2026/04/20

バカな相手は、おいちゃん心理で受け流す

ストレス社会。誰もが温厚に会話や仕事ができればいいけれど、中には協調性なく「ナイフみたいにとがってる人」(from チェッカーズ)も少なくないです。Youtubeなんかで交通ルール無視、唯我独尊のトヨタア⚪︎⚪︎⚪︎ードなんかの動画がよく出てきます。そういう時、こう思うのです。

「(アイツは)本当にバカだねぇ」

令和7年現在、バカにつける、または効くクスリは開発されていません。一方、バカが使うクスリはあります。ただし手が後ろに回ってしまいますけどね。そんな冗談はさておき、この世の中で必要なのはムーディ勝山よろしく、右から左へ受け流す考え方だと思うのです。

ただ受け流すのではなく、心の中で「アイツはバカだねぇ」と呟く。これだけで少し気が楽になります。アンガーマネージメントの一種。若干、上から目線ではありますが、あくまで心の世界ですし相手には判りはしません。そもそも言葉の相手が本当にバカなんだから仕方がないです。

そもそもこのセリフは映画「男はつらいよ」のおいちゃんのものです。アイツとはもちろん寅さんの事。昔からよく知る寅さんの言動からの心の声、というか声に出てますけど正直な言葉です。でもおいちゃんの言葉は寅さんへの愛情の裏返しでもあります。愛情ゆえっていうのもある意味心の余裕なんですよね。

なお目下「アイツはバカだねぇ」と思う相手は二人。一人は最近、映画で観たあの人。もう一人は彼の国で一番偉い人。その人の過去はバッキー主演で映画にもなりました。この二人のおかげで世界は迷惑どころか、死に瀕する人まで出ている、彼らこそ唯我独尊、バカを通り越してる。さすがにこればかりは受け流せないか….

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2026/02/09

衆院選2026【驕れる者久しからず】

衆院選が終わりました。昨夜、Barakan Beatを聴きながら20時前に就寝。だって開票速報を見るまでもなく自民勝つの判ってたから。判官贔屓なのでそちらには入れませんでしたが、朝起きてLFのあさぼらけ聴いて改めて納得しました。ちなみにあさぼらけはLFの中でもリスナー共々真ん中寄りの番組なので聴きやすいですね。

中道大敗の理由、特に旧立憲民主は自民大敗の後、何もしなかったから(そもそも旧公明候補は支持母体のおかげで落選はなかったんじゃない?)。国民は何もしない野党より、少しはやってくれる自民を選んだ。ちなみに地元の旧立憲民主候補は長年口ばかりで何もやらなかったから見事に落されました。自民は政権与党だからできるのは当たり前ですけど。

また同じ自民でも何もやらなかった石破前総理より、高市総理はあらゆる面で行動(維新不要に思える程に)が目立ちました。トランプとは蜜月(に見える、見せる)、韓国首相とはセッションでドラムも叩くし、NHKのテレビ討論よりもまずは国民の前で話す事を選びました。ただリュウマチならドラムは止めておいたほうがいいですけどね。

さてこの自民圧勝の構図、一昨年のアメリカ大統領選に似ていました。就任後に何もできなかったバイデンによる民主党の自滅、ならやってくれそうな共和党トランプの台頭。結局、世界的な不況を前に劇薬を求めたアメリカ国民の結論がトランプだったわけです。

ちなみに2回目の大統領就任後の政治活動はご存知の通り。トランプ関税にロシア・ウクライナへの仲介、イスラエル支持、ベネズエラへの介入、そしてICEの件…今年はアメリカ中間選挙がありますが、果たしてどうなりますか。日本よりも直接、大統領を選んでいるシステムだからこそその成り行きに注目しています。

そして高市総理ですが、少なくともあのトランプと対峙しているのは凄いと思います。それが高市人気の一つであり、今回の結果につながっています。総理の気になる政策(国防とか改憲とか)の行方が気になりますが、今後日米トップの行末が「平家物語」の一節のようにならない事を祈ります。

追伸.
今回の選挙戦でのインタビューで裏金問題の話に寛容な方がいましたが、そういう人って騙された事無いのか、その事にすら気がついていないのか。金を借りた人は忘れやすく、借した人は返されなければ一生忘れない。国民と裏金問題の構図って実はこれに近い、彼らの収入は税金ですから。それにそもそも一般社会で本来はあり得ない話なんだから。

