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2026/01/17

「ボディビルダー」を観る

今日は盟友N氏と「ボディビルダー」を観てきました。2015年の傑作「ナイトクローラー」の製作チームによるフィジカルスリラー。ボディビルダーで名を馳せる事を夢見るキリアンはそのストイックさから心身が蝕まれていく姿が描かれていきます。

日本版ポスターのキャッチコピーはズバリ「俺を見てくれ」。冒頭から肉体へのこだわりをみせる主人公キリアン。彼を演じるのがジョナサン・メジャース。製作総指揮の一人にも名を連ね、この作品へのイレコミ度が知れます(全米公開は2023年で、マーベル降板騒動はこの後らしいです)。

この作品は最強の一人称ムービー。どのカットにおいてもキリアン、彼中心に組み立てられています。唯一、心を許すのは彼の祖父(演じるのはテレビドラマ「俺がハマーだ!」トランク署長のハリソン・ページ)。せっかく心を開いてくれた同僚の女性さえ、言葉一つで遠退けてしまうのです。

そしてキリアンは善人でありません。ストイックゆえに何もかも許されると確固たるメンタルを秘めています。観客はその一挙手一投足を時に笑い、恐怖していく事になります。ただそんな我々も時に我儘になる瞬間があると思いますが、反面教師=キリアンを通して究極に表現されている気がします。

ジョナサン・メジャースは自らの肉体改造を含め、キリアンと同化していました。彼のポテンシャルは計り知れませんが、マーベルが彼を起用、のちに降板を余儀なくされた失望は想像に難いところ。なおこの映画の原題は「Magazine Dreams」=”雑誌(表紙)に載る夢”なのです。紆余曲折、キリアンの行き着く先は….期待通りにダークな世界を堪能できました。

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