2018/08/06

「ザ・ベストテン(1979年3月15日放送)【追悼 西城秀樹】」を観る

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CSのTBSチャンネル2で放送された「ザ・ベストテン(1979年3月15日放送)【追悼 西城秀樹】」を観た。タイトルの通り、急逝された西城秀樹さんが登場した回。「ヤングマン(YMCA)」が第1位で番組のラストを飾る。たぶん当時、この放送をリアルタイムで観ていたと思う。

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まず冒頭、タイトルコールが懐かしい。しかも久米宏、黒柳徹子の二人は絶頂期。マシンガントークに絶妙な掛け合い。しかも「ザ・ベストテン」はその人気を盤石とした頃。翌日はベストテンの話題で持ちきり。ランキングをテレビに持ち込み、音楽エンターテイメントに徹した時代を変えた番組。ちなみにこの日のベストテンは以下の通り。

第1位 「YOUNG MAN」 西城秀樹
第2位 「カサブランカ・ダンディ」 沢田研二
第3位 「HERO(ヒーローになる時、それは今) 」甲斐バンド
第4位 「チャンピオン」 アリス
第5位 「モンキー・マジック」 ゴダイゴ
第6位 「ガンダーラ」 ゴダイゴ
第7位 「天までとどけ」 さだまさし
第8位 「性(サガ) 」ツイスト
第9位 「想い出のスクリーン」 八神純子
第10位「 いい日旅立ち」 山口百恵

最初に出て来た百恵ちゃんにクギづけ。昭和を生きた人なら僅かに残る彼女の記憶。しかも名曲「いい日旅立ち」である。ベストテンのいいところは生バンド。昭和の歌謡曲は生バンドこそ活きる。いい曲、いい歌に心が震えた。

第9位の八神純子も懐かしい。時代を感じさせるやり取りに苦笑。曲が始まると思わず歌詞が浮かぶ。

第8位のツイスト。世良さんが若い。40年近く前だもんな。鮫島さんの姿もある。

第5位、第6位のゴダイゴは欠席でVTRの登場。でもちゃんと生音だよ。「モンキー・マジック」は全て英詞。今思えば斬新だし、日本のチャートで初めての出来事だったんだろうなと思う。当時はノリで、今は歌詞のテロップでやっと内容が解ったような。

第2位のジュリーは貫禄。昭和、不世出のアーティスト沢田研二の存在感に圧倒された。今同チャンネルで「悪魔のようなあいつ」を見るにつけ、この時代、この人には敵わない。たとえ「ブルーバード、お前の時代だ!」と言われてもね。

そして第1位「YOUNG MAN」西城秀樹の登場。先週からランクアップしての1位。そしてしばらく「YOUNG MAN」の1位が続く事になる(ウィキで調べると年間ベストテンは第7位)。

演出はシンプル。ファンを集め、ステージ上の彼を囲む。背後には電飾でYMCA。電飾がリズムに追い付かないところは一発勝負の生放送ならでは。第2位の「カサブランカ・ダンディ」での派手なセットもそうだが、今のテレ朝「ミュージックステーション」の演出と変わらない。音響技術は今の方が優れていても、音楽番組の演出に進歩はない。

少なくとも音楽の質は変わらないか、昔のほうが高かったように思う。今はパフォーマンス中心になり、口パクも許される。正直、ザ・ベストテンに出演する歌手で生歌じゃなかった人が思い出せない。最後の記念写真のコールと共に番組は終わった。

残念ながらさだまさしとアリスはスケジュールの都合で不出演、甲斐バンドは”権利上の都合"で今回の放送は編集でバッサリ切られた。今回の放送の冒頭でもテロップが出ていたが、この”権利上の都合”がこの手の再放送の障害となっている。この回は出演者が少なかった事も功を奏したのだろう。ただ全長に近い形でザ・ベストテンが観られたのは、この世代として嬉しい。

