「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」を観る
今日は「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」を観てきました。スイス発のクライムサスペンス映画(作品はスイス・アメリカ合作)。最も血生臭さから無縁のお針子の女の子がある事件に巻き込まれていく一日を描いていきます。
亡き母親とのトラウマが生み出した繰り返される言葉、選択。そして完全犯罪、通報、直進。最初のエピソードから唖然とさせられると思いますが、世界観とルール、監督のセンスが解ってきたところから何もかもがクセになってきます。
チラシの通り、彼女の武器は針と糸だけ。原題は「Sew Torn」で破れ、繕うという意味で時にピタゴラスイッチ的、ある意味で必殺仕事人のようでもあります。何もそこまで拘らなくても…と思いたくもなりますが、この徹底した世界観が面白いです。
また女の子が主人公という事で裁縫箱に道具、愛車のフィアット500(チンクエチェント)と描写、音楽とその全てが可愛いんです。それでいて親子間の巣立ちとか、犯罪ものにありがちな不条理感も網羅して贅沢なストーリーリング。やたらワルサーが出てきたところもツボ(ベレッタも)。また登場人物の配置と伏線もよくできていました。
ジョエル・コーエン(コーエン兄弟)が監督さんの短編を絶賛してこの長編製作となったと聞きます。確かに両者の独特の世界観に少しばかり似た部分は感じますし、この映画を通して新しい才能を見た気がしました。
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