2026/04/20

バカな相手は、おいちゃん心理で受け流す

ストレス社会。誰もが温厚に会話や仕事ができればいいけれど、中には協調性なく「ナイフみたいにとがってる人」(from チェッカーズ)も少なくないです。Youtubeなんかで交通ルール無視、唯我独尊のトヨタア⚪︎⚪︎⚪︎ードなんかの動画がよく出てきます。そういう時、こう思うのです。

「(アイツは)本当にバカだねぇ」

令和7年現在、バカにつける、または効くクスリは開発されていません。一方、バカが使うクスリはあります。ただし手が後ろに回ってしまいますけどね。そんな冗談はさておき、この世の中で必要なのはムーディ勝山よろしく、右から左へ受け流す考え方だと思うのです。

ただ受け流すのではなく、心の中で「アイツはバカだねぇ」と呟く。これだけで少し気が楽になります。アンガーマネージメントの一種。若干、上から目線ではありますが、あくまで心の世界ですし相手には判りはしません。そもそも言葉の相手が本当にバカなんだから仕方がないです。

そもそもこのセリフは映画「男はつらいよ」のおいちゃんのものです。アイツとはもちろん寅さんの事。昔からよく知る寅さんの言動からの心の声、というか声に出てますけど正直な言葉です。でもおいちゃんの言葉は寅さんへの愛情の裏返しでもあります。愛情ゆえっていうのもある意味心の余裕なんですよね。

なお目下「アイツはバカだねぇ」と思う相手は二人。一人は最近、映画で観たあの人。もう一人は彼の国で一番偉い人。その人の過去はバッキー主演で映画にもなりました。この二人のおかげで世界は迷惑どころか、死に瀕する人まで出ている、彼らこそ唯我独尊、バカを通り越してる。さすがにこればかりは受け流せないか….

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2026/02/09

衆院選2026【驕れる者久しからず】

衆院選が終わりました。昨夜、Barakan Beatを聴きながら20時前に就寝。だって開票速報を見るまでもなく自民勝つの判ってたから。判官贔屓なのでそちらには入れませんでしたが、朝起きてLFのあさぼらけ聴いて改めて納得しました。ちなみにあさぼらけはLFの中でもリスナー共々真ん中寄りの番組なので聴きやすいですね。

中道大敗の理由、特に旧立憲民主は自民大敗の後、何もしなかったから(そもそも旧公明候補は支持母体のおかげで落選はなかったんじゃない?)。国民は何もしない野党より、少しはやってくれる自民を選んだ。ちなみに地元の旧立憲民主候補は長年口ばかりで何もやらなかったから見事に落されました。自民は政権与党だからできるのは当たり前ですけど。

また同じ自民でも何もやらなかった石破前総理より、高市総理はあらゆる面で行動(維新不要に思える程に)が目立ちました。トランプとは蜜月(に見える、見せる)、韓国首相とはセッションでドラムも叩くし、NHKのテレビ討論よりもまずは国民の前で話す事を選びました。ただリュウマチならドラムは止めておいたほうがいいですけどね。

さてこの自民圧勝の構図、一昨年のアメリカ大統領選に似ていました。就任後に何もできなかったバイデンによる民主党の自滅、ならやってくれそうな共和党トランプの台頭。結局、世界的な不況を前に劇薬を求めたアメリカ国民の結論がトランプだったわけです。

ちなみに2回目の大統領就任後の政治活動はご存知の通り。トランプ関税にロシア・ウクライナへの仲介、イスラエル支持、ベネズエラへの介入、そしてICEの件…今年はアメリカ中間選挙がありますが、果たしてどうなりますか。日本よりも直接、大統領を選んでいるシステムだからこそその成り行きに注目しています。

そして高市総理ですが、少なくともあのトランプと対峙しているのは凄いと思います。それが高市人気の一つであり、今回の結果につながっています。総理の気になる政策(国防とか改憲とか)の行方が気になりますが、今後日米トップの行末が「平家物語」の一節のようにならない事を祈ります。