願わくば毎週、木曜夜9時にザ・ベストテンを再放送してくれる日が来ると本当に嬉しいのになぁ。

最後に謹んで西城さんのご冥福をお祈り致します。

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2017/09/10

WOWOWで「すばらしき映画音楽たち」を観る

WOWOWで録ってあった「すばらしき映画音楽たち」を観た。タイトルの通り、映画音楽に着目したドキュメンタリー作品。ただ原題が「SCORE」である事から基本オケが対象。80年代の主題曲、サントラブームに関わる内容は触れていない。

本作は映画音楽の歴史を追ったものであるが、前半は製作過程、特に使用する楽器の幅の広さに目を奪われる。作品の多様化で使う音は劇的に増えた。倉庫に溢れる楽器群、端から見て使い方が解らない程。楽器直に白マーカーでコードが書かれてるものもあった。一作の音のために買った楽器をそのまま返品するエピソードが可笑しい。

70年代以降のシンセ、ジャンルの多様化はあれど、やはりオーケストラこそ映画音楽の本丸。20世紀、21世紀の映画音楽はクラシック音楽と並ぶ最後のオーケストラスタイル。そこで欠かせないのが、ジェリー・ゴールドスミスとジョン・ウイリアムズの二人。共に天才的でキャッチーなスコアを提供してきた。

特にジョン・ウイリアムズ。誰もが一目置くのは当然。「スターウォーズ」でのスコアは言うまでもなく、スピルバーグ作品との関わりは当時のインタビューを交えて面白く観た。またクリストファー・リーブが「彼のスコアが無いとスーパーマンは飛べない」と話すのが可笑しかった。

そしてダニー・エルフマンやハンス・ジマーら、そして映画音楽以外のジャンルからの参入に触れられていく。映画製作での音楽の重要性に加え、近年は商業的成功を担う立場。ヒットメーカーのハンス・ジマーでさえ、その負担を感じると言う。大作の中には「歴代興収トップ20に入らないとペイしない」と嘆く関係者のインタビューが痛々しい。

おそらくユニバーサル系製作配給のためか、他の映画会社への掘り下げが少なめなのが惜しい。ただ作曲家各々の一人でドキュメンタリーが一本できる程の人たちばかり。いずれ観る機会も出てくるであろう。本作はその導入として映画音楽好きなら観て損はない。

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2016/04/30

殿下「Prince」逝く

 先週末、ヘッドホンを掛けてウォーキングに出掛ける。プレイリストは「トップ再生500」。体が温まってきたところで突然「1999」が再生された。先日急逝したプリンスの代表曲だ。トップ再生500の中でプリンスの曲がいくつあるか判らないが、総数8000曲近い中で再生された事、その偶然に驚いた。

 洋楽に触れ始めた中学時代、殿下(日本のファンはプリンスの事をこう呼ぶ)はアルバム「パープルレイン」で大ブレイクする。エッジを利かせたギターと流行り始めた打ち込み、そしてファンクサウンド。「When doves cry」(何故か邦題は「ビートに抱かれて」)を筆頭にタイトル曲「パープルレイン」まで洋楽チャートを席巻。レンタルレコードをテープにダビングし、FMエアチェックで洋楽集のテープにも殿下の曲が増えていった。

 一見気持ち悪い容貌だが、音楽共々惹かれるものがあった。東京ドームの来日ライブも2度観に行った。ちなみにそのうちの一つはテレビ朝日のゴールデンタイムで放送されている。何でもアリのバブル時代とはいえ、殿下の人気が知れよう。ライブのパンフには日本語をあしらったコスチュームを着る殿下に、学生寮の仲間は興味本位で見入っていた。だが生の殿下はそれだけの人ではない。

 圧巻のライブパフォーマンス。殿下は小さい人なのでめちゃ高いロンドンブーツを履いている。それなのにジェームズ・ブラウン並みに踊る、歌う、時に観客を挑発する。先の東京ドームライブ、代表曲「リトル・レッド・コルベット」だったろうか。ほぼ伴奏なし、サビの部分を無音で観客に歌わせようとした殿下。見事、目論見通り、大観客から歌を引き出した。直後、彼は日本語で「マイッタナ」と言っているように聞こえた。英語で何かを言ったのがそう聞こえたかもしれないが。

