2020/02/09

「Bluetoothオーディオレシーバー」を買って凱旋門を活用する

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Amazonで「Bluetoothオーディオレシーバー」を買った。

我が家のテレビ用スピーカー凱旋門は映画やライブなど映像込みでの鑑賞での使用のみ。実に勿体ないと思っていた。音楽はストレージやiPhoneにライブラリ化され、10年前に買ったミニコンポは死に体。なら凱旋門にBluetoothオーディオレシーバーを組み合わせてはと思った次第。これなら各デバイスと組み合わせられるからだ。

必要とする仕様は次の通り。
・Bluetooth(もちろん)
・操作がシンプル(使ってみなきゃ判らないけど、家族が使い易い様に)
・AC電源(バッテリ内蔵タイプも多い。屋外で使わないので不要)
・RCAピンプラグ出力(以外に少ない)

結果、Amazonの商品検索で引っ掛かったのが、写真のもの。メーカーは1Miiというところで日本製ではない中華製。ひと昔なら黙ってソニー製とか買っちゃうのだけれど、そんな痒いところに手が届く逸品は出ていない。
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とりあえずPMA-390REの空いた入力系、このレシーバ間をピンケーブルで接続。電源を入れ、Bluetoothペアリング、デバイス側で検出すれば準備完了。

何故RCAピン出力に拘ったかというと、ステレオプラグ(ミニプラグ)はケーブルの品位がお粗末なものが多い。またプラグ変換して接点を増やしたくない。とはいえ、昔のようにピンケーブルを自作(長岡式)する気力も無く、あくまで精神衛生上の問題。ケーブルはAmazonの製品検索で中の下を選んだ。

アナログ入出力ありきのオーディオから始めた身として、HDMIなどのデジタル入出力って何の面白味もない。Blu-rayレコーダにアナログ音声出力が無くなった時点で、目指すオーディオビジュアルは終わった。あくまで余談だけど。200209_03

さて手持ちのPhone6s、妻のAndroidスマホ、ソニーのウォークマンの音楽ライブラリを試聴してみたが、スピーカーの素性がいいため、レンジが広くしかも低音が出る。安いBluetoothスピーカーとは一線を画す。物足らなかったらトーンコントロールやラウドネスを使えばいい。でもボリューム上げれば低音はモリモリ出てくる。当たり前だが、それが長岡鉄男設計のスピーカー!
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またradikoを聴くにもちょうどいい。妻はこれまでヘッドホンしながら手作り趣味をしていたが、こっちの方がいいと言ってくれた。しかも使う機会を多くする事でアンプの故障防止にもなる。経験上オーディオは使ってナンボだから。

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2019/12/30

横山剣著「僕の好きな車」を読む

ご存知、クレイジーケンバンドの横山剣さんの書いた「僕の好きな車」を読んだ。雑誌「POPEYE」6年間の連載をまとめたもの。

読むきっかけは「おぎやはぎの愛車遍歴」で剣さんの回(車好きの剣さんは4度出ているらしい)で、著書の紹介があった事。表紙のイラストレーションと相まってつい欲しくなった。

この本には71台の車が登場、健さんにとって71のストーリーが紹介される。新旧問わずに所有車、乗った車に見た車。そして憧れの車を振り返る。趣味性に溢れ、音楽からの切り口、剣さんの人生や人間関係を絡めながら語られていく。小さな時から車好きな事もよく分かる。

何しろそこからの境遇から複雑。剣さんに対しての義父、実父の関わりが興味深い。義父との関係は車好きの土壌を作りつつ、実父とも車絡みのエピソードも持つ。加えて根っからのレース好き、レーサー好きゆえに伝説の第1回日本グランプリも見ているのだ。近所のレーサーに会いに行く話も面白い。

それぞれのエピソードは各2ページにまとめられ、その冒頭を文中をイメージしたイラストが彩る。この本にkindleは無いが、あっても迷わず本で欲しくなる。それ程に装丁が素晴らしく所有欲を満たしてくれる。そして読みやすい文章もさる事ながら、今日は何台分のエピソードを読もうかなんてね。

剣さんって我が盟友N氏との共通点も多い。例えば買ったばかりの所有車の横目に、別の車に気持ちが動く。でもそれが羨ましい。ここがイイとか、どう乗ってやろうとか。

そう、剣さんの決めゼリフ「イイねっ!」の誕生の秘密にも触れられている。そこは是非、この本を読んでみて欲しい。

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2019/12/22

パイオニア楽ナビAVIC-RL710、iPhoneのUSB接続について[聴き比べ&自己解決編]

