母が俺の名前を思い出せなくなった日…【介護日記】
仕事から帰ってくると、雨戸の戸締まりが甘く「これだけ開いている」と母に指摘してみました。ところが反応があまりなく、悪かったと思う表情も無し。そこで試しに俺は「この人誰?」と自分の顔に向かって指差すと名前が出てこないようでした。
しかも最初は子供でなく「部下!」と言われました。言葉自体が出難くなっているのだと思います。たまに親戚のいとこの名前が出てきたり。ウチの父と20分程のそんな問答が続いてやっと俺の名前を思い出したようです。母本人は笑っていましたが、俺も父も心中は穏やかでありません。
俺はいずれこんな日が来るのを覚悟していました。だから冷静に受け止めてはいます。心配なのは父のほうです。長年の連れ合いが自分の子供の名を思い出せない…側から見てかなりショックを受けている様子。しかも涙ぐんでいるようにも見えました。
認知症の診断を受けた直後、母は冗談で俺の顔を見て「あんた誰?」と言い笑っていましたが、ホンモノのボケは違いました。どんなに考えても出てこない、明らかに記憶から消えかけています。今は毎日、都度、自分の名を伝えるしかありません。
いずれ、本当に俺の名を忘れるでしょう。名前どころか、家族かさえ、どんな存在なのかも。そして巡回サービスの人と大差無くなるのでしょう。ここからが正念場なのかもしれません。さらに心配なのは実家に近づかなくなった俺の息子。お前もばぁばに忘れられてしまうよ…
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