「ストレンジ・ダーリン」を観る
今夜は「ストレンジ・ダーリン」を観てきました。低予算、インディペンデント系ながら多くの著名人が絶賛した作品です。中でもスティーヴン・キングは「巧妙な傑作」と称した程。そのせいか、勝手にホラーと勘違いしてしまいましたが、実に”巧妙な”スリラーでした。そして圧倒された、凄かった…ロッテントマトの高スコアも伊達じゃない。
数年に一度、映画ファンならここぞと友人に薦めたくなる作品があると思いますが、まさにソレ。この作品はMIRAMAX配給でパルムドールを獲った同じMIRAMAXの傑作を彷彿とさせる構成がミソ。ただそれだけに留まらない魅力に溢れています。映像、音楽、音響、とにかく冒頭から鷲掴みでした。
雰囲気は大好きな「悪魔の追跡」、70年代スリラーを思わせます。それでいて演出は現代的でスピーディー。物語は冒頭のテロップから二人を軸に進む事も判ります。主演二人の役名も絶妙。冒頭の恐さはターミネーター第一作。演じたウィラ・フィッツジェラルド、カイル・ガルナーの迫真の演技に惹き込まれていきます。
説明はここまででいいでしょう。映画ファンなら「巧妙な傑作」の仕掛けの数々に唸るはずです。その一つ、音楽ですね。曲はオリジナルで歌詞も意味深。中でも「未知の悪魔より身近な悪魔のほうがいい」に納得です。また本作は一見考察系ですが、あまり考えずに観たほうがいいと思います。
この傑作に強いて欠点を探せば、華(有名キャスト)がない事でしょう。でもそれすら魅力に変えています。”巧妙”に構成された物語、”巧妙”に仕組まれたプロット、それらが”巧妙”に紐付けされてさらに驚く。特に結末は”傑作”と呼ぶに相応しい出来。「ストレンジ・ダーリン」はそんな作品です。
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