2026/06/30

競馬初心者のための小ネタ「JRAの降着制度」

先週末の競馬は降着問題で揺れました。

ひとつ目は27日土曜の福島2R。江田騎手騎乗のテンオンスゴールドは直線、坂井瑠星騎乗の勝ち馬スターツトゥデイと何度も接触。馬体をぶつけられ、ハナ差の惜敗。

もう一つは28日日曜の函館11R函館記念の小林美駒騎乗の勝ち馬ファウストラーゼンが最後の直線で外に寄れて、北村友一騎乗のケリフレッドアスクが外に振られて半馬身差の2着に終わりました。

いずれのレースもパトロールビデオを見る限り、被害馬への接触、加害馬騎手の騎乗アクションは許容を超えるものでした。

そこで福島2Rは江田照男騎手が、函館11Rではケリフレッドアスクの藤原英昭調教師が降着の申し立てを行いました。何故ならいずれもレース中に審議ランプは点灯せず、彼らの申し立てを受けた上で審議となったのです。彼らが意見しなければそのままレースは成立しているところでした。まぁそうはいっても、今のJRAって簡単に降着にならないんだけど。

ここで改めてJRAの降着制度を整理したいと思います。以下、JRAのホームページからのものです。

裁決委員が、加害馬の違反行為により被害馬が走行を妨害されたと認める事象で、かつその妨害行為がなければ被害馬が加害馬より先に入線していたと判断した場合に、加害馬は被害馬の後ろの着順に降着となります。
なお、審議においては、加害馬・被害馬の着順や着差だけでなく、被害の程度、事象が起こった場所、事象前後の加害馬・被害馬の走行状況などの要素を総合的に勘案して、降着するかどうかを決定しています。

今回の福島、函館の事例では1,2着逆転の可能性は否定できないと思います。だからといって私は競馬に乗ったことがありません。きっと採決委員は騎手目線で考えた時に審議、降着にしなかったと判断したのでしょう…と言いつつもここで落とし穴が。実はJRAの審議委員に騎手経験者は不在、彼らは競馬に乗ったことないんですよ。

YouTubeの藤田伸二チャンネルで何度も指摘されていますが、競馬に乗ったことない人が何処までレース上の事象を判断が可能か。要は採決委員とて我々長い競馬ファンと経験、視点はそれほど変わらないのです。しかも今回も含めて私の知る限り過去、結構悪質な降着案件であっても、まずくつがえることは無いです。

その根底には彼らが判定を覆す面倒臭さを感じます。くつがえそうが、しまいが、どちらも面倒臭い。間近には大手オーナーブリーダー、世界のトップジョッキーたち。彼らを審議対象にする、彼らに意見するハードルの高さは否めません。日本人ゆえの長いものには巻かれろといったところ。

せっかく競走馬は世界レベルになってきたのに、実はレースを見守る採決委員のレベルは低い。だからJRA所属の騎手たちの危険意識も低くなる。ちなみに海外競馬で審議委員は騎手経験者を登用しているそうです。これが今の世界標準。あとはJRA、日本中央競馬会の取り組み次第なのです。公正に競馬が行われてこそ、ファンは馬券を楽しめるのですよ

ちなみに降着申し立てにあたって保証金3万円を支払う必要があります。異議が通れば3万円は返ってきますが、そうでなければ返ってきません。果たしてこのお金、何処に行くんでしょうか。JRAさん、是非教えて下さい。そもそも降着に至らない理由も都度明確にファンへ説明してください。それが最大のファンサービスなんですよ。

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2026/06/17

ジュウリョクピエロ、秋シーズン国内専念

オークスを制したジュウリョクピエロ(牝3・寺島良きゅう舎)が今年の秋シーズンを国内専念することになりました。これ、表現の問題で「今秋、凱旋門賞断念」と書いてしまうとファン目線で残念度は上がってしまうけど、”国内専念”となれば意味合いが変わってきます。

まず競馬ファンとして最も大事なのは鞍上を引き続き今村聖奈が務めること。唯一無二、女性によるG1コンビだからこそ、ここまで注目を集める存在となったわけです。しかも秋シーズンは三冠最後の秋華賞、さらにエリザベス女王杯が予定されています。