前回取り上げた通り、パイオニア楽ナビAVIC-RL710、iPhoneのUSB接続は色々問題あり。そこでUSB接続とBluetooth接続での音を聴き比べしてみた。
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[USB VS Bluetooth聴き比べ]
使用環境は楽ナビAVIC-RL710に聴感上で音圧を揃える程度。ただしBluetooth接続ではiPhone6s側の音量は最大、楽ナビ側で音量調整した。また車内環境のため、音場補正は必須。Relux Livingを選択し、リスニングポイントはフロント重視の設定。

使用曲はよく聴くサントラから2曲「Clever Girl」(トータルリコール)「Caravan」(セッション)。いずれもMP3で128kbps(LAME)によるエンコード。

ちなみにBluetooth接続でもソースをiPod、Bluetoothで入力音量が違う。iPodのほうがやや音量低めとなる。ここではソースBluetoothでの評価とした。

まず結論。やはりUSB接続の方が明らかに解像度が高い。対してBluetooth接続の解像度、音質は8掛けか、9掛け位。解像度が低い分、エッジが立たない感じ。元々コアキシャル型なので雰囲気重視のスピーカー構成なのだが、一度比較してしまうとUSB接続の方がいい。

ただこれまでBluetooth接続で、同型のヘッドホンにありがちな音声が途切れるような事象は発生していない。確かに手軽さならBluetooth接続はアリだとは思うようになった。

[USB接続、ディスク番号認識問題の自己解決]
さてiPhoneのUSB接続最大の欠点はディスク番号を認識しない事...だったが、克服する手段を見つけた。その方法とは、

ソースiPod、USB接続のまま、iPhoneのミュージックアプリでアルバム選択、曲選択をすればよい。仮に楽ナビをシャッフルのままでこの操作をし、シャッフル解除した後もディスク番号を認識。曲番が他のディスク番号を跨る事は無くなった。

原因は楽ナビ側でファイル構成上の上位階層、アーティスト名、アルバム名を選んでしまうと強制的にソートが掛かる事。その際ディスク番号は無視される。要は2枚組以上のアルバムを収録順に楽しみたければ、楽ナビAVIC-RL710側でアルバムを選ばなければいい。

以後、同一アルバム内なら曲戻し、曲送りはディスク番号を崩さずに楽ナビ側、ステアリングスイッチ側でできる。ただアルバムを変える際は再度、iPhone側からの操作が必須となる。

本来、ハンズフリーを進める車内環境とすれば、楽ナビのディスク番号無視、日本語漢字無視はまさにクソ仕様。今般の交通法改正からも停車時以外のナビやスマホ操作はダメ。楽ナビもそれ以外の操作性、機能は悪くないから、その中でTPOに合った使い方でしていくほかない。

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2019/11/16

「森高千里この街ツアー2019@富士市文化会館 ロゼシアター」へ行く

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今夜は富士市文化会館 ロゼシアター大ホールで行われた、森高千里この街ツアー2019へ行ってきた。静岡県内二度目の森高に馳せ参じた次第。でも前回の裾野市は半年前だからね。ちなみにこのツアーは年末に向けあと7ヶ所残っているそうだ。

スタートは「NEW SEASON」で裾野の時と同じ。ただ曲順、選曲は少し変わっていた。冬向けに「SNOW AGAIN」が入ってきたり、反面盛り上がり曲「夜の煙突」は外されていた。それでも大勢に影響なし。裾野では「気分爽快」の前に振りを教える場面もあったが、今回はそれがなくとも会場は一体となっていた。

またMCも絶好調。恒例の開催地ネタではスイーツがんもに羊羹パン、そしてあんかけスパゲティまでグルメトークで大盛り上がり。お土産ネタでは田子の月で富士山頂とズミ山頂が登場。トークの時はタピオカ入りと紹介されていたが、ズミ山頂とはタピオカ入り富士山頂で静岡の有名人DJ高橋正純さんの愛称が入った菓子(家で妻談)。明日、買ってみようかなぁ。

最初のMCではお約束、「裾野のコンサート来ましたか?」に大声で反応。すると前の列のアラフィフ女子たちにガン見されてしまった。ちょっと気恥ずかしかったが、間も無くそんな事も忘れて曲に没頭していった。

同じ時間を過ごしてきた森高の楽曲はタイムカプセルだと思う。「GET SMILE」の歌詞、「カード電話の度数が変わらない」なんて当時を知った世代にしか分からないだろう。楽曲一つ一つに思い入れがあり、歌詞が琴線に触れる。そんなやり取りが森高のライブの魅力。

