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2025/12/27

午前十時の映画祭15「ニュー・シネマ・パラダイス」を観る

今日から年末、お正月休み突入。そこで午前十時の映画祭15「ニュー・シネマ・パラダイス」を観てきました。1988年公開(日本公開はその翌年)の伊・仏合作映画。ジュゼッペ・トルナトーレ監督の名を世界に轟かせた言わずと知れた名作です。

公開当時この作品はミニシアターブームの中の一作で、日比谷シネシャンテへ観に行った事が思い出されます。フジテレビが協賛して深夜でCMを流したり、トト少年を演じたサルヴァトーレ・カシオ君がフジのイメージキャラクターになったりしていました。

この映画を悪く言う人はほぼ居ないと思います。単なるノスタルジーに留まらずに溢れる映画愛。しかも全編エンニオ・モリコーネ(愛のテーマは息子のアンドレ作)の手による音楽が感情に訴えかけてきます。お決まりですが、試写室でのトト中年(演:ジャック・ペラン)の姿を観て涙腺崩壊してしまいました。

のちにリリースされた完全版を含め、DVD等で何度も観てきたこの作品ですが、映画館が舞台とあって劇場のスクリーンで観るのは格別です。今回は124分と最も知られたバージョンでの公開。トト青年およびトト中年とエレナがその後どうなったかはエンドロールの写真でしか触れられていません。

ただその分、無駄に感じる描写は無く、トトとアルフレッドの関係性に惹きつけられていきます。個人的にはトト青年の恋愛エピソードは出来過ぎな感。今回もトトの少年期と中年期の姿に感情移入してしまいました。

加えて今回気づいたのが、トトとお母さんの関係性ですね。これまでの鑑賞でアルフレッドの存在の影に隠れていましたが、実はアルフレッド以上にトトを見守っている姿が年老いたママのセリフを通して感じられました。母親だから当然ではありますが、若い時を演じた女優さんと顔の雰囲気が似てより感情移入を誘いました。

もう一つ気づいたのがトルナトーレ監督らしい下ネタです。美女をネタに◯◯を掻いたり、座席の後ろで男女が耽っていたり。「髪結いの亭主」や「マレーナ」ではお馴染みですが、この作品の時点でも結構な描き方でした。さすがはPG12という訳です。

トルナトーレの語り口とこの作品以降コンビを組むモリコーネの音楽、そして個性溢れる村の人々たちと街並みの変化、そして映画館の行方。なお個人的に映画館の行方は「海の上のピアニスト」のラストがダブってしまいましたけど。やはりこの作品はエヴァーグリーン、映画館で観るべきです。

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