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2025/09/13

「陪審員2番」を観る

今日はクリント・イーストウッド監督最新作「陪審員2番」を観ました。本国アメリカでは限定公開、今のところ日本では配信のみでの公開となっています。U-NEXTを契約したのもこの映画を観たかったからです。分厚い人間ドラマにやはりイーストウッド作品は最高です。

身重の妻を持つジャスティンは恋人を殺したとされる男の事件の陪審員に選ばれました。だがその事件の背景を知るに従い、その夜の場に自分が居た事に気づきます。裁判に自身の正義と私情で揺れ動くジャスティン。果たして事件の行方はどうなっていくのか、そんな法廷サスペンスです。

今年で御年95歳となるイーストウッドですが、演出の冴えに衰えはありません。ニコラス・ホルト演じるジャスティンの心情が表情と演技を通してぐいぐい伝わってきます。特に対比される裁判の被告の人間性と事実の匙加減に観る側共々翻弄されます。

ゾーイ・ドゥイッチ演じるジャスティンの妻も現実的な切り口でジャスティンと諭したり、同じ陪審員の一人を演じたJ.K.シモンズの存在感も光っていました。またジャスティンの知人をキーファー・サザーランドが演じ、現実を突きつける場面もありました。物語はジャスティンだけでなく、他の陪審員、そして事件を担当したトニ・コレット演じるフェイスの正義も試されていきます。

そんな物語はイーストウッドらしい手腕で結ばれます。それこそ観客に対して正義への問いであり、同時に主人公たちの顛末を想像させ、まさに映画の醍醐味だと思いました。

さてこの作品が日本では劇場公開されなかった事に触れましたが、やはり劇場上映すべきだったと言わざるを得ません。

劇場こそこの映画のポテンシャルを引き出す最高の舞台である事。もう一つは今回配信で観る中、通信環境のせいか何度もフリーズしました。こんな事、劇場ではあり得ない。加えてイーストウッドの映画界への貢献を考えれば、ミニシアタークラスでもいいから公開して欲しかったです。

ワーナーブラザースジャパンはくだらんJKホイホイの映画ばかり作らないで、黙って骨太のイーストウッドを劇場公開しなさい。

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