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2025/12/31

2025年総決算「モノ・生活篇」

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2025年でまず思う事はやはり物価上昇ですね。円安が表すように日本経済は弱体化し、その一方で海外からの投資が流入する株式市場だけは活況。一見して好況に見えても、その恩恵は残念ながら我々のフトコロまでは届いていません。毎日、スーパーへ通っていると物価に敏感となります。

政権を担う与党自民は参院選大敗を受け、石破氏から高市総裁へ起死回生の手に出ました。同時に相棒を公明から維新へスイッチ。依然、数は足りませんが、イメージチェンジに成功しています。高市総理と彼の国のバチバチも想定内とはいえ、世間がそれをプラスに受け入れられてしまうのは国内事情の悪化を表しているのかも。

改革を謳って党内を纏められなかった石破さん。党内事情に反してわざと進次郎を農水大臣に起用。備蓄米の放出も焼け石に水。その後、高市政権となってお米券に収まるところは結局、利権絡みの匂いしかしません。結局、米価格上昇の恩恵は生産者に降りていないし。そして進次郎は顔に使えるからと防衛相へ。日本の闇は深いです。

とどのつまり、景気が良くならないと気持ちに余裕が出てきません。経済番組で”マインド”と良く聞きますが、景気は人の作るもの。大国の論理でウクライナもパレスチナも影を落としていますが、そうした概況も”マインド”を下げているのだと思います。個人的事情共々、何とかならないものかと思案しています。

そんな今年、心を癒してくれたモノたちは…

一年通してでは無かったですけど、やはりギターでしたね。映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」を観た事もきっかけの一つ。追い討ちを掛けるようにリバイバル公開された映画「リンダ リンダ リンダ 4K」は大きな刺激となりました。

大好きなラジオを聴きながらギターを爪弾く。安い中華製でしたけど、ファーストステップとしてはまぁ良かったです。ギターメーカーのフェンダー曰く「一年あるいは90日以内に初心者の90%が挫折する」と言っている程です。まだ一年経過していませんが、ほぼ毎日ギターを触らない日はありません。

大好きな曲、音楽を弾けるだけで満足なのですが、少しでも上手に弾けるようになりたい。今はその一心です。家族と介護別居する一方で今年は家族を描いた映画を観て、自分が家族を欲している事を再見して、どうにもならない思いが湧き立ちますが、ギターはそれを忘れられるひと時。クラプトンを弾く毎日です。

ノートパソコンは念願のMacBook Air(M4)に更新しました。Airとはいえ、13インチになって11.6インチのAir(2013)に比べると重いです。ディスプレイの美しさと性能でトレードオフなのでしょうけども、来年発売される噂の低価格MacBookがそれを担うのかもしれません。

BootCampでWindowsが利用出来なくなったため、VMware Fusionで仮想化してWindows11を導入しました。競馬を始めた頃からWindowsで西田式スピード指数とデータベースソフトTarget無しでは予想ができない体になってしまいました。だからMacに環境を用意するのは必然。残念ながら馬券購入が激減した今年ですが、いずれモチベーションが復活する日が来る事を切に祈ります。

今年、買ったものはそれだけです。いや、グランツーリスモ7のパワーパックを買いましたが、それほどやり込めていないのでいずれレビューかな。いやいや、それよりも年末の最後の最後、中古取扱店であるモノに出会ってしまったのです。これは運命の出会い。その件は年始にでもレビューしたいと思います。

ちなみに今年もPC、タブレット、スマホ共にRadikoが最稼働アプリでした。ピーター・バラカンさんにも直接お会いできましたしね。ラジオLoveです。

それでは皆様、良いお年を。

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2025/07/21

2025年、夏の参院選が終了

夏の参院選が終わリました。(おそらく政府は)投票率を下げるため、三連休の中日に配置する奇策を講じましたが、全体で僅か前回投票率から上昇に転じました。投票日当日よりも期日前投票が伸びた点は大きいです。正直、政治に興味ある層のほとんどは期日前で済ませています。かくいう私も。

結果、与党参院過半数割れ。国民が自公政治にNOを突きつけたという事です。公明の議席数減は一つの時代の終わり。昨年の衆院選後通り、与党は政治を進めるために野党と手を組む必要が出てきます。国民民主や看板は野党のプチ与党の維○、○政党など保守系野党なんかがその相手に挙がってきています。

因みに自民党の体たらくとその理由は皆さんがここ数年体感した通り。たとえば小泉農水大臣就任で一矢報いた米問題ですが、遅きに失した農政の誤魔化しだったし、結局は裏金問題を放置。役に立たない現財務大臣(同様にこの人、厚労大臣、官房長官にポストされた謎)、石破さんの人物像は総理就任直後から大きく変貌を遂げました。それこそ the 自民党の為せる大きな力なのかもしれません。

