2022/12/31

2022年総決算「モノ・生活篇」

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2022年は個人的に激動の年となった。コロナ禍が変えたもの。自分自身、8月に罹患し約二週間自宅療養。身をもってコロナというものを体験した。加えてここには書けないが、勤め先の概況が大きく変わった。無事に年は越せそうだが、来年以降何があるかわからない。今年の漢字を挙げるなら「痛」だが、来年が「続」にならない事を祈りたい。

政治家は国のフロントマン。国民を叱咤激励、鼓舞するも時に欺く。だがこの10年、欺かれる事ばかりが目立つ。暗殺事件も壺やモリカケが背景にあって、結局は利権という甘い汁を政治家と既得権益者で吸い合っている。悪用しようがシステムを作る者の強み。ネット社会の発達で映画「マトリックス」の世界と大差無くなった。今何を言っても負け犬の遠吠えだけど、本質を知らないよりマシ。

そんなこんなでできる事、財布の中身も限られる。でも今を楽しみたい。そんな今年楽しませてくれたものは...

やはりプレステ5を買えた事だろう。グランツーリスモ7にスイスポ(ZC33S)が収録で物欲に火がついた。あらゆるPS5抽選に登録も思い届かず。だがその半年後近場の量販店で無事購入。意中のソフトとの組み合わせ。ハンコンなら更なる高みを目指せるだろうが、デュアルセンスでも楽しい。現在の達成率は50%。子供のプレイするAPEXとの兼ね合いが玉に瑕(キズ)。

バーチャルなグランツーリスモ、その対局がリアルな我がスイスポ。今年初めにイッキ見した頭文字Dのおかげでマニュアルの楽しさを再認識。ヒールアンドトゥがサマになってきたけど、コロナ禍以降山道は攻めてない。EVはきっと別の楽しさだろうけど、今はまだ消えゆく技術を楽しんでおきたい。

クルマは楽しみであり道具。実用の奥深さを教えてくれたのがTVKで放送していた「新車情報」。その進行役、三本和彦さんが亡くなった。歯に衣着せぬ語り口が魅力で、メーカーとユーザーを繋ぐ姿勢に溢れていた。技術による克服、ディーゼルの利点で当時の石原都知事に番組から繰り出す異論。自動車ジャーナリズムのあるべき姿だったと思う。

もう一人、忘れてならないのが、アニソンの帝王水木一郎さん。子供の頃から親しんだ歌声。晩年まで歌唱力は衰えず、聴く者の魂を揺さぶる。先日NHK-BSの追悼番組を観て再認識。今の子供は口ずさめる曲が無くて可哀想だけれど、単なる懐古主義でなく語り繋いでいきたい人と歌。当時のアニメ映像と共に我が心に刻まれている。

そして最後はアントニオ猪木さん。コロナ療養中に観た「格闘技世界一 四角いジャングル」は久々に血をたぎらせ、猪木の過激なセンチメンタリズムに酔った。だがその2か月後に悲報が。追悼番組や過去の試合を観るにつけ、プロレスの進化と真価を思い知らされた。

本を読む事は過去に学ぶ事。「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」には落合氏の冷静な分析と人間性が垣間見えて興味深かった。WOWOWドラマの原作本「トウキョウ・バイス」に描かれた裏社会、そして今年起こった事との関連性が見えてくる。ジャーナリスト水道橋博士の「藝人春秋 1~3」繊細で果敢な取材力はいずれ活きるはず。事実は小説より奇なり、それを地で行くチャンス大城の「僕の心臓は右にある」には本当に笑わされた。

ノイキャンヘッドホンはソニー WH-XB910Nに代替え。クラスは中の上。安かろう悪かろう。でもそれくらいで無いと長くは使えない(=壊れてしまう)事がわかった。

スマートホーム化はメーカーを変えたマイナーチェンジ。 FireTV Stickも4K対応になったけど、テレビはまだHD止まり。余裕があれば4K化と画面のサイズアップをしたいところですが...

