「ファースト・カウ」を観る
いつも通りに「一徳」さんで盟友N氏と昼ごはんの後、金星シネマで今日の2本目「ファースト・カウ」を観ました。盟友N氏共々、予告編を観て鑑賞を即決。開拓時代のアメリカ、オレゴンを舞台に初めての乳牛がやってきた地に、料理人のクッキーと中国人移民のルーが一攫千金を狙う姿が描かれていきます。
一攫千金とは財を成す仲買人の乳牛からその乳を盗み出す事。そして乳を利用してドーナツを作り商売するのです。クッキーは料理人ですが、過去の地でパン作りを学んでいました。意気投合したルーと共に市場での商売を企てていきます。
予告編通り、アイデアは面白いです。しかしながら乳牛に近づくまでの展開が平板で淡々としていました。前半だけでいけば面白みはありません。ただドーナツを作り始める中盤以降、多少持ち直した感はあります。仲買人とクッキーのやり取りの妙。それでももっと物語を面白くできるのに一向に盛り上がりません。気がつけば映画は終わっていました。
例えばドーナツ作りに惹かれるものが無かった。こういう食を扱う映画では導引として食欲を掻き立てる演出があるものです。もっとドーナツを美味しく撮る事ができただろうし、それを頬張る、または美味しさを爆発させるような表情があっていいはず。だって物の乏しい時代、人々にとってドーナツがどれだけ新鮮なものだったろうかと。
物語は色々な伏線が散りばめられているようで、積極的に回収する作りではありません。二人の行く末を暗示するシーンはあるものの、結局それに至ったかは不明。約2時間の上映を介して多くは語られません。予告編の出来の良さにしてやられた作品でした。
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