが心に引っ掛かっていました。そのことを盟友N氏に行きの道中でからずっとアピールしていたのです。

実はN氏からも映画の前日「13日朝いちのヴィバルディ1本に集中して、車であれば帰り由比か、田子の浦漁港で生しらす丼どうでしょうか?検討お願いします」(原文ママ)と来たので渡りに船。行く気MAXで車で静岡へ行くことを選択しました。これまでなら電車で気楽なパターンでしたから。

そして映画帰りに由比漁港へ。実は浜のかきあげやは6月28日をもって閉店するそうです。そのことをHP等で知っていたのも今回行きたかった理由の一つ。ちなみに店舗リニューアルのための閉店であり、再開は秋口を待つことになります。

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12時半頃に着くとお店は行列になっていました。30分待ちの看板でしたが、実際は15分くらい。注文はもちろんかき揚げそば(冷)です。かき揚げは2枚、冷たいほうの特徴はわさびが付いてくることです。私はかき揚げにわさびを付け、汁につけて食べました。

カリカリのかき揚げが香ばしく美味しかった。由比の桜えびのかき揚げは格別です。子供の頃、親戚のおじさんが漁港の近くに住んでいて、甘夏と桜えびがセットで思い出に刷り込まれています。食べながらとても懐かしくなりました。

この時期は冷たいそばがいいですね。そば湯はないですが、お湯が準備されていて薄めてつゆまで楽しむことができましたよ。ちなみにN氏は温かいかき揚げそばを食べていました。ごちそうさまでした。リニューアル後も食べに行きたいですね。ちょっと混みそうですけど。

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ちなみに私は冒頭の流れから「FUJIKO」の話も含め、浜のかきあげやへ行く気満々、盟友N氏にアピールを道中からし続けていました。何度も言いますけど...にも関わらず、N氏は漁港に着くまで最寄りの惣菜屋さんで昼食を買って食べるつもりだったようです。

漁港に車を止めて、「そっちもいいね」と初めて計画に気づく始末。あのチャットは何だったんでしょうか?そもそも惣菜屋さんにかき揚げそばは置いて無いですよ。彼の天然ぶりに呆れてしまいました、とさ。(おしまい)

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2026/05/23

「第1回しずおか映画祭 DAY1」@清水マリアートへ行く

今日は盟友N氏、そしてN氏のご同僚と清水マリアートこと静岡市清水文化会館で催された「第1回しずおか映画祭 DAY1」へ行ってきました。本当に奇跡だと思います。特に第2部の予約開始は祝日夜だったこと、DAY2と重なったことで激戦必至となりました。DAY2は全滅しましたが、おかげさまで第1部と第2部のチケットが取れました。

DAY1は映画祭代表の磯村勇斗さん、映画パーソナリティーの伊藤さとりさんの進行で第1部はヴィム・ヴェンダース監督「PERFECT DAYS」を中心に役所広司さんを迎えてのトーク、第2部は原田眞人監督「駆込み女と駆出し男」から戸田恵梨香さんを迎えて上映前トーク、そして上映後にはスペシャルトークショーが用意されていました。

さて「PERFECT DAYS」は2度目の鑑賞です。そのおかげでいくつかの発見がありました。とにかく思った以上に役所さんのセリフが少なかったこと、それでいて表情と演技で魅せるのです。象徴的なのはラストシーン。上映後のトークで映像通りに音楽を流しての演技したと明かしていました。しかもNina Simoneの「Feeling Good」も脚本上決まってのこと。歌詞を噛みしめるような表情は当然です。

またこの作品は16日で撮影を終えたそうです。ラストシーンもファーストテイク、また環境音、サイレンが鳴ってもそのまま収録でそこがヴェンダース流と役所さんは振り返っていました。また監督は雨男だったらしく、確かに雨のシーンは多かったですし、それを逆手にとって印象的に撮られていました。

イタリアのウディネ・ファーイースト映画祭で生涯功労賞を受賞した役所さんに会場から大きな拍手。「しずおか映画祭からも生涯功労賞を」と促す場面も。ちなみに静岡市はカンヌと姉妹都市であり、ならカンヌに縁のある俳優として、磯村勇斗代表が現場(たぶん「八犬伝」)で役所さんを強襲してオファーをゲットしたそうです。

