2024/05/18

【森高千里 2024 コンサートツアー「今度はモアベターよ!」@沼津市民文化センター】へ行く

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今夜は沼津市民文化センターで行われた森高千里 2024 コンサートツアー「今度はモアベターよ!」へ行ってきた。静岡県は焼津から3年ぶり、沼津は何と31年ぶりとの事。もちろん31年前の沼津にも行ってます。当時は盟友N氏も一緒だったのだが、今回はチケット代がちょっと高かったので無理に誘えませんでした。終わってみれば少しそれだけが後悔。

俺自身は5年前の富士市文化会館以来。そして一曲目は度肝を抜かれたまさかの細野晴臣御大とのコラボ「東京ラッシュ」から。ツアータイトル「今度はモアベターよ!」とくれば、確かにアルバム「今年の夏はモアベター」の曲が来るよなぁ。他所から来られたガチ勢の皆さんの慣れた動きに圧倒される。しかもこの曲ライブで観たこと無いから。

5年前、自分が行った裾野富士の時と違いシングル以外のアルバム収録曲が多かった気がする。「あるOLの青春」「しりたがり」や「雨のち晴れ」「あなたは人気者」が選曲されていて驚く。ただ他所では「その後の私(森高コネクション)」があったようなのでそれはそれで羨ましく思う。何せ俺の中で今も「17才」から「その後の私」は最強の鉄板(鬼が出るか蛇が出るかツアー)だったので。

「東京ラッシュ」以外は徐々にペースを取り戻し、残った全曲を一緒に歌って踊っていた。体はしっかりと覚えているからねぇ。ファーストシングル「NEW SEASON」は何度聴いてもいい曲。『座って聴いてください』と綴った「渡良瀬橋」「雨」は本当に名曲。「私がオバさんになっても」はいつ聴いても森高らしさが溢れている。

また二度のアンコールに応えてくれたのも嬉しい。一度目は「この街」、最後は「コンサートの夜」で締める。「この街」はMCコーナーで沼津グルメを扱ってくれたが、そのうち中央亭の餃子とヌマヅベーカリーののっぽパンをセリフのところで交えて歌ってくれた。それとやっぱ「コンサートの夜」だよ。今やコンサートの締め、感動が甦る選曲。31年前も確かこの曲で締めていた気がする。

終演後の挨拶で何度も「(沼津にコンサートがあったら)また来てくれますか」という森高。信じてもいいですかねぇ(苦笑)。森高本人も「31年後は無いと思います」と言っていたけど次のツアーにも来て欲しいよ。特に沼津グルメの中で今回、冷めてしまった中央亭の餃子リベンジがあるからね。そして本当に大満足であった森高千里 2024 コンサートツアー「今度はモアベターよ!」でした。

追伸.
最初ちょっと引いてしまったガチ勢の皆さんでしたが、おかげでコンサートも盛り上がったし、かつ終演後は伝説の三本締めをご一緒する事ができました。鬼が出るか蛇が出るかツアーのライブビデオの最後に音声が少しだけ残っているんですよね。それを思い出して凄く懐かしく嬉しくなりましたよ。本当にありがとうございました。

 

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2024/05/11

「COUNT ME IN 魂のリズム」を観る

今日は盟友N氏とドキュメンタリー「COUNT ME IN 魂のリズム」を観てきた。2021年公開のイギリス映画。珍しくドラマーをフィーチャーした作品。ジャズ、R&B、ロックとジャンルは違えどリズムを刻み欠かせない存在がドラム。その歴史を辿り、現在までの名ドラマーたちやインタビューで紡いでいく。

劇場にある日本版ポスターには煌びやかな名ばかり。中にはライ・クーダー、スティング、エリック・クラプトンらの名が並び、興味を誘う。ただ彼らその本人ではないインタビュー集というのが正しい。スティングより、ポリス時代でかつドラマーのスチュワート・コープランドがフィーチャーされるのは当然。また演奏よりもインタビューの比重が大きい。

