2021/12/31

2021年総決算「モノ・生活篇」

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昨年に続きコロナに翻弄された一年。生活を充実させるのに趣味やガジェットの存在は欠かせないが、それでもどうにもならない事がある。政治は看板を替えただけで何も変わらなかった。しかも二度も総理を辞めた人間が素知らぬ顔をみせる。本当に税金の無駄使い。みんな真面目に選ぼうよ。

もし今年の漢字を一文字挙げるなら「音」だろう。階上の騒音に始まり、再び洋楽に目覚め、何よりこの一年、完全にラジオ漬けの毎日だった。ウォーキングきっかけだったが、今では生活の一部。今唯一自由を感じられるメディアがラジオかもしれない。

ラジオ繋がりでCDを買い始めた。その中で一枚選ぶならニーナ・シモンの「Forever Young Gifted & Black: Songs of Freedom」。ベスト盤の一つなのだが、これも「サマー・オブ・ソウル」の影響が大きい。映像と合わせて彼女のパフォーマンスの虜。セットリストの3曲が収録されていたからだ。

静かに力強い個性的なボーカル。昼間聴いても夜聴いてもよし。当時の彼女の背景を踏まえれば、もう一つの
「リスペクト」と言っていい。ピーター・バラカンさんのラジオからインスパイアされた事は大きい。それだけに今年劇場で「アメリカン・ユートピア」が観たかった。

CD以外に買ったものといえばヘッドホンくらい。その原因も騒音。ノイズキャンセリングヘッドホンの
Anker Soundcore Life Q30を買ってみた。最近妻が買ったソニー製のキャンセリング性能に愕然とするが、好きな音質なのでよし。それにこちらは1/3の価格でのパフォーマンス。Bluetoothも音質が上がってコードレスは正義となった。Anker Soundcore Life U2と音質、操作が近いのも嬉しい。

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足踏みとなったのはMac、iPhone、iPadのApple系ガジェット。特にM1の性能は認めても購入するとなればMac選びは難しくなる。今年Macminiの上位機が出なかったのは大きい。来年こそM1Macが欲しい。iPhone、iPad共々OSのサポート(アップデート)がいつ迄受けられるか。そのにらめっこが続く。

今年もお世話になりました。皆さま、良いお年を。

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2021/03/14

Anker Soundcore Life U2を買う

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外出、ウォーキング用に使っていたBluetoothイヤホンがご臨終。代替品は迷わずAnker Soundcore Life Q30を買った経緯から、同じAnkerのU2を買ってみた。

基本的にワイヤレスイヤホンは消耗品。音楽を聴く程度なら安価な中華イヤホンでいい。でもワンランク上の音が欲しくなった。そこで安価、いやAnker。Amazonでポチって税込¥3,990円。総じてコストパフォーマンスは高い。

箱の中身は本体、耳の大きさに合わせたイヤーチップとイヤーウイング大中小5種、そして充電用USBケーブルとシンプル。取り付けてみたものの、イヤーウイングの使いみちはいまだ謎。耳から取り外し易さなのかな。幸いイヤーチップは我が耳にジャストフィットで密閉度が高くて外れ難い。

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音の素性の良さはQ30譲り。これまでの中華製イヤホンより明らかにクリア。しかもイヤーチップのおかげで低音再生にも効果を発揮する。たとえQ30程に低音は出なくとも十分。何より驚いたのはRadikoを聴いた時だ。Q30で聴いた時と同じモニター感。間近で話しているような感覚が素晴らしい。これを聴いてしまうとこれ以上安くていいとは言えない。

操作性もQ30譲り。Bluetooth接続、解除時のアナウンスも同じ。強いて問題点を挙げると次の2点。(1) Anker謹製のアプリに製品登録が無くイコライザが使えない。(2) バッテリ残量が判り難い。

(1)は無くとも音がいいので不要(もし低音が物足らなければイヤホン自体にBassUp機能あり)。(2)はバッテリ長寿命を狙うとフル充電したくない。ただ24時間保つバッテリは使用状況から逆算して充電したい。