 殿下のアルバムで何が好きか。やっぱ「パレード」かなぁ。元々ノンストップ感溢れる楽曲が特徴の殿下だが、その上で美しい旋律を交える。ファーストシングルの「KISS」にはPV共々、意表を突かれた。この頃の殿下はほぼ毎年リリースしていた気がする。「サイン・オブ・ザ・タイムズ」「アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ」「ラブセクシー」「グラフィティ・ブリッジ」。

 その途中で手掛けたのが、映画「バットマン」向けの楽曲集。「バットダンス」はとても短期間で作ったとは思えない完成度、映画からの音の引用の絶妙さ、さらにTV版「バットマン」へのオマージュとなるコーラスが耳に残る。劇中ではダニー・エルフマンのスコアが勝っていたが、アルバムとして殿下らしさが溢れていた。

 殿下そのものの印象は、ザ・レボリューション時代、徹底したバンド編成の音楽と反し、何となく孤独さを感じていた。孤高の天才というべきなのか。時に性を赤裸々に表し楽曲を生々しく描く。その中に潜む殿下の何かが心に響いたんだろうなぁと思う。

 殿下の映画「サイン・オブ・ザ・タイムズ」が追悼上映が行われるとの事。都内に住んでいたら絶対に行ったのに。この作品、レーザーディスクで何度も観たが、見どころ、聴きどころ、オススメはPVにもなった「I Could Never Take The Place Of Your Man」だろう。とにかくこの曲の殿下は魅せる。またBSプレミアムで放送してくれないかなぁ。最後に殿下のご冥福をお祈り致します。

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2015/02/28

森高千里「古今東西~鬼が出るか蛇がでるかツアー‘91~完全版」を観る

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 森高千里の「古今東西~鬼が出るか蛇がでるかツアー‘91~完全版」(ブルーレイ、初回限定盤)を購入した。完全版の所以は91年3月3日、中野サンプラザのライブを完全収録している点。全曲収録とはいえ、レーザーディスクで擦り切れる程観た身としてはタイトルにテロップもなく、没入感に欠ける。その点、初回限定盤はこれにLD盤と同じ構成のアップコン版ブルーレイが入っており、そちらから鑑賞を始めた。

 アルバム「古今東西」はシングル「17才」でブレイク以降のリリースで名曲「雨」を含む名盤。これを中心に森高自身のシングルやカバーを散りばめ、「鬼たいじ」から始まるアルバム「古今東西」の世界観を再現したステージが見どころ。ドキッとする早変わりに観客も含めノリノリのステージ。合いの手、曲間のMCも観ているうちに思い出してきた。

 個人的に一番好きなのは「17才」「その後の私(森高コネクション)」のLD版B面に当たる流れ。ユーロビート調の「17才」は当時賛否両論があったが、はちきれんアクションと相まって今見ても迫力がある。そして何より「その後の私」は学生時代の友人と曲名を”ヨシコ”と称してライブで汗を流した曲。そう実はこのライブを生で観ているのだ(正確に言うと中野サンプラザの最終日だけど)。だから恥ずかしながら、この曲も含めてどの曲も合いの手とフリはパーフェクトに記憶している。

 アップコンバートされた映像はまずまず。所詮SD収録ゆえ、鮮鋭感を望むのは苦しい。ただ観ているうちに気にならなくなる。それにLD版から素性の良かった画質は継承し、特にステージ上のライトアップされた森高の表情が美しい。そして音はリニアPCMだよ。圧縮音声は日々進化を続けるが、やっぱ90年代の音源ならこれ。クリアで力強い。とにかくステージパフォーマンスが最高。あの時代の熱気、熱いよ。あらためて実家の大画面で観てみたくなる(数年、放置状態でブルーレイ対応はしていないが...)。

