午前十時の映画祭15「ウエスト・サイド物語」を観る
今日は午前十時の映画祭15「ウエスト・サイド物語」を観てきました。1961年公開のアメリカ映画。今回初見ながら、個人的には「ウエスト….」といえばジョージ・チャキリスなのですが、実際は助演(で本作でオスカーを受賞)でナタリー・ウッド主演のミュージカル映画です。
物語はニューヨーク、マンハッタンを舞台にジェッツとシャークスと呼ばれる不良グループの抗争を音楽と踊りを交え描いています。それにしても時代とはいえ、日本語字幕のジェット団とシャーク団ではダサいです。
ただそんな音楽と踊りは時代を超えてカッコいい。ミュージカルゆえの違和感(歌いながらのセリフ)なんて吹っ飛んでしまいます。なおこれら振り付けや構図はマイケル・ジャクソンのPV「Beat it」「BAD」等にその影響が見えてきます。しかもこの作品の中で何度も「Beat it!」というセリフが何度も出てきますから、その推測は間違い無いでしょう(注:後でWikiを見たら同じ事が書いてありました)。
音楽はレナード・バーンスタイン。ただし元はミュージカル劇からなのであくまで映画向けの編曲まで。「クール」「トゥナイト」「アメリカ」等どれもファンなら映画音楽として知られるものばかり。これまでは歌詞を知らずに聴いていましたが、結構辛辣な事を歌っていましたね。
そんな中、ナタリー・ウッド演じるマリアはシャークスのリーダーベルナルドの妹、シャークスを脱退したが兄貴分のトニーが恋に落ちる事で物語は大きな節目を迎えます。そもそもジェッツとシャークスの確執はイタリア系とプエルトリコ系移民によるもの。さらに彼らを押さえつける警察はイタリア系で格差を感じさせます。マリアとトニーの恋はそれらを超えたものなのです。
この作品はミュージカルという明るい要素の反面、様々な争いを描いています。素手、ナイフ、銃とエスカレートする様はアメリカの恥部。言い争う若い彼らを店の主人ドクが諭す姿、そして作品の結末が心に残ります。そこに作品のテーマの深みを感じたせいか、急に泣けてしまいました。
さすが時代を超えた名作。そんな気持で鑑賞するつもりはなかったのだけれど、良い作品を見せてもらいました。
追伸.
何故「個人的には「ウエスト….」といえばジョージ・チャキリス」なのかは大昔に親と観たNHK土曜ドラマ「日本の面影」に彼がラフカディオ・ハーン役で出演していたからです。もちろんラフカディオ・ハーンとは小泉八雲の事。そう、朝ドラ「ばけばけ」のヘブン先生です。
山田太一脚本、奥さんは檀ふみさんが演じ、非常に趣きのある作品だったのを覚えています。今の年齢になってこのドラマをもう一度観てみたいですね。
山田太一脚本、奥さんは檀ふみさんが演じ、非常に趣きのある作品だったのを覚えています。今の年齢になってこのドラマをもう一度観てみたいですね。
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