カバンに放り込んだりしてもイヤーチップは外れない。イヤーチップだけ無くしては大変だから。ただラフな使い方に対し、細いケーブルの断線が心配。そうならないよう注意して使っていきたい。

 

 

 

 

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2020/10/31

乗り遅れた列車には乗れない

今シネコンのスクリーンは劇場版「鬼滅の刃」が席巻。ネットニュースでは興収日本最速100億と躍り、ブームは最高潮。先日、妻と息子がそんな劇場版を観に行った話を触れた。だが実は我が「鬼滅の刃」体験はテレビシリーズ第1話で止まっていた。第1話に喰いつけなかったからだ。

かつて同じ事が別の作品にも、それは「進撃の巨人」(アニメ)である。無理無理数話観続けたが、世界観と描写が性に合わなかった。のちにほぼ別物となった実写版を観て、まぁいいかと自己完結。原作、アニメ共今も人気があるようだが、見直そうとは思わない。

子供の頃からいろんなブームがあった。スーパーカー、釣り、熱帯魚に鉄道模型。まずスーパーカーブーム。元々親が車雑誌を買ってくれていた事もあり、土壌はできていた。そして親のカメラで好きな車を撮る。原体験、あれは学校いや日本中の小学生を巻き込む大きな熱気があった。

それに比べると釣りや熱帯魚は仲間内だけのブーム。でも小学生には道具などを取り揃えるのに金が掛かる。親も同様に好きでないと無理。正直、今風に言うセレブ感のある家庭では無かったので、何処かでブレーキを掛けていたのだと思う。鉄道模型も然り。何しろ桁が違う。ありゃ大人のホビーだもの。

今の我が子の流行は「鬼滅の刃」「デュエルマスターズ」の二本立て。これまで「ポケットモンスター」「妖怪ウオッチ」「レゴ」「ベイブレード」「ZOID(ゾイドワイルド)」が駆け抜けていったが、定着したものは無さそう。いや一つだけある。それは「柳田理科雄」。彼の子供向けの新刊が出るとすぐに手に入れ読んでいる。やたらと古いアニメや特撮の話が通じるのもそのせいだ。

さて「鬼滅の刃」を追い駆けるか、と聞かれれば今更感が募る。これだけ多様化した興味、コンテンツに対し、与えられた金と時間は限られる。だから乗り遅れた列車にはなかなか乗れない。そう考えると40年前に一大ブームが起き、波はあれど今も続くガンダムは化物だな。

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2019/12/31

2019年総決算「モノ・生活篇」

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何とも言い難い一年。世間は閉塞感、拘束感に溢れている。バブルが弾けて四半世紀。年齢と相まってがむしゃらに進んできたが、ここ数年は壁にぶつかっている。そこに光が差してくる兆しは無い。我々ではどうしようも無い、もっと上がしっかりしてもらわねば。でも上級何とかに甘じてるんだろうな。

日本で一番偉い人が「ワタクシは…」と連呼するたび、辟易する。溢れる好き勝手感が強いから。彼の言う美しい国はもはやワタクシの国だもんな。来年以降、本当の冬が来るんだろうな。

ネガティブシンキングは止めにしよう。好きな事に没頭する、それが大事。映画、競馬、それ意外に自分を高めるガジェット、本などなど。

今年最大の買い物はもちろん車。スイスポはマニュアル大好きおじさん、生活に刺激を与えてくれる。ハイブリッドにEV、自動運転に進んでいく現在。明らかに逆行するかのような存在。でも日常から離れる機会は必要だ。

久々に愛車と言えるスイスポ。手足を使って走らせる。一見億劫なクラッチワーク、シフトワークでさえ愛おしい。もちろんアストンライクなエクステリアも。ハイオク指定で財布に優しいと言えないが、通勤プラスアルファの使い方でリッター12〜14キロ走ってくれるのも嬉しい。

実はカメラも増えていた。ペンタ党員としてK-1mk2を購入。実は今年のダービー、JCもK-1mk2で撮った写真。もちろんスイスポも。歩留まりは良くなったが、目下の悩みはレンズ。フルサイズ対応の望遠が欲しい。