ただ一見、凱旋門賞に比べハードルが下がったように見えますが、同時にファン目線で必勝(一番人気必至)を課せられたことになります。今村の騎乗結果次第では鞍上を明け渡す可能性も秘めているのです。

まず秋華賞の行われる京都芝2,000メートルは小回りでフルゲート18頭出走となれば難コースだし、オークスから距離短縮となれば桜花賞馬スターアニス、あの瞬発力も復活し黙っていないでしょう。エリ女はさらに層の厚い古馬との初対決が待っています。

現実、凱旋門賞を目指すとなれば、全く異なるハードルがあります。やはり最も大きいのが渡航に関する負担です。個人馬主に社台グループのような手厚いサポートは難しいです。しかもオーナーの現役所有馬はこのジュウリョクピエロだけ。愛馬を大事に見守りたい気持はわかります。

同時に国内で2戦走ってくれることは大きなファンサービスです。結果、状況次第で有馬記念も目指すそうです。斤量の恩恵は無くなりますが、古馬になってから凱旋門賞を目指すのも悪くありません。是非、来年父オルフェーヴルのリベンジが実現するといいですね。まずは無事なレースを!

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2026/06/10

競走馬育成シミュレーション『ダービースタリオン2』発売決定

今朝起きてそうそうYoutubeを見ていたら、そのウインドウの一つに「ダービースタリオン2」なる文字がありました。何とダービースタリオン最新作が発売となるようです。柔和なイラストとなったビジュアル、パドック、本物のファンファーレがゲームを演出します。今回から地方競馬へ、海外も拡大。でも….

長年にわたり多くのファンに支持されてきた「ダービースタリオン」シリーズの最新作、Nintendo Switch 2専用ソフト『ダービースタリオン2』の発売を決定いたしました…以上原文ママ。そうこのソフトはSwitch 2専用。逆立ちしても手元のSwitch Liteではプレイできないのです。

Switch 2ってもう手に入るようになったの?⇒いまだAmazon在庫無し。そもそもSwitch 2っていくらなの?⇒税込59,980円(国内専用モデルの場合)そんなお金、今の私にはありません。たぶん今年中に買うことはできないでしょう。

「ダービースタリオン」って最初はファミコンスタートだったですけど、プレイステーションやサターン、PC9801でマルチに展開されていたんですよ。それなら出してくれないですかねPS5で、PS5なら持っているんで。今ならSteamとかもありですよ。でも出ないでしょうね、大人の事情で。

今までSwitch 2のことなんて欲しいと一度も思ったこと無かったんですよ。何せファミコンさえ、社会人になってから買った程ですから。でも「ダビスタ」最新作となれば話は別です。昔ほどのモチベーションはありませんけど、でも欲しいですね。

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https://youtu.be/6UeJQkHY_tY?si=RV-k7-KtvzH6iRdE

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2026/06/08

日本ダービーとか、安田記念とか、今週のこととか【競馬備忘録】

いつもなら日本ダービーは前日に予想をアップして、レース後には回顧を書いていたのですが、去年からそのモチベーションを失い、毎G1馬券を買うことも無くなり、買ったとしても昔の投資額に比べれば圧倒的に少なくなりました。きっとJRAは収入減で困っていることでしょう(苦笑)。

ただ感動的なオークスを観せてもらったし、ここでダービーを振り返るのも一考かと思いました。

ダービーは皐月賞組を中心に馬券を組み立てていました。加えて青葉賞馬、プリンシパルS勝ち馬。ただその中にパントルナイーフはいません。府中実績は気になっていましたが、皐月賞凡走の謎が解けなかったからです。こういう時のルメールは買うべきでした。オークスもそうでしたね。

パドックで目立っていたのはロブチェンの馬っぷり。雄大でただでさえ大きな馬体がより大きく見えました。でもそれだけでないのが競馬。8枠発走の懸念はワグネリアンの時に一掃されましたが、どうしても今年のダービーは混戦に思えたのです。

結果は高速馬場であったにしろ、2分22秒7の勝ちタイム。勝負根性は言うまでもなく、仕掛けをギリギリまで待った鞍上、松山弘平の好判断、好騎乗も光りました。父ワールドプレミアの代表産駒にしてディープ系の凄みを感じさせられたダービーでした。