追伸.
今回の選挙戦でのインタビューで裏金問題の話に寛容な方がいましたが、そういう人って騙された事無いのか、その事にすら気がついていないのか。金を借りた人は忘れやすく、借した人は返されなければ一生忘れない。国民と裏金問題の構図って実はこれに近い、彼らの収入は税金ですから。それにそもそも一般社会で本来はあり得ない話なんだから。

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2025/12/31

2025年総決算「モノ・生活篇」

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2025年でまず思う事はやはり物価上昇ですね。円安が表すように日本経済は弱体化し、その一方で海外からの投資が流入する株式市場だけは活況。一見して好況に見えても、その恩恵は残念ながら我々のフトコロまでは届いていません。毎日、スーパーへ通っていると物価に敏感となります。

政権を担う与党自民は参院選大敗を受け、石破氏から高市総裁へ起死回生の手に出ました。同時に相棒を公明から維新へスイッチ。依然、数は足りませんが、イメージチェンジに成功しています。高市総理と彼の国のバチバチも想定内とはいえ、世間がそれをプラスに受け入れられてしまうのは国内事情の悪化を表しているのかも。

改革を謳って党内を纏められなかった石破さん。党内事情に反してわざと進次郎を農水大臣に起用。備蓄米の放出も焼け石に水。その後、高市政権となってお米券に収まるところは結局、利権絡みの匂いしかしません。結局、米価格上昇の恩恵は生産者に降りていないし。そして進次郎は顔に使えるからと防衛相へ。日本の闇は深いです。

とどのつまり、景気が良くならないと気持ちに余裕が出てきません。経済番組で”マインド”と良く聞きますが、景気は人の作るもの。大国の論理でウクライナもパレスチナも影を落としていますが、そうした概況も”マインド”を下げているのだと思います。個人的事情共々、何とかならないものかと思案しています。

そんな今年、心を癒してくれたモノたちは…

一年通してでは無かったですけど、やはりギターでしたね。映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」を観た事もきっかけの一つ。追い討ちを掛けるようにリバイバル公開された映画「リンダ リンダ リンダ 4K」は大きな刺激となりました。

大好きなラジオを聴きながらギターを爪弾く。安い中華製でしたけど、ファーストステップとしてはまぁ良かったです。ギターメーカーのフェンダー曰く「一年あるいは90日以内に初心者の90%が挫折する」と言っている程です。まだ一年経過していませんが、ほぼ毎日ギターを触らない日はありません。

大好きな曲、音楽を弾けるだけで満足なのですが、少しでも上手に弾けるようになりたい。今はその一心です。家族と介護別居する一方で今年は家族を描いた映画を観て、自分が家族を欲している事を再見して、どうにもならない思いが湧き立ちますが、ギターはそれを忘れられるひと時。クラプトンを弾く毎日です。

ノートパソコンは念願のMacBook Air(M4)に更新しました。Airとはいえ、13インチになって11.6インチのAir(2013)に比べると重いです。ディスプレイの美しさと性能でトレードオフなのでしょうけども、来年発売される噂の低価格MacBookがそれを担うのかもしれません。

BootCampでWindowsが利用出来なくなったため、VMware Fusionで仮想化してWindows11を導入しました。競馬を始めた頃からWindowsで西田式スピード指数とデータベースソフトTarget無しでは予想ができない体になってしまいました。だからMacに環境を用意するのは必然。残念ながら馬券購入が激減した今年ですが、いずれモチベーションが復活する日が来る事を切に祈ります。

今年、買ったものはそれだけです。いや、グランツーリスモ7のパワーパックを買いましたが、それほどやり込めていないのでいずれレビューかな。いやいや、それよりも年末の最後の最後、中古取扱店であるモノに出会ってしまったのです。これは運命の出会い。その件は年始にでもレビューしたいと思います。

