「落下の王国 4Kデジタルリマスター」を観る
今日は「落下の王国 4Kデジタルリマスター」を観てきました。「ザ・セル」を撮ったターセム監督によるファンタジック冒険譚。オリジナル版は2006年公開の印英米の合作で今回、デヴィッド・フィンチャー、スパイク・ジョーンズらの協力の下、4Kリマスター版が公開されました。
1915年カルフォルニアの病院を舞台に、腕を骨折した少女アレクサンドリアに足を大怪我したロイが御伽話を語る中で二人の想像の世界がスクリーンに展開。王に追放された5人を軸に仮面の山賊の弟を救いに戻る過程が描かれていきます。
本作は今回初見。昔深夜に観たターセム監督の「ザ・セル」のビジュアルが非常に印象に残っていましたが、本作もハッキリとビジュアル推しである事が伝わってきます。しかもできるだけVFXを排し、スクリーンを介して世界遺産等の自然と建築物を効果的に映し出します。
部分的にシームレスでチラシに書かれた”万華鏡”の意味がよく伝わりました。しかもこの映画を通して世界一周をしている気分に浸れます。今回はBESTIAでの上映だったので大画面で満喫。その点を含めてなかなか贅沢な時間となりました。
物語はユーモアも散りばめられていますが、非常に正攻法な作り。子供が興味を持つ話ですから物語のディティールに少女の小言で色々修正が入るところも可愛いです。ただあまりに正攻法過ぎて映像の満足度以上の感慨は得られませんでした。
それは何故か。心の奥底に傑作ファンタジー「バンデッドQ」(原題Time Bandits)の存在が残っているからです。正直、(大人もニヤける)物語のユーモアが物足らなかった。物語の終局が真面目に作られていた事、作品の方向性の違いからも比較してはいけないでしょうけども。できるだけ大画面で、観て損は無い作品だと思います。
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