もちろん役所さんといえば、原田眞人監督とのコンビが多いのですが、アメリカ仕込の映画の造詣の深さを強調されていました。また亡くなる数日前に面会、その時も映画製作への情熱を傾けていたそうです。そして第2部上映の「駆込み女と駆出し男」の面白さ、戸田恵梨香さんの演技を絶賛していました。

ちなみに第2部の「駆込み女と駆出し男」は今回初見。2015年公開で先日再見した「わが母の記」の2作後の作品です。井上ひさし原作を原田監督が脚本化、江戸時代に実際あった女性のための駆込み寺での出来事を描いていきます。

昨年の大河ドラマ「べらぼう」や役所さん、磯村くん共演の「八犬伝」と同じ時間軸の物語です。だから水野忠邦や滝沢馬琴も出てきます。おかげで物語の理解が深まりました。戸田さんの上映前のトークにもありましたが、男女平等と言い切れない時代を描いています。

そして観終わって思ったのですが、男性主体の映画が多かった原田作品の中で女性を描くことに重きをおいていました。確かに主演は大泉洋なのですが、女優陣の輝きが違います。満島ひかり、戸田恵梨香のダブル主演といってもいいし、多くの女優陣による群像劇にも見て取れます。

樹木希林さんを筆頭に脇役に至るまでどの女優さんを観てもいいのですよ。また10年前の作品ながら、現在大活躍の俳優さんたちのブレイク前の姿が散見されました。本当にこの作品は当時の社会風刺と共に面白かったです。あまりのテンポの良さにまるで大泉洋による落語をみている錯覚さえも感じました。

戸田さんは先日のNetflix「地獄に落ちるわよ」の細木数子を引き合いに出しましたが、女性の弱い時代に輝く姿を演じる事が多いと触れていました。ちなみに「地獄に落ちるわよ」の戦後直後の描写は静岡県島田市のオープンセットで撮影されたそうです。

また今回初対面の磯村くんから戸田さんの芯の強さ(=丹田の力と言っていたかな)の秘密は?との問いに、その理由の一つに阪神淡路大震災被災のことをおっしゃっていました。死を身近に感じ、反面生きることへの執着、戸田さんの秘めたる強さはその答えの表れなのかもしれません。また目標はイーストウッドという戸田さんのひと言は映画ファンに刺さりましたね。監督をしたいのではなく、年齢ごとに見合う映画に出たい。ちなみに戸田さんが言い間違えていた作品は「クライ・マッチョ」です。ちゃんと盟友N氏はわかっていましたよ。

また戸田さんは原田監督との仕事を通して、その熱の強さを感じたそうです。とにかく熱い。脚本を沢山の資料から構築。その中で暖簾の丈がおかしいと激怒し、撮影中止でオフになったと回顧していました、

役所さん、戸田さんのトークを通じて感じたことは俳優トップの方の姿勢ですね。自分の言葉を正しく伝えるのはもちろん、共感と様々なものへのリスペクトを感じます。密度が濃かったです。そんな中、先の通りに役所さんから演技を絶賛された戸田さんの喜びぶりが印象に残りました。

第2部上映後にはスペシャルトークショーは磯村くん主演の次作「Mentor」のもの。トークショー磯村くんの相手は同じく主演の末澤誠也さん(Aぇ! group)でした。コールが掛かると女性からの反応が見て取れました。役所さんや戸田さん相手とは違った磯村くんも肩の荷が降りた感は伝わってきました。

また末澤さんの唐突な好きな食べ物は?と聞かれて「中央亭の餃子」と苦笑いする磯村くんにこちらまで苦笑いしてしまいました。この件はプレ開催の沼津でもありました。なおこの映画は10月公開だそうです。スペシャルトークショーにもしかして綾野剛?と期待していましたが、たぶん「しずおか映画祭」沼津開催まで温存するかもと思っています。「ヤクザと家族」とかで来てくれそうじゃないですか。

ちなみに「Mentor」も沼津を始め、静岡県でのロケーションだそうです。

本当に映画ファンにとって密度の濃い一日でした。できれば明日も行きたかった。なお次回は静岡県西部での開催。浜松への遠征は大きなハードルになりそうです。

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2026/05/16

念願のキューバサンドを食べる

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「EPiC エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサート」の鑑賞後、盟友N氏とキューバサンドを食べてきました。映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」を観ていた事が大きなきっかけ。この映画大好きなんです。ただ劇場で観た当時(10年前)、キューバサンドの味は遠い国の話だと思っていました。

