「箱の中の羊」を観る
今夜は是枝裕和監督最新作「箱の中の羊」を観てきました。綾瀬はるか、大悟(千鳥)共演の遠くない未来を舞台にしたSFドラマ。是枝監督原案による、かつて息子を亡くした夫婦が子供型ヒューマノイドを迎い入れる中で起こる出来事を描いていきます。
ネット上の作品評は芳しくありませんが、私は普通に良かったです。作品評の大半はスピルバーグの「A.I.」に酷似とありますが、合っているようで実は違うと思います。そもそも「A.I.」はピノキオがモチーフですし、本作の主軸は夫婦からの視点だからです。
まず序盤でのヒューマノイド翔(かける)との夫婦間の温度差です。ウェルカム気味の音々(綾瀬はるか)と距離を置く健介(大悟)。ヒューマノイドの体を取っても、現在におけるAIとの対峙に近い。家庭の中、技術の過渡期に起こり得る現象が描かれていきます。
結局、ヒューマノイドであっても子供と変わりないんです。親であることを捨てる、あるいは子供を突き放す。それは一時の感情だし、冷静に振り返れば愛情の裏返しです。物語はそんな二人にひと区切りを付けるためにあるプロットを用意しています。
ちょっとドラマ版「ウエストワールド」っぽいですが、あちらとの違いは野望でなく希望。そこだけはスピルバーグの「A.I.」に近いのかもしれません。なお個人的には綾瀬はるかからドライシャンプーを受ける大悟がとても羨ましかったです。
追伸.
”遠くない未来”ということでドローン(佐川急便)が飛んだり、EVが走るのですが、主人公二人のクルマがホンダのeなんですね。文字通り”いい”クルマだったんですけど、2024年1月末をもって販売終了となってしまいました。そしてホンダの販売業績は皆さんご存知のとおりです。
| 固定リンク



コメント