「ピーター・バラカンの出前DJ 「抗議する音楽」at 大中寺」へ行く
午前の映画の後、盟友N氏と今日のメインイベントとなる沼津市大中寺で行われた「ピーター・バラカンの出前DJ 「抗議する音楽」」へ行ってきました。バラカン方式でお馴染み、DJでラジオパーソナリティー、ブロードキャスターのピーター・バラカンさんが出前DJをされるイベント。「Barakan Beat」ではそのお話(ピンポンDJとか)は出てきましたが、こんな身近で参加できる機会に恵まれる事自体が奇跡です。
イベントの開催場所の大中寺は愛鷹山の裾野、246バイパスを挟んだ北側に位置します。臨済宗妙心寺派の禅寺との事。あいにくの天気でしたが、むしろ雨空の下で風流な佇まいを感じます。副住職の下山光順さんのご尽力で今回のイベントが開催されたそうです。なお11月には大中寺いものイベントがあるとの事です。
さて開演時刻16:00となり、下山副住職の紹介でピーターさんが現れると参加者からの拍手で迎えられました。トークとMacBook(たぶんAir)を用いてピーターさんによる選曲を楽しむ構成となっています。まるで「Barakan Beat」や「ウイークエンドサンシャイン」の公開放送みたいな感じですね。注:写真は全てオフショットだけです。チラシの写真は拝借しましたm(_ _)m
今回のテーマは「抗議する音楽」。レベルミュージックやプロテストソングをテーマとした選曲となりました。ボブ・マーリーにウディ・ガスリー、ノラ・ジョーンズやアン・レノックスの近作まで多くの楽曲をセレクト。ピーターさんがそれぞれに丁寧な説明を加えていきます。場のトークでも発言されていましたが、放送でのトークより政治的な切り込みが強く興味深かった。時に「Barakan Beat」でも主張が入るけど、程々に抑えていますからね。
この出前DJで印象的だったのが、曲を流している時のピーターさんの仕草、聴いている参加者皆の表情です。普段はラジオ聴取やradikoでお互いにブラインド状態。初めてピーターさんがどんな風に楽曲と対峙しているか確認できました。頷くようにリズムを取っていましたね。一方、参加者は多種多様。目を閉じて聴く人、ピーターさんのようにリズムをとる人、じっと聴いている人等。こういう経験ってなかなかできませんよね。
たくさんの楽曲の中で一番印象的だった曲はマリアンヌ・フェイスフルによる「Working Class Hero」(何回か前のBarakan Beatでも流れていました)。原曲を歌っていたジョン・レノンの背景に触れつつ、ピーターさんがこの曲から受けた衝撃を語ってくれました。さらにピーターさんの解説はラジオ同様、どの曲でも英詩の重要な箇所を説明してくれるところが嬉しいです。そんなトークと選曲に聴き惚れて大満足の約90分でした。
さて出前DJの後はサイン会となりました。「なんでもサインしますよ」というピーターさん。物販で1冊買ってはいたのですが、30年前に盟友N氏からプレゼントされたピーターさんの著書も持ってきていました。「いい勘してるぜ、俺!」
サイン会は結構な長蛇。しばらく待つと我々の番となりました。本を差し出す盟友N氏に「名前を入れましょうか」とピーターさん。すると何と漢字を知らせるために名刺を差し出したN氏。情弱なN氏らしからぬレスポンス。「いい勘してるぜ、N氏!」
サインの際はピーターさんに「土曜と日曜のラジオを聞いてます。あと金曜も….それと今週、砂鉄さんの番組に出た回も聴きました」と伝えると「それは大変だなぁ」(と言っていたと思う。こちらは夢見心地だったので)。ピーターさんを間に盟友N氏と私とスリーショット撮影。最後に握手してもらいました。本当にピーターさんやさしかったぁ。
高校時代に「ポッパーズMTV」を観て、最終回を盟友N氏にVHSを標準モードで録ってもらって約40年。こんな日が来るのかと盟友N氏と喜びを噛み締めるのでした。
最後は別棟で飲食コーナーが用意され、今日2杯目の水割り(こちらも岡山県からの出前バー)を飲みつつ、盟友N氏と乾杯。ルーロー飯と油淋鶏を食し、心身に加えお腹も満足。今週もここまで頑張ってきた甲斐があったなぁと盟友N氏と家路につきましたとさ。あとピタ・バラカンで無く本物のピーターさんで良かった(ビートたけしでいうビトたけしみたいな...)。
最後に改めて今回のイベントを企画、この場を用意していただいた副住職の下山光順さんに感謝と共に本当に、本当に色々とお世話になりました。いつか「音楽映画」(Mini Music Film Festival)込みのイベントも楽しそうですね。(おしまい)
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