ちなみに今年もPC、タブレット、スマホ共にRadikoが最稼働アプリでした。ピーター・バラカンさんにも直接お会いできましたしね。ラジオLoveです。

それでは皆様、良いお年を。

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2025/08/14

赤いスイフトスポーツの女

ズバリ今回のタイトル通りです。「赤いスイフトスポーツの女」をご存知ですか?実は皆さん、既に様々なニュースでその人が誰かをご存知なのですよ。

一ヶ月以上前のある夜、地元静岡県のニュース映像に赤いスイフトスポーツが映りました。ニュースタイトルに目を移すと「伊東市長”学歴詐称疑惑”….」、もちろんスイスポを運転しているのはニュースの主である伊東市長その人、何と彼女はスイスポオーナーだったのです。

Yahooで“伊東市長 スイスポ”で検索すると21万5千件引っ掛かります。しかもその中には未塗装樹脂パーツを補う某メーカーの製品を使っていますと、市長自身のXのポストも見つかりました。スイスポ初心者というより、中級者以上をアピールしている様子。

市長のスイスポは純正アルミホイール、純正ナビの特徴たるリアカメラがエンブレムの下に見えています。某メーカーのパーツ使用とスイスポユーザーお約束のブラックエンブレム以外はどうやら吊るしの状態みたいです。

昨夜のNHK、7時のニュースでも採り上げられる程、今や全国区の話題となった伊東市長。まずボディが同色で無かった事にひと安心しましたが、同じスイスポオーナーとして心内は微妙です。何せ向こうが”学歴詐称”なら、こちらは”メーカー(車種)詐称”やっちゃってるのでね….トホホ

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2011/04/16

テレビで「グリーン・ゾーン」を観つつ思った事

  WOWOWで録画しておいた「グリーン・ゾーン」を観た。マット・デイモン主演、ポール・グリーングラス監督による、すなわち「ボーン」シリーズのコンビによるものだ。作品はこの監督さんのテイスト通りのドキュメンタリータッチ。どこまでが事実でフィクションなのか、挿入される報道映像と共にイラク戦争、米国、大量破壊兵器の真実(?)に迫っていく。「ユナイテッド93」を撮ったグリーングラスだからこそ扱えるテーマでもある。

 デイモン演じるミラー准尉はイラクでの大量破壊兵器捜索を命じられる。しかし行けどもそんなものは見つからず、組織の一人として困惑するミラー。そんな中、旧イラク軍将軍の動きを察知、接触を試みる事に...米国、旧イラク軍、イラク市民、マスコミ、そして大きな力。ハリウッドのアクション映画というオブラートを使って、混沌としたイラク情勢を描く。終盤、ブッシュ大統領の旧イラク政府、軍の解体演説に相反し、米国の答辞に対するイラク国民の心中。大量破壊兵器の真偽はあれど、ラストシーンこそ監督の気持が込められている気がしてならない。

 実はこの作品を観ていて興味深かったのは、「大量破壊兵器」と今我々が対峙している「福島原発」の位置づけが似通って見えたからだ。相変わらず良く見えない真実、全てを知るのは現場、一部の当事者。そして翻弄され、疲弊する市民。今の福島原発被災者の立場、怒りはこの作品のイラク国民に酷似する。必死に現場で原子炉と戦う人々、これに反し日本政府や東電との構図にも非常に近い。大きな力は何処の世界でも正しい力とは限らない。

 イラクの問題は中東における長い歴史の中の出来事、まだ終わったわけではない。一方「福島原発」の出来事はまだ始まったばかり。そしていつ終わるのか知れない。一過性の事件、事故に留まらない。何年、何百年、次々の世代まで解決しないかもしれない。助け合い、支えあうのは当然の事。ただそれ故に日本国民は震災以降、心に何かすっきりしない思いを続けている。今そこにある危機を日本の政治はもっと考えてほしい。