この映画を観る前はボッパーズMTVのようなセレクトを期待していたが、ベストヒットUSA寄りの感じだったなぁと思う。確かにドラマーたちの原点はジャズの名演、当然のビートルズに行き着くもツェッペリンに80年代からMTV、モトリー・クルーにレッチリとどちらかというとヒットチャート系に触れていく。そこは好みと違ったのかも。

ザ・フーのキース・ムーンを巡るエピソード、登場するアーティストのインタビューに演奏の原点、影響、夢を叶える過程は興味深かった。ただ如何せん過去のライブ演奏が細切れになり過ぎて物足りなく感じた。そんなフラストレーションを解消するようにラストではインタビューに登場した面々が圧巻のドラミングを魅せてくれる。

正直劇場で観るより、配信で充分だったかも。改めてドラマーの存在感、重要性は十二分に伝わったけどね。

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2024/03/12

「ソニー ワイヤレスイヤホン WI-C100」を使う

今、ウォーキング用のイヤホンにソニーのWI-C100を使っている。半年前、前任のAnker Soundcore Life U2が壊れてしまい、急遽買ったものだ。

本当はSoundcore Life U2の後継機種があれば欲しかったのだが、今の主流はワイヤレスだけでなくEarPodsに代表される完全コードレス。ちなみに金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」でもネタにされていたが、俺も以前から「うどんが耳から出てる」と思ってた。ただそれよりも苦手な点がある。それは、

(1) 再生時間が長い方がいい(=あまり充電したくない)
iPhone、iPad mini共に毎日充電している。でも本当はやりたくない。一つでも充電アイテムを減らしたい。それに日々溜まるラジオ番組をこなすのに通勤、ウォーキング時間は貴重で、イヤホンが突然バッテリー不足時の脱力感といったらやり切れない。

(2) 小さいと紛失しそうな気がする
これは佐久間宣行のオールナイトニッポン0でも散々ネタにされてた案件。あんな小さい物だもの、絶対に無くすと思う。耳から落ちていく様が想像できる。EarPodsなら「デバイスを探す」を利用できるが、それは(3)にも繋がる話で。

(3) EarPodsに限るが、Apple製イヤホンに対する音質面の不安
やっぱり昔iPodに付いてたイヤホンはとにかく酷かった。すぐにソニー製のイヤホンへ替えてしまったくらい。Beatsを傘下に入れた後は知らないが、iPod touch付属のイヤホンは使わず箱にそのまま残っている。

三つ挙げてはいるが、やっぱ問題は(1)と(2)だな。そこでフルイに掛かったのが、ソニー ワイヤレスイヤホン WI-C100だった。まず25時間スタミナ再生は心強い。大きさも程々、肩に掛けるリスニングスタイル。音はソニー製、値段相応。音源ソースの品質以上は無理だが、ソニー謹製アプリでイコライジングできる。

ほぼほぼ満足しているのだが、一つ大きな欠点がある。それはリスニングスタイルに起因するもの。Soundcore Life U2の操作部、バッテリー部は樹脂製でそのまま肩に乗せるスタイルだった。だがこのWI-C100は操作部以外はケーブルで布擦れか何かの異音がイヤホンに伝わって聴こえてくる。それが不快。特に着込んだ冬場、気になる事が多かった。しかも操作部がバランスを崩して肩からズレ落ちる事もしばしば。

このタイプのモデルをリファインしてくれれば.....でも時代は完全コードレスなんだろうなぁ。

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2024/02/23

Netflix「ポップスが最高に輝いた夜」を観る

今日はNetflixで「ポップスが最高に輝いた夜」を観た。USAフォー・アフリカ「ウィ・アー・ザ・ワールド」収録秘話を綴った音楽ドキュメンタリー。80年代の洋楽シーンを体感した者にとって一つ一つのエピソードが興味深く琴線に触れるものばかり。その映像と相まってあの夜にタイムトリップした。