社会が、世界情勢が不安である事。政治家はちゃんと歴史を、過去に学んで欲しいよと。それらを冷静に見つめながら、映画を中心に今を楽しんでいきたいですね。

それでは皆さん、良いお年を。[来年もこのブログはつづく]

モノ・生活篇ネタ集

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2021/10/18

ピーター・バラカン方式

土日のラジオはピーター・バラカン漬け。土曜朝はNHK-FMの「ウイークエンド・サンシャイン」、日曜夜はInterFM897の「Barakan Beat」で締めくくるそんな週末。

かつてピーターさんが出演していたTBSテレビ「ボッパーズMTV」に親しみ洋楽、音楽の世界を広げてくれた。ただ番組終了後、徐々に疎遠になり、ここ10年程はメジャーな洋楽ですら聴かなくなった。それが数ヶ月前、ふとした盟友N氏との会話からピーターさんの番組聴取を再開。ラジオで聴くバラカン節と独特の選曲に唸る。

最近買ったテデスキ・トラックス・バンドの「Layla Revisited」はお気に入り。これもピーターさんの番組無くして聴く事は無かっただろう。再びCDを買う事も増えてきた。

そんなバラカン漬けの週末、その間を繋ぐように土曜夜にTokyoFM「The Lifestyle MUSEUM」という30分のトーク番組もある。

そこに登場したのはライターの武田砂鉄さん。またこのオンエアが面白くTBSラジオの「アシタノカレッジ」の金曜も聴くようになった。そんな砂鉄さんといえば、火曜JUNK「爆笑問題カーボーイ」のチン毛事件に一石を投じた人物。最近この事件の話が出てこなくなったけれど。

それはさておき、砂鉄さんへ最初に「ラジオパーソナリティをやってみては?」と勧めたのがピーターさんだという。そんな会話の中で砂鉄さんは突然、ピーター・バラカン方式(ラジオ内では「バラカン方式」)に触れたのだ。確かに言われてみればそういったピーターさんの言動は多い(そこが面白い)。バラカン方式とは説明すると以下の通りとなる。

リスナーからのリクエスト(アーティストとその曲)に対して、その曲の原曲やカバー曲ほか、リクエストのアーティストに拘らず勝手に別の選曲する事。(間違ってるかなぁ?)

日の浅いリスナーからすれば、オイオイと思うかもしれないが、ピーターさんをよく聴くリスナーには日常の出来事。ピーターさんの番組は2時間近いため、全体の構成と曲数から変化球を投げていると思われる。一部リスナーは選曲をピーターさんに委ねているが、それはバラカン方式への封じ手かもしれない。

このバラカン方式は実生活に使えないだろうか。判で押したような日常、仕事。マニュアル通りにいかない時はバラカン方式。簡単に言えばちょっとした天邪鬼になるだけ。アホな上司を煙に巻くには丁度いい。とはいえバラカン方式は諸刃の剣。乱発するとただの変人になるので注意は必要だろう。

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2005/07/19

静岡空港なんていらない

 地球は広い。だが日本は狭い。忙しい世の中、ネット時代。たった一時間の短縮が何になるのだろうか。静岡県は東京都と愛知県の狭間。東海道新幹線は通っているし、空路なら国内外に名古屋、成田、羽田とアクセスポイントがある。それなのに何故、静岡県に空港を作りたいのか。そもそも選択肢を増やす事は必ずしもプラスとはならない。プラスどころか債務ばかりが増えていく。そしてそれを半ば強引に進めた、現知事の進退を賭けた静岡県知事選挙が週末に行なわれる。

 四年前に行なわれた前回の県知事選。だが当時その争点、空港問題はおざなりにされた。いや対立候補が乱立、一本化できず、現職に立ち向かうまでに至らなかったというのが正しい。現職はそのまま三選されたが、静岡空港問題を住民投票に掛けず、そのままゴリ押しに進めている背景がある。静岡県に何故、空港が必要なのか。十分な論議もされずに作られようとしている。奇しくも今回、対立候補は一本化された(支持団体は別として...)。しかも空港反対論者である。そう、今回の知事選は空港反対論争の代理戦争でもある。