 ちなみに完全版とオリジナル版では音量レベル、音質が違う。アーカイブ、収録音声の分解能がいいのか、オリジナル版で聴こえなかった音も感じる。この点も含め音に関してはやや完全版の方が上だ。また完全版には「晴れ」「ミーハー」が加わり、曲間の(着替え時間の)寸劇、MCも完全収録されている。このブルーレイを観てライブ当時「365歩のマーチ」が流れていたのも思い出した。

 カット割りは完全版に合わせ観客側からの目線を意識した作りになったようだ(収録インタビューでもそこに触れている)。ただオリジナル版の表情を追う映像とテンポあるカット割りは捨て難い。また歓声もオリジナルの方が意識的に音量が高い。初回版は当時のツアーパンフに会報と今のインタビューと初回限定版はてんこ盛り。最初は通常盤でもいいかと思ったが、違いは多くオリジナル版所持者を含め森高ファンには初回限定版を薦めたくなる。

 久しぶりに森高のライブを観て火が点いてしまったなぁ。同世代、一緒に年を経てきて今も活躍する森高。セルフカバーした新譜も気になるし、去年出た「森高ランドツアー」に「1990年の森高千里」と資金が貯まったら欲しいよ。やっぱ森高は今でもずっとワンアンドオンリーな存在だね。


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2013/12/31

2013年をモノと出来事で振り返る

 アベノミクスという幻影が実体経済に波及し、株価はリーマンショック以前に回復。だがマインドの回復は十分と言えない。自分の周りに現れた離職者、転職者の数をみれば、ここに光が差すのは先なのだと。控える増税とその影響を受ける社会システムがどのように進むか、全く読めない。中期的な思考が求められるが、どこまでついて行けるか。いや一年後の就労環境でさえ、本当にわからないのだから。

 ドコモがiPhoneに参入、年末にはアップルからiPhoneのSIMフリー品の直売と今年もiPhone一色となったIT界。街に出れば誰もがスマホを操る時代、皆繋がるためなら金は厭わない。ネットは優れたツールであるが、依存する一方で想像力も記憶力も退化している気がしてならない。手にする際は何処かに一線を持たなければ、こちらが取り込まれてしまう。スマホにスイッチしない理由は多分に通信コスト(今後MVNOへの期待は高まるが...)もあるが、そうした気持が冷静にさせる。まだiPod touchでいい。

 今年手にしたモノでMacBook Airは大きな買い物となった。何しろVAIO Tからの変化は大きい。最新CPUにSSDはとにかく快適。Windows側は7に留まったが、MacOSはMavericksへアップグレード。携帯性と使い勝手で11インチが丁度いい。Bootcampしつつ競馬関係のソフト以外、MaxOSのままだ。RetinaであるiPad Air(セルラー版)の存在も気になるが、あくまで将来的に。

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 オーディオビジュアル関係は音沙汰無し。気になるモノは数あれど身の丈に合わず。むしろブルーレイ再生のできない実家システムの再構築が必要だろう。Cine6とスーパースワンが泣いている。

 競馬は暮れまでキズナのダービーと悲願達成ならずの凱旋門賞以外、見るべきものは無いと思っていたが、オルフェーヴルの有馬記念には度肝を抜かれた。強い馬が勝って当たり前のレースを勝つ。大人げない位の勝ちっぷりだが、それに勝る衝撃は無い。とにかく日本では規格外だったオルフェーヴル。超スターホースの引退に今後が危ぶまれる日本競馬だが、キズナら次世代の馬たちがこれに続いて欲しい。ジャパンカップで世界の一流馬を招く時代は終わりを告げた。日本競馬はもう世界基準なのだ。(写真は12年JCのオルフェーヴル[手前])

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 映画は3D公開が当たり前となる位の時代となった。今年だけで「パシフィック・リム」「ゼロ・グラビティ」と2作の3D作品を観たが、3Dとしてのクオリティーが高くて演出手段の一つとして確立された感がある。ただ一方で3D版は観客層を意識してか吹替版のケースが高い(「ゼロ・グラビティ」が字幕版だったのは希有な例)。「スター・トレック イントゥ・ダークネス」のような3D効果が期待できる作品は是非字幕版で観たかった。「マン・オブ・スティール」はド派手を通り越していたが、3Dで無くとも魅力は満喫できた。

