「ナイトフラワー」を観る
今夜は「ナイトフラワー」を観てきました。「ミッドナイトスワン」の内田英治監督最新作。北川景子、森田望智をキャストに迎え、ドラッグの売人となって家族を守るシングルマザーの姿を描くクライムサスペンスです。
今年は「あんのこと」「愚か者の身分」と社会の闇、裏社会を描いた作品が続きますが、この「ナイトフラワー」もそんな一作となります。失踪した夫の借金のための生活苦。北川景子演じる主人公、そして子供たちの生活に様々な皺寄せが起きていきます。彼女の娘が空腹をしのぐために給食をがっつく姿が非常に重いです。
前半はそんな重いエピソードが続くため、それなりの覚悟が必要です。特にバイオリンを巡る一件は耐え難いエピソードでした。しかも報復しようする森田望智演じるタマエを止める言葉、そしてタマエの返す言葉がそれぞれ心に刺さります。
物語は裏社会を描きつつ、人の持つ闇と因果応報を描いています。タイトルの「ナイトフラワー」は夜に一度だけ咲く花、けっして見られない花を指します。あのラストシーンはそれを言い表しつつ、実は…..という印象を持ちました。4人の笑顔は….だという事を。….はネタバレになるので書けません。
またこの作品は内田英治監督にとっての「キッズ・リターン」なのかも、と思いました。人生の逆転のために闇落ちしていく、一方は格闘技で名を馳せようとするものの…..ただ「キッズ・リターン」と異なり、非常に正攻法でユーモアもなく突きつけられる現実の連続が非常に堪えます。
化粧感のない北川景子の母親ぶり、関西出身でセリフも板に付いていました。彼女を通して薬物の怖さも伝わります。加えて森田望智のカメレオン俳優ぶりにも圧倒されました。しかも格闘シーンでの攻防は凄かった。そして無表情の田中麗奈が最も怖かったです。
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