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2026/04/19

「かもめ食堂」を観る

今日は盟友N氏と静岡シネギャラリーで一本目「かもめ食堂」を観ました。2006年公開の荻上直子監督作品で今回はリバイバル上映です。日本人キャストは小林聡美、もたいまさこの恩田姉妹に加え、片桐はいりを配しつつ、フィンランド、オールヘルシンキロケという異色作。劇場公開時は未見、のちにビデオで観ています。

それでもほとんどの内容を忘れていました。冒頭のガッチャマンも、片桐はいり演じるミドリが絡む件も。当時は作品の雰囲気だけを楽しんだのかもしれません。ただその見方は間違いでなく、この映画はかもめ食堂を舞台にした異国の人間交差点を描いたものだからです。

プロットはシンプルで、温かい食堂で身も心も胃袋も満たされていくヒューマンコメディー。和洋折衷の料理の数々も魅力的です。この作品のあと、食パンブランドPASCOは世界観を継承したかのような小林聡美を起用したテレビCMを長らく放送していました。ほぼ、頭の中でPASCOのCMと、かもめ食堂は完全に同化していましたよね。

出色は小林聡美の芸達者ぶり、演技も表情も佇まいも何もかも饒舌に演じるというか、主人公のキャラ描写が監督の想像を超えたのかなぁと思います。もちろんもたいさんも片桐さんも上手いのですが、この映画の中心はオーナーシェフである小林演じるサチエの料理が解決していくところですから。

この作品の後、荻上直子監督作品を追いかけていますが、その独特な世界観の反面、この作品を超えたと思うものに個人的に出会えていない気がします。その理由が先の小林聡美の存在感にあるのだと思うのです。またフィンランドが舞台である事など、本作における様々な化学反応はどれも素晴らしいです。

ロケ地であり、この映画の舞台であるかもめ食堂は閉店したとの事ですが、映画の中では永遠ですね。老後はフィンランドに住みたいなんて思ってしまいました。

なお上映は昼前だったのですが、お腹が鳴りまくりました。おにぎりを始め、間違いなく美味しい料理の数々。食事前の本作鑑賞は禁物?いやむしろこの作品を観て、食事をして気持ちも食欲を満たすべきだと思います。ランチで昼間なのに、唐揚げ定食に生ビール(中)を付けてしまいましたよ。

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