 むしろマーケティングが確立された今、期待に外れる作品は少ない。派手なイベント映画以外ではベン・アフレックの力作「アルゴ」、宮崎監督が好きに作った「風立ちぬ」が思い出される。「アルゴ」におけるリアリズム、臨場感はVFXありきのイベント映画とは無縁の世界。時代を映す描写も素晴らしかった。「風立ちぬ」は賛否両論ながら好意的な感想を持つ。むしろそんな作品こそ残るもの。90年代のアクション映画を彷彿とさせるシュワ復帰作「ラストスタンド」も面白かった。

 TVドラマは「あまちゃん」で完全に乗り遅れたものの「半沢直樹」は完走。それ以外で一年を通して印象に残ったものを挙げてみると「クロコーチ」「なるようになるさ。」「信長のシェフ」「お天気お姉さん」「都市伝説の女*」「リーガル・ハイ*」(*いずれもSeason2) 「鴨、京都へ行く。-老舗旅館の女将日記」「スターマン・この星の恋 」「海の上の診療所」「孤独のグルメ Season3」「みんな!エスパーだよ!」「ノーコン・キッド〜僕らのゲーム史〜」といったところ。「安堂ロイド」は挑戦的な作品で世間ほど”否"ではなかったが、時間を争うSFながら週一ドラマ特有のタルさが物足らなかった。ただ個人的にイチ押しを挙げるとすれば、小山薫堂印のWOWOWグルメドラマ「お先にどうぞ」。濱田岳演じる大石壮の食への探求がテーマ、といってもコメディーである。間口も広く幼稚園児の我が子のウケもいい。ウケがいいといえばドラマでないがテレビ東京の「土曜スペシャル」「日曜ビッグバラエティ」はネタの波はあるが、週末欠かせない番組だ。

 サントラは旧作のCD化が中心。宿願の「I, the jury」を筆頭に、年末には「LETHAL WEAPON SOUNDTRACK COLLECTION」を手に入れた。ビル・コンティのメロディライン、マイケル・ケイメンによる90年代御用達のスケール感。まして「LETHAL...」はエリック・クラプトンとデイビッド・サンボーンとのコラボで耳心地が良い。そして日本国民念願の「サザエさん音楽大全」が発売。ホームビデオでの活用が期待される。個人的には9曲目「レッツ・ゴー・サザエさん」が堪らない。

 ゲーム機はプレイステーション4の発売を控える中、我が家は子供のクリスマスプレゼントを兼ね、WiiからWii Uへスイッチ。Wii Uの画像処理の良さを見ると、Wiiはやや中途半端な機体に思えた。個人的に今はPS3向け「グランツーリスモ6」をプレイ中。課金問題(賞金額が少ない...)はアップデートでだいぶ解消されたが、Bスペックが後回しにされる等問題も多い。ネットワークアップデート前提というのも今風だが、果たして今回リリース状態として適当だったのだろうかと思う。

 最後に2014年の目標とするならば”腕を上げる事”だろう。カメラも機種を乗り換える前にする事がある(PENTAX K-3は気になるが)。まだまだ画作りはヘタだし、RAW現像にAdobe Lightroomも使いこなしたい。DTM用KORGのミニキーボードも買った。Macってその点で創造的なマシンだと思う。とにかく一年を色々な面で創造的に過ごしたい。

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2009/06/29

「マイケル・ジャクソン」という時代

 中学時代、レコード店の片隅で、あるレーザーディスクのデモが流れていた事を思い出す。見るもの全てが新鮮で、一時間のビデオを何度も何度も立ち見した。流れていた映像は、マイケル・ジャクソンの「スリラー」だった。当時、アメリカではMTVが始まった頃。そこで驚かされたのは「ビリー・ジーン」のライブアクト。誰が名付けたかムーンウォーク。猫も杓子も、出来ようが出来まいが、足を後に引きずって真似をした。