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ただ個人的にはワールドプレミア自身に罪は無いのですが、ワールドプレミアの馬主のことが頭を離れず、今も何処かでこの馬をヒール扱いしてしまいます。ホントくだらない話です。いや公明正大でなければならない競馬で、いまだ白黒つけなかったJRAとあの馬主には不快さしかありません。

何を言っているか分からない方は”ワールドプレミア 馬主 不正受給”とネット検索してみて下さい。

さてオークスのあと、「世代交代の予感」をアップしたのに、今年の安田記念はまるで異を唱える結果で終わりました。武豊騎手が騎乗したシックスペンスでJRA最高齢G1優勝の記録更新を打ち立てたのです。ちなみに私の馬券はワールズエンドの単複勝負でした。直線が熱かった…

ワールズエンドは非根幹距離でパフォーマンスが高く、一見マイルに疑問符がつくところもありましたが、阪神のマイル戦を好時計での実績がありました。しかもメンバー的に時計は速くならないはず。単勝、特に複勝馬券の妙味を感じ取りました。

一方、シックスペンスも面白いとは思いましたが、この馬こそ非根幹距離での活躍が目立つ馬。G1となればオープンクラス以上でスプリント、マイル、2000メートル戦で勝ち星がない馬は買えません。正直、資金もそれほど無かったのでワールズエンドの単複買うのが限界でした。

ちなみに根幹距離とは世界的に1200、1600、2000、2400メートルと重要なG1が催される距離を、非根幹距離はそれ以外を指します。G2以下となれば根幹距離の中間となるレースがあったりしますが、不思議とその勝ち馬がG1で通用しない場合も少なくありません。

結果、そのウンチクを覆すことになるシックスペンスですが、2番手でレースを支配した武騎手、転厩後2戦で結果を出した田中博康調教師と同厩舎(初ブリンカーとか前日追いとか)、そしてその礎を作った国枝センセーと旧国枝厩舎のスタッフの方々など、色々とサイドストーリーが見えてきますね。

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さて今週は宝塚記念。これまでは安田記念もそのステップレースの一つでしたが、今年から完全にその梯子を外されてしまいました。カミノクレッセやイクノディクタス、ツルマルボーイ等、両距離で連対する馬を知っているだけに物足りなさを少なからず感じます。

結局、メンバーは大阪杯と春天出走組に絞られてしまいます。ただ宝塚記念は非根幹距離で、阪神小回りの器用さも求められます。また大事なことは大阪杯(G2時代含む)、春天、宝塚を全て勝った馬はいまだかつていません。たとえ例年より早い阪神開催、良馬場が見込まれたとしても…

果たしてデータは覆されるのか、とりあえず宝塚記念の枠順確定を待ちたいと思います。



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2026/05/26

中央競馬、世代交代の予感

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ジュウリョクピエロでオークスを勝った今村聖奈騎手。日本で女性騎手によるクラシック制覇は初になります。それに対して武豊騎手は

「ゴールして(ジュウリョクピエロが)勝ったのが分かった。立派だと思います。チャンスのある馬だとは思っていたけど、きっちり決めるのはさすがですね」(東スポ記事より)

武騎手のアランカールは8着。今村騎手がゴールしたその時、競馬ファンに歴史が動いた思いが芽生えた瞬間でもあります。また観る者に涙必至のウイニングランを収めたジョッキーカメラを含めて、偉業に立ち会えた事に興奮しました。本当にこの映像は必見です。たとえ「ザ・ロイヤルファミリー」であっても本物のドラマに敵いません。

昨年の坂井瑠星騎手のブリーダーズカップクラシック制覇にも興奮しました。世界競馬トップのレースの一つで武豊騎手も勝ちたいレースに挙げています。そのレースを勝った、いや日本競馬念願のレースを制した坂井騎手、もちろん矢作先生、スタッフ、オーナーも含めてやっぱり凄いです。

キズナでの復活まで数年の低迷期がありましたが、武豊騎手、ユタカさんあっての日本競馬の時代が続きました。しかし坂井瑠星、今村聖奈と若い力が現れた事は日本競馬にとって好ましい出来事です。ドバイワールドカップとブリーダーズカップ・フィリー&メアターフを勝っている川田将雅の存在も忘れてはいけません。