今年から晴れてガラケーを卒業。中古ではあるがスマホ、iPhone6sに切り替えた。ただあまり変わった点は無い。何てたってほぼ家族間通話専用機でMVNOのiPadmini4がメイン。だからドコモはギガライトで契約。それでもドコモは高い。だってギガライトだって家族契約じゃなきゃ高くて使えないよ。いつも言うがドコモは長期契約者を優遇しろよ。

年2回行った森高のライブには元気付けられた。同世代のアーティストが現役で嬉しい。実は楽ナビのディスク番号問題はこの日の帰り道に初めて気がついたもの。

ライブ曲が曲順通りに再生できなくてどうするんですか?パイオニアはオーディオメーカーなのですよ(もうその欠片も無いけど)。漢字表記が識別できないの?日本メーカーなのに(もうハゲタカに喰われちまったけど)。ちなみに森高はパイオニアのCMに出てたけど。

読んだ本の中では「僕の好きな車」「覚悟の競馬論」が心に残る。「僕の好きな車」は趣味の求道者、横山剣さんの語るエピソードがとにかく面白かった。一方「覚悟の競馬論」はタイトルの通り、国枝調教師の覚悟を持った提言に考えさせられる。今の政治に欠けているものは本当の覚悟。そして前に進まなければ。

今年もご愛読ありがとうございました。皆様どうか良いお年を。

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2019/12/30

横山剣著「僕の好きな車」を読む

ご存知、クレイジーケンバンドの横山剣さんの書いた「僕の好きな車」を読んだ。雑誌「POPEYE」6年間の連載をまとめたもの。

読むきっかけは「おぎやはぎの愛車遍歴」で剣さんの回(車好きの剣さんは4度出ているらしい)で、著書の紹介があった事。表紙のイラストレーションと相まってつい欲しくなった。

この本には71台の車が登場、健さんにとって71のストーリーが紹介される。新旧問わずに所有車、乗った車に見た車。そして憧れの車を振り返る。趣味性に溢れ、音楽からの切り口、剣さんの人生や人間関係を絡めながら語られていく。小さな時から車好きな事もよく分かる。

何しろそこからの境遇から複雑。剣さんに対しての義父、実父の関わりが興味深い。義父との関係は車好きの土壌を作りつつ、実父とも車絡みのエピソードも持つ。加えて根っからのレース好き、レーサー好きゆえに伝説の第1回日本グランプリも見ているのだ。近所のレーサーに会いに行く話も面白い。

それぞれのエピソードは各2ページにまとめられ、その冒頭を文中をイメージしたイラストが彩る。この本にkindleは無いが、あっても迷わず本で欲しくなる。それ程に装丁が素晴らしく所有欲を満たしてくれる。そして読みやすい文章もさる事ながら、今日は何台分のエピソードを読もうかなんてね。

剣さんって我が盟友N氏との共通点も多い。例えば買ったばかりの所有車の横目に、別の車に気持ちが動く。でもそれが羨ましい。ここがイイとか、どう乗ってやろうとか。

そう、剣さんの決めゼリフ「イイねっ!」の誕生の秘密にも触れられている。そこは是非、この本を読んでみて欲しい。

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2019/11/21

ついにスズキスイフトスポーツを手に入れる[外観篇]

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現行スイスポ最大の弱点と思うのは純正ホイール。ソリオやSUV系ならまだしも、スポーツカーには似合わないと思う。つい先頃放送されたおぎやはぎの愛車遍歴で番組カーオブザイヤーを受賞していたが、走っている最中の純正ホイールは確かにカッコ良かった。でも違うんです。我がスイスポで目指したい方向性とは異なるのです。

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実はスイスポでボンドカーをやりたかった。本物は買えないから。現行スイスポZC33Sは某Aマーチン似(DBS以降)のデザイン。ホットハッチで顔に限定されるが、RS試乗の時もそう思ったほど。だからシルバーを選んだのです。でもホイールデザインがイケません。これではボンドカーにはなりませんから。

