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2026/03/15

「ツーリストファミリー」を観る

今日は盟友N氏と静岡シネ・ギャラリーで「ツーリストファミリー」を観てきました。貧困によりスリランカからインドへ密入国した4人家族の姿を描く社会派ドラマ。とはいえ、硬派というよりはコメディー色もあって、笑って泣いてしまう傑作でした。なお冒頭で”不法移民を肯定する作品ではありません”と説明がなされています。

とにかくこの4人家族がいいんです。正直過ぎるけどいざ頼りになるお父さん、美人で気が利くお母さん、母国を後にして恋人と別れた兄に小狡い程に可愛い弟。既にインドに入国、彼らの手助けをするお母さんの兄と共に希望の地まであと一歩…そんな彼らの姿が描かれていきます。

やっとの思いで辿り着いた町、密入国のハンデは外界との接触を拒むものですがそこはコメディー。この家族のバイタリティーがそうさせません。言葉、多様な言葉のハンデが互いの本音を引き出し、交流を深めていく事になります。何処の国でもご近所さんとのコミュニケーションは希薄のようですが、この一家が触媒となっていく様が伝わります。

この映画は既に日本で失われた近所付き合いの良さを再認識させてくれます。中でもご近所で鼻つまみ扱いされていた男性のエピソードには感情移入してしまいました。今の自分ってこの彼の一歩手前の姿かもしれません。一家のお父さんから声を掛けてくれた事への彼の感謝を聞いたところで涙が溢れてきました。

全体的に笑いのスパイスが散りばめられ、琴線に触れるエピソード、そしてインド映画らしい音楽と踊りで楽しい作品です。4人家族に控える運命、それを補うような歌の歌詞、字幕を読むとインド文化、宗教の懐の深さを感じました。人間とはちっぽけなものなのですね。今のところ、今年イチ推しの作品です。心を補ってくれるエンターテイメントに感謝しています。

追伸.
今回、静岡シネ・ギャラリーさんの会員になりました。静岡県東部で全ての作品が上映されていない事、その手の作品は静岡シネ・ギャラリーで上映される可能性が高いからです。またひと月後にはシネマサンシャイン沼津の閉館があり、 この辺の映画館は皆メジャー作品ばかりになる気がして、伊東市の金星シネマさんと同様にその受け皿としても考えています。

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