 ちょうど身近なところでは、レコードレンタルの登場と重なる。思春期、音楽の興味は邦楽から洋楽へ変わった頃でもある。もちろん借りたレコードにも「スリラー」はあった。また借りるばかりでなく、シングルの「スリラー」も買った。ただのシングルではなく、12インチシングル。30センチのLPサイズをEPの45回転で走らせる。当時ダンス系とくれば、全て12インチシングルでリリースされていた。

 90年代、CDが爆発的に普及した頃、マイケルはクインシー・ジョーンズと共同プロデュースによる集大成「BAD」をリリース。当時、CDは3,200円だった。プロモ公開も一大行事。第一弾プロモの監督は、前作のジョン・ランディスからマーティン・スコセッシ。ニューヨークの地下鉄を貸し切っての撮影。マイケルのダンスもさることながら、まだ無名だったウェズリー・スナイプスが印象的だった。今観てもクオリティの高い一篇である。

 社会人になって嗜好の違いから、マイケルの音楽と疎遠になった。この間、漏れ聞こえてくるのはゴシップばかり。そしてレコード、レーザーディスクは世の中から消え、今や音楽はCDから楽曲のダウンロード販売に移り変わろうとしている。先週末のニュースもそんな中の出来事だった。その時、年下の妻にこんな事を言われた。

「マイケル・ジャクソンって黒人なんだって!」

時は流れ、一つの時代は終わった。


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2009/02/27

「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」を観る

 今夜は盟友N氏の誘いを受け、「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」を観てきた。劇場の窓口でタイトルがおぼつかない程、スコセッシの撮ったストーンズの映画という程度の事前知識。しかしマーティン・スコセッシといえば、ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」等、音楽映画でも才能を発揮する監督である。ストーンズとのコラボレーションは如何に、そんな気持で観始めた。

 冗談なのか、冒頭のストーンズとスコセッシのやり取りが可笑しい。プロとして観客のためにステージを組み立てるストーンズ、一方最高のステージを撮ろうとするスコセッシ。ただそれは単なるつかみであり、ステージが始まればあくまで主役はストーンズだ(とはいえ、出たがりのスコセッシはラストにも登場する)。メンバーを追うカメラ割り、編集等、スコセッシの面目躍如。さらに過去のインタビューを織り交ぜ、ストーンズの道程に迫る。

 デビュー以降、40年間ストーンズはとにかくブレないのだ。多少の紆余曲折はあったが、ストーンズは走り続けるならぬ、転がり続ける。進化ではなく、経験を味方にしたロックのスタンダードを演奏し続けている。今のストーンズは同期のビートルズも到達し得なかったある意味、神の領域に居るのかもしれない。静と動を兼ね備えたミックのパフォーマンス、味のあるキースとロニーのギター(相変わらずのキースのスモーカーぶりはご愛嬌)、マイペースなチャーリーのドラムワーク。四人の化学反応は"老若男女"を問わず魅了する。

 2006年に行われたビーコン・シアターのライブを収めたこの作品。観客にゲストは多岐に渡り、前述の"老若男女を魅了"を裏付ける。個人的には開演前に現れたあの夫妻の登場はタイムリーであり、政治とロック産業の結びつきを見た気がする。ストーンズはロック産業の成功者でもある。そしてイギリスのロックバンドというより、ワールドスタンダードというのが正しいかも。後半にかけての名曲による畳み掛けで、興奮は頂点に達する。

 とにかくマイペース、ブレないストーンズ。だがこの作品を通して感じる、彼らのプロ意識に感服するばかりだ。何処かの国のブレてばかり、自分可愛しの政治家たちに、ストーンズの爪の垢を煎じて飲ませたいぐらい。不況で冴えない世の中、今夜はアラカン(アラウンド還暦)のストーンズたちに、とてつもない元気をもらった気がする。最高だよ!ザ・ローリング・ストーンズ。本作は音楽映画の傑作だ。

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2006/09/19

間が無い事はいい事nanoです(New iPod&iTunes登場)

