競馬初心者のための小ネタ「ジャック・ル・マロワ賞斤量増の怪」
先日、フランスで行われたG1ジャック・ル・マロワ賞。日本から安田記念を勝ったシックスペンス、日本重賞未勝利馬ながらアブダビのオープン格を勝っているシュトラウスの2頭が参戦しました。グリーンチャンネルでも無料生中継され、リアルタイムでレースを観ることができました。
レースはフランス地元組が馬場中央、日本馬2頭は拉致沿いに馬群が分かれてそのままなだれ込み、結果は地元フランスの3才馬ライフが勝ち、日本馬2頭は着外に終わりました。マイルながら広大なフランスの直線コース。熱波に馬場維持のために散水、開催者から稍重発表と情報が錯綜しましたが、それらは出走馬に同条件、日本馬にアウェーの不利は知ってのこと。
その結果に驚きもしないし、海外競馬の難しさは過去の日本馬の挑戦から窺い知れます。今回、ライブ中継中に驚いたのは「現地の気温が30度を超えたら斤量は0.5キロ増」という謎ルール。第一声のあと頭の中が「???」でしたが、まもなく中継先の合田直弘さんの解説で腑に落ちました。その理由とは、
「暑さ対策のためで騎手が水分を十分に補給できるための措置」
ヨーロッパの熱波は尋常じゃないということなのでしょうが、まずは騎手の体調保護のためということでしょう。ヨーロッパではエアコンの装備率が低いというし、馬場上では当然対策が及ばない。元々ヨーロッパの重賞は斤量が重く、その上で0.5キロ増は出走馬によっては影響が出てくるかもしれません。日本では”斤量泣き”なんて言葉もありますから。
ただちょっと解せないのは騎手優先はわかるのですが、お馬さんにとっては斤量増えて、かつ暑い事情と非常に苦しいハンデばかりを背負います。日本では函館、札幌開催を除き、日中の気温が高い時間のレースを避ける策が採られていますが、騎手と出走馬共に負担が平等でかつ効果的だと思います。
降着制度の件で世界標準に大きく遅れをとっていますが、JRAの暑熱対策は世界にアピールしても良いのではと思います。
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