1985年1月25日の夜、AMレコードスタジオに人気アーティストが集結。音頭取りの一人ライオネル・リッチーのインタビューを中心に経緯と出来事が綴られる。まず何故、あの夜を選んだのか、その理由が腑に落ちる。キラ星の如きスターたちを呼び集める秘策。それ故のトラブルも起きていくが、その名演は歴史的偉業となっていく。

偉業の影に名プロデューサー、クインシー・ジョーンズの存在あり。キャリアと人望でこの人の右に出る者は無し。これ以上無いコラボレーションを整理して導いていく。そしてもう一人の立役者はキング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソン。この曲をコンポーズ(ライオネル・リッチーとの共作)し、かつ録音の一夜も偉業を裏から支える事になる。

80年代のポップスシーンにおけるマイケルのライバルといえば殿下、プリンス。出演への駆け引きの中、結果不在の理由も彼らしい。その点、間に立ったシーラEの気持を察するとちょっと彼女が可哀想。ただ殿下のパートを歌う事になるヒューイ・ルイスのハマりぶりに、当時から違和感は無かったしそれも運命だったのかもと思う。

スティーヴィー・ワンダー、ブルース・スプリングスティーン、ビリー・ジョエル、シンディ・ローパー、ティナ・ターナーら当時の洋楽シーンに欠かせないメンバーが懐かしい。その中でも異彩を放つのはボブ・ディラン。あの歌いっぷりはスティーヴィーとのコラボレーションの中で生まれたのだなぁ。今も「ウィ・アー・ザ・ワールド」は名曲。「ポップスが最高に輝いた夜」のタイトルに異論無しだよ。

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2024/02/03

「ストップ・メイキング・センス4Kレストア」【IMAXレーザー字幕】を観る

今日は盟友N氏と「ストップ・メイキング・センス4Kレストア」【IMAXレーザー字幕】を観てきた。1984年公開、デイヴィッド・バーン率いるトーキング・ヘッズのライブ映画。40年ぶりに劇場公開された本作は4K化され、何とIMAX版まで公開ときた。数分迷ったが、この機会にIMAX版を観る事に(ちなみにN氏は初IMAX)。とにかく映像と音が凄かった。

デイヴィッド・バーンというと「アメリカン・ユートピア」が思い出されるが、原点がこの「ストップ・メイキング・センス」。緻密に構成されたステージ。哲学的な「アメリカン・ユートピア」との大きな違いは若さ溢れるパフォーマンス。意味深な歌詞と刻むビートの中、デイヴィッド・バーンたちが動く動く。観ているこちらまで躍動するビートに引き寄せされる。特に後半以降は圧巻だった。

そして「ストップ・メイキング・センス」と言えばデカジャケット(当時はこの作品のポスター、映像パッケージも皆デカジャケ)。見事に着こなすデイヴィッド・バーン。そのファッションは40年前と古びたどころか、今見ても新鮮。ライティングを活かした彼らのパフォーマンスが影となってバックスクリーンに映る。さらに陰影で表情を際立たせた映像も面白い。

そんな本作の監督は、のちに「羊たちの沈黙」(1991年)を撮るジョナサン・デミ。本作ではトーキング・ヘッズのステージパフォーマンスを流れるようなカメラワークで捉え、かつ編集も素晴らしい。さすが"80年代ライブ映画最高峰の一作"と呼ばれるのは伊達じゃない。

追伸.
冒頭、A24のロゴが登場して観る映画を間違えたかと思ったよ。でも今回の公開、リストレーションは彼らあってのもの。これを機に80年代、90年代のライブ映画が再公開されるといいなぁ。

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2023/10/15

「クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラヴェリン・バンド」を観る

今日は盟友N氏たっての希望で「クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラヴェリン・バンド」を観てきた。CCRことクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルの1970年ロイヤル・アルバート・ホールでの公演を中心に、彼らバンドの成り立ち、ツアーの様子を追った音楽ドキュメンタリー。ナレーションはジェフ・ブリッジス。

