「旅と日々」を観る
今日は盟友N氏と「旅と日々」を観てきました。「ケイコ 目を澄ませて」「夜明けのすべて」の三宅唱監督最新作。前二作がヒューマニズムを全面に押し出した作品でしたが、今回は何処かシュールさ(特に後半)が漂います。
その理由は劇中でも語られるのですが、つげ義春の漫画を原作とした作品になっているからです。その点で一見、前二作に比べれば物語が平板な印象を受けるかもしれませんが、むしろ三宅唱監督のテリトリの広さを感じました。
物語はシム・ウンギョン演じる脚本家が創作した作品を通して語られる旅、後半は彼女自らが旅に出て創作探し、出会う人々とその出来事が描かれていきます。前半の創作では河合優実をメインに芸術を感じさせる旅でしたが、この脚本家が巡る旅は現実的でそのギャップが可笑しかったです。
また前半は夏を、後半は冬景色が描かれており、作品の中でフィルムカメラが出てくるエピソードとリンクして、どのシーンを切り取っても写真を見ているような印象となっています。この作品はそれを意識してか、スタンダードサイズ(1.33:1)で撮られています。その方が漫画のイメージに近いのかもしれません。
映画としては時代不在、原作の世界観を意識したものになっていると思います。ただある年齢層以上の方にはしっくりくるし、後半をシム・ウンギョンと共に引っ張る堤真一の朴訥で時代遅れな生活が懐かしく映りました。加えて河合優実の目に徳な抜群のスタイルを見れて良かったです。
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