 先週発表された新iPod。あのminiを彷彿させ劇的な変化をみせたiPod nano、超スモールになったiPod Shuffle、照度アップとバッテリーライフが大きく延びたレギュラーサイズ(?)のiPodとファミリーは充実した。あわせてiTunesも7.0にヴァージョンアップされ、インターフェイスがよりビジュアルにシフト。棚からジャケット写真で探すような遊びも増えた。ただボクのPCのスペック不足か、クイックとはいかないのだが、それでも楽しい事は確かだ。

 中でも出色はギャップレス再生に対応した事だろう。これはかねてから望まれた機能。曲間の区切られたアルバム取り込みなら良いが、ライブ盤や絶え間なく続くメドレーの場合、妙な間が空いて違和感を感じたものだ。確かにAppleが提唱する大容量によるシャッフル再生、アルバムや曲の垣根を取り払うポリシーは楽しい。しかし本来のアルバムの形、アーティストたちの込めたコンセプトは反映できないジレンマはあった。そしてギャップレスは今回のiPodだけの事と半ば諦めていた。

 しかし今回のレギュラーサイズのiPodは第五世代と称しており、ボクの手元にあるiPodと同じだったのである。しかもiTunes7.0にヴァージョンアップ後、同期時にあわせてiPodもソフトウェアアップデートされ、機能面は今回新発売されたiPodと同等になったのである。気がつけば念願のギャップレス再生が実現、すぐにエリック・クラプトンの「アンプラグド」を最初から最後まで聴いていた。当たり前が実現し、iPodは初めて本当のポータブルオーディオとなった瞬間だった。

 マイクロソフトがポータブルデジタルプレーヤー『Zune』を発表。ソニーを始めとする日本国内メーカーは攻勢に転じ、携帯電話と共にiPod包囲網を展開してきている。しかし今のAppleはファンを捉える魅力に溢れている。しかも一年前に実現できたギャップレス再生を、小出しして今年に持ってきた事実。でもファンは誰一人も文句は言わない。そのタイミングの巧さ、今後も続く期待値の高さが大きな強み。まだまだiPodのシェアは衰えそうにない。

追伸.
 英会話ソフトのリスニングにiPodを使用しているが、今回ソフトウェアが1.2になったところ、オーディオブック登録のファイルは全てシャッフル再生できなくなった。短文をシャッフルリスニングするメリットがあったのだが、今更スピードを落として聴く事も無くなったので、MP3でリッピングし直そうかと思っている。再リッピング以外でいい方法はないだろうか。

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2006/03/27

昨日の高松宮記念と宮川泰さんが逝く

 昨日はGI高松宮記念だった。日本二大珍名馬主の一人、小田切有一氏の持ち馬オレハマッテルゼが快勝(もちろんもう一人は、マチカネ軍団の総帥細川益男氏)。オークス馬ノアノハコブネ以来のGI勝利である。ノアノハコブネの鞍上は当時騎手だった音無秀孝調教師。その縁が二十年を経て、以来のコラボレーションが再び実を結んだ。元々小田切氏の馬を管理する事が多く、リーディング常連ながらGI勝ちがこれが初めて。今回の鞍上、柴田義臣騎手にも六年ぶりのGI勝ちをプレゼント。とにかく久々尽くしの高松宮記念だったと思う。

 高松宮記念は中京競馬場、関西エリアのレースとして扱われる。その違いの一つはファンファーレ。GIのファンファーレは東が「ドラゴンクエスト」シリーズでおなじみ、すぎやまこういち氏。西は宮川泰氏の手によるものである(ただし宝塚記念は一般公募)。そう先日亡くなった宮川泰さんの事だ。そんな間際の高松宮記念、中京に宮川さんの作ったファンファーレがこだまする。しかしだ。実況アナもその背景を紹介せず、しかもファンファーレは生演奏ではなかった。正直、ガッカリした。

