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2025/09/28

「爆裂都市 BURST CITY」を観る

U-NEXTで「爆裂都市 BURST CITY」を観ました。1982年公開の日本映画で「狂い咲きサンダーロード」の石井聰亙(現:岳龍)監督による近未来SFアクション作品です。トップロールは陣内孝則ですが、群像劇だったり、時に泉谷しげるメイン(利権の有力者に近づく男)に思えたりします。

物語は湾岸都市を舞台に原発建築を巡り暴力団、政治家?、警察、暴走族、そしてロッカーが五つ巴で絡み合うロックドラマとなっています。本筋はあっても冒頭からカオス状態が続き、クライマックスは大乱闘。手ブレ映像はお構いなし、混乱のまま物語は閉じていきます。「狂い咲き…」に比べると物語より映像、演出重視なのかもしれません。

なおその世界観は80年代に想起した近未来であり、直近公開された「マッドマックス2」を彷彿とさせます。ただフェリオサよろしく、金属義手は本作の方が先なのかも。ドラッグレースに登場するクルマは見た目そのままインターセプターですね。ただ今、現実の21世紀はこの時に描かれた世界観程弾けてなく、何処か陰湿な感じがしています。

その一方で彩るロック音楽は陣内率いるロッカーズ他の楽曲です。当時のロックシーンを伝えるものですが、トリートメントと商業化された今の音楽シーンと違ってとにかく尖っています。音楽やファッションも尖っているし、事あればギターは叩き壊すし、劇中プロレス技まで繰り出してます。ちなみに陣内はこの作品の後、演技の道へ進んで行きました。

この映画はここまで尖っていながら政治的思想はあってないようなもの。この作品ではありませんが、左翼的だとか、リベラル主張が強過ぎると書かれる作品があります。ただ映画業界は戦前、国のプロパガンダに利用された歴史があり、映画関係者やファンの心理にそうした物への抵抗が入ってしまうのは否めません。

ただ結局はその表現も匙加減です。”政治的思想はあってないようなもの”の中に散りばめられた主張を読み取るのも映画の醍醐味。とはいえ、この映画は疾走感と当時の様々なシーン(音楽、お笑い、アングラ等など)を強く思い出させる作品でした。

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