例えが古いのですが、千代の富士が当時の貴花田に負けた瞬間、その後の引退会見を含め、時代が大きく動いた出来事と今も記憶に刻まれています(角界の裏側は置いておいて)。だからといってユタカさんがそうする訳ではないんですけど、中央競馬に世代交代の波がやって来たのだと実感します。

ただ、これまで日本競馬を牽引してきたユタカさんのパーソナリティーはやっぱり凄い。あのユーモアセンスは超々一流です。これまでも若手騎手にリトルユタカが芽吹いていますが、まだまだ。もちろんユタカさん通算4,600勝を超える実績は我々が生きているうちは破られませんし。

そうした関係性を含めて日本競馬を盛り上げて欲しいですね。短期免許で来る外国人騎手ばかりが活躍しても競馬は面白くないから。毎週末、競馬場ではドラマが待っています…

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2026/05/24

ジュウリョクピエロ 今村聖奈がオークスを制す

今日のオークスは今村聖奈騎乗のジュウリョクピエロが制しました。驚きです。レースも何もかも。まずパドックのジュウリョクピエロを見て腹回りの汗で大きく割り引いてしまいました。頭も高くイレコミも強い。ただ馬連ボックスの一つに入れておきました。

見限れなかった理由はやはり父オルフェーヴルの血です。オルフェは自分の競馬歴上の最強馬。不良馬場のダービーを勝って未曾有のスタミナを披露。三冠、そして二年連続の凱旋門賞2着。うち最初の年は腰が砕ける程にがっかりした事が思い出されます。

去年のドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」じゃありませんが、そのモチーフはステイゴールドからのオルフェーヴルの血でした。まるでその地を行く、オルフェの子ジュウリョクピエロは個人馬主ながら何と凱旋門賞に(予備)登録しています。しかもこのオークスの結果の前に、です。

しかも今回のオークス、16番外枠からの競馬で折り合いをつけながら中団待機、直線は馬群を縫って先頭を駆け抜けました。フルゲート18頭のタフな競馬ながら本当に度肝を抜かれました。クラシック初騎乗、東京コース未勝利の中、今村騎手は貴重なワンチャンスをモノにしましたね。

馬券は2着抜けで外れたけれど、この快挙を杉本節で例えるならば「いやぁ恐れ入った!

凱旋門賞に登録していること、国内なら秋華賞が視野に入りますが、行けるのなら凱旋門賞へ行って欲しい。オルフェーヴルの血でリベンジと期待が高まりますが、まずは歴史が動いた瞬間にリアルタイムで立ち会えて(ネット視聴だけど)感動しました。

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2026/05/07

競馬ファンにとって「MacBook Neo」という選択肢

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MacBook Neoが人気だそうです。まず256GBであればアンダー10万円で買える気軽さ。iBookを彷彿とさせるカラフルなボディーカラーに、MacBook入門機として必要最低限のパッケージングも魅力です。私はM4 MacBook Airを昨年買いましたが、もし今なら迷っていたかもしれません。

そもそもiPadOSとmacOSは26になって機能的に近くなったと言われていますが、実際アプリ(特にマイクロソフトのOffice系)を使うとまだまだ使い勝手に違いを感じます。またmacOSにできてiPadOSにできない事があります。それはOS上でのWindowsの仮想運用です。

私にとってWindowsは重要で競馬ソフトの利用に不可欠。JRA-VANによる競馬データの提供はWindowsのみでJRA-VANを使用した競馬系最強ソフトTerget Frontier JV、愛用している西田式スピード指数を用いたスーパーパドックもWindowsでしか動作しません。

その点で以前、私はMacBook Airで仮想化ソフトVM Fusion Proを介したWindows導入(Arm版)と先の競馬ソフト運用を紹介しました。今のところ不都合なく利用できています。ハードルはけっして容易くはありませんが、馬券検討する上でデータベース系の競馬ソフトが利用できる事は大きなアドバンテージになります。

さてそんな中、新たにMacBook Neoが選択肢として登場しました。ただ競馬ソフト利用となると一考が必要で、ストレージは256GBでなく512GBが必須。仮想環境とデータベース系の競馬ソフトを走らせるとなると、容量的に余裕が欲しいからです。また便利なTouch IDは512GBにしか装備されていません。

