「キムズビデオ」を観る
盟友N氏と一徳さんで塩ラーメンを食べた後に今日の一本目、伊東市金星シネマで「キムズビデオ」を観てきました。2000年代ニューヨークに実在したレンタルビデオ店とその55000本のライブラリと顛末を追ったドキュメンタリー作品になります。
デジタル配信主流となった今、TSUTAYAディスカスを除けば日本国内のレンタルビデオはほぼ絶滅状態です。ただレンタルビデオ店は映画文化の発信基地でもあり、タランティーノ監督のような才能を生み出す場でもありました。
特にこの映画の舞台となるキムズビデオはマニアックかつ奇作の宝庫でその会員にはコーエン兄弟(滞納する程)も名を連ねていたそうです。そんなキムズビデオ閉店にあたり、膨大なライブラリに手を上げたのがイタリア、シチリア島。ただ残念ながらイタリア人はそれ程アテにできません(競馬騎手のデムーロ兄弟やデットーリは好きですが)。
舞台がイタリア篇に移ったところからスクリーンに惹きつけられました。謎の映画音楽家(何故か本作の音楽も手掛けています)、英語を話せる警察署長、当時の市長他、私利私欲が入り乱れるも、そこに残されたライブラリたちが非常に悲しいです。
そんなイタリア人に対して元の持ち主キムさんは堅気なビジネスマンでその真面目さが救いです。本作は様々な映画のモンタージュを用い、映画の文法でこの出来事を紐解いていきます。(展開上で多少の虚実は織り交ぜていそうですが、)観客側に映画の引き出しが多い程、返ってくるものがある作品だと思います。
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