「未来」を観る
今日は仕事帰りに映画「未来」を観てきました。「告白」の湊かなえ原作、黒島結菜主演のミステリー作品。過酷な生活を強いられた少女と彼女を見守る担任教師。それぞれの背景で紡がれていく人間ドラマであり、やがて登場人物たちの生む点が線で結ばれていきます。
まず物語の時系列は入り組んでおり、都度テロップで説明はされますが、かなり注意が必要です。そうした難しさはあるものの、黒島を始め、北川景子、そして章子を演じた山崎七海ら多彩な出演者の熱演と相まってなかなかの力作だと思います。
そして湊かなえ原作ゆえにひと筋縄ではいかないと思ってましたが、想像を超えていました。とにかく主人公、特にもう一人の主人公である章子の物語に関して、タイトルの「未来」程に明るさが感じられない辛い場面が続きます。その点は覚悟が必要かもしれません。
章子の学生生活ではスクールカースト、陰湿ないじめが描かれていきます。唯一の救いは彼女のソウルメイト亜里沙の存在です。面と向かって率直な物言いの痛快さ。演じた野澤しおりの明るさ、反面で彼女が受けた悲しみも強く印象付けました。
あえてハードルがあるとすれば、やはり物語に救いがない事だと思います。毒親、いやそれを超える存在、まるで止まらない負の連鎖、そしてその顛末。最近、世間を騒がせる事件の背景もきっとこんな感じなのかもと、つい想像していました。
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