「ホウセンカ」を観る
今夜はシネマサンシャイン沼津で上映最終日となる「ホウセンカ」を滑り込みで観てきました。「オッドタクシー」のクリエイターチームによるアニメーション作品です。
物語の舞台は1980年代末のバブル突入期。地価高騰の流れはヤクザたちをも潤し、その一人、阿久津は内縁関係の那奈、彼女の息子健介と一緒に暮らしていました。だがやがて健介に重い病気が見つかり、多額のお金が必要になってしまいます…
幸せに暮らす阿久津がバブル期に我を失い、ある出来事を境に那奈と離れ離れに。その過程がとても切ないのですが、(明らかにミラクルさん=)ホウセンカの登場でユーモアをもって阿久津の思いが描かれていきます。
柔和なキャラデザインと現実味ある美術も良かったです。絵が得意な阿久津を表す上で非常に重要だったし、また冒頭の花火大会とその伏線、対となるシーンといい、阿久津の人生にリアリティを感じつつ、ファンタジー色の塩梅が実にマッチしていました。
また昨日の旧劇エヴァ同様に阿久津と那奈の会話がとても今の俺の心に刺さりました。人生の大きな分岐点に来ているからだと思います。劇中の阿久津のように一発逆転といきたいところですが、とにかく今は慎重に静かに粛々と過ごすしかないです。
ちょっと不器用な阿久津の人生に感情移入しつつ、彼の思いが彼女へ届いたラストシーンが良かった。いつか同じように思いが届くといいなぁと。それと「オッドタクシー」は未見なのでこれを機に観たいです。
追伸.
クルマ好きには時代を表すようなベンツ190E、シビック、そしてアクアの登場がとてもリアルでした。あとエンドテーマにもなっている「Stand by Me」の劇中の扱い方が良かった。家族との生活って小さな喜びの積み重ねに尽きるのですよね。













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