最初に考えたのはDB5同様のワイヤースポーク。でも売ってないし、あっても高額でメンテが大変。できるだけボンドカー(カジノロワイヤル以降)の写真を見てイメージに近いものを探しました。それで選んだのがエンケイのPFM1、色はダークシルバー。

やっぱボンドカーは外観シルバーづくめじゃないとね。かつてカーナビやドライブレコーダーはボンドカーの世界のものだった。でも今やガジェットも何もかも当たり前。きっちり脳内補完して乗り込むと007気分。操作をしてもボンド気分。Carplayは7インチのみで機種がさほど選べないから、楽ナビになったけど。でもいいじゃないか。
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トドメはエンブレム。まずSのマークは取ってしまいました。ただフロントは取るとSのモールドが残るので、マットブラックのSマークに差し替える。そしてAマーチンのエンブレム(ニセモノ)をフロントとリアに貼り付けた。本物は数万円で盗まれるのが嫌だから。実は本物とニセモノで大きさや色使いが結構違うのだけど、マニアや所有者で無ければ判らないだろう。

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さて入れ替えたホイールも、走り出して二週間後に悲劇。実家の縁石で側面を擦ってしまい、タイヤ共々1本交換する憂き目にあった。タイヤも肉を持っていかれて走行不能。せっかく乗り始めたのに急遽手配で二週間待ち。増税前のアドバンテージがすっ飛んでしまった。でもいいじゃないか。今は毎日愛車を走らせる事が楽しいから。

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2017/06/21

「スズキスイフトRSt」に試乗する

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妻のバンディットがディーラーでリコール対応という事。ついでにスズキスイフトに試乗してきた。試乗にあたり1.2リッターのRS(マニュアル)と1リッターのRSt(オートマ)の2種が用意されていたが、迷わず後者を選んだ。

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マツダデミオと酷似すると言われるデザインだが、個人的には気にならない。どちらかと言えばニアリー・アストンマーチンでシルバーボディに乗ってみたいと妄想。むしろグリル周り、RStのデザインアクセントとなっている赤のラインこそ、デミオのパクリでないか。

フロントグリルは下位グレードと違い、ちゃんと肉抜き。さすが最上位グレード、冷却のために機能するグリルである。パワーユニットは他グレードに比べ排気量は小さいが、ターボ付きでアドバンテージ。アクセルを踏むとそれを実感する。

アクセルワークはイグニスと似た繊細さに加え、ボディ、シャーシーがコンパクトな分、踏み込むとパワフル。当然イグニスに比べてアイポイントが低いからスポーティー。いつもの山坂道(ニアリーだが、あの番組の場所ではありません)へ連れていくと、何しろ力強い。さらに足回りのグリップ感の良さを感じた。

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試乗したRStはオートマであるが、パドルシフトを有する。Dレンジ、またはMレンジを選ぶ事でパドルは機能する。ただDレンジは回転数相応ですぐに、Mレンジはパドル優先で一定時間を過ぎるとオートマシフトへ切り替わる(気がする)。山道、速度相応で思わずパドルを試したくなる。そして実に楽しい。車が快活だからこそ生む相乗効果だろう。

ディスプレイにはアクセル、ブレーキワークに重心移動等などを表示。スポーツカーらしさを演出する。スピードメーターのデザインも好みだ。

パッケージングは前席優先、運転時のホールド感も良。後席はやや狭く、旧スイフト同様に荷室はさらに狭い。あくまでドライビングプレジャーを求めるスイフトらしさ。割り切りのない人には向かない。ホンダフィットに嫌気が出ている自分向きとも言える。

個人的にRStのマイナス点を挙げるとすれば、4WDが用意されていない事くらい。VWゴルフ等のホットハッチ同様、軽快さを求めればFFなのだろう。ただスズキの真意とすれば突き詰めればまだ現行モデルで出ていない、最強のホットハッチはスイフトスポーツで達成したいのかもしれない。一方でRStの敷居の低さも捨て難い訳で、いい車というのは悩ましいものだ。とにかくスポーツカーが欲しい。