ちなみに現行のM5 MacBook AirとMacBook Neoの512GBの価格比較をすると7万円差になります。ただし忘れてはならないのが搭載プロセッサMシリーズとA18の違いとMacBook Airはメモリ16GB、MacBook Neoは8GBである事です。MacBook全般、特にNeoは8GBオンリー、メモリ追加ができない事はウイークポイントになります。

ただし単にMacで競馬ソフトを運用したいだけとなれば話は別。メモリ8GBでもWindowsと競馬ソフト利用に限れば最低限の動作はするはず。512GBでもアンダー12万円で買えるMac、現行モデルの中でMacBook Neoは最もコスパが高い、競馬ファンにとって良い選択肢だと思います。

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2025/12/31

2025年総決算「競馬篇」

去年までなら毎G1買っていたのですが、今年はダービー前に青天の霹靂となる出来事があり、一気に暗転しました。だからダービー、ジャパンカップも行きませんでした。来年こそは、の想いはあれど本当に人生はわかりません。今は粛々と平穏に生きていきたいです。

さて例年よりも距離をとって見た今年の競馬界。一年を通して活躍したのが、中央出走が無かったフォーエバーヤングだったという事実。サウジカップを勝ち、そのまま大一番ドバイワールドカップを迎えましたが、競り合いに負け3着。

秋シーズンは目標をブリーダーズカップクラシックに据え、見事に優勝しました。”世界の矢作”の面目躍如。愛弟子坂井瑠星騎手と共に世界一のタイトルを手に入れました。フォーエバーヤング、父親リアルスティール共に矢作きゅう舎、矢作ブランドの結晶。分厚い扉をこじ開けましたね。

オーナーはウマ娘でお馴染み、Cygamesの親会社サイバーエージェントの藤田晋さん。例え資金にモノを言わせたとしても、浅い馬主歴で簡単に勝つ事はできません。馬と人の巡り合わせ、フォーエバーヤングBC優勝後のコメントも日本競馬界のこれまでの戦いを讃えるものでした。

そんな馬主の世界、競馬界を描いたのが、早見和真原作を基にしたドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」。これまで様々な競馬を題材にした映画、ドラマがありましたが、日本競馬に関してはこのドラマに敵いません。

JRAだけでなく、有力馬主(社台系)のサポートありきの描写も効果を発揮しました。レース映像、勝負服にしてもほぼそのまま使わせてもらえる事でリアリティが生まれます。現実には真の馬主がいるけども、このドラマから競馬を見る人にとってはそれがリアルです。僕ら競馬ファンも脳内補正を入れれば問題ありません。矢作先生、ルメールもいい演技してました。

それを可能にするのもこの作品のドラマ性ですね。血統の世界、特に種牡馬、生産の場まで物語に取り込み、最終回の有馬記念でその真骨頂をみせていく。親世代の逆襲を見せつけられました。年末には原作者の早見さんが続編執筆中との報があり、競馬の新しい世界を開くかもしれません。

原作及びドラマ上では凱旋門賞を勝つロイヤルファミリーですが、リアル、現実世界でそんな朗報を聞く日が遠くないかもしれませんね。あとはそれを誰が、どの馬が成すのかだけ….(2025年総決算「モノ・生活篇」へつづく)

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2025/12/28

競馬初心者のための小ネタ「有馬記念の思い出とプチ予想」

今日はいよいよグランプリ「有馬記念」です。ドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」でフィーチャーされ、今最も一般認知されているG1と言っていいかもしれません。暮れの中山競馬場、芝2,500メートルで行われる大一番。プロ野球のオールスターゲームから想起、生まれたドリームレースです。

今年は第70回のグランプリ。遡って初めて馬券を買ったのはダイユウサクの年です。勝ち馬でその年を表すのが競馬ファン。メジロマックイーンが天国の春から、地獄の秋シーズン。18着降着の天皇賞・秋、瞬発力勝負に屈したジャパンカップ。

同様に有馬では堅実ぶりを発揮したマックイーンでしたが、「アッとびっくりダイユウサク」にしてヤられました。スティーブ・マックイーンと松田優作と映画ファンなら気付くかも…しれないタカモト式馬券で決まった年でした。