CCRといえば「雨を見たかい」が有名だが、そのリリースは1971年。今回の映画はその一年前の彼らの活動を記録。その1970年とは音楽界で歴史的な出来事、ビートルズ解散が起きている。それと前後してCCRは世界有数のロックバンドに躍り出た。ビートルズを失ったロンドンっ子は彼らのCCRのライブで狂喜乱舞する姿も捉えられている。

この映画はライブ収録というより、記録映画の側面が強い。学生時代の活動やCCRの前身バンド等を振り返り、当時のインタビューを交えて彼らの生の声が伝わってくる。時はベトナム戦争の最中。兵役を通し彼らの活動にも影響をもたらす。そんな社会に向けて魂のこもった歌詞、反骨のアメリカンロック、ジョン・フォガティの歌声が響く。

「プラウド・メアリー」「グリーン・リヴァー」等、耳馴染みの曲だけでなく、どの曲も熱い。ダグ・クリフォードのドラムも激しい。昨今の凝ったライブ映像もいいが、撮影カメラが少なくても十分に伝わる。あっという間に終わるライブ。帰り道の車中、CCRとジョン・フォガティの楽曲を流すN氏が粋。まるで車窓の先はアメリカ、ロードムービーのようだった。

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2023/10/08

「JBL GO ESSENTIAL Bluetoothスピーカー」を買う

「JBL GO ESSENTIAL Bluetoothスピーカー」を買った。ちゃんとしたBluetoothスピーカーが欲しかったのと、Amazonのタイムセールが重なった。昔のオーディオファンとしてみれば、JBLは憧れのブランド。当時スピーカーを買う機会は無かったがデスクトップオーディオ時代の今、手に入れた。購入価格は3,080円でCPは高い。

今まで無駄金して無名メーカーのBluetoothスピーカーを買っても長く使う事は無かった。ズバリ音質が悪かったから。でもさすがはJBL、GO ESSENTIALは音が良い。単体、モノラルで使うタイプだが、手のひらサイズの割にレンジは広くクリア。ただ低音を聴かせる作りでは無い。そういう用途はもう少し大きいスピーカーが向いている。

そもそも何故、Bluetoothスピーカーかというと、ベットサイドスピーカーに欲しかったから。いつもソニーのBluetoothヘッドホン WH-XB910Nでradikoを聴きながら寝るのだが、寝た後のヘッドバンドに掛かる負荷が嫌だった。事実、使用2年超えで妻のWH-XB910Nのヘッドバンドに亀裂が入った。寝る時はヘッドホンをしない方が精神衛生上良いだろう。

GO ESSENTIALが真価を発揮するのは音量の小さい時。音楽もトークも聴き取り易い。主なソースはradiko。耳元で鳴らすと学生時代にラジオを聴き始めた頃を思い出す。深夜ラジオ楽しかったなぁ。今の子はタイムフリーがあって羨ましい。Mac上でradikoを再生、タイマーを掛けて就寝。MacのタイマーでBluetoothが切れればGO ESSENTIALも電源オフされる。

普段は充電しておき、キッチンやゲームしながらとか枕元と近くへ持っていって聴く(2.5時間充電で5時間再生)。接続元がPCだと、radikoに限らずあらゆる再生ソースが対象。便利だと思うのは布団で寝ながらPCモニターを観る時、その音声をGO ESSENTIALから流せる事。今までならPCモニター付スピーカー音量を無理に上げていたが、やや遠く聞き取り辛かった。やはりスピーカーは間近にあった方がいい。