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2017/05/28

第84回日本ダービーを生観戦する

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子供の運動会の翌日に馬の運動会。例年通りに第84回日本ダービーを生観戦してきた。ウイニングチケットのダービーから24年。数々のダービー馬を観てきたが、今年は群雄割拠。青葉賞馬のアドミラブルが3倍台で一番人気となっていた。

この日の馬券。午前中は見。午後に入ってブライトンロックを本命にした5Rで中穴を買い逃し、そこから運に見放された。続く6Rは当たったものの、堅い決着。こういう日は何をやってもダメだ。

ダービーは能力的にアドミラブルと思っていたが、多頭数の競馬が未経験な事が気になった。ノド鳴り手術明けなんかより、改修後に大外枠が勝った事が無いというのも何とも。ただ事前のペース読みでは中からハイペースと思っていたから、流れればこの馬と馬連で勝負。ただこういう日は何をやってもダメだ。

レースは事前の予想と違い、横山典のマイスタイルが逃げる展開でスローに流れた。アドミラブルは大外枠が響き、中団につけるのがやっと。我慢できないルメールのレイデオロは向正面で進出、直線手前で先頭に立つ勢いとなった。後は33秒台の上りで押し切って決着。先週のオークスは2分24秒台であったが、今週のダービーは2分26秒9。いわゆるスローで上がりの競馬。エイシンフラッシュのダービーの時と同じ脱力感に襲われた。3週連続G1勝利とは、ルメールの神騎乗ならぬ神^3騎乗には恐れ入る。

アドミラブルは能力が高くとも、上がり最速33.3秒を繰り出そうとも、2着に届かず馬券は撃沈。余計に買ったペルシアンナイトの流しで傷口を広げてしまった。追加馬券に当たりなしの格言。こういう日は何をやってもダメだ。

それにしても外枠不利の今の芝2400メートルコースとは如何なものか。今やあの芝2000メートル以上に不利が明確となった。最高レベルの能力検定レースであるダービーの意義が問われる。もう7枠より外は一点も買わないつもり。

最終レースに組まれた目黒記念は、ダービーで神騎乗した四位のサラトガスピリットに期待したが、同じくスローを先行せずに後方待機。上がりの勝負でついていけなかった。勝ったのはトップハンデ、ルメールのフェイムゲーム。もはや神^3騎乗には敵わない。

東京競馬G1ウイークラストは安田記念。ルメールは皐月賞馬イスラボニータで臨む。4度目もあるのか。ルメールの笑いは止まらない?

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2017/01/08

PMA-390REで凱旋門を復活させる

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テレビ用のプリメインアンプ、ケンウッドKA-5010が片チャンネルの音が出難くなって瀕死の状態。四半世紀前の製品である。一度メーカー修理に出し、その時にこれが最後ですと宣告を受けた経験を持つ。そんな記憶もあり、今回の故障で何もできずに半年以上放置してきた。通常テレビは内蔵スピーカーで十分だが、ここぞという時こそいい音で視聴したい。そのための凱旋門である。

凱旋門について説明したい。フランスのランドマーク、世界最高峰のGIレース...という訳ではなく、オーディオ評論家の長岡鉄男さんが25年以上前に設計したテレビ用マトリクススピーカーである。その風貌から長岡さんが凱旋門と命名した。

今ではスリムでサラウンド効果の高いテレビ用スピーカーが多くあるが、当時は家庭用ドルビーサラウンドの黎明期。デジタル技術が導入されるも周囲にスピーカーを配置させる等、一般には大げさなものだった。学生寮の自称六畳間にスーパーウーハーを入れて最大7台を点在、押し込んでいた。だからこその趣味の世界なのだが、違和感を感じずにいられなかった。

そんな時、長岡さんが提唱するスピーカーマトリクスに出会った。アンプ(一般的なプリメインアンプ:アンバランス接続アンプ)を使い、結線だけで位相差を引き出しサラウンドを実現する方法。スピーカーを一気にメインのペアとサラウンド側のペア、計4台に減らした。シンプルイズベスト、透明感と純度、包囲感とその体験は今も忘れられない。その後、長岡鉄男ワールドにのめり込んでいった。