 引き返すのならまだ間に合う。ならば真っ向から空港反対だ。静岡から他県、首都圏との距離を考えれば、どうして空港が必要という答えが出てくるのか。様々な空論を盾に県を始めとする推進派。だが所詮は空論だ。しかも同じ空論を繰り出した他県の地方空港は、いずれも閑古鳥が鳴いている。それに高コスト、騒音、環境と様々な問題をわざわざ作る必要はないだろう。それでなくとも静岡県内の自然は破壊されつつある。海や川、山は汚れ、他県の人を受け入れる以前の問題を抱えている。県内観光への動員を引き合いに出すのなら、まだまだ先にする事があるのではないか。

 そして最もバカバカしいのが、この空港へ行くために鉄道、道路の敷設が必要な事である。航路開拓のための陸路開拓。まるで本末転倒な要求。ど田舎に空港を作るとはそういう事なのだ。現知事を動かす一部の利権のため、エゴのために空港なんて要らない。ちなみに現知事が就任以来、県の債務は四倍に膨れ上がったらしい。空港問題、三期に渡る県政の総括、それらを含め7月24日、静岡県民の賢明な総意が求められている。

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長澤まさみちゃん、静岡の中心で、Go!選挙とさけぶ...


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2005/07/16

ドラマ版「電車男」第二回を観る

 今朝、録ってあったドラマ版「電車男」第二話を観た。正直、朝から観ていて思わずウケた。このドラマのノリ、何度も言うが、午後10時プライムタイムに似つかわない。しかもウケ狙いな演出も多く、そこがどうもこのドラマの取捨を決めるみたいだが、ラブコメディと割り切ればなんて事は無い。ただ主人公がオタなだけだ。通常のドラマならオフビートに用いられるオタの描写を、真逆に取り扱ったところがこのドラマのキモにもなっている。元々パロディ色の強い作品だから、実は映画のパロディも多い。

 第二話で使われた映画、冒頭から挙げていくと「ゴースト」「スターウォーズ」「ザ・ロック」「プリティ・ウーマン」等など。またセリフの中には「ラストサムライ」まで登場する。例えば「プリティ・ウーマン」はイイ男へ変身する流れというように、その使い方もそれぞれの映画の印象的な扱いをモチーフにしている。ただ「ザ・ロック」については音楽のイメージを利用しているだけだけど、ただ最近流行の『ありえねぇー展開』にはマッチしていた。また「ベイダーのテーマ」はそのタイミングが絶妙。朝からその瞬間、爆笑してしまった。まぁそれに限らず、ディテールのこだわり、解れば解るほど深いのは、エンドロールのタイアップ数で知れよう。

 そしてあまり関係ないが、冒頭はショッカーが登場し、80年代を代表するドラマ「毎度おさわがせします」のCCB「ロマンティックが止まらない」で締めていた。確かにプライムタイムに似つかわないが、まるでかつてのTBS火曜夜9時や同水曜劇場を彷彿とさせ、フジのアイドル起用が目立った時期のドラマとその作りはラップしている。そう思わせるほど、このドラマの作りは青春モノやラブコメの王道を行っていると思う。作りが古いと言われては仕方ないが、そのテンポがこれを補っている。

 ちなみにこのドラマ、二話まで見て気がついたが、ネット社会に対する説明は一切無い。それが当たり前に感じるボクらにとっては想定の範囲内だが、2ちゃんねるやネットのやり取りの知識が皆無な人には何が何だか解らないかもしれない。従来の視聴者層が何処までついて来れるかがカギ。セリフの端々の言葉、用語に反応できるかだ。だが第一回の視聴率が18%を超える事実からも、そんな心配は無用なのだろう。社会の変化に視聴者も変化する。その現象の最たるがこの「電車男」なのだから。

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キレイに例えると男版プリティ・ウーマンって事?

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