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2025/10/19

「おーい、応為」を観る

今日は「おーい、応為」を観てきました。長澤まさみ主演、「日々是好日」の大森立嗣監督作品。浮世絵師葛飾北斎の娘、絵師でもあるお栄を主人公に北斎の人生と彼女自身の半生を1820年から北斎の没年まで描いていきます。

冒頭から着流し姿のお栄を演じる長澤まさみに見惚れてしまいます。はっきり言いますが、この作品は長澤まさみを愛でる映画です。時に北斎の傍で寝転がり、筆を取って背を丸めながら描く。雨の中を歩く姿や銭湯から出たばかりの表情が非常にセクシーです。

出戻りの娘お栄がやがて絵師として応為を拝名し、北斎との親子、家族関係が浮き彫りとなっていきます。劇中では既に晩年となっている北斎。別居を余儀なくされた妻ともう一人の子の存在。それでも絵を描き続ける北斎、いや愛情を絵でしか表現できないのでしょう。

天武の才を持つ北斎、お栄を描くゆえ、物語の前半はテーマがボケてしまったような気がします。むしろ後半にこそ、この親子関係の真骨頂が浮き彫りになっていきます。東海道を下り、麓に籠って描く富士越龍図。その絵の完成を見たお栄の心中は如何なるものだったか。

没年まで北斎を演じた永瀬正敏の変容が見事。惜しむらくは物語が淡々、人間関係が淡白過ぎた(整理し過ぎた)気がします。しかしながら北斎のバックストーリーを知るにはちょうど良い作品だと思います。

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