« お悔やみ:作曲家 大野雄二さん | トップページ | 「スマッシング・マシーン」を観る »

2026/05/15

お悔やみ:大葉健二さんと日本のヒーローのこと

宇宙刑事ギャバンを演じた大葉健二さんが亡くなりました。現在新作が放送されているギャバンですが、東映メタルヒーローシリーズの祖、やはり初代に尽きます。蒸着前の一条寺烈を演じた大葉さんですが、普段シーンと殺陣の時のメリハリがいいんです。

これは大葉さんが出演したバトルフィーバーJに遡ります。この作品ではバトルケニアを演じていました。まるで仮面ライダーアマゾンの山本大介のように普段はワイルドは風貌。しかもどちらかといえばお笑い担当でユーモアのあるキャラでした。

日本の子供番組、ヒーローものの系譜としてシリアス一辺倒はあり得ません。ただユーモアシーンと殺陣のギャップこそ日本のヒーローの真骨頂です。とにかく殺陣はカッコ良く、だからこそ観ている子供はヒーローを真似したいし、そのヒーローのおもちゃが欲しくなる。ズバリ大人の事情。

ただそれに限らず、日本の特撮ヒーローの原点は歌舞伎、時代劇です。マーベルのような海外ヒーローは必殺技名を叫ばないし、変身のあとで見得を切らない。見得は歌舞伎からの系譜。殺陣のシーンは大江戸捜査網や桃太郎侍の斬られ役がそのまま戦闘員に置き換わります。

そしてギャバンなんですよね。必殺技ギャバンダイナミックは眠狂四郎の円月殺法からの系譜です。思わず「よっ!待ってました」と言いたくなるような、そして子供たちが真似したくなるシーンです。ギャバンでコミカル度は程々でしたが、魅せるべきところは魅せる。

そこが日本のヒーローであり、大葉さんの真骨頂だったのだと思います。最後に大葉健二さんの御冥福をお祈り致します。

260515_01

|

« お悔やみ:作曲家 大野雄二さん | トップページ | 「スマッシング・マシーン」を観る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« お悔やみ:作曲家 大野雄二さん | トップページ | 「スマッシング・マシーン」を観る »