「愛されなくても別に」を観る
今日は南沙良、馬場ふみか共演の「愛されなくても別に」を観てきました。シングルマザーに育てられた宮田(南)はその奔放な母と自らの学費のためにバイトまみれの生活を送っていた。そんな中、同級生で同じバイト先の江永(馬場)を知るのだが…絶望の中でも強く生きる二人を描いた人間ドラマです。
今年観た作品では「港に灯がともる」や同様に重いテーマを描いていますが、その違いは乗り越える過程に二人がいたという事でしょう。宮田と江永はけっして共感を求める事なく、それでも互いを知る事で何かを許す存在になっていきます。成長する二人と共に前半の重さはやがて変わって映ります。
何しろ宮田と江永を演じた南と馬場の二人がとても良かった。立場の違いはあるけれど、感情を押し殺した宮田、クールに見つめる江永を好演していました。キャラを際立たせる馬場のセリフ回しも良かったですね。
見どころはカルト教団に嵌まった同級生に帯同、教祖と対峙する場面です。徐々に教祖の言葉に呑まれていく宮田とハッとさせる江永のひと言。その本田望結演じる同級生も色々闇を抱えていますが、それ位は自分で乗り越えよと二人は思っていますし。
また二人の視点からすれば、不幸を語るあるいは比較する事自体が不毛。そこが共感を呼びます。観ている側としては状況次第、限度はあるでしょうが、この作品から少しだけ力をもらった気がします。タイトルも心に響きますし、とてもいい作品でした。
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