「この街」「コンサートの夜」二度のアンコールまで約二時間半を楽しんだ。このツアー、(たぶん最終日は)ライブビデオになるのかなぁ?そして次回は東京へ足を伸ばしてみようかなぁ。

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2019/10/29

森高千里「30周年Final 企画「ザ・シングルス」Day1・Day2 LIVE 2018 完全版」を観る

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森高のコンサートへ行って半年。森高千里「30周年Final 企画「ザ・シングルス」Day1・Day2 LIVE 2018 完全版」を観終えた。2018年5月に昭和女子大学人見記念講堂で行われた記念ライブのブルーレイ(画質も音質も最上級)。二日間で全シングル45曲をリリース順に歌っていく。ノリと盛り上がりが身上の森高だが、自身のMCにもあるように自由に選曲できないから、徐々に盛り上げるような演出はない。

なお各日、2時間半を超えるボリュームで所帯持ちの身でテレビは一つとなると、家族のいない時間にしか観る事ができない。結局観終わるのに3日(1、2週間あいたりして実際はもっと掛かった)を要した事を付け加えておく。

否応なしに時系列で追い掛ける試みが面白い。その点で熱いのはDay1。ライブ向きの曲が多く、徐々にメジャーになっていく過程が見えてくる。一方、Day2ともなると、ファン以外に認知された頃でドラマやCMのタイアップが増えていく。一方森高らしさに対してのクライアントとの葛藤をMC中で述べていた。でもDay2にはご存知「気分爽快」や「ララ サンシャイン」が控えている。

コンサートのブログでも書いたが、"時代を共有してきた嬉しさに溢れた”シングルズ。思い出す出来事、記憶が興味深い。さらに森高自身の道程が交わる。相変わらず客席を沸かせる独特のMCも必見。もちろんアラフィフらしからぬコスチュームと美脚も。各日のアンコール(シングル以外)はコンサートで必ず盛り上がる「見て」「テリヤキバーガー」で締めているのが嬉しい。

各日のMCでこの企画「もう二度とやらない」と吐露する森高。確かに。でもそろそろ新曲リリースが欲しいところ。「私がオバさんになっても」のアンサーソングなんてのも面白いかも。そして来月、再び森高のコンサートへ行きますよ。

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2019/04/27

「森高千里この街ツアー2019@裾野市民文化センター」へ行く

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今夜は裾野市民文化センターで行われた「森高千里この街ツアー2019」へ行ってきた。森高のコンサートへ行ったのは93年の「LUCKY 7」ツアー以来(だと思う)だから、個人的には26年ぶり。森高自身も21年ぶりの全国ツアー。37箇所を周り、今日は10箇所目との事。

ちなみに裾野で森高のコンサートがあるのを知ったのは2ヶ月前。しかもチケット発売一週間後だった。「何とかチケットが取れれば」と気軽な気持。実際、少し遠目だったけど、受け取った熱気は凄まじかった。

曲目は「新たなファン層へ」との意向からシングルヒット曲が歌われた。だがこれまでのファンへの心遣いも忘れていない。スタートはデビュー曲「NEW SEASON」。活動休止前のツアーを彷彿とさせる演出とコスチュームの連続。特に「ザ・ストレス」のウェイトレスには参った。その後の早着替えも森高らしい。

そして何より「GET SMILE」「テリヤキ・バーガー」の鉄板ラインで締めてくれたのが何より嬉しかった。MCの間、何度も「好きな曲は出ましたか?」と聞いてくる森高だったが、今回答えるとしたら「ズバリ、ここです」と言える。

森高のツアーで定番のコンサート先の地元ネタも楽しい。気持ちMCが増えた気がするのも年を経たからかも。またMCの声の高さが微妙に低く(1/4オクターブ?)感じたのもそのせいか、気のせいか、でも二度のアンコールを含めてほぼ二時間のステージ。同世代のアーティストとして、時代を共有してきた嬉しさに溢れた、

学生時代の友人に刷り込まれたフリも曲を聞けば自然と出てくる。だが森高が上手いのはヒット曲「気分爽快」を使って曲前に客を慣らす事だ。フリの作る波が乱れず一斉に流れ、コンサートの一体感を生む。その流れが前述の「GET SMILE」「テリヤキ・バーガー」まで続き、アンコールへの流れも作った。

