「ヌーヴェルヴァーグ」を観る
今日は「ヌーヴェルヴァーグ」を観てきました。「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督作品。フランス映画界の「新しい波=ヌーヴェルヴァーグ」真っ只中で作られたジャン=リュック・ゴダールの「勝手にしやがれ」の製作背景を映画化したものです。
映画批評家であったゴダールがトリュフォーらと共に「ヌーヴェルヴァーグ」の中心にいたものの、長編監督デビューのとなったのが「勝手にしやがれ」です。トリュフォーの原案ながら、ゴダールのこだわり溢れた映画作りが描かれていきます。口伝、即興を採り入れた演出はスタッフ、俳優たちを巻き込んで進んでいくのです。
「勝手にしやがれ」はビデオで観ただけですが、時代を考えれば先鋭的、衝撃的な作品でした。この「ヌーヴェルヴァーグ」を観ると、パトレシアの部屋や記憶に残る数々のシーンが想起されます。本作は良くできた再現ドラマなのですが、何か物足らないのです。
これまでも制作秘話とされる映画を観ることは少なくありません。それらは再現度以上に何か惹かれるものがありました。本作で言えばそれがゴダールの撮影手法なのでしょうが、想像以上の印象が無かったです。本人はもっと濃厚ではないかと。またジャン=ポール・ベルモンド役の彼もいい感じに完コピしていたと思うのですが、それまでかなぁと。
ただ丁寧に再現された当時の撮影風景は非常に見応えがあります。またフランス映画の好きな方には多くの登場人物たちの中に驚きがあるかもしれません。
なお当時のキャストで唯一のアメリカ人ジーン・セバーグ(本作で彼女を演じるのはリー・トンプソンの娘ゾーイ・ドゥイッチ)がゴダールへいい印象を持たずに撮了していったのは意外でした。そんな作品がのちの彼女の代表作になっていくのですから。
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