マトリクススピーカー凱旋門は当時のオーディオ・ビジュアルの考え方に対する回答、AV Review誌で連載していた実験の一環で生まれた。しかもサラウンド側にスピーカーを配置しない。実はこれって今のテレビ用サウンドバーの先駆けなのである。今のサウンドバーはデジタル処理でサラウンド効果を調整できるが、凱旋門にはそれがない。でもそれでいい。

冒頭のKA-5010はその実験の際、凱旋門を駆動していたアンプだった。だがテスト相手に選ばれたもう一台が実験後、サラウンド効果の差から連載時のリファレンスとなった。それがデンオンPMA-390である。いつかは買おうと思っていたが、テレビ用に買い替えるには敷居が高い。でも30,000円強というコストパフォーマンスではあったが。

そんなPMA-390は今も続く人気シリーズとなり、少なくなったピュアオーディオファンの最後の砦となっていた。そこで今回アンプ入れ替えにあたり、最新機のPMA-390REを購入する事にした。実売30,000円というのも嬉しい。

シャンペンゴールドのルックスにボリュームはリモコン付き。オーディオファンよろしく、本体側のボリュームの重みに物足りなさを感じるものの、便利さには敵わない。ちなみにアンプとテレビの接続はヘッドホン端子/ライン出力。テレビやレコーダでピン端子が使えなくなって久しい。テレビとレコーダもHDMIだし、かつてケーブルを自作したマニアにはつけ込む隙が無くなった。

さてPMA-390REを繋いで音を出した印象だが、出せる音の大きさは言うまでもなく、まず音の鮮度がいい。レンジが広くバイクの排気音は図太い。音の奥行き、サラウンド側への張り出しもそこそこある。エアチェックした最新作「セッション」のクライマックスでの没頭感も凄い。

加えてかつてのサラウンドリファレンス「ダイハード」や「AKIRA」のエアチェックディスクを鳴らしてみたが、ちょっと印象が違う。マスターが変わった事、所詮はドルビーデジタルという点。5.1chマルチ再生前提で2ch、ステレオ音声軽視だからだろう。余談だが、レーザーディスクのデジタル音声を知る身には力強さがやや物足らない。

とはいえ、かつてオーディオに情熱を傾けた程のモチベーションで無くなった今、家族と共存する中でワングレード高い環境を得た事の意義は大きい。妻も音楽Blu-rayでは使ってくれているよう。また今後PMA-390RE自身のエージングも期待できる。惜しむらくは画面の大きさが音に負けている事。例え凱旋門であっても80インチ以上は欲しいと思う。欲望とは実に限りないものだなぁ。

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2016/05/15

「植物男子ベランダー」始めました。

 きっかけはスーパーで買っていた豆苗だった。食べる葉を切り取ると根が残るが、これを朝晩水を変えながら浸けておくと再び葉が生えてくる。つまり二毛作というわけだ。もともとダイエット食材用に買った豆苗だったが、これがクセになった。食材的な面白さ、むしろ育てる面白さに目覚めた。

 偶然会社で畑を持ち、野菜を育てている先輩が、夏野菜を育てるのは面白いと教えてくれた。特にピーマンとナスは放っておいても育つと言っていた。そこで『見る前に跳べ』の精神で準備を始めることにした。とは言え、いきなり畑を借りる勇気もないので、マンション住まいということもあり、ベランダで育てられるプランター栽培という選択肢となった。

 ネットから情報を得て大まかな手順を踏んだ。プランターと土は前もって準備し、特に土は石灰を振ってpHを調整しておく。そのためにpH計を購入。実はこれが想定外に高かった。土を作った一週間後、pH計で測定。それからピーマンとナスの苗を植えた。各々一株100円未満の安いものだ。プランターはそれ程大きくないため、2株ずつ植える事にした。土は僅かだが養分を含むものを使用。これから必要に応じて肥料を追加することになる。

 まさか「植物男子ベランダー」のような生活を始めるとは。土作りも奥が深く、朝水をくれるのも楽しい。3ヶ月後、 実をつけるのが楽しみだ。

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