やはり森高のコンサートはいい。一緒に歌い、踊って汗をかく。アンコールの「コンサートの夜」の歌詞にもあるが、それこそ森高の持ち味。また近くへコンサートに来て欲しい。富士のコンサートも行きたい。ちなみに裾野市民文化センターは来月、水谷千重子先生が来るそうです。(おしまい)

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2018/08/06

「ザ・ベストテン(1979年3月15日放送)【追悼 西城秀樹】」を観る

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CSのTBSチャンネル2で放送された「ザ・ベストテン(1979年3月15日放送)【追悼 西城秀樹】」を観た。タイトルの通り、急逝された西城秀樹さんが登場した回。「ヤングマン(YMCA)」が第1位で番組のラストを飾る。たぶん当時、この放送をリアルタイムで観ていたと思う。

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まず冒頭、タイトルコールが懐かしい。しかも久米宏、黒柳徹子の二人は絶頂期。マシンガントークに絶妙な掛け合い。しかも「ザ・ベストテン」はその人気を盤石とした頃。翌日はベストテンの話題で持ちきり。ランキングをテレビに持ち込み、音楽エンターテイメントに徹した時代を変えた番組。ちなみにこの日のベストテンは以下の通り。

第1位 「YOUNG MAN」 西城秀樹
第2位 「カサブランカ・ダンディ」 沢田研二
第3位 「HERO(ヒーローになる時、それは今) 」甲斐バンド
第4位 「チャンピオン」 アリス
第5位 「モンキー・マジック」 ゴダイゴ
第6位 「ガンダーラ」 ゴダイゴ
第7位 「天までとどけ」 さだまさし
第8位 「性(サガ) 」ツイスト
第9位 「想い出のスクリーン」 八神純子
第10位「 いい日旅立ち」 山口百恵

最初に出て来た百恵ちゃんにクギづけ。昭和を生きた人なら僅かに残る彼女の記憶。しかも名曲「いい日旅立ち」である。ベストテンのいいところは生バンド。昭和の歌謡曲は生バンドこそ活きる。いい曲、いい歌に心が震えた。

第9位の八神純子も懐かしい。時代を感じさせるやり取りに苦笑。曲が始まると思わず歌詞が浮かぶ。

第8位のツイスト。世良さんが若い。40年近く前だもんな。鮫島さんの姿もある。

第5位、第6位のゴダイゴは欠席でVTRの登場。でもちゃんと生音だよ。「モンキー・マジック」は全て英詞。今思えば斬新だし、日本のチャートで初めての出来事だったんだろうなと思う。当時はノリで、今は歌詞のテロップでやっと内容が解ったような。

第2位のジュリーは貫禄。昭和、不世出のアーティスト沢田研二の存在感に圧倒された。今同チャンネルで「悪魔のようなあいつ」を見るにつけ、この時代、この人には敵わない。たとえ「ブルーバード、お前の時代だ!」と言われてもね。

そして第1位「YOUNG MAN」西城秀樹の登場。先週からランクアップしての1位。そしてしばらく「YOUNG MAN」の1位が続く事になる(ウィキで調べると年間ベストテンは第7位)。

演出はシンプル。ファンを集め、ステージ上の彼を囲む。背後には電飾でYMCA。電飾がリズムに追い付かないところは一発勝負の生放送ならでは。第2位の「カサブランカ・ダンディ」での派手なセットもそうだが、今のテレ朝「ミュージックステーション」の演出と変わらない。音響技術は今の方が優れていても、音楽番組の演出に進歩はない。

少なくとも音楽の質は変わらないか、昔のほうが高かったように思う。今はパフォーマンス中心になり、口パクも許される。正直、ザ・ベストテンに出演する歌手で生歌じゃなかった人が思い出せない。最後の記念写真のコールと共に番組は終わった。

残念ながらさだまさしとアリスはスケジュールの都合で不出演、甲斐バンドは”権利上の都合"で今回の放送は編集でバッサリ切られた。今回の放送の冒頭でもテロップが出ていたが、この”権利上の都合”がこの手の再放送の障害となっている。この回は出演者が少なかった事も功を奏したのだろう。ただ全長に近い形でザ・ベストテンが観られたのは、この世代として嬉しい。

願わくば毎週、木曜夜9時にザ・ベストテンを再放送してくれる日が来ると本当に嬉しいのになぁ。

最後に謹んで西城さんのご冥福をお祈り致します。

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2017/09/10

WOWOWで「すばらしき映画音楽たち」を観る

WOWOWで録ってあった「すばらしき映画音楽たち」を観た。タイトルの通り、映画音楽に着目したドキュメンタリー作品。ただ原題が「SCORE」である事から基本オケが対象。80年代の主題曲、サントラブームに関わる内容は触れていない。

