「パリ、テキサス」を観る
今日は盟友N氏と伊東市の金星シネマでヴィム・ヴェンダース監督作品「パリ、テキサス」を観てきました。1984年公開の仏西独英米合作のカンヌ映画祭パルム・ドール受賞作。私は未見の作品。今回、公開40周年で4Kレストアされたものが上映されました。
脚本は映画「ライトスタッフ」に出演する才人サム・シェパードによるもので、物語は行方不明の兄、その兄の子を育てる弟夫婦、そしてその子らの家族間の姿を描きます。前半は兄と弟、後半は兄とその子のロードムービーという構成です。
何故、兄(主人公のトラヴィス)は失踪したのか、謎を含みながら物語は進んでいきますが、まるで記憶を呼び起こすように観るファミリービデオ(8mmフィルム)とその後語られていく現実の落差が今の自分にはとても痛かったです。ただ決してバッドエンドではありません。
だから盟友N氏は「ストレイト・ストーリー」以来感動したと言いますが、自分には主人公の気持が判りすぎて正直キツかった(ハリー・ディーン・スタントンの名演もありますが)。同じく失踪していた妻との再見、しかもあの結末はいつかそのまま自分に当てはまる話になってしまうのかもと…事情はかなり違いますけども。
トラヴィスと妻ジェーンとの再見(再会とは書けない)は当時の風俗、映画「ジャグラー ニューヨーク25時」を思い出してしまいました。ジェーンを演じるナスターシャ・キンスキーは20代前半で今回の役柄もあって魅力的に演じています。でも悲しさも少なからず….
この映画の救いは細やかな家族の再生、子役のハンターの可愛さ。そしてライ・クーダーの音楽が枯れた世界観の中で響くギターサウンドとその味わいがこの映画最大の魅力です。この映画を観ると彼の楽曲を聴きたくなりますね。この映画のサントラも今更ながら欲しくなりました。
自分にとっては観るタイミングが合いませんでしたが、「パリ、テキサス」は間違いなく名作だと思います。
追伸..
映画の後、いつも通り中華紅牡丹で昼食。食べたのは辛旨麻婆豆腐にライスセットを付けました。夏、何度かこのお店を訪れる中でこのチラシが気になって仕方が無かったからです。オーダーの際、お店のお姉さんに「かなり辛いですけど大丈夫ですか?」と聞かれましたけど。
辛いのは得意でありません。実際、ひと口目は辛さでいっぱいでした。ただ麻婆豆腐を口へ運ぶごとに辛さの奥から甘みみたいなものを感じるのです。これは他のランチセットでも同じなのですけど、激辛とあってそこに行き着くまでにやや時間が掛かります。また付け合わせの中華スープの味が判り難くなる程でした。
旨辛と銘打つだけあってハイピッチで食べ終えました。ちなみにライスセットのご飯は大(300g)を選びました。人によってはそれでも米が足らないと言うかもしれません。
ライスセットだったので食後のデザート、マンゴープリンの甘みがより引き立ちました。温かい烏龍茶もマッチ。口の中がマイルドに戻っていくのを感じましたね。ごちそうさまでした。
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