加えてオラが国の大先生、メディア露出の多いアナリスト、学者やタレントを客寄せパンダに国会議員に引き込んで票を取り込む自民の戦略は今も変わりません。二世議員=劣化コピーの量産は自民の現状を物語ります。その辺の新たなジャッジは和◯山など一部地域で出ているようです。

そんな自民党のメディア統制はここ数年、崩壊しているようでした。何しろあの方の最盛期、東京五輪の頃は、全力で反勢力を潰しに行ってましたから。飼い慣らしたオールドメディアへの圧力、ネットでは世論操作もしていたようですが、そうした影もだいぶ薄らいできた気も。いや自分がネットと距離を置くようになったからかも。今の世の中はネットリテラシー、情報精査は必須です。

閑話休題。「巨人、大鵬、玉子焼き」といえば、高度経済成長下の日本で子供たちの好きなもの3選でした。今なら「大谷、ゲーム、YouTube」ですかね。巨人一強は選手やファンのメジャー志向に一掃され、大相撲はスポーツ混交の憂き目に遭い、食べ物よりもネット大好きな子供たちを絶賛量産中。時代は変わっていくのです。

巨人軍は永久に不滅…で無くなった今、巨人がダメなら自民も、もはや過去の遺物でしょうか…腐っても自民となるか、そのまま腐ってしまうか、今般の政局の行方は日本にとって正念場です。とはいえ、ネットの影響力はズバ抜けて強力。そんな時代を御す、メジャー級の日本の政治家の出現はあるでしょうか。特に経済8◯3、トランプ級と戦うには...ね。

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2025/06/09

進次郎米とアベノマスクと.....

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シン・令和の米騒動真っ只中、備蓄米争奪戦が毎回地上波ニュースで流れてきます。ネット界隈ではJAの中抜きだとか、コメ特有の流通事情とか叩けばホコリの如く胡散臭い話も沢山出てきます。ただそういう話は半分聞く程度に、聞き逃せないのが備蓄米を進次郎米(または小泉米)と呼ぶマスコミです。

その名の付いた自分から言うのはまだしも、いやそれでも恥ずかしい。政治と社会現象を結び付けたいマスコミ、あるいは流行語にでもなって記者は悦に浸るのか。米は生産者あってのもので大臣の名を冠すものではない、ノーセンス極まりないです。

コロナ禍に入って直後、同じ現象を起こしたのがアベノマスクです。安倍元総理の代名詞の一つとなったアベノマスク。たぶん安倍さんは自分自身でアベノマスクと一度も言ってないです。ただその頑な姿勢で役に立つか判らない妙に小さいマスクだけが記憶に残りました。

時の偉人、創業者の中で本田宗一郎は社名にその名を冠した事を後悔したと言われています。自己顕示欲と思われるのを嫌ったのかもしれません。ただ少なくとも宗一郎氏存命中はホンダという名がチャレンジスピリッツの代名詞だった事に異論はありません。

政治家であるのが政策に自分の名を冠するケースです。ただその全てが賞賛されたわけではありません。安倍元総理は在任中、ニューヨーク証券取引所で「Buy my Abenomics」とスピーチしました。結果はどうだったでしょうか。喜んだのは富裕層だけです。当時の総理は少なくとも自分の言葉、悦に浸っていたかもしれませんけどね。



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2025/06/02

シン・令和の米騒動と日本ダービー

2年前の中日ドラゴンズで起きたのが令和の米騒動です。当時の立浪監督が試合前の食事で白米提供を禁止した出来事でした。あの頃は「何をバカな?」と思っていたら、この一年は形を変えて日本中が米騒動、シン・令和の米騒動の様相になっています。中日の件も理不尽だったけど、今般の米騒動も理不尽極まりなく、そのインパクトで中日の件は上書きされようとしています。

お約束、大臣が政策の安全性や味をアピールするパフォーマンスが今回も見られました。この手の話に小泉進次郎は絶好の人事でしょう。確かにパフォーマンスはお父さん譲り、でも政策と言動は劣化コピー。会社の同僚が「どうせなら是非ポエムして欲しい」と言っていましたが、個人的に客寄せパンダ役は自民の思う壺だと思うのです。

