午前十時の映画祭15「ローマの休日」を観る
今日は午前十時の映画祭15「ローマの休日」を観てきました。1953年公開のアメリカ映画。「ベン・ハー」のウイリアム・ワイラー監督、主演はグレゴリー・ペック。そしてオードリー・ヘプバーンを一気にスターダムに押し上げた記念碑的作品です。
物語は某国の王女が訪問先のローマで失踪、新聞記者のジョーと出会い、自由を謳歌していく中でほろ苦い恋と王女としての成長が描かれていくラブロマンス、ちょっとだけコメディ。初見は遠い昔のテレビ放送だったと思いますが、意識して観たのはDVD。メイキングも含め、オードリーの存在感に圧倒されたのを覚えています。
たぶん10年以上ぶり、しかも今回は映画館での本作初鑑賞もとにかく素晴らしかったです。オードリーに惹きつけられただけなく、それぞれの登場人物が活かされ、物語とプロットの組み立てに最初から最後まで無駄がありませんでした。しかもジェラート、スクーター、真実の口とこの映画を代表するアイコンが散りばめられています。これで面白くならないわけがありません。
グレゴリー・ペック演じるジョーの立ち位置の変化、特に恋に落ちる瞬間が堪りません。ペックさん(戦前生まれの両親はテレビ放送の時、親愛を込めてそう呼んでいました)は大人ですし男。でも最後は大人目線で去っていきます。王女に戻った(成長した)彼女を見て安心した様子が表情から伝わってきました。またそこに感動させられます。
ちなみに劇中のジョーは金を借りまくってましたね。最初はスクープのため。でもそれはジョーの心の変化を表すための監督の仕掛けだったわけです。名匠と言われるワイラー監督ですが、本作のコメディ要素もそつがなく、しかもオードリー・ヘプバーンを輝かせました。この作品こそエヴァーグリーンという言葉が似合いますね。
追伸.
近年、本作がテレビ放送される中で新たなアン王女の声役が試されていますが、世代的、個人的にオードリーは池田昌子さんの声とセットです。もちろんペックさんの声は城達也さんで。だって彼らの声もエヴァーグリーンなのですから。
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