「8番出口」を観る
今日は「8番出口」を観てきました。人気ゲームを題材に作られた二宮和也主演の作品です。だいぶ昔、「有吉eeeee!」でこのゲームのプレイ画面を見た事があります。事前情報はその程度。4つのルールに基づいて8番出口を目指す主人公を描いていきます。
これはゲームの皮を被ったアート映画ですね。賛否両論な理由がよく判ります。今日観た上映も中高生が多くて興行的にはウハウハ。ただどこまでその観客がついて来れているか。前半は河内大和演じるオジサンのCG紛いの演技が面白いのですが、迷路状の物語がやがて観る側のメタファーだと気づくかがカギです。
ラジオで神田伯山がこの映画を夫婦関係に例えて話していましたが、実際に観てそう思いました。劇中、ニノと恋人関係の小松菜奈演じる彼女との関係が描かれていましたが、後半における夫婦観や親子観は年齢層高めな視点です。しかも”異変に気づく事”とは人生観にも繋がります。それを言い切る伯山に改めて感嘆しました。
ただ本作に欠点が無いかと言われれば少なからず。まず主人公がこの理不尽な世界に閉じ込められてすぐに理解してしまう事。でもここは納得のいくところでテンポを取ったためだと思います。もう一つは「ゲームとして面白いの?」と疑問が付く事です。正直、ニノが8番出口へ向かうまでの行程をみていると「簡単じゃん」と思えてなりません。
全般、中田ヤスタカらによる音楽が不安を煽り、映画自体のリズムをラヴェル作曲のボレロが紡いでいきます。もう一つ、映像的に擬似1カット長回しが面白いですね。悪意込みで編集点を探しながら観てしまいました。あとニノの顔アップを見て歳とったなぁとちょっとだけ思ってしまいました。
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