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2025/11/13

競馬初心者のための小ネタ「出走条件のこと」

今週の日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」はロイヤルホープが日本ダービーに出走するエピソードでした。デビュー戦勝ちしたロイヤルホープが芙蓉S、東スポ杯2才Sを連勝。翌年の弥生賞を2着も皐月賞惨敗。そして迎えた日本ダービーを前に出走が決まったと連絡をもらう栗須。競馬ファンならここまでの戦績なら十分にダービー出走できるでしょうと思うはず…

3才春までは新馬(また未勝利)、1勝クラス、オープンクラスの3つに分けられます。G1への出走のためには収得賞金と呼ばれる加算方法で勝利数、レースの格付けによって収得賞金の合計が決まってきます。ロイヤルホープはオープンクラスであり、2才終了時で3勝しています。うち東スポ杯は重賞G3戦(当時)。この時点で収得賞金は2600万円と思われます。

ちなみに本賞金は一般の認識と同じ、勝ち馬(オーナー)に支払われる獲得賞金を指します。

さてロイヤルホープは明け3才初戦弥生賞を2着。重賞2着馬は負けても収得賞金が加算されます。おそらく1000万円加算(2着本賞金2100万円の半分)されるため、皐月賞前では収得賞金は3600万円となるはず。ただホープは次走皐月賞は16着惨敗で賞金加算はできませんでした。

ダービーは例年、収得賞金2000万円前後が出走のボーダーとされていますが、ただしその年の出走登録馬の上位陣の収得賞金によって変わってきます。しかしながら既に収得賞金3600万円のホープならダービー出走は確実です。

それなのに、栗須は収得賞金が十分なホープの事を加奈子の前で何故「日本ダービー出走が決まった」と言ったのでしょうか。

まずロイヤルホープの体調、これが第一。脚部不安があれば陣営の判断次第で出走を止める可能性は高いです。また距離体系が確立された近代競馬では距離適性も問われ、マイル適性が判断されれば2週間前のNHKマイルカップへ路線変更もあり得ます。

ただ栗須はロイヤルのレーシングマネージャーなので、これら情報は皐月賞終了の時点でオーナーや調教師と共有しているはず。きっとホープのダービー出走を手土産に加奈子と会う理由を作りたかったのでしょう。色々思うところもあったようなので…

最後に日本だけの特殊な条件としてG1には優先出走権というシステムがあります。

ダービーであれば皐月賞5着以内、トライアル青葉賞を2着以内、同じくトライアルのプリンシパルステークスの1着馬はダービーに無条件で出走が認められます。すなわちダービーはフルゲート18頭のうち、既に8頭の出走馬(これら全馬が出走なら)が決まっている事になり、残り10頭の枠を収得賞金で争う事になるのです。

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