実は有名なオグリキャップ引退の年は競馬をまだやっていませんでした。ただ今観ても興奮するレースです。下級クラスのペース、勝ち時計に収まりながら、最後はボス感を復活させたオグリ。フジの大川アナが左手が挙げた武を「右手を挙げた」と実況したり、大川慶次郎の「ライアン!」とマイクが拾っていたり。電車の中でオグリ1着を聞いた友人たちの興奮も忘れられません。

最初で、今のところ最後に生で有馬を観たのはマヤノトップガンの年です。この年は月曜から一週間じっくり予想を立てていましたが、トップガン本命に変わりありませんでした。実は条件馬、神戸新聞杯勝ちからずっとトップガンを追い掛けていたからです。

この年は復活ナリタブライアンや女傑ヒシアマゾンの参戦がありましたが、レースは目論見通り、トップガンが制し、2着にタイキブリザードが入ったおかげで帰りに一緒だった友人と祝勝会をさせてもらいました。他のレースも結構当たってそれも含めていい思い出です。

何度も観たい有馬記念は馬券を獲ったレースばかり。大好きなトウカイテイオーやアッと言わせたハーツクライ、オルフェーヴルとディープインパクトのラストランとか。ただなかなか毎年とはいきませんね。

さて今年ですが、キムテツ師の件でスッキリしない有馬。それだけでなく登録馬が故障で離脱も多かったです。昨年の勝ち馬レガレイラは古馬となって今年は56キロ。第68回以降古馬は58キロ(牝馬はマイナス2キロ)になったため、昔(古馬57キロ時代)よりも能力を問われるようになりました。

斤量的に3才馬や牝馬が有利なのですが、トリッキーな小回り中山コース。騎手の重要性は高くなります。臨戦過程等総合的に馬券を検討すると、2枠から馬券を買いたいです。個人的には鞍上団野大成が息子に似ているので、ジャスティンパレスの複勝をガッツリ買いたいと思います(ウンチク関係ないのかよ…)。

皆様にとって良い有馬記念でありますように。

◎:ミュージアムマイル
⚪︎:メイショウタバル
▲:ダノンデサイル
△:レガレイラ
△:シンエンペラー
△:アドマイヤテラ
×:ジャスティンパレス

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2025/12/16

競馬初心者のための小ネタ「兄弟、姉妹、そしてちょっとだけ血統の話」

先日、日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」は最終話を迎えました。原作を読んでいたものの、だいぶ忘れていたために新鮮な形でクライマックスを楽しむ事ができました。それはロイヤルファミリーとあるダークホースの一騎打ちです。

有馬記念を一騎打ちした馬たちの共通点、それは父がロイヤルホープだという事です。人間でいえば、この2頭を兄弟と呼びたくなりますが、彼らはそうではありません。あくまでロイヤルホープ産駒と呼ぶ事以外、競馬の世界では彼らを兄弟と呼ぶ事は無いのです。

そもそも人気種牡馬は年間100頭以上に及ぶ種付を行うため、もし人間と同じ兄弟関係を求めると種付、誕生した数だけ兄弟になってしまいます。そのため競馬の世界では同じ母親の子供だけに兄弟関係が成立するのです。

ちなみに同じ父親の場合は全兄、全弟、父親が異なる場合は半兄、半弟と呼びます。牝馬の兄弟の場合も同様で全姉、全妹、半姉、半妹となっています。競馬の世界は血統が重視されますが、同じ母親から生まれ、兄姉が活躍した弟、妹が注目されるのはそうした理由があります。

全兄弟で最も有名なのがビワハヤヒデ、ナリタブライアン。2頭はパシフィカスを母親に持ちます。ビワハヤヒデは父シャルードを身籠ったまま輸入された母親パシフィカスが日本で生みました。そして日本でブライアンズタイムを種付してナリタブライアンが誕生しました。

 彼らの活躍は皆さんご存知の通りです。ただこの2頭は兄弟と言いつつ、オーナーの違いで名前に共通性はありません。そこが何とも日本的です。

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面白いのがオルフェーヴルとゴールドシップです。もちろん2頭は兄弟でありません。しかし同じステイゴールドを父親に持ち、母の父は同じメジロマックイーン。2頭の血統表の4分の3は同じなのです。血統を突き詰め、このような配合が生まれるのも競馬の奥深さだと思います。

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※血統表はJRA-VANソフト TARGET FRONTIER JVを使用しました。

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