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2026/05/09

「イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版」を観る

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今日は盟友N氏と伊東市の金星シネマで「イル・ポスティーノ 4K デジタル・リマスター版」を観てきました。本作は1994年公開(日本では1996年)のイタリア映画。1950年代の小さな島を舞台に故郷チリを追われた詩人と郵便配達人の出会いと友情を描いた作品です。

この作品、劇場公開時に観ています。内容に感動したのは言うまでもなく、特に音楽が素晴らしいんです。当時、ルイス・エンリケス・バカロフの音楽が聴きたくてサントラCDも買って持っています。今回の復活上映に際し、予告の中で音楽が流れただけで涙腺を刺激した位ですから。改めて復活上映して戴いた金星シネマさんに感謝です。

ちなみにメインテーマを始め、多くの曲でフィーチャーされているのがアコーディオン(たぶんバンドネオン)です。よくよく考えてみればチリ、南米とくればタンゴ音楽。パブロも奥さんと音楽に合わせて踊っていましたね。

物語はシンプルで郵便配達人であるマリオに詩人であるパブロが恋愛指南をしていきます。詩人らしい暗喩、言葉の世界の虜になるマリオ。そんな姿がユーモアと共に描かれていきます。この作品を観ると改めて言葉の面白さ、大切さも伝わってきます。

セリフとその行間を埋めるのが、先の音楽と美しい島の風景です。海岸や港町に酒場等、リマスターされた映像に惹きつけられました。色合いはどちらかといえば淡白なのですが、ディテールが高い映像。パブロを演じたフィリップ・ノワレの表情も味わい深いです。

一方、マリオを演じたマッシモ・トロイージ(兼脚本)の表情は何処か悲しげ。もちろんユーモアを醸して演じているのですが、マッシモ自身の運命を知っているだけに再見である今回も、映画を超えたところで感情が揺れていました。

中盤までの恋愛指南の後、当時のイタリアの世情がマリオの存在に影を落とします。まるでマリオとマッシモ、二人の運命が重なるように切ない。もし未見の方には是非観て欲しい作品です。

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