大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」を観る(完走)
先週末、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」(全48話)を観終わりました。最終回当日はリアタイしていたのですが、恒例の1時間放送と直後に日曜劇場「ロイヤルファミリー」の最終回が控えていてレビューは後回しになっていました。
さて「べらぼう」は横浜流星主演、江戸時代を舞台に今でいうメディア王、板元の蔦屋重三郎(以下、蔦重と略)の人生を描いた作品です。吉原の茶屋で貸本を生業にしていた蔦重が、吉原の宣伝本「吉原細見」への関わりを通して、茶屋や街の情報発信、さらに本作りの面白さに目覚めていきます。
蔦重と喜多川歌麿との関わりをドラマチックに、さらに田沼意次、平賀源内、そして徳川家治、家斉と続く時代を通して、江戸文化、町人文化、経済、政治が絡み合う時代を描いていきます。森下佳子の脚本は彼らを歴史上の事象、ミステリアスな部分を見事に結び紡ぎ出しました。今、しかも今年の事象とリンクする米騒動には痺れましたね。
中でもクライマックスにあたる東洲斎写楽に関わるエピソードは近年の解釈、ラスボス一橋治済との対決と落語「饅頭(まんじゅう)怖い」を大胆に絡め、かつスリリングに描かれました。史実よりも想像的でドラマチックに描く部分があるこそ大河の醍醐味だと思います。
まず舞台が吉原という事で物議を醸しましたが、小芝風花演じる瀬川が物語の前半を引っ張りました。美しさに妖艶さ、さらに吉原の悲哀を体現していました。そして蔦重への想い、別れ。最終回での存在感は大人の描き方でしたね。
また各エピソードに物語のキーマンを配置し、非常に見応えがありました。印象的なキャストは数多く名を挙げればキリがありません。小ネタですが、春町先生は亡くなった直後の夜ドラ「ひらやすみ」へ転生していましたね。それ以上に興味深かったのは各所で登場したお笑い芸人たちです。爆笑問題の二人を筆頭にU字工事、クールポコ(杵と臼付きで)、「カネオくん」絡みで有吉まで登場するとは思いもしませんでした。
何せ横須賀流星(横浜流星)曰く印象に残る共演者が爆笑太田だったというのはリップサービス!?(苦笑)火曜JUNKでの「べらぼう」出演エピソード共々、ラジオとドラマ両面で楽しませていただきました。本当に「ありがた山」です。
ドラマ終了後、低視聴率と揶揄される「べらぼう」ですが、ワースト筆頭の「いだてん」も好きなドラマだった通り、地上波視聴率=内容の高さではないと思っています。そもそも第一回から最終回まで全話NHKプラス、NHK ONEと配信で観ていたので、視聴率は個人的に全く意味の無いものになりました。
ちなみに本作に限らず、ネットに蔓延るドラマのネガティブ記事って何なんでしょう。オールドメディア以下ですよね。お気に入りの作品を弄られるのは本当に気分が良く無いです。記事は読まなきゃいいんだけど、見出しだけは目に飛び込んでしまうのでね。
お決まりの戦国ものよりも好印象で最後まで観る事ができました。今年は「国宝」共々、横浜流星の年でしたね。彼の目指すキャリア第二章を楽しみにしています。最後に改めて本作の全てのキャスト・スタッフに「ありがた山」です。(おしまい)
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