「センチメンタル・バリュー」を観る
今日の2本目は盟友N氏と三島へ移動、「センチメンタル・バリュー」を観てきました。昨年のカンヌ映画祭グランプリとなったヨアキム・トリアー監督作品です。映画監督の父グスタヴと舞台俳優となった娘ノーラ、彼女の妹アグネス、長らく音信不通だった彼ら家族が思い出の家に集う中の出来事が描かれていきます。
グスタヴの真意は冒頭から明らか。それを知っているからこそノーラは拒み続けます。お互いに名声の高いプロながら、親子同士で阻まれた厚い壁を乗り越える事はできません。そこにグスタヴの欠けたピースになるべくハリウッドの若手女優レイチェルが現れるのですが….物語の構造は実にシンプル。
グスタヴの作ろうとする新作は彼の亡き母を投影しつつ、ある事実をレイチェルに指摘されます。それが全て。しかもその結末にレイチェルは悩まされます。エル・ファニングが孤軍奮闘のレイチェルを演じ、ノルウェー語の作品の中で彼女を中心に英語で展開されていきます。
そうこれはノルウェー語の作品です。そこで冒頭から面を喰らいます。グスタヴを演じるのはスウェーデンの名優ステラン・スカルスガルドですが、GoogleAIによるとノルウェー語とスウェーデン語は近似しているらしいです。とはいえ、劇中でノルウェー訛りの件があるので、おそらく彼もノルウェー語を操っていると思いますが…日本人の私にその違いは全く判りません。
物語自体はグスタヴの母の過去が投影されつつ、彼の新作がどのように作られていくか…ただ基本、グスタヴとノーラの関係と再生が軸です。全編その堂々巡りが続くのですが、個人的にはグスタヴ、ノーラ、アグネス、レイチェルを演じる4人の演技を観る映画だと思いました。ノーラを演じたレナーテ・レインスヴェは魅力的でしたね。「わたしは最悪。」も観たいです。
追伸.
冒頭、ノーラが国際劇場?の舞台に立つシーンで極限の緊張でのやり取りがあります。そんな中で登場する演出責任者がどう見ても庵野秀明氏そっくりなのです(ただしインド系の方かと)。しかも声質までそっくりで思わず唸ってしまいました。
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