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2026/03/12

「罪人たち」を観る

今月は米アカデミー賞授賞式があります。年一回、WOWOWを契約し、授賞式は来週の放送を待ちますが、今日は昨年近場で上映の無かった「罪人たち」をWOWOWオンデマンドで観ました。「クリード」「ブラックパンサー」のライアン・クーグラー監督作品。主演は「クリード」でもコンビを組んだマイケル・B・ジョーダンが二役で挑みます。

本作は1930年代、アメリカ南部を舞台にしたホラーです。父親の教会に立つ重傷を負った黒人少年サミーとその手には壊れたブルースギター。そして物語は一日前に戻り、シカゴから従兄弟で双子のスモークとスタックが帰ってきます。二人は街で音楽バーを始めようとしたその夜、見知らぬ白人がやってくるのですが…

時代背景は古いですが、とてもモダンなホラー。その所以は音楽、特にサミーを中心としたブルース演奏が渋い。ただそれだけでなく折衷された音楽観がこの映画を彩ります。その描写も新鮮でしたね。その上でのホラー演出は何度も驚きあるポイントがあってなかなか面白かったです。

マイケル・B・ジョーダンの二役は全く違和感が無い程にハマっており、フィジカル面、敵方との対立構造でも存在感がありました。主要キャラの一人、やっぱりあの女性は「ホークアイ」の子だったんですね。光陰矢の如し、セクシーで怖い。全編、登場人物も整理され、個性的に描かれていました。

でもその中でやっぱりサミーでしょう。アコギをやっているせいか、ついギタープレイに注目して見てしまいました。車上でのサミーの演奏に興奮するスタックの気持がよく判ります。終盤、そしてエンドロールでの”彼”の演奏も良かったです。その点でも本作は異色ホラーですね。

なお本作は米アカデミー賞で16部門のノミネート。ホラーで作品賞はどうかと思いますが、主要部門での受賞は大いにありかと。この作品、ビスタサイズと70mmワイドを巧みに使い、PCモニターでもそこそこ楽しめました。でもこのクオリティだったら劇場で観たかったのが本音です。

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