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2007/10/27

NOVAでクタバル

 ついにX-dayが訪れた。猿社長が緊急役員会を開こうとした日の未明、その主(あるじ)不在の欠席裁判が行われた。社長解任のクーデター、会社更生法の申請と英会話学校NOVAは起死回生、最後の一手に出た...と普通、外野ならニュースを右手に受け流すところだが、今回は被害者。ボク自身、公称40万人と言われている受講生の一人なのである。実は社長が26日に役員会を開くとした時点、何かが起こると思っていた。その経緯は以前この場で述べた通りだ。

 NOVAの誇大広告ぶりは入学してみると良く解った。好きな時間のレッスン予約は取り難かった。そもそも講師の数が決まっているのに、受講生の希望通りに全てレッスンを組みようが無い。もちろんそれら全てを受け入れれば、労働基準監督署の監査の対象となろう。ただ実際それ以外にも抵触する点が多くあったのも事実。ゆえに講師、受講生両者に不満が山積していくのは必然。講師は教師ではなく、自らをInstractorと称していたのを思い出す。

 ただそれでも通い続けたのは、単にポイント行使だけが目的ではなかった。もちろん今の事態は今年六月経済産業省の処分によって決定付けられた。ただそれよりも、受講期間はしっかりレッスンを受けようという気持が強くなっていたからだ。それは通っていた場所(ブランチっていうんだな、この事件で初めて知った)の講師の真摯な姿勢も感じたし、レッスンが楽しかったゆえ。業務悪化以後、X-dayを感じつつ、通い続けた受講生の大半は同じ気持だったろう。ただ講師やスタッフたち最前線の努力は報われず、現在に至っている。

 願わくば休校前の受講体制復活を希望したいが、現実は厳しい。しかも40万円近いローンが残っている。法令下の支払停止、抗弁権の行使も可能だし、冷静にNOVA一ヵ月後の破産も想定した行動が必要。いまだ雲隠れしている猿前社長、40万人の受講者を見殺し、NOVAを徹底指導ができなかった経産省の罪も大きい。甘利経産大臣の他人事な会見を不快に感じながら、NOVAよりもボクのほうがくたばりそうだ。

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2007/09/29

この顔にピンと来たら...

 今更ながら告白するが、某英会話学校に通っている。ご存知、駅前留学、いや今では瀕死の状態のあの学校だ。あの報道以後、何があっても半分諦めモード。今は解約より英語を毎週話す機会を作る事のほうが重要と考えている。ただ既に今週新聞等でも報道された通り、全国のうち200校が閉鎖されるという。今のところ、ボクが通っているところはどうなるか判らないが、嫌な予感はしまくっている。しかし現実はそれ以上の悲劇が待っているのかもしれない。

 ここのウリの一つがお茶の間留学。学校まで通わずともの自宅でレッスン、または講師が病欠した時の対策として使われるもの。レッスンはネット経由で大阪本部の教師と結ばれている。だが実態は各学校の講師不足を補う手段の一つでしかない。そんな"お茶の間"をしたある日、画面の向こうからこんな言葉が飛んできた。
『NOVA Crisis』
講師自身が自らの言葉として使ったのは初めてだった。これまでいろいろあったが、口に出した講師やスタッフは居なかった。そして満身創痍のひと言「来月になったらどうなるかわからない」(もちろん英語で言っている)と言い出す始末。お茶の間の本部は大阪。しかも階上の社長サハシ(サルハシではない)は行方不明、トンズラしたというのだ。最後の砦、教師で作られた組合もいい子ちゃんばかりの犬ゆえ、役に立たないという。直近の給与は払われたが、来月はわからない。画面からは各地方学校には無い緊張感が漂う。全面撤退のD-DAYは近い。