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2023/07/13

中森明菜「CRIMSON」と竹内まりや「REQUEST」、そして「駅」

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ここ数日、「駅」が脳内再生し続けている。「駅」とは中森明菜10枚目のアルバム「CRIMSON」(1986年リリース)に収録されている楽曲。そしてこの曲の作詞作曲は竹内まりやであり、自身のオリジナルアルバム「REQUEST」(1987年リリース)にこのカバー曲が収録されている。そんな「駅」が明菜になったり、竹内まりやになったり頭の中を駆け巡る。

突然脳内再生されるようになったかはご存知、例の一件からだ。しかも別のネット記事には過去に遡って明かされた話がきっかけ。何故、竹内まりやが「駅」をセルフカバーしたのか。そこに夫でありプロデューサーの山下達郎が絡んでくる。

山下達郎曰く「(前半略)そのアイドル・シンガーがこの曲に対して示した解釈のひどさに、かなり慣慨していた事もあって、是非とも自分の手でアレンジしてみたいという誘惑にかられ、彼女を説得してレコーディングまでこぎつけた」とのちの竹内のベスト盤「Impressions」(1994年リリース)のライナーノーツに書かれていたというのだ。

実は「CRIMSON」「REQUEST」「Impressions」3枚ともCDで買っている。ただ「Impressions」のライナーノーツは購入から一度も読んでいなかった。そして30年を経た今日改めてCDを開いて読んでみた。知らなかった、本当に書いてあった。ズバリ文中のアイドル・シンガーとは明菜の事である。

自分にとって明菜は特別なアイドルでアーティスト。彼女が長期休養に入る前、ワーナーミュージック所属の頃まで毎CD買っていた。この長期休養のきっかけになったのは金屏風事件と呼ばれる記者会見で、当時違和感を持ってテレビを見たのを覚えている。違和感とは大人の事情だったり、交際相手の某男性アイドルだったり、その所属事務所の大きな力だったり。

まぁそれはさておき、「駅」の収録された「CRIMSON」は一種のコンセプトアルバムである。当時アイドルのアルバムとしてはかなり特殊。「駅」が有名になっただけで彼女のシングル曲は一切収録されていない。竹内まりやと小林明子の二人からの楽曲提供のみ、大人の独身女性をイメージさせるような作り。生活感溢れるSEで始まって終わる。

ここで山下達郎のライナーノーツのコメントにある"解釈"だ。竹内まりやの明瞭なボーカルと明菜の趣ある歌声。山下達郎自身もプロデュースした「REQUEST」の「駅」を聴けば、彼の持ったイメージは明らか。「駅」一曲に限れば山下達郎の意見は外れてはいないように思える。

だが「CRIMSON」の「駅」はあくまでアルバムを構成する一曲であり、全体の世界観は大人の雰囲気が漂う。同アルバム中の竹内まりやの楽曲はアキナイズされ、竹内の持つ何処か明るくドライな独身女性の世界とは異なる。「OH NO, OH YES!」は妖艶だし、「ミック・ジャガーに微笑みを」は明菜らしいロックな一曲。

そもそもこの時、竹内まりやは明菜をイメージして楽曲を提供している上「自分で歌う事に難色を示していた」と言うし。もし「駅」が山下のイメージに寄るものだったとしたら、アルバム「CRIMSON」の魅力は明らかに半減していただろう。

自分の中では中森明菜の「駅」も竹内まりやの「駅」も好きなのだよ。明菜の長期休養とワーナーからの離脱もあって竹内まりや(今もワーナー傘下)とのコラボレーションはこの時の一度だけ。山下が考えるような憤慨が竹内まりやにもあるのなら、楽曲提供しなかったかノンクレジットだってアリだった。でもそんな事は無かった。明菜のアルバムに対し旦那さんはあくまで外野だし。

ここ数年、達郎さんのラジオを聴いてれば、はっきりした物言い(正しいかどうかは別)は知っていたけど、この前の「恩と縁」発言.......。ちなみに例のライナーノーツが付いた「Impressions」は明菜がワーナーを離脱した後のリリース。だから好きに書いたのだろう。でも明菜だってそれまでのワーナーを充分に潤わせていた人。「恩と縁」を口にする人のする態度では無いよ。そして今も。(おしまい)

