「BAD GENIUS バッド・ジーニアス」を観る
今夜は「BAD GENIUS バッド・ジーニアス」を観てきました。「コーダ あいのうた」の製作チームが手掛けた作品という触れ込み。しかもタイ映画のリメイクだというのを鑑賞後に知りました。「コーダ…」もハリウッドリメイクゆえ、その点が手腕の見せ所なのでしょう。
ただ結論から言うとスッキリしない映画です。冒頭、物語に漂う言い訳が示されるのですが、そこを捻じ伏せ観客を満足させるような展開に思えませんでした。物語の骨子はオリジナル通りなのでしょうが、ハリウッド化された過程で失ったものがあったと考えられます。
例えば物語を導引する主人公が移民である事。貧富、格差だけで充分なのに、人種まで出されたら観る側はそのバックグラウンドまで拾ってしまいます。特にリンを助けるバンクの背景は複雑。加えて様々な出来事がラストで解決されていくのですが、随分と力業だった気がします。
またリンとバンクには少なからず感情移入できるのですが、彼らを金で利用する面々がイケません。他人のフンドシで相撲を取るだけのろくでなし。結局、この作品は犯罪映画なのですが、この面々の描き方があまりにステレオタイプ過ぎるのも痛快さを妨げ、どうもダメでした。
でもこの作品を観たからこそ、オリジナルをとても観たくなりました。「インファナル・アフェア」>「ディパーテッド」のように必ずしもハリウッドリメイクが最適解ではありません。明日にでも「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」をアマプラで観たいと思います。
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