そもそも米政策に関してこの一年以上放置、農政自体も成り行き任せになっていました。随意契約のシナリオは農林水産省であらかじめ用意されていたものでしょう。この短期間で準備するにはあまりにも手際が良すぎる。ただこれまでの支援団体とのしがらみ、小泉大臣の手柄とすり替えれば、劣勢の夏の参院選に対しても悪くない。何てたって絶好のパフォーマーですから。

その最たるパフォーマンスが何と昨日の日本ダービーで起きました。主催するJRA、日本中央競馬会は農林水産省の所管団体。そのトップは農林水産大臣。ダービー表彰式に小泉進次郎農水大臣が現れたとの事。小泉パパが総理時代、タニノギムレットのダービーで表彰式に現れたのが2002年。劣化コピーとはいえ、こういう事はマネしなくていいです。ありがちな現場視察。それでいて観客の熱狂にロックスター気分を満喫ですかね。気のつく限り、こういう形でこれまで農水大臣が競馬場に現れたのを見た事ないです...

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2024/10/26

巨人と自民と選挙と

昭和の夜、テレビといえば巨人戦の中継が人気コンテンツだった。子供たちのヒーロー、なりたい職業にプロ野球選手と挙がるも、結局プロ野球=巨人という刷り込みによるもの。しかもその刷り込みはテレビメディア全盛で全国規模、津々浦々に達してその影響力は凄まじかった。

だが平成の世になって「野球中継最後まで観させろ」が通らなくなった頃と共に球団ファンの分散化、野球ファン、野球人口が他のスポーツ、あるいは他のコンテンツへ興味が分かれていった。いわゆる多コンテンツの時代。世間でいうプロ野球=巨人の時代は終わった。

ちなみに個人的には王さんの絶対的存在感がある小坊の頃、ジャイアンツ帽を被って応援していたが、あの”空白の一日”を経てアンチ巨人化。トレードの憂き目にあったサイドスローの小林繁投手が好きだった事もあり、子供心にこの一件は大きな影を落とした。

政界で圧倒的知名度を誇る自民党。与党だから絶対的というよりメディア露出度がハンパない。テレビだけ見ていたら、政治家は自民党だけと思うのは当然。その力を逆手に取り、挙げ句の果てに出演メディアには物申し、気に入らないキャスターは手を回して追いやる狡猾ぶり。

さらにネット発展以降、大手広告代理店やメディアを使い、情報操作まで手を伸ばす。ただメディアの多様化から自公連立、自民の鉄砲玉紛いの野党名義の中堅政党や某政治団体の力に頼ってきたのが、ここ数年の出来事。自民にとって絶対的な影響力に翳りが見えなくもない。

加えて前政権から負の遺産を受け取った石破総理。神輿には担がれたが、与党内野党だった頃の勢いは無くダンマリ、与えられたセリフに終始するのみ。ドサクサ衆院解散と共にマイナスイメージしかない。明日は選挙、投票権を行使すべき。白票はもってのほか、おかしいと思った事には一票で返すべき。

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2023/04/22

明日は統一地方選挙なんだけど

明日は統一地方選挙、後半戦の市議会議員選挙なんだけど、とにかく候補者も多くてまず選挙カーがうるさい。選挙が終わればダンマリなのにここぞとばかりに大騒ぎ。散歩に出れば交差点を立ちはだかるように演説中。あえて遠回りし避けて逃げる。

市議会議員、県議会議員、国会議員とヒエラルキーを上がる程に距離は遠のく。ただ市議会議員は身近ゆえにいろいろと聞こえてくるものは多い。そんな中で妻からの話、今回候補で現役議員に知る者がいるという。それは前回立候補のさらに前へ遡る。

妻が当時、PTAの役員をしていた頃。地域の役員が集まり、市の子供向け行事の運営を任期の一年間任される事になった。やる気無しでも頑張る妻のような人もいれば、ただ自己顕示欲の塊のような人もいる。しかも有言実行とは限らない。そんな人に限って金だけは持っているし。

口は出しても時間通りには来ない。自分はちゃんとやりました顔で去る。そいつの周りは悪い話だけ。自分はいずれ市議会議員になると触れ回っていたという。前回の選挙、金と組織力で突破。しかも今回は最大与党公認も貰っている。いずれ県を飛び出し、国まで行ったらと....あくまで妻の話からだけど。

まぁ、その最大与党も類は友を呼ぶ集まりで彼らのパーソナリティーは想像に難くない。市議会議員も国会議員も近からず遠からず。今も選挙カーから「未来の子供たちのためにがんばります!」と寝た子を起こす大声がこだまする。だからこそ冷静に人と実績が判る範囲で投票先は選びたいと思うけどね。