 大きなGIでは生演奏が必須。ダービー、天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念は必ず生演奏である。確かに今回の高松宮記念はGIと呼ぶには格が落ちる。しかし作曲者の亡くなった直後の対応として是非生演奏し、背景を紹介する等して功績を称えるべきだった。それが亡くなった功労者に対する儀礼だと思う。ファンファーレが宮川氏の作った格式あるものに代わり、GIの雰囲気は確実に変わった。昨年、ディープインパクトの三冠のかかった菊花賞、ファンファーレのリズムに合わせ、観客が拍手する姿はその場にいて全身に響いた。そして約三分後、あの感動が体に走った。ディープの走りを振り返る時、かならず宮川さんのファンファーレがある。

 宮川泰さんというとボクら世代にはやはり「宇宙戦艦ヤマト」。猛々しい主題歌、大人の愁いに溢れる「真っ赤なスカーフ」、そして美しさに満ちた数々のスコア群。子供の目から見たちょっと背伸びした大人の世界を体現したのが宮川さんの音楽だった。「宇宙戦艦ヤマト」にはロマンという言葉がまず浮かぶ。音楽の持つ重要性、けっして映像サイドの世界観だけで、あの雰囲気は得られなかったと思う。そして晩年、ビートたけしのバラエティ番組「スーパージョッキー」にコメンテーターとして出演していた宮川さん。お茶目さも宮川さんのトレードマーク。「宮川先生!」とたけしにツッコミを入れられていたのが懐かしい。謹んでご冥福をお祈り致します。

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  「King of Turf」
中央競馬のファンファーレ

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2006/02/20

DVD版「一青窈★夢街バンスキング ~はいらんせ~」を観る

 最近、気になるアーティストを挙げていくと、やはり筆頭は一青窈だと思う。昨年はJRAのブランドイメージソングとなった「ハナミズキ」「影踏み」の二曲に魅せられたせいもあるが、これを皮切りに彼女のCDを集め始めた。ここまで気に入る理由は数多くあるが、やはりその詩の世界と歌唱力だろう。特に彼女の歌唱力は、最近のアーティストの中でも目を見張るものがある。一度、生歌を聴いてみたいと思わせるアーティストの一人だ。

 ちょうど一ヶ月ほど前、NHKの地上波で昨年夏、京都祇園甲部歌舞練場で行われた、彼女のライブの模様が放送されていた。そして意外な姿が示される。彼女が生まれる前の懐メロのメドレーが中心に置かれていたからだ。『泣きの一青窈』と称されるが、実際の彼女は明るくしっかりとした個性を持った人。TVKの「Saku Saku」に出演した時、一青っちとしてお茶目さと面白トークは別の一面を表していた。そんな彼女だから、単に『泣き』を否定するわけでなく、新たな一面を見せたい、そんな意気込みが伝わってきた。確か、番組中のインタビューでもそんな話をしていたと思う。

 さて、そんな京都祇園ライブの全長版がDVDとなった。懐メロメドレーも見どころの一つだが、もちろん彼女のヒット曲も満載。前述の二曲に加え、「かざぐるま」「もらい泣き」などのヒットシングルやアルバム収録曲、井上陽水の「ジェラシー」まで網羅。特に好きなのは日本語と中国語の歌詞で構成された「月天心」という曲。流暢な中国語には、日本語とは別の何か惹かれるものがある。そして彼女の唄いっぷり。少し眉にしわを寄せ、口元を引き、手を伸ばす姿が美しい。

 このDVDの良さはカメラワークだろう。アップと引き画を上手に組み合わせ、大画面で観ても疲れない。むしろ大画面で観るからこそ、表情とアクションから伝わるものがある。また音楽ライブ、フィルムタッチ、プログレ収録にPCM音声の組み合わせだとミスマッチな場合も少なくないが、このDVDでは一青窈の世界観に合っており、違和感は一切感じない。筆者的に再生は5.1chより断然レンジが勝るPCM音声を採る。それゆえ回り込むサラウンド感も程ほどだが、過剰な音の演出より、会場の雰囲気は伝わる。惜しむらくは、前述のNHKで放送されたインタビューが無かった事くらい。彼女のコンセプトと舞台、そしてパフォーマンスが見事なライブDVDだ。

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