競馬初心者のための小ネタ「JRAの降着制度」
先週末の競馬は降着問題で揺れました。
ひとつ目は27日土曜の福島2R。江田騎手騎乗のテンオンスゴールドは直線、坂井瑠星騎乗の勝ち馬スターツトゥデイと何度も接触。馬体をぶつけられ、ハナ差の惜敗。
もう一つは28日日曜の函館11R函館記念の小林美駒騎乗の勝ち馬ファウストラーゼンが最後の直線で外に寄れて、北村友一騎乗のケリフレッドアスクが外に振られて半馬身差の2着に終わりました。
いずれのレースもパトロールビデオを見る限り、被害馬への接触、加害馬騎手の騎乗アクションは許容を超えるものでした。
そこで福島2Rは江田照男騎手が、函館11Rではケリフレッドアスクの藤原英昭調教師が降着の申し立てを行いました。何故ならいずれもレース中に審議ランプは点灯せず、彼らの申し立てを受けた上で審議となったのです。彼らが意見しなければそのままレースは成立しているところでした。まぁそうはいっても、今のJRAって簡単に降着にならないんだけど。
ここで改めてJRAの降着制度を整理したいと思います。以下、JRAのホームページからのものです。
裁決委員が、加害馬の違反行為により被害馬が走行を妨害されたと認める事象で、かつその妨害行為がなければ被害馬が加害馬より先に入線していたと判断した場合に、加害馬は被害馬の後ろの着順に降着となります。
なお、審議においては、加害馬・被害馬の着順や着差だけでなく、被害の程度、事象が起こった場所、事象前後の加害馬・被害馬の走行状況などの要素を総合的に勘案して、降着するかどうかを決定しています。
今回の福島、函館の事例では1,2着逆転の可能性は否定できないと思います。だからといって私は競馬に乗ったことがありません。きっと採決委員は騎手目線で考えた時に審議、降着にしなかったと判断したのでしょう…と言いつつもここで落とし穴が。実はJRAの審議委員に騎手経験者は不在、彼らは競馬に乗ったことないんですよ。
YouTubeの藤田伸二チャンネルで何度も指摘されていますが、競馬に乗ったことない人が何処までレース上の事象を判断が可能か。要は採決委員とて我々長い競馬ファンと経験、視点はそれほど変わらないのです。しかも今回も含めて私の知る限り過去、結構悪質な降着案件であっても、まずくつがえることは無いです。
その根底には彼らが判定を覆す面倒臭さを感じます。くつがえそうが、しまいが、どちらも面倒臭い。間近には大手オーナーブリーダー、世界のトップジョッキーたち。彼らを審議対象にする、彼らに意見するハードルの高さは否めません。日本人ゆえの長いものには巻かれろといったところ。
せっかく競走馬は世界レベルになってきたのに、実はレースを見守る採決委員のレベルは低い。だからJRA所属の騎手たちの危険意識も低くなる。ちなみに海外競馬で審議委員は騎手経験者を登用しているそうです。これが今の世界標準。あとはJRA、日本中央競馬会の取り組み次第なのです。公正に競馬が行われてこそ、ファンは馬券を楽しめるのですよ。
ちなみに降着申し立てにあたって保証金3万円を支払う必要があります。異議が通れば3万円は返ってきますが、そうでなければ返ってきません。果たしてこのお金、何処に行くんでしょうか。JRAさん、是非教えて下さい。そもそも降着に至らない理由も都度明確にファンへ説明してください。それが最大のファンサービスなんですよ。
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