「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」を観る
盟友N氏と静岡シネギャラリーで今日の二本目「ジャグラー/ニューヨーク25時 4K修復版」を観て来ました。1980年公開のアメリカ映画、公開時期を観ると同年6月で当時珍しい日米同時公開でした。本作は盟友N氏がのちに初見「ゴールデン洋画劇場」で衝撃を受けたという作品でかつ今回の遠征、最大の目的になっていました。
物語は娘を誘拐された元警官のジョン・ボイドが犯人を追って追って追い駆け続ける作品です。しかも犯人は誤認誘拐というトホホな展開。誘拐された娘は「お父さんは金持ちじゃない」と言っているのに犯人は「嘘が上手い」と聞く耳を持ちません。物語はアンジャッシュのコントのような勘違いの連鎖が続いていきます。
盟友N氏が衝撃を受けたのは冒頭のカーチェイスシーンとの事。ニューヨークの街中を疾走する誘拐犯の車と追い掛けるイエローキャブ。タクシーの運転手はよく喋り、達者なドラテクを披露。如何にも80年代のアクション映画の佇まいを感じます。
でもこの映画の不思議なところはアクションものにありがちなBGMが皆無なのです。途中で登場する風俗店に流れる曲、そしてエンドロールの曲以外で全く音楽がありません。カーチェイス、地下鉄に乗り換えての追走劇。この映画はアクションオンリーで勝負しています。
もう一つ不思議なのは次々と登場人物が現れ、かつカオスなところです。主人公が追走中に警官に暴行、最寄りの警察に連れ込まれます。すると昔の同僚と対面も、そいつがかつて主人公に不倫をバラされたという過去を持つ男でした。
その後は筆舌に尽くし難い展開が待っています。この作品といい、アメリカって本当に恐ろしいところ…と思ってしまいます。その昔の同僚を演じるのが「コマンドー」の敵ボスを演じるダン・ヘダヤというのもツボでした。
元上司?のトネリ警部がミスした部下の頭を引っ叩くところとかも可笑しかった。また中盤で出てきた主人公の元妻がフェードアウトしたと思えば、後半で現れて助けてくれた美女と主人公はエンドロールでいい感じで去っていきます。
そんな主人公を演じているのがジェームズ・ブローリン(息子は「アベンジャーズ」悪役サノスを演じたジョシュ・ブローリン)。彼は70年代作品で大好きな「ザ・カー」「カプリコン・1」にも出演しています。この作品を含め、いずれもカルトっぽいですけどね。
盟友N氏は初見「ゴールデン洋画劇場」と言っていましたが、ウィキで見ると吹替キャストがイイですね。ボイドの声を当てているのが内海賢二さん。それだけでこの作品の出来は倍加するでしょう。ちなみにトネリ警部は「タン(舌)キュー・べろマッチ」Dr.ケーシー高峰だそうです(笑)。むしろこの作品は吹替版で観たい!と思いました。とにかく新年から80年代エキスを注入させてもらいましたね。
追伸.
本作鑑賞前、盟友N氏に対し多くの車を乗り換えてきた(同い年で15台?)と揶揄していたのですが、この映画の中でカーチェイスを通して同じ描写が出てきたのです。おそらくですが、45年前に盟友N氏がこの映画に別の意味で衝撃を受け、車を次々と乗り換える性を植え付けられたのだと思います。(おしまい)
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