
今日は盟友N氏と伊東市の金星シネマで「プラハの春 不屈のラジオ報道」を観てきました。東京では昨年末に劇場公開され、ニッポン放送「上柳昌彦 あさぼらけ」でも取り上げられた作品です。1968年8月チェコスロバキアに訪れた民主化の波「プラハの春」とその顛末を、同国ラジオ局の姿を通して描いていきます。もちろん実話に基づく物語です。
物語はチェコスロバキアの政治、そしてラジオ局で働く事になったトマーシュの二つのエピソードを軸に進んでいきます。前者は当時のソ連、モスクワの支配下にあったチェコスロバキアの世情、人々はささやかな自由を楽しみ、好きな音楽、自分の意見、主張をしていきます。そこに自由の入り得る隙間が見え、さらに民主化が進む事件が起こっていきます。
そこに立つのがラジオ局。人々に寄り添い、民主的社会主義の礎となっていました。当然、ソ連当局と繋がる国家保安部はいい顔をしていません。そこで本作の主人公トマーシュに白羽の矢が立ちます。ある理由でエンジニアとして局に勤める事になり、内部情報を当局に流すトマージュ。やがて一気に民主化へ進んだチェコスロバキア、ソ連侵攻を知ったトマーシュはある決断をするのです。
観ている我々はこれまで世界の歴史を学んでくる中で「プラハの春」とその結末を知っています。しかしそこで起きていた出来事を全て知る事はできません。報道局部長ヴァイナーを中心に正しい報道を目指す姿と彼らの駆け引き。常に当局と衝突するもやがて彼らの手によって”春”が訪れます。本当にほんの一瞬だけ….
ここから怒涛の一週間が始まります。当時のフィルムを交えながら、再現された映像に当時の緊迫感、恐怖感、そして改めて強国ソ連の力と慌てぶりが垣間見えてきます。これまで語られる事のなかった「プラハの春」の内情が描かれていました。侵攻の最中、女性記者ヴェラの放送の最後で国歌を流れるシーンは涙が流れました。別に主義主張、右とか左とか、真ん中とかは関係ないです。
映画で描かれたエピソードの後、ここからチェコスロバキアは約20年、強固なソ連の支配下に戻っていきます。自由を求めるのに多大な犠牲と時間を要し、一方で失うのは一瞬。しかも今現在、大国の倫理で理不尽な争いが世界中で起こっています。日本では解散選挙の最中(ある意味、理不尽な突然の解散?)。この作品を観ると少なくとも政治に対し、自らの主張と一票を投じる重要さを思い知らされます。
また既存報道をオールドメディアと揶揄するのは簡単。「あさぼらけ」で上ちゃんも話していましたが、この作品を通してラジオ局や報道の立場のあるべき姿を考えさせられましたね。
一つだけ残念だったのは作品と別の話なのですが、エンドロール中にスマホを弄り始めた人が居た事です。しかも左前と真左に座った私よりも御先輩の二人。普通なら若者に注意する立場の御先輩でなきゃと思うのですが、二人とも2度注意しても止めませんでした(バツが悪くて一人は途中退席しましたけど)。せっかくの映画の感動が僅かながら醒めてしまいました。

追伸.
今日のランチは伊東で初めて焼肉にしました。金星シネマ最寄りの焼肉店ほのりさんです。実は最初に金星シネマさんへ行った時、散歩がてらに知っていたお店だったのですが、盟友N氏に予約してもらいました。
オーダーしたのはランチメニューの特選カルビ定食(税込2,090円)です。霜降りの感じから種類は3箇所、それぞれレア程度に焼いて食べて驚きました。口の中で肉が溶けるのです。よくテレビで食レポで出てくるコメントですが、人生で実感したのは初めてでした。値段的に量は程々なのですが、量より質にシフトした自分の年齢にあっていました。
タレと塩(瓶には”やば塩”も文字)の2種類を楽しみましたが、肉の素材と甘みを実感できるのは塩ですね。帰りの車中では何度も「溶けたねぇ」を連発していました。毎度、金星シネマさんの後、とはいきませんが、少なくとも伊東で食事へ行きたいリストに登録されました。
ちなみに熱海に出店していたり、この伊東店には長州力さんファミリーが来られるそうです。店内では写真や長州さんのTシャツが飾られていたりしていました。ほのりさんを通して、今日一日で焼肉に対する見方、価値観が大きく変わりましたよ。
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