 今すぐサルハシを更迭したいが、今何処の存在。今こそ民間ローラー作戦、猿橋包囲網。隠れていてもネット時代の力を侮るなかれ。この顔にピンと来たら110番。いやいやマスコミに吊るし上げてもらおう。そもそも事が起きたとしても100%返金は望んでいない。それよりもコイツを晒し首、社会的制裁を与える事が重要だ。しっかりと報いは受けてもらう。"お茶の間"の講師いわく独身、Bachelorな男。トンズラ直前、社員にPoetic Messageを残す胡散臭いヤツ。全国約40万人いる生徒の前、土下座程度じゃ済ますまい。

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2007/09/07

台風とF1戒厳令

 昨日からの台風9号のダメージは大きく、今朝の出勤時間帯を直撃した。高速が止まれば、下の道路が渋滞。車を避けるべく電車を選べば、運休の憂き目に会う。地道に駅で電車復旧を待っていると、路線バスを待つ学生の行列があった。運よく電車に乗れたとしても、交通マヒの連鎖は我々を巻き込んでいく。行列はバスがやってくるまでしばらく続いていた。

 9月に入り、本格的な台風シーズンとなった。東京だけでなくその道筋次第では、静岡県のような田舎もその影響を受ける。まして今回の台風はお隣、小田原をジャストミート。しかも時速20キロのノロノロ速度で大きな傷跡を残した。午前5時半に目が覚め、早めの出勤、遅刻対策をうつも、午前8時半現在なす術がない。車、電車共々、あらゆる手を尽くしたが完全なマヒ状態の最中にいた。

 そして今月は富士スピードウェイでF1グランプリが開催される。約30年ぶりの開催に揺れる地元、近隣市町の企業は開催日は時差出勤や休日に切り替える等、対策を講じている。かくいう我が会社もその影響下であるが、8月末になって初めて対策が公表されるという遅さ。しかも日勤者は通常通りの出勤である(影響のピークは土日だからいいけども)。だが正直、F1とは我々に未曾有の事態ゆえ、終わってみなければわからない事が多い。

 今回の台風でパニックに陥るこの周辺の住民が、最大14万人がやって来るF1を受け入れる事ができるのだろうか。28日から3日間、大量のシャトルバスが増発。一方、富士スピードウェイの近くに住む同僚は、土日許可書がないと車で外出できないと嘆いている。予選走行の金曜はその沿線、御殿場線で出勤を目論んでいるが、果たしてどうなるだろうか。そして9月7日午前9時現在、御殿場線全線、復旧の見込みが立っていない...

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追伸.
その後、車での移動に切り替えたが、午前のうち沼津市内を抜ける事ができず、出勤を断念。間もなく有給休暇に切り替える事になった。

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2007/03/11

森進一「おふくろさん」騒動を考える

 先週は風邪に四苦八苦。カミさん直伝、風邪薬をリポビタン2000で飲み干す対策が功を奏し、会社を休まずにすんだ。ただ病み上がりのダメージは見えないところで進んでいた。声が出ないのである。出るには出るのだが、声域は狭まれ、発声も続かない。まるで森進一のようになってしまった。話す人、話す人に「大丈夫?」と声を掛けられるも、その先会話が続かない。いや声が出なかった。しかしボクのサービス精神は「こんばんは、森進一です」という第一声に溢れていた。そして土曜日には完治したようだ。

 ここ数日出勤前、朝の情報番組を見ていると、必ず耳に届いてくるのは、森進一の「おふくろさん」。しかも何度も最初のフレーズがリピートされ、完全に意識へ刷り込まれてしまった。実際、世間でもカラオケの選曲が増すなど、再び「おふくろさん」に注目が集まっている。それもこれも、作詞家と歌手の思惑の違いがぶつかった形。歌手の後付けした創作(とはいえ、曲前のセリフ)が御大作詞家の逆鱗に触れてしまった。