本作は映画音楽の歴史を追ったものであるが、前半は製作過程、特に使用する楽器の幅の広さに目を奪われる。作品の多様化で使う音は劇的に増えた。倉庫に溢れる楽器群、端から見て使い方が解らない程。楽器直に白マーカーでコードが書かれてるものもあった。一作の音のために買った楽器をそのまま返品するエピソードが可笑しい。

70年代以降のシンセ、ジャンルの多様化はあれど、やはりオーケストラこそ映画音楽の本丸。20世紀、21世紀の映画音楽はクラシック音楽と並ぶ最後のオーケストラスタイル。そこで欠かせないのが、ジェリー・ゴールドスミスとジョン・ウイリアムズの二人。共に天才的でキャッチーなスコアを提供してきた。

特にジョン・ウイリアムズ。誰もが一目置くのは当然。「スターウォーズ」でのスコアは言うまでもなく、スピルバーグ作品との関わりは当時のインタビューを交えて面白く観た。またクリストファー・リーブが「彼のスコアが無いとスーパーマンは飛べない」と話すのが可笑しかった。

そしてダニー・エルフマンやハンス・ジマーら、そして映画音楽以外のジャンルからの参入に触れられていく。映画製作での音楽の重要性に加え、近年は商業的成功を担う立場。ヒットメーカーのハンス・ジマーでさえ、その負担を感じると言う。大作の中には「歴代興収トップ20に入らないとペイしない」と嘆く関係者のインタビューが痛々しい。

おそらくユニバーサル系製作配給のためか、他の映画会社への掘り下げが少なめなのが惜しい。ただ作曲家各々の一人でドキュメンタリーが一本できる程の人たちばかり。いずれ観る機会も出てくるであろう。本作はその導入として映画音楽好きなら観て損はない。

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2016/04/30

殿下「Prince」逝く

 先週末、ヘッドホンを掛けてウォーキングに出掛ける。プレイリストは「トップ再生500」。体が温まってきたところで突然「1999」が再生された。先日急逝したプリンスの代表曲だ。トップ再生500の中でプリンスの曲がいくつあるか判らないが、総数8000曲近い中で再生された事、その偶然に驚いた。

 洋楽に触れ始めた中学時代、殿下(日本のファンはプリンスの事をこう呼ぶ)はアルバム「パープルレイン」で大ブレイクする。エッジを利かせたギターと流行り始めた打ち込み、そしてファンクサウンド。「When doves cry」(何故か邦題は「ビートに抱かれて」)を筆頭にタイトル曲「パープルレイン」まで洋楽チャートを席巻。レンタルレコードをテープにダビングし、FMエアチェックで洋楽集のテープにも殿下の曲が増えていった。

 一見気持ち悪い容貌だが、音楽共々惹かれるものがあった。東京ドームの来日ライブも2度観に行った。ちなみにそのうちの一つはテレビ朝日のゴールデンタイムで放送されている。何でもアリのバブル時代とはいえ、殿下の人気が知れよう。ライブのパンフには日本語をあしらったコスチュームを着る殿下に、学生寮の仲間は興味本位で見入っていた。だが生の殿下はそれだけの人ではない。

 圧巻のライブパフォーマンス。殿下は小さい人なのでめちゃ高いロンドンブーツを履いている。それなのにジェームズ・ブラウン並みに踊る、歌う、時に観客を挑発する。先の東京ドームライブ、代表曲「リトル・レッド・コルベット」だったろうか。ほぼ伴奏なし、サビの部分を無音で観客に歌わせようとした殿下。見事、目論見通り、大観客から歌を引き出した。直後、彼は日本語で「マイッタナ」と言っているように聞こえた。英語で何かを言ったのがそう聞こえたかもしれないが。

 殿下のアルバムで何が好きか。やっぱ「パレード」かなぁ。元々ノンストップ感溢れる楽曲が特徴の殿下だが、その上で美しい旋律を交える。ファーストシングルの「KISS」にはPV共々、意表を突かれた。この頃の殿下はほぼ毎年リリースしていた気がする。「サイン・オブ・ザ・タイムズ」「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」「ラブセクシー」「グラフィティ・ブリッジ」。

