午前十時の映画祭15「エイリアン」を観る
今日は午前十時の映画祭15で「エイリアン」を観てきました。1979年公開のSFホラーで現在も綿々と続く一大シリーズとなる第一作。リドリー・スコット監督最初期の記念碑的作品です。またリドリー自身、「プロメテウス」「コヴェナント」等でその起源を辿る作品を作ってきましたが、それらはあくまでリドリーの解釈であり、オリジナルの本作に敵うものはありません。
まず「ホドロフスキーのDUNE」のD.N.Aたる二人、ダン・オバノンとH.R.ギーガーが生み出したエイリアン一連の設定です。フェイスハガーが生物に寄生し幼生物を産みつけ、そして寄生者が死に行くと同時に中成体チェストバスターが活動。さらに急成長を遂げて完全生物ゼノモーフと化します。圧巻のデザインに外環境に耐え、強力な殺傷能力、そして強酸の血液とそれらアイデア群に圧倒されます。
そしてこの映画を面白くしているのは単にVSエイリアンだけでは無いところです。乗組員に帯同するアッシュの存在、その理由。後のシリーズに共通する物語の骨子たる部分です。特に第一作の時点ではゼロからのスタート。その全てで観る側の衝撃度は凄まじかった。
ちなみに本作が劇場公開された頃、小坊一人が映画館に行くだけでも大きなハードル。それでもポスターにある「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない」のキャッチコピーは記憶に残っています。その後、初見はテレビ放送でしたが、怖さが面白さを上回る、いや面白さが怖さを上回った記憶があります。その後、ディレクターズカット版を含めレーザーディスクやDVDで何度も観ています。
さて改めて、映画館では初見となりました。今回思ったのはリドリー・スコットが徹底構築した世界観の素晴らしさです。徹底された様式美、スケール感とかSF描写等でチープな点はありません。今みるとちょっとだけレトロなところは「ロムルス」でも踏襲されていました。
シガニー・ウィーバー、ジョン・ハート、イアン・ホルムにヤフェット・コットーら少人数キャストながら実力派が揃いましたが、先週の「トップガン」に続いてトム・スケリットも登場。乗組員のリーダーを好演していました。
ただ一つ、この映画の欠点があるとすれば、ゼノモーフがやや人の動きになってしまっている点でしょう。それを避けるために短いカット編集していましたが、「エイリアン2」以降のゼノモーフの動き(パペットやCG)と比べると大きく違います。ただそれさえも些細な事。今回も上映時間中ずっと圧倒されました。
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