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2021/08/13

「なぜ君は総理大臣になれないのか」を観る

Netflixで「なぜ君は総理大臣になれないのか」を観た。

小川淳也衆議院議員17年の政治活動を追ったドキュメンタリー映画。官僚出身の小川氏がその志の下、地元香川県高松市から出馬。当時、民進党に所属していた同氏。ライバル候補との激戦に比例区当選も党内で辛酸を舐めての葛藤。だが2017年の衆院解散選挙で大きな決断を迫られる。この映画はその選挙戦を中心に観る者にタイトル通りの問題を問う。

小川氏の人となりは見ての通りにウソがない。それだけを見せたいのであれば、ただの宣伝映画。しかし本作は違う。政治活動のアピールはあっさり。作中のクライマックス、家族総出で戦うドブ板選挙。中堅議員でありながら地元を離れられないジレンマ。それだけ接戦という事。そして何と相手はあの平井卓也氏、現デジタル相なのである。

小川氏僅差敗北も善戦というべきところだが、政治姿勢と選挙は別物と痛感させられる。平井氏がどんな戦法を繰り出したかはその地盤を見れば良く分かる。正しい事を言っていても最後はパワーゲーム。さらに党の空中分解と小池新党が小川氏の立場を悪くしていく。仁義を通すか否か、苦悶の小川氏に対し地元の支援者の声が鋭く突き刺さる。

最も印象的だったのは小川氏のお父さんの言葉。真摯な姿勢がゲテモノだらけの政治の世界に合わないと言うのだ。観ていてもそう思う。世襲でなく、小川氏の家族は政治に執着がない。そんな時「なぜ君は総理大臣になれないのか」というタイトルは深い。それでも生活を投げ打って、政治に打ち込む姿勢は玉石混交の中にあっていい。ずっと志を秘めて。だが彼の言う活動期限、50才に差し掛かっている。

小川氏、大島新監督との会食に政治評論家田崎史郎氏が登場。正論で攻める小川氏。だが安倍シンパの田崎氏の前、掌の上で弄ばれているようだった。ここでもタイトルの重み、深いなぁと思う。

コロナ禍、自民党に対する逆風は増しているものの、彼らの独裁的な状況は変わらない。菅総理はキズの浅い機会で解散を狙っているが、それを致命的なものにするためには準備が必要。もし小川氏がそう望むのなら、タイトルを覆す覚悟を彼が世間に見せる時なのだろう。

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2021/07/18

「連続ドラマW 華麗なる一族」を観る

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WOWOWで放送していた山崎豊子原作「連続ドラマW 華麗なる一族」全12話を観終えた。「阪神銀行」を中核とする万俵コンツェルン。政財界に多くのパイプを作っていく総帥、万俵大介。高度経済成長期の日本を舞台に彼の大いなる野望が描かれていく。

これまでの山崎豊子原作ドラマ、映画に共通するスケールの大きさ、重厚さはこの作品でも健在。しかもWOWOWらしく時代考証、映像が素晴らしい。木村拓哉色の強かったTBS版に対し、本作は中井貴一、向井理演じる万俵親子の確執を丁寧に描き、ご存知のあの結末へ向かって進んでいく。

万俵家に高度経済成長期当時の財閥系のしがらみが映る。山崎さんは綿密な取材をされる方。政略結婚当たり前、政財界の真実を登場人物に投影しているだろう。そんな彼らの背景と関係性を見ていると、そんな中で育てられてきた前総理夫妻の傍若無人ぶりに思わず納得させられてしまう。

物語で印象的な万俵大介の冷徹、非情さ。中井貴一の好演、本心を隠すうわべだけの笑みが怖い。小が大を喰う合併の代償はやがて知る真実に大介自身が揺れる。それをも踏み台にする国が画策した銀行同士の再編は我々の目を通して今に至る。毎度ながら原作者山崎豊子の先見性に恐れ入る。

石坂浩二の永田大蔵大臣の見かけによらぬ腹黒さ、六角精児の大同銀行副頭取の狸っぷりも見どころだが、やはり内田有紀の悪女が印象的。対照的な正室麻生祐未との女の戦い。そして大介以外の万俵家にとって閨閥作りとの戦い。

印象的だったのは、合併抗争に敗れた三雲が万俵大介へ放つ言葉。最終回のこのセリフを全ての政治家に捧ぐ。特に嘘だらけの前総理に...
「孟子の教えにこんなものがあります。天下を得るには一つの不義もなさず、一人の罪無き者も殺してはならぬ」

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