 その途中で手掛けたのが、映画「バットマン」向けの楽曲集。「バットダンス」はとても短期間で作ったとは思えない完成度、映画からの音の引用の絶妙さ、さらにTV版「バットマン」へのオマージュとなるコーラスが耳に残る。劇中ではダニー・エルフマンのスコアが勝っていたが、アルバムとして殿下らしさが溢れていた。

 殿下そのものの印象は、ザ・レボリューション時代、徹底したバンド編成の音楽と反し、何となく孤独さを感じていた。孤高の天才というべきなのか。時に性を赤裸々に表し楽曲を生々しく描く。その中に潜む殿下の何かが心に響いたんだろうなぁと思う。

 殿下の映画「サイン・オブ・ザ・タイムズ」が追悼上映が行われるとの事。都内に住んでいたら絶対に行ったのに。この作品、レーザーディスクで何度も観たが、見どころ、聴きどころ、オススメはPVにもなった「I Could Never Take The Place Of Your Man」だろう。とにかくこの曲の殿下は魅せる。またBSプレミアムで放送してくれないかなぁ。最後に殿下のご冥福をお祈り致します。

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2015/02/28

森高千里「古今東西~鬼が出るか蛇がでるかツアー‘91~完全版」を観る

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 森高千里の「古今東西~鬼が出るか蛇がでるかツアー‘91~完全版」(ブルーレイ、初回限定盤)を購入した。完全版の所以は91年3月3日、中野サンプラザのライブを完全収録している点。全曲収録とはいえ、レーザーディスクで擦り切れる程観た身としてはタイトルにテロップもなく、没入感に欠ける。その点、初回限定盤はこれにLD盤と同じ構成のアップコン版ブルーレイが入っており、そちらから鑑賞を始めた。

 アルバム「古今東西」はシングル「17才」でブレイク以降のリリースで名曲「雨」を含む名盤。これを中心に森高自身のシングルやカバーを散りばめ、「鬼たいじ」から始まるアルバム「古今東西」の世界観を再現したステージが見どころ。ドキッとする早変わりに観客も含めノリノリのステージ。合いの手、曲間のMCも観ているうちに思い出してきた。

 個人的に一番好きなのは「17才」「その後の私(森高コネクション)」のLD版B面に当たる流れ。ユーロビート調の「17才」は当時賛否両論があったが、はちきれんアクションと相まって今見ても迫力がある。そして何より「その後の私」は学生時代の友人と曲名を”ヨシコ”と称してライブで汗を流した曲。そう実はこのライブを生で観ているのだ(正確に言うと中野サンプラザの最終日だけど)。だから恥ずかしながら、この曲も含めてどの曲も合いの手とフリはパーフェクトに記憶している。

 アップコンバートされた映像はまずまず。所詮SD収録ゆえ、鮮鋭感を望むのは苦しい。ただ観ているうちに気にならなくなる。それにLD版から素性の良かった画質は継承し、特にステージ上のライトアップされた森高の表情が美しい。そして音はリニアPCMだよ。圧縮音声は日々進化を続けるが、やっぱ90年代の音源ならこれ。クリアで力強い。とにかくステージパフォーマンスが最高。あの時代の熱気、熱いよ。あらためて実家の大画面で観てみたくなる(数年、放置状態でブルーレイ対応はしていないが...)。

 ちなみに完全版とオリジナル版では音量レベル、音質が違う。アーカイブ、収録音声の分解能がいいのか、オリジナル版で聴こえなかった音も感じる。この点も含め音に関してはやや完全版の方が上だ。また完全版には「晴れ」「ミーハー」が加わり、曲間の(着替え時間の)寸劇、MCも完全収録されている。このブルーレイを観てライブ当時「365歩のマーチ」が流れていたのも思い出した。

 カット割りは完全版に合わせ観客側からの目線を意識した作りになったようだ(収録インタビューでもそこに触れている)。ただオリジナル版の表情を追う映像とテンポあるカット割りは捨て難い。また歓声もオリジナルの方が意識的に音量が高い。初回版は当時のツアーパンフに会報と今のインタビューと初回限定版はてんこ盛り。最初は通常盤でもいいかと思ったが、違いは多くオリジナル版所持者を含め森高ファンには初回限定版を薦めたくなる。

 久しぶりに森高のライブを観て火が点いてしまったなぁ。同世代、一緒に年を経てきて今も活躍する森高。セルフカバーした新譜も気になるし、去年出た「森高ランドツアー」に「1990年の森高千里」と資金が貯まったら欲しいよ。やっぱ森高は今でもずっとワンアンドオンリーな存在だね。


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