実はこの街でキューバサンドのお店がオープンしました、というか一年前にしていました。その前のプレオープンから知ってはいたんですが、今日は盟友N氏の機転、やっと好機が訪れました。遅くなってすみません。

映画終わりの昼前、空腹にはちょうどいいタイミング。お店の名は「トンメシ」(TON_MESHI )さんです。お店のオススメはTBS「せっかくグルメ」で採り上げられたセットだったのですが、もちろん私はキューバサンドを選びました。だって念願の味だから。

盟友N氏も同じキューバサンドを、私はドリンクにカルダモンコーラ、N氏はレモネードを選びました。私のセットで1,600円(税込)です。

バターを塗りつつ焼いて香ばしいパンズに挟まれたローストポークに、マスタードとピクルスがアクセント。まずはオーソドックスにそのまま食べました。瞬間に口の中がキューバ、頭の中はブエナビスタソシアルクラブが鳴り響きましたよ。表現がまるで「孤独のグルメ」だね。もちろん素直に美味しいです。

カルダモンコーラとのコラボレーションを楽しみつつ、お店の方のアドバイスでタバスコを投入。私は一滴だけですが、2口くらいは刺激が継続して味変を楽しむことができました。多彩なメニューにキューバサンドは色々奥が深そうです。盟友N氏は私を人柱にタバスコの量を真似していました。

店内にはウエディングフォトのポスターが貼られ、それに気づくとお店の方から「店長です」と教えていただきました。店長さんのご主人の故郷、沖縄での撮影だそうです。海がとてもキレイだそうです。まるで森高の曲「私の夏」みたいだ。

完食のあと、盟友N氏と再来店を決意。メニュー制覇するためにはしばらく通う必要がありますね。いずれ店長さんと映画「シェフ」談義ができる日が来るまで…

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2026/04/29

第1回しずおか映画祭、全容が明らかに

磯村勇斗さん主宰、第1回しずおか映画祭の全容が明らかになりました。2024年プレ開催の沼津を経て、今回は県の真ん中、県中部の静岡市です。ちなみに第2回は西部(浜松?)、第3回は再び東部沼津市へ戻る予定との事(イベントで磯村くん談)。沼津でのプレ開催は1日だけでしたが、今回は2日開催となりました。

1日目の第1部はヴィム・ヴェンダース監督作品「PERFECT DAYS」で主演の役所広司さんがゲスト登壇されます。ただこの情報が出てからずーっと音沙汰なしだったのです。続報が待たれたところ開催1ヶ月前となる先週末から今週頭にかけ、一気に情報が更新されました。

まず1日目の第2部は「駆込み女と駆出し男」で主演の戸田恵梨香さんが登壇。事前に原田眞人監督作品を、と磯村くんがコメントしてましたが、予想の斜め上を行くセレクションでした。しかもドラマ「リブート」、Netflix「地獄に落ちるわよ」と話題作が続く戸田さん登場はこの映画祭の力の入れようがわかります。

続く2日目は有村架純dayともいうべき2作「ちひろさん」「前科者」を上映。「ちひろさん」は焼津市ロケとこの映画祭のためのセレクション。もちろん有村さんがトークゲストで登場します。さらに本広克行監督を迎えて映画祭のつくり方が開催されます。全スケジュールを見て、改めて地方映画祭として十分にボリューミーだと思います。

さてそんな第1回しずおか映画祭ですが、いずれの上映作品ともチケットは瞬殺でした。まして情報が明らかになった上、1日目第2部以降のチケット発売が今日祝日の18:00と競争率は一気に上がりました。果たして私はチケットが取れたのでしょうか?盟友N氏の運命は?!その全容はいずれ…

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2026/04/18

「1975年のケルン・コンサート」を観る

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今日は盟友N氏、そのご同僚二人と伊東市の金星シネマで「1975年のケルン・コンサート」を観てきました。当時、19才の学生ヴェラがプロモートで奔走、ジャズピアニストのキース・ジャレットが行なったケルンオペラ座のステージ秘話が描かれていきます。

冒頭、あるきっかけでジャズサックス奏者のプロモートを請け負う主人公。物語は第4の壁を織り込みつつ、まだ何者でもない彼女が厳しい家庭の父への抵抗はジャズの猛者と呼ばれるまでに実力を発揮していく事になります。そして彼女が次に選んだのがキース・ジャレットなのです。

