「FUJIKO」を観る
今日は夜ドラ「いつか、無重力の宙で」でも好演した片山友希主演「FUJIKO」を観てきました。この作品はMEGUMIプロデュースで彼女自身も出演しています。1977年から1982年の静岡を舞台に片山演じる富士子が出産、自立、紆余曲折を経て成長していく姿が描かれていきます。
水曜ビバリーにMEGUMIさんがゲスト出演した際、脚本のリテイクを20数回と聞きましたが、確かに良くできた女性映画だと思います。また編集が作るテンポが心地良かった。冒頭からその歯切れの良さが女優陣の演技(静岡県出身の岸本加世子を含め)を活かし、まるでMEGUMIナイズされたように元気が出る映画です。
作品は80年代初頭の女性観が反映され、今の視点では女性蔑視、特に親類の集まりのシーンでは隔世の感がありました。そうした時代の変化が知れるのも、この映画の面白いところです。また初代ウォークマンとか、カセットBHFとか、当時のファッション、風俗、事件が描かれ、特に県民として静岡駅前地下街のガス爆発事故も思い出しました。
だからといってフェミニズム傾倒の映画でありません。うじきつよし演じる父親、イッセー尾形演じる育ての父親の存在あっての富士子です。あるシーンではインスパイアを受け、また心の奥底の決断でそばをすすりつつ表情に表す姿を片山友希は印象的に演じていました。富士子と娘のコミュニケーションも良かったです。
先日のしずおか映画祭、戸田恵梨香さんの話ではないですが、女性の地位が弱かった時代に輝く人が描かれること、その意義を今こそ感じます。この映画もいずれ、しずおか映画祭でフィーチャーされると思います。富士子の生活レベルのと食事の変化も興味深かったです。桜えびとその天ぷらそばが美味しそうでしたよ。
追伸.
富士山はやっぱり静岡県人のアイデンティティーなんです。ラストシーンはその象徴。そして台所の壁に貼られた「間違えない、慌てない、仕方がない」という標語がとても刺さりました。見事な金言です。木村太一監督が考えたのかなぁ。私の部屋にもこの言葉を貼りたいと思います。
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