 物作りでも自己完結しているものであれば、確かに自分の責任を持って改作する事ができる。ただ共同作業の中で生まれたもの、今回のような楽曲に関しての改変は、協議をもって進めたいもの。表舞台は歌手森進一の代表曲だろうが、彼一人だけでは「おふくろさん」の誕生は無かったはず。我々の仕事でもそうだが、表に出るものが全てではない。ハスキーボイス=おふくろさんではなく、歌詞の共感、曲への感情移入がその背景にあるだろう。

 高校時代、放送部にいた頃、NHK放送コンクールに入賞した事がある。作品では脚本と構成を担当、地方大会で六位の成績をおさめた。ただそのまま全国大会に出品すると思いきや、リーダーなる者に構成を改変されてしまった。全国大会で発表された時の驚きを忘れない。ワイワイガヤガヤ、所詮高校の部活、彼は名目上のリーダーだったが、まるで自分だけの創作物のように弄られたのが許せなかった。間もなくボクは退部届を出し、そのまま離脱。だから川内康範さん、あなたの怒りよくわかりますよ。

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2006/01/25

個人的にこれまでの『ライブドア騒動』を振り返る

 ご存知ホリエモンことライブドア堀江貴文社長が捕まった。いや今では堀江前社長、堀江容疑者となった彼だが、あれだけチヤホヤしたマスコミは手のひらを返したように、一気に悪役まで押し上げた。まぁそんな事は先週の時点で「想定の範囲内」ではあったが、堀江氏最後の記者会見で「想定の範囲内ですか?」と質問する記者に失笑、いやそれは笑えないし、場違いな質問。たぶんあの記者はそんな質問をぶつければ、きっと全マスコミ、ニュースで採り上げられると踏んでいたのだろう。もはやマスコミはハイエナ同然、堀江氏は骨の髄までしゃぶられている。そんな堀江氏について書いたネタをここで振り返ってみたい。

 このコラム、ライブドア(という言葉の)初登場2004年9月10日と遅く、もちろんプロ野球新規参入問題がテーマだった。球団オーナーを馬主になぞらえ、「別に若造でも、他のオーナーのフルネームを知らなくても馬主にはなれる。ライブドアならとっくに有力馬主となっているだろう」と称した。実際、彼も当時からホリエモンという馬を持つ馬主でもあった。ちなみに馬名は公募、二位に選ばれていたのは『ブンカツテイオー』という名だったとは何やら因縁である。

 続いて同年9月23日、「楽天「本拠地仙台」は完全な後出しジャンケン」とコメントを出した。この時、追い風であった「ライブドア」の大きな挫折でもある。球団争奪の相手が「楽天」、しかも目のつけどころまでもが同じ仙台と、「弱肉強食、確かにビジネスとしてはこうした戦略もアリ」と楽天のやり方を称しても、敗者を擁護したくなるのは日本人だからか。そして11月2日には新規参入球団が決定。
「選ばれなかったライブドアは痛し痒しの結果。痛いのは十二球団目に選ばれなかった事。痒しの意味は参入が見送られ、株価が上昇した事である。そもそも春先、球団買収を表明した時点でライブドアの認知度は大きく上がり、企業としての彼らの欲求は満たされている」
結局、この時が堀江氏のターニングポイントだったという事、今回の事件の伏線ともなった。

 そして翌2005年2月20日、「ビター・スイート・サンバ」でニッポン放送株問題に触れた。
「現時点ではその鍔迫り合いの最中という事。堀江社長の野望はその巨大なフジサンケイグループを手に入れる事にある」
「堀江社長に言うメディアの融合はよく解る。ネットによる配信による即報性、双方向性にテレビ、ラジオ、新聞の強みを融合させれば、さらに大きな力を発揮するだろう。ただそれは同時にライブドア側のコンテンツの枯渇を露呈し、結果として堀江社長を人生の一大勝負に押し出した」