何者でもない彼女と天才キース。何せキースは若い頃、マイルスに認められた逸材です。その実力はこの映画の中で説明されるジャズの歴史、超一流の面々の名と並ぶ事で十分に伝わります。そして物語がキースのフェーズに入った時、ヴェラはキースのある側面にぶつかる事になります。

とにかくキースのこだわり、特にヨーロッパツアーへの想いは音楽業界へのアンチテーゼだったのです。それだけに無駄なコストを排除、体を酷使し常に満身創痍。ただステージの彼は別人のようなパフォーマンスを見せていきます。そしてその頂点たるパフォーマンスが「1975年のケルン・コンサート」となるのです。

実はココの部分でこの映画の評価が真っ二つになるようなのですが、私はこの映画の描き方で良かったのだと思っています。ましてキースの心情、少なくともこの映画の中で語られる彼とマスコミの距離を踏まえればこれで由。キース最高のパフォーマンスはアルバムを通して受け取って欲しいと思うのです。

次々と起こる困難とコンサート準備に奔走するヴェラ。奔走と書いた通りに彼女たち仲間は本当に走ります。この前観た「ストリート・キングダム」も走ってましたよね。今を描いた映画の中の若者ってパソコンやITを駆使、テクニック志向で面白くありません。「ザブングル」じゃないけれど若者は皆、走るべきです。

昨日の「ソング・サング・ブルー」に引き続き、持論通り音楽映画にハズレ無しでした。

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追伸.
焼肉「ほのり」さんでランチ(今回も肉が口の中で溶けた)をし、その後は盟友N氏の提案スケジュールに則り、たけのこ掘りに行ってきました。大人1,000円で2kgまでOK。地元ボランティアの方の指導を受けながら、2時間夢中になって探し、掘って取っていきました。帰宅後はアク抜きをしつつ、新鮮だったのでスライス数枚はそのままグリルで焼いて食べました。美味でしたよ。

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2026/04/11

「原田眞人監督 追悼 及び シネマサンシャイン沼津ファイナル上映 『わが母の記』特別上映会」へ行く

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今日の映画2本目は盟友N氏と「原田眞人監督 追悼 及び シネマサンシャイン沼津ファイナル上映 『わが母の記』特別上映会」へ行って来ました。シネマサンシャイン沼津のファイナルウイークで明日の閉館を前に沼津市出身の映画監督原田眞人監督の追悼上映、作品はもちろん沼津を舞台の一つである 「わが母の記」です。

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「わが母の記」は沼津ゆかりの作家 井上靖原作で自伝的作品で映画は2012年の公開。シネマサンシャイン沼津で最初のプレミア上映を行なったのですが、当時は観るチャンスを逃しています。ただ私は2024年のしずおか映画祭で観る事ができ、原田監督も登壇されました。今回は役所広司さんのメッセージの後、追悼上映で再見です。

昨今、認知症はよりクローズアップされるようになりましたが、当時として珍しいテーマだったと思います。しかも大作家である井上靖が回顧する母の思い出。改めて観て八重さんを演じる樹木希林の演技に圧倒されます。役所さんもそうなんですが、アップでの表情と目の潤みを含めた演技が凄いんです。

しずおか映画祭で観た時、私の母も既に認知症の診断を受け、この映画の中での八重さんの周りの人々の戸惑いに共感していました。映画の中で明確な心の整理は描きませんが、時間の流れを持って落としどころなのだと思います。見送る事も区切り。キムラ緑子演じる志賀子さんの気持が一番今の私に近いかもしれません。

伊豆、沼津と静岡県東部が多く登場し、しかも自然の美しさ、”ダラ”を付ける方言と地元を堪能できました。クライマックスでの海岸、母を背負って海辺に歩み寄る洪作のシーンも良かったです。

さて今回はファイナル上映と合わせて本作のプロデューサーである石塚慶生さん、撮影監督の芦澤明子さん、息子で本作の編集も行なった原田遊人さん、そして沼津出身で俳優の磯村勇斗さんが登壇したトークイベントです。この作品、原田監督の事等などお話しが繰り広げられました。

私も本作の宮崎あおいの10代から20才後半までを表す演技が凄いと思ったのですが、石塚さんも同じ指摘をしていました。まして映画は短期間の2ヶ月での撮影での事。石塚さんにとって原田作品を手掛ける事はファンであり、念願だったと回顧されていました。