 
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2023/06/11

「エリック・クラプトン アクロス24ナイツ」を観る

今日は盟友N氏と映画「エリック・クラプトン アクロス24ナイツ」を観てきた。ミスタースローハンド、クラプトンの90年代初頭に行われたライブシリーズの映像をリマスタリング&再編集。ロック、ブルース、オーケストラと多種多様な編成で名演が繰り広げられる。演奏日は違えど、この映画一本で彼のコンサートを観ているよう。

オリジナルは35㎜だと思うが、今回4K化されるにあたり、マルチ画面でクラプトンの全身と手元を追う映像にまとめ、これはスクリーンで観たいと思わせた。(当時のギタリストらしく)ネックに吸っているタバコを挿したり、選曲に「コカイン」があったりと今の世情なら相当煩そうなところもあるが90年代。その緩さがもう30年前と驚かされる。

クラプトンの演奏は自作を含め耳馴染みの曲ばかり。客演のアルバート・コリンズやバディ・ガイらとの極上のブルースセッションや映画音楽のマイケル・ケイメンとのコラボ、オーケストレーションが素晴らしい。マイケルとは「リーサル・ウェポン」以前に別のテレビシリーズ(しかも刑事もの)で共作していたんだね。その曲も彼ららしいスコアだった。

80年代に自身のプロデュースへ迎えた当時絶頂期のフィル・コリンズがバックメンバーでドラムを叩く贅沢さ。名曲「レイラ」も「アンプラグド」以降の落ち着き払ったバージョンでなく、デレクアンドドミノス時代のオリジナルにオーケストラを従えたもの。全編、クラプトン40代の若さ溢れるプレイと声に聴き惚れてしまう。

時間を忘れる程のコンサート、音楽映画に勝るもの無し。終わりが来るのが惜しいくらい。世代によって好きなクラプトンはあるだろうけど、本作はドンピシャ。これディスク化されたら欲しいなぁ。

追伸.
「アクロス24ナイツ」CD版のアンソロジーが発売されるようで悩ましい。それにしても90年代とは何と素晴らしい時代だろうか。N氏はクラプトンを、自分はプリンスにスティング、N氏と一緒にロバート・パーマーのライブを観に行った事が思い出される。しかも学生の身分で。今は社会人ながら来日公演のチケットは高額過ぎて手が出ない。本当、この映画はそんな時に嬉しい作品だった。

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2023/02/18

配信時代の煽り

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街のTSUTAYAが近々閉店する事になった。大昔は映画とかああいうビデオとか、最近までなら音楽CDはよく借りていた。ただ映画は新作ばかりになったし、CDもメジャーな作品だけが置かれるようになって足は遠のいた。

やはり足が遠のいた最大の原因は配信の影響。映画はAmazonプライムに契約している限り、一定数の作品は別料金無しに観られるし、一部の作品はNetflixやディズニープラスを一時的な契約で対応。映画館を至高としてテレビ視聴は見逃しや追体験程度と思っている。

ただ音楽では配信を利用していない。Amazonプライムで音楽配信しているけど、滅多に使わない。痒いところに手が届くほどで無いし、好きな曲は我がiTunesのラインナップには及ばない。それにラジオで音楽を聴く機会が増えて充分に思える。

またTSUTAYAは本も売っていたわけで、その売り上げも影響したろう。昔は書店同士がしのぎを削るとその記事が全国紙に載るほどの地域だったのに。それがネット書店に淘汰されて一つ、二つ...とほとんどが消えていった。今は紙の本どころか電子書籍だもの。

でも書店は知の泉のような場所。様々な情報を自分の意思で選ぶ事ができた。しかし今ネットで何か探すとなれば、AIやディープラーニングに基づいたオススメが現れる。書籍然り、ネットでは映画や音楽、世論と何もかも誘導。便利な時代には裏がある。


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