問題は後述の『ライブドア側のコンテンツの枯渇を露呈』であり、3月17日の『ニュースは買うもの』へとつながっていく。

「特にインターネットのほとんどのポータルサイトは、ニュースを買ってきている。だからホリエモンの発言は別段、不思議なものではない。だが何でも欲しがるホリエモンと同様にメディアも貪欲だ。小さなスキャンダルが命取りになる事もある。もし自らそんな自体を引き起こしても、ホリエモンはそんなニュースを買うのだろうか」
そして3月24日「テレビのチカラ」というコラムで、堀江氏に対する見解を方向転換した。

「もしライブドアが、単なるコンテンツの取り込みにフジを狙っているのであれば、大きな勘違いだと思う。だからこそ今の放送業界は映画制作に活路を見い出し、マルチな展開から放送からの相乗、あるいは回帰効果を狙っている。その活動はむしろライブドアよりも貪欲。(中略)ライブドアはネットドラマが関の山、そこまで見据えたビジョンがあるとは思えない。ネットとメディアの融合というお題目だけでは、フジが懐疑的になるのは当然だ」

「やはりテレビ至上主義は歴然だという事。先に述べた貪欲さはテレビ、放送業界にメディアの雄たる誇りすら感じる。そもそもドラマやバラエティはダメでも、ニュースを中心とした情報コンテンツはリアルタイムで知りたいし、視聴者に対し今も最も強い力を持つ。電波は日本全国を網羅、しかも在京キー局はわずかに6局、情報発信の重みは大きい。だからこそライブドア堀江社長はテレビを窓口に、自らの主張を続けてきている」

結局、堀江氏をホリエモンとして育てたのは実はネットでもなく、テレビだったと皮肉った。

4月20日「大衆の面前で、ホラをさけぶ」より、
「「業務提携できることになり、ワクワクしている」とはいうものの、テレビを見てしらけてしまった人は多い。実はワクワクしている理由が、多額のニッポン放送株の売却益だという事実。そりゃあれだけのギャンブルを勝てば、誰でもワクワクするだろう。そして最もクビをかしげたのが、あれだけフジ支配のお題目にしていたメディア論。記者会見中ではひと言も触れず、何処かに消え去ってしまった事である。その事からも、ホリエモンにとってニッポン放送株売却の主旨が、単なるマネーゲームだったと言わざる得ない」

「「やっぱりマネーゲームなんだ」と最初から見ていたならよし。かくいう筆者はそうだった。だが見ていた大衆、国民の大多数は、お台場劇場の中で何か新しい風を求めていたという事。そもそも世論を味方につけるため、繰り出したメディア論も絵に書いた餅でしかなかったし、結果として何の提案もできなかった。ホリエモンは大衆の面前、にこやかに記者会見に答えていたが、その一方で大衆の求める答えは一つも無かった。いや最初からそんなものは無かったのだ。無いものを在るものとして扇動しただけの事」

そして今思えば、この時点のボクの見解は間違っていなかったと思う。

8月21日「衆院選の戦い方を見る」
「衆院選は民主党よりホリエモン出馬のほうがニュースになっている事実」とひと言。当時それ以上、コメントすべき事は既に無かった。

12月1日「今年の新語・流行語大賞発表」で再登場。
「ただしホリエモンのマスコミ利用は前年の流行語『新規参入』で心得たものだが、『想定内(外)』=ホリエモン=ライブドアの構図が成立、ホリエモンにとっても思わぬ広告媒体に成長している」
そしてあの記者会見での質問は何とも皮肉。そしてライブドア・ショック以後のネタへと引き継がれていく。

 ここまで振り返ると、堀江氏はかなりニュースな人だったという事。しかしフジテレビ問題の決着で筆者を醒めさせた。彼がネットを活かしたと言えるのは、堀江氏の求めた多数の株売買を成立させた事。反面、ネットの人だった堀江氏が、テレビを媒介に強さを見せつけ、その後も世間とマスコミは彼に飛びついた。衆院選、そしてライブドア株の株価高騰、犯罪者でなければ由、しかし結果は...いずれ明かさせるだろう。一応名目上、まだ堀江氏は容疑者である。

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