撮影監督の芦澤さんの撮影秘話。俳優組が入る前に旬の自然、紅葉を撮っておきたいと言う原田監督に物見遊山で帯同したところ、一日中一つの木、枝葉を撮り続けたそうです。原田監督の拘りの表れと、それがこの映画での1カットに。ちなみに編集を始めた原田遊人さんがライブラリーの紅葉映像の量に驚いたそうです。

原田遊人さんの語るエピソードでは「わが母の記」の劇中シーンと重なる話。劇中で菊池亜希子演じる次女の紀子が映画の途中で洪作に呼び出され、結末が見られなかったと嘆くエピソードがありました。実は監督のお母さんが自身の出産の直前、映画館に居たのだそう。一度目は陣痛、翌日は破水で結局、映画の結末は見られなかったお話。

遊人さん曰く祖母、監督のお母さんはファンキーな方だそうで、そのエピソードに驚くもあり得るお話と思ったのでしょう。70年以上前のお話で映画館は今は無き沼津文化劇場、映画は「にんじん」。それより何より映画館で人生が始まった原田眞人監督なんですね。話の折、感極まった遊人さんの気持も伝わってきました。

磯村勇斗さんと原田監督は2024年のしずおか映画祭が初対面で登壇当時、自衛隊員の役をオファーしたいと言われた話を想起していました。私もその話思い出しましたよ。「わが母の記」も上京当時に観たそうで母親への感謝を感じたそうです。またシネマサンシャイン沼津は学生の時、また帰省の時に来ていた場所。明日の閉館が今も信じられないと言っていました。実は私もそうなんですけどね。

あと皆様共に劇場体験の事をおっしゃっていました。映画とは大スクリーンのために音響を含めて設計されたもの。また生活や思い出のハブとなり得る可能性を持った場所なのです。

フォトセッションは無かったのでイベント中の写真はありません。ただシアター入口に原田監督の遺品がご厚意で展示され、皆が写真を撮っていました。ちなみに”原田眞人”と書かれた筆字は樹木希林さんによるもの。また本作受賞のモントリオール世界映画祭のトロフィー等も一緒に展示されてました。

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そしてシネマサンシャイン沼津は20年の最後。メッセージボードにはたくさんの感謝の言葉が…私も、盟友N氏も書くのが恥ずかしいので事前に書き込んで準備したシールを貼って来ました。やっぱり感謝は残したかったので。

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ちなみに磯村さんは2年後のしずおか映画祭を再び沼津…と思ってた矢先、沼津市街の映画館が全滅(ららぽーと沼津は郊外)。悩みの種ができてしまったようです。買取ますか的なジョークを言っていましたが、これだけの施設が活かされないのは寂しいです。私からも何処か他のチェーンが買収してくれませんかねと細やかな希望を。

シネマサンシャイン沼津、20年間本当にありがとうございました。ほとんど毎週通っていたので年間40本だとして、800本は観ていたかもしれません。私にとって映画こそ我が血肉なのですよ。でも今日の鑑賞をもって私のシネマサンシャイン沼津は終了です。シネマサンシャイン沼津最終日のレポートはラブライバーの皆さんに委ねます。(おしまい)

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2026/03/29

「立川笑えもん 二ツ目昇進記念落語会@沼津市民文化センター」へ行く

映画の後、沼津市民文化センターで行われた「立川笑えもん 二ツ目昇進記念落語会」へ行ってきました。先日、清水ミッちゃんのコンサートへ行った際にこのチラシをもらって翌日、すぐにチケットを取りました。理由は生で落語を聴く機会が欲しかったからです。ちなみに今回は小ホールで初めて入りました。

なお今回は彼の師匠である立川談笑さんに同じ立川流で「笑点」メンバーでもある立川晴の輔さんの出演も大きい後押しになりました。実際、二人の落語と話芸、その素晴らしさを楽ませてもらいました。間というか、落ち着きと枕の惹きつけが凄かったです。

出だしはおめでたい獅子舞で始まりました。二つ目とはいえお祝い事…というかその後で語られましたが、真打以外での出世興行はありません。笑えもんさん自身は2024年に二つ目へ昇進したのですが、地元で披露興行をしたかったのだそうです。そして獅子舞の中の人は…

