「トロン:アレス」を観る
今夜はシネマサンシャイン沼津で「トロン:アレス」を観てきました。1982年に公開された第一作、2010年公開の第二作に続くシリーズ三作目。第一作は本格的にコンピュータグラフィックスを導入した作品として知られています。特に電子世界(今で言う仮想空間)、ライトサイクルはこの作品のアイコンとなりました。
さてその最新作、はっきり言って予告篇通りに95%展開する作品です。それ以上でもなく、それ以下の作品です。結局、褒めていない…売りにしていた本作のAI時代のVFXもそれほどでも無い。世評を見つつハードルを下げて観ましたが、それでもダメでした。
例えば仮想区間が現実を侵食していくシーンで巨大ビークルがビルの間を進行していくのですが、これまんまサイコガンダムですよね。数ヶ月前に「GQuuuuuuX」でも同じシーン出ちゃいましたし。この映画、ビジュアルに新鮮さが無いのですよ。
ただ一つ、主人公アレスが第一作の主人公フリン(ポスターにも出てるし)に会いに行く件、ほんの数分のシーンだけは個人的に見どころでした。具体的には書きません。まぁアレしか無いですけどね。2025年の作品が80年代のビジュアルに負けるなんて。でもシリーズですからそこだけは許しました。
加えてヒロインはアジア系、対峙するプログラム(女性)は黒人。そういうのを気にするディズニーが嫌いです。それにしてもジャレッド・レトって吸血鬼とかジョーカー、そして今回の人工プログラム戦士と普通の人を演じてるところ見た事ないですね。
のちに「トップガン マーヴェリック」を撮ったジョセフ・コシンスキーによる第二作は親子関係と第一作とシリーズの繋がりが面白かったのですが、本作はそういった部分もありません。結局はビジュアル重視の映画、登場人物同士の関係性が淡白なのです。感情移入ゼロ、そこが本作最大の欠点だと思います。
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