一番目は志らくさんの(18番目?の)弟子である志音さんによる落語で幕を開けました。題目は”子褒め”。枕はあっさり。先の二人とは余裕、懐の深さの違いはありますが、あっという間に駆け抜けるような若さ溢れるテンポの速い落語でした。

二番目は晴の輔さん。出囃子はヘンデルの「メサイヤ」="ハレルヤ"。枕では志の輔さんの弟子らしく龍角散ネタで客をグッと引き寄せます。題目は”看板のピン”。いい落語は想像力を掻き立て、落語の間は賭場を想像して聞いていました。落語の持つ”学”の多さと高さがとても良かったです。

三番目は談笑さん。枕では生の高座らしく毒を効かせた社会風刺が光ります。目下世界を騒がせてるあの人とか。晴の輔さんもそうだったんだけど、地元ネタを織り交ぜて惹きつけるのが上手いです。裾野市の食堂って何処だったんでしょうか。そこから題目は有名な”時そば”。立喰そばの件もリアルな話なんでしょうか?

休憩の後は立川流三人、談笑、晴の輔、笑えもんのおしゃべりタイム。ほとんど談笑さんと晴の輔さんの二人がしゃべってましたね。晴の輔さんが「SNSに載せないで!」と懇願していたので内容は書けません。立川流の暗部が語られたとだけ、書かせていただきます(苦笑)。

最後はおしゃべりタイム中は緊張しまくっていた笑えもんさんによる”宿屋の仇討ち”。元々体の大きい笑えもんさんですが、落語の最中はもっと大きく感じました。動きも大きくて映えますね。師匠たち同様に想像させる話芸でした。今後の活躍に期待しています。

最後は三人によるフォトセッション、あっという間の3時間で記念興行を楽しませてもらいました。やはり生の落語は良かったです。(おしまい)

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2026/03/01

さよなら街中華

昨日、「レンタル・ファミリー」を観る前に盟友N氏とある行列に並んでいました。その行列とはシネマサンシャイン沼津の近くの街中華のお店です。そのお店が昨日、閉店を迎えました。盟友N氏共々、一ヶ月前から情報共有していたのですが、ここ数日は閉店をネット界隈で聞きつけて行列ができて入れません。そこで最後の日の朝に出かける事にしました。

午前10時に現地…という盟友N氏の提案に、9時50分と10分前に集まりました。既に6人が並んでおり、我々はその次。店内は6テーブルだけなので最初のローテーション入りは厳しいかなと想像。後は開店の1時間後をひたすら待ちます。そんな1時間は盟友N氏とのクルマ話、映画話であっという間です。開店時刻になるとギリ、最初のローテでの入店ができました。

お店の中に入ると改めてその小ささに驚かされます。お店で食べるよりのはここ最近、昔から圧倒的に出前が多かったからです。子供の頃からDNAレベルで味が刷り込まれていて、やっぱりタンメンやチャーハンが絶品。”街中華”という言葉が生まれる以前、同様の価値観は持っていたと思います。

子供の頃は、かた焼きそばやラーメンを食べていた事を思い出しました。出前だけラーメンの海苔の上に胡椒がのっているんですよ。それをよく真似して他店で海苔の上に振ってます(今日、店で”出前だけ”と気づきました)。またよく母が出前して、中華丼や玉子丼を好んで食べていましたね。ちなみに母の料理は美味しくありません。店屋物、お惣菜頼りの人なので。

オーダーは思い出の味、タンメンに加え、盟友N氏(N氏はサンマーメン)とチャーハンをシェアしました。本来チャーハンにはスープが付くのですが、行列対応のためかメニューは制限(手の掛かるもの等は除外)され付きません。ちなみに出前の時、そのまま翌日までそのまま冷蔵庫に取っておくと煮凝りになるんですよ。

先にチャーハンが届き、行列の事も考えすぐに食べ始めました。この味わい、ラードなんだろうな。熱ーいスープのタンメンが目の前に届くと、猫舌ゆえにすぐに食べられないかもと思いつつ、あっという間に平らげてしまいました。味は子供の頃から変わりませんね。大好きな味です。寂しさよりも感謝です。ごちそうさまでした、長い間ありがとうございました。

追伸.
映画を観終わった後に試しにお店の前を訪れると、行列は終わっていませんでした。このブログを書いている今(閉店翌日)はお店も静かな朝を迎